※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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ドタバタ☆ホワイトデー・願い

カルゴ「来たぜ、外の世界!!」

 

うーん、潮の匂いだ!!

 

スキマを抜けた先は、大海原のど真ん中だった。

見渡す限りの水、水、水。

 

カルゴ「よーし…いくぜ!!雷牢『雷神の牢獄』特別Ver.!!!」

 

海の中に、取っ手付きの牢を出現させる。

 

塩水って電気通すから…今水に触れた人は感電するな。でも周辺には誰も居ないし…大丈夫だな。

 

水は、と思ったがその心配も無い。

空気は通ることから、この牢は密封ではない。

そもそも、密封だとしたら、縮んできたら空気が圧縮されて大変な事になるハズ。

つまり、余分な水は空気が出入りする所から抜けるという寸法だ。

硬度を上げれば刀同様触れることが出来る。

 

普段は硬度を下げているから、出入り出来るんだよな〜。他の奴は出ようとしても感電するけどな。ホント俺の能力便利だわ、うん。

よし、行くか!

 

ガシッ

 

カルゴ「!?…うぐぐぐ…」

 

おっも!水入ってるとこんなに重いの!?

 

カルゴ「うおおおおおおおお!!!」

 

掛け声と共に持ち上げる。

 

ザバァァァッ……ビチャビチャ…

 

予想通り、少しずつではあるものの水は抜けていっている。中にはわんさと魚がいる。

 

おおっ、いるいる!

 

紫「エスカルゴ〜、あと30秒よ〜」

 

背後のスキマから紫の声が聞こえてくる。

 

カルゴ「今行きまーす!」

 

何とか持ち上げ、スキマの中に入る。

 

紫「おかえり。随分大きいわね」

 

手に持っているものを見て目を見開く。

 

カルゴ「ただいまです。かなり重かったです…」

 

紫「あらあら。で、それを売るのね?」

 

カルゴ「ええ」

 

紫「どこに売るの?」

 

カルゴ「魚屋にでも」

 

紫「…大丈夫かしら?」

 

カルゴ「大丈夫ですよ、きっと」

 

紫「…そうね。またスキマ使う?」

 

カルゴ「良いんですか?」

 

紫「ええ。…お返しって、霊夢にもあげるんでしょう?」

 

カルゴ「もちろんです」

 

紫「なら手伝うわ」

 

カルゴ「…?ありがとうございます…」

 

なんで霊夢にも返すなら手伝ってくれるんだ?

そりゃー霊夢にも返すぜ、当然だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

2時間後

 

カルゴ「ふへへへへ…完売キタコレェェェェ!」

 

思いっきりガッツポーズを取るエスカルゴ。

目論見通り魚は売れた。1匹も売れ残りは無い。

 

3ヶ月分のお小遣いにはなったぞ!!

うっひょおおお!

 

紫「ふふっ、良かったじゃない」

 

優しい笑顔を向ける紫。

 

カルゴ「紫さんの協力あってこそです!ありがとうございます!」

 

深々と頭を下げる。

 

紫「どういたしまして。でも、まだ終わってないでしょう?さぁ、次行きましょう」

 

カルゴ「はいっ!…お菓子の材料ですね!」

 

紫「買い物が終わったら呼んでね」

 

カルゴ「わかりました!」

 

紫はスキマで退場。

 

カルゴ「さて…と。お菓子の材料は……。卵に砂糖にチョコレートand so on…か?よし!」

 

 

 

1時間後

 

カルゴ「うぎぎ…!腕がァ…!」

 

様々な店を回り、お菓子の材料と成り得そうなものをまとめ買いした。お陰で、前回咲夜と買い物した時くらいの荷物になった。

残金はお小遣い1ヶ月分はある。

幻想郷の物価は安いのだ。

 

カルゴ「『分………身』…!」

 

バチバチッ…

 

分身「よう」

 

カルゴ「荷物……頼む…!」

 

分身「ぶはっ、すげー顔してんなお前」

 

本体の顔を笑いながら荷物を受け取る。

 

カルゴ「へへ…へ…。だろーな…」

 

少しは楽になったな。

 

カルゴ「紫さーん」

 

紫「はーい。随分かかったわね」

 

カルゴ「何買えばいいのかわからなくなったのでまとめ買いしました…」

 

紫「あらあら」

 

分身「おっ…紫ちゃん、すげぇ可愛いな」

 

カルゴ&紫「………」

 

場の空気が凍りついた。

 

カルゴ「おいバカ、紫さん(・・)だろう!?」ボソッ

 

分身「え、そーなのかー?」

 

カルゴ「そうだろ!?」

 

紫「ちゃん……ですって…?」プルプル…

 

もうダメだ…おしまいだぁ…。

バカだろ分身は!

 

紫「ふふっ、良いわよ、それで」

 

カルゴ2人「え?」

 

紫「私は17歳よ、ちゃんで構わないわ♪」

 

上機嫌だなオイ…!

つーか、17は有り得ないだろ。

 

分身「よかったー」

 

カルゴ「ほっ…」

 

ま、いっか。

とりあえず、機嫌もいいし結果オーライとしておこう。怪我の功名ってやつ?

 

紫「で、どうするの?」

 

分身「どうするんだよ?」

 

カルゴ「…冥界へ」

 

紫「!!(そーゆー所は抜け目が無いわねぇ…)」

 

分身「なんでだ?」

 

カルゴ「妖夢がいる。前に宴会で会ったから、面識もある。お菓子の作り方を教えてもらおう」

 

分身「そう都合よくお菓子の作り方知ってるかぁ?」

 

カルゴ「幽々子さんがめちゃくちゃ食べるから…多分お菓子の作り方もわかるはず」

 

分身「洋菓子は作れるのかな?」

 

カルゴ「………紫さん、お願いします」

 

紫「白玉楼前で良いかしら?」

 

カルゴ「はい」

 

紫「はい、どうぞ」

 

またまたスキマを開く紫。

 

カルゴ「ありがとうございます。ほら、行くぞ」

 

スキマへと足を進める。

 

分身「へいへい。じゃーな、紫ちゃん」

 

紫ちゃんと聞くだけで冷や汗が流れるのは何故だろうか?

 

紫「私も行くわ」

 

分身「おお!」

 

幽々子さんがいるからかな?

 

紫「さぁ、行きましょう」

 

分身「おー!」

 

カルゴ「行くかー」

 

やれやれ。…さーて、妖夢は今暇かな…?

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