※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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ドタバタ☆ホワイトデー・完成

分身「うーん…すげーな」

 

カルゴ「お前語彙力ねぇな」

 

分身「んじゃなんて言うんだよ」

 

カルゴ「……デカイな」

 

分身「変わんねーよ」

 

カルゴ「…だな」

 

白玉楼…The・和風って感じの屋敷だな。

 

紫「行くわよ」

 

普通に入っていく紫。

 

カルゴ2人「はーい」

 

紫さん…何の躊躇いもなく開けるけど…入っていいの?

 

??「紫様!どうされたのですか?」

 

中から声が聞こえてくる。

 

分身「行こーぜ」

 

カルゴ「おう」

 

遅れて2人も入る。

 

紫「私のお友達がね、あなたの力を借りたいって言うのよ」

 

お友…ええ!?

 

??「お友達…ですか?」

 

ここで2人が入る。

 

あ、妖夢だ。しっかり半霊もいるわ。

 

カルゴ「やぁ」

 

妖夢「エスカルゴさん…?どうしたのですか?あれ?2人?」

 

紫「私の友達というのはエスカルゴの事よ。あぁ、1人は分身ね」

 

妖夢「…!」

 

俺が紫さんの友達って…!

なんか嬉しいけどむず痒い…。

いや、そう言わなきゃ侵入を許してくれないからかな?

 

カルゴ「ちょっと妖夢の力を借りたくてさ…」

 

妖夢「私で良ければお手伝いしますよ。何をすれば良いのですか?」

 

カルゴ「一緒にお菓子作って欲しいなと思って」

 

妖夢「なるほど…わかりました。ですが、紅魔館には完璧なメイドが居るではありませんか」

 

カルゴ「そうなんだけど…咲夜さんにもお返しするからさ…バレちゃマズイんだ」

 

妖夢「お返し…?」

 

首を傾げる妖夢。

 

カルゴ「ホワイトデーのお返しさ」

 

妖夢「あぁ…そんな行事もありましたね」

 

ハッと目を見開く妖夢。

 

???「妖夢〜、お客さん来たの〜?」

 

この間延びした話し方は…!

 

妖夢「あ、幽々子様!どうしたのですか?お昼寝してたはずでは…」

 

幽々子「少し前に起きたのよ〜」

 

おお〜、幽々子様だ〜!

 

幽々子「あら…?あなた、見ない顔ねぇ」

 

カルゴ「…!は、初めまして!エスカルゴ・スカーレットと申します!」

 

慌てて自己紹介する。

 

幽々子「西行寺幽々子です♪…あなたの持ってるソレ、美味しそうね♪」

 

エスカルゴ2人が持つ袋を見ながら、涎を垂らさんばかりにうっとりした表情になる幽々子。

 

カルゴ2人「え゙」

 

幽々子「食べてもい〜い?」

 

カルゴ2人「!?」

 

妖夢「幽々子様!?これは料理ではありません!材料です!!」

 

幽々子「あらそう…残念ねぇ」

 

とか言いつつも、目はしっかり袋を見ている。

 

幽々子「そういえば、なんでエスカルゴ君は冥界に来たのかしら?」

 

君!?…新鮮でイイな!

 

カルゴ「お菓子を作りたいのですが、自分では作れないので、妖夢の力を借りたいなと思った次第です」

 

分身「(敬語下手かよ)」

 

幽々子「そうなの〜。良いわよ、ぜひここの台所使って」

 

カルゴ「ありがとうございます!」

 

幽々子「妖夢に勝ったらね〜」

 

カルゴ&妖夢「えっ」

 

幽々子「少し退屈だから…頑張ってね、妖夢♪」

 

妖夢「幽々子様ぁ…」

 

ガクッと肩を落とす妖夢。

 

 

 

荷物を分身に持たせ、距離を取る2人。

 

幽々子「ルール決めましょっか」

 

妖夢「ですね」

 

幽々子「膝をついた方が負けっていうのはどうかしら?」

 

妖夢&カルゴ「膝を……」

 

え、めっちゃくちゃ俺に有利なんだけど!?

あぁ、そうか!2人は俺の能力知らないんだ!!

 

 

 

紫「幽々子…彼がどんな能力持ってるのか知らないのかしら?」

 

隣にいる幽々子に尋ねる紫。

 

幽々子「知らないわね〜。エスカルゴ君が強いって言うのは雰囲気で何となくわかるけどね〜」

 

紫「そう…。ならこの戦いは…彼に軍杯が上がりそうね」

 

幽々子「あらあら。それなら…じっくり見せてもらおうかしら。彼の力…♪」

 

紫「じっくり…ねぇ…」

 

幽々子「?」

 

 

 

妖夢は楼観剣を構える。

 

あの剣長いな…。

とりあえず、サクッとやっつけますか。

あんまり時間も無いし。

 

幽々子「…始め♪」

 

妖夢「参る!」

 

カルゴ「来い!雷武器『雷刀』!」

 

ごめんね、幽々子様。膝をついた方が負けってルールなら多分、俺は幻想郷最強クラスだと思う。

あくまでも地上戦は…だが。

負ける気がしねぇ!

 

妖夢「はぁっ!」

 

───速いな。だが、天魔の方が速かったぜ。

 

ビュオッ…サッ

 

袈裟懸けに振るってきた剣を避ける。

 

グサッ

 

そして避けざまに、妖夢の左足を刺す。

 

妖夢「ゔっ…!?」

 

ガシャッ…

 

妖夢は、急な痺れに驚き剣を手放してしまい、更に膝をつく。

 

 

 

幽々子「まぁ…!」

 

驚きのあまり目を見開く幽々子。

 

紫「(妖夢も結構強いと思うんだけどね…。こんな一瞬だなんて…。いえ、ルールのせいかしら?)」

 

幽々子「彼、すごく強いのね♪」

 

紫「ええ、そうよ」

 

 

 

妖夢「急に足が痺れるなんて一体…」

 

地面に座り込み、足をさすりながら呟く。

 

カルゴ「俺の能力で痺れさせたんだ。自然に痺れた訳じゃ無いよ」

 

妖夢のそばに歩み寄り痺れの理由を教える。

 

妖夢「なるほど…。あなたの能力って、どんな能力でしたっけ?」

 

カルゴ「“雷を操る程度の能力”だよ」

 

妖夢「雷……なるほど、だから…」

 

カルゴ「そゆこと」

 

妖夢「ルールが仇となるとは…」

 

カルゴ「幽々子様も俺の能力の事は知らなかったんだよ。というか幽々子様とは今日が初対面だし」

 

妖夢「そうですね。…あれ?なんで幽々子様とは初対面なのに私とは知り合ってるんでしょう?」

 

カルゴ「確か……幽々子様が宴会料理食べ尽くして先に帰っちゃって…妖夢が咲夜さんにそれを謝ってたでしょ。俺らはその時知り合ったんだ」

 

妖夢「その節は本当に申し訳ありませんでした…」

 

カルゴ「大丈夫だって。…ほい」

 

手放していた楼観剣を妖夢に渡す。

 

妖夢「ありがとうございます」

 

座りながら剣を鞘に収める。

 

妖夢「では行きましょうか」

 

カルゴ「うん。…立てる?」

 

妖夢「ええ、もう大丈夫です」スクッ

 

普通に立ってスタスタ歩き出す妖夢。

 

あれぇ?何でこんなに治るの早いん?

んー…半人半霊だからダメージも半分とか?

だとしたら羨ましいな。

いや、吸血鬼の身体の方が良いのかな?

 

そして妖夢の案内で屋敷内を進んでいく。

 

カルゴ「広いな」

 

分身「だな」

 

カルゴ「この和風な感じ…懐かしい」

 

分身「紅魔館は洋風だもんな」

 

カルゴ「ああ」

 

妖夢「ここです。どうぞ」

 

カルゴ「おおー!ここ広いな」

 

妖夢「これくらい広くないと料理したもの置いとけないので…」

 

弱々しく微笑む妖夢。

 

カルゴ「あっ…(察し)」チラッ

 

幽々子「あら〜?なんでみんなして私を見るのかしら?」

 

分身も紫も妖夢も、幽々子の事を見ている。

 

紫「幽々子…妖夢のことこき使い過ぎじゃないかしら?(汗)」

 

幽々子「だって、妖夢の料理が美味しいんですもの♪」

 

紫「全く…」

 

妖夢「…剣術指南役兼庭師なのに、庭のこと殆どやってないですよ…剣術指南なんてほぼやってないし…」ブツブツ

 

分身「Oh......」

 

妖夢…なんか、咲夜さん以上の苦労人に見えてきたぞ…。

 

妖夢「さぁ、そろそろ始めましょう!時間があまり無いのでしょう?」

 

カルゴ「あぁ、そうだね」

 

幽々子「それじゃあ紫、私たちはこっちでお酒でも飲んでましょ」

 

紫「そうね。あとは若い者に任せましょ」

 

連れ立ってどこかへ行く2人。

 

さっき17とか言ってたくせに…。

ん?昼寝してたとか言ってたよな?

寝起きにお酒って…。

 

妖夢「何から作りますか?」

 

カルゴ「そうだなぁ…カップケーキかな」

 

妖夢「わかりました」

 

分身「俺もやるのか?」

 

カルゴ「ったりめーだ」

 

分身「へいへい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜少年少女料理中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖夢「かなり作りましたね…」

 

テーブル上の完成品を見て呟く妖夢。

 

カルゴ「かなり貰ったからね…」

 

俺も妖夢も、ちょっとげっそりしてるな。

分身は動き過ぎて消えてるし…。

もう1回出せばよかったか?

 

妖夢「何人から貰ったんですか?」

 

カルゴ「えーと…16人かな」

 

妖夢「すっ…凄いですね…」

 

カルゴ「えへへ…」

 

妖夢「あれ?でも、作ったお菓子は20個越えてますよね?」

 

カルゴ「これはまぁ…世話になった人にお礼するって意味でね」

 

妖夢「なるほど…」

 

ほとんどがカップケーキなんだよな…。

チョコレートや団子には少し工夫してあるけど。

 

幽々子「妖夢〜、お腹空いた〜」

 

妖夢「あっ!!!すみません幽々子様!!今すぐ作ります!!」

 

幽々子「一晩中お菓子作ってたのね〜」

 

カルゴ&妖夢「え…」

 

幽々子「もう朝よ〜」

 

カルゴ&妖夢「ええええええええ!?」

 

妖夢「幽々子様は今まで何を!?」

 

幽々子「お酒飲んで寝ちゃったわ〜。ふふっ♪」

 

妖夢「た、助かった…」

 

カルゴ「紫さんは今何をしているんですか?」

 

幽々子「紫はまだ寝てるわよ〜」

 

カルゴ「は、はあ…」

 

てことは昨日の夕飯食べてない事になるけど…。

 

ギュルルルル〜…

 

カルゴ&妖夢「あ……」

 

幽々子「あらあら、大きな音ね♪」

 

カルゴ&妖夢「………/////」

 

妖夢「エスカルゴさん…」

 

カルゴ「はい…」

 

妖夢「手伝ってもらえますか?」

 

カルゴ「もちろん、手伝うよ」

 

妖夢「ありがとうございます…」

 

 

 

 

 

幽々子「妖夢、この野菜炒め美味しいわよ」

 

妖夢「その野菜炒めはエスカルゴさんが作ったものです」

 

幽々子「あら!…ねぇエスカルゴ君、あなたここに住まない?」

 

ふぁっ!?

 

カルゴ「嬉しい申し出ですが…すみません…」

 

幽々子「残念、振られちゃったわ〜」

 

振られたって…オイオイ…(汗)

 

紫「仕方ないわよ幽々子。彼、忙しいもの」

 

幽々子「残念ねぇ…」

 

結局俺は野菜炒めしか作らなかったが…量がえげつなかったな。

4人で食べるのに対し、10人分は作った。

他の料理も大変多い。

食費ヤバそうだな。

 

 

 

 

 

カルゴ「では、そろそろ行きます。お世話になりました」

 

門を出てぺこりと頭を下げる。

 

結局お昼ご飯までご馳走になってしまった…。

咲夜さんに負けず劣らず、妖夢の料理も美味かったな。

それにしても…やっぱこの力便利だわー…。

 

お菓子は、能力で作ったバッグに入れてある。

 

幽々子「またいつでもいらっしゃ〜い♪」

 

カルゴ「は、はーい…。妖夢、ありがとうな。おかげで助かったよ」

 

妖夢「いえ、これくらい何とも無いです!」

 

カルゴ「そっか。…台所にお菓子置いといたから、後で2人で食べてよ」

 

幽々子「まぁ!」

 

お菓子と聞いて目を輝かせる幽々子。

 

妖夢「えっ?良いんですか?」

 

カルゴ「うん。お世話になったお礼にね」

 

妖夢「ありがとうございます!」

 

深々と頭を下げる。

 

カルゴ「いや、礼を言うのは俺だよ。本当にありがとう」

 

妖夢「いえ…/////」

 

紫「じゃあね幽々子、また来るわ」

 

幽々子「は〜い♪」

 

紫「…さ、行きましょ」

 

紫がエスカルゴを促す。

 

カルゴ「はいっ!」

 

手際よくスキマを開き、中に入る。

それに続いて俺も入る。

振り返ると、幽々子と妖夢が手を振っているのが見えた。

 

隙間を抜けるとそこは、紅魔館門前だった。

 

カルゴ「紫さん、何から何までありがとうございました」

 

再度頭を下げる。

 

紫「大丈夫よ。またいつでも呼んでね(あなたにはこれから、たっぷりお世話になるからね♪)」

 

カルゴ「………はいっ♪」

 

ちっとお世話になり過ぎたね…。

これからは少し自重しましょうかね。

 

紫「じゃあ私はこれで帰るわね。後は大丈夫…よね」

 

カルゴ「ええ、大丈夫です!…はい、どうぞ!」

 

お菓子を1つ差し出す。

 

紫「あら、良いの?」

 

カルゴ「もちろんです!」

 

紫「ふふっ、ありがとう。帰ってからゆっくり頂くわね」

 

カルゴ「えへへ…」

 

紫「……(普段の彼は…優しくて照れ屋で…でも戦闘は好んで行う…。暴走すると優しさの欠けらも無いのよねー…擬似的に暴走させられたら良いのに…)」

 

カルゴ「じゃ、そろそろ帰りますね!」

 

紫「ええ、さよなら」

 

カルゴ「さよならー!」

 

最後に、紫に手を振って紅魔館へと戻ったエスカルゴだった。




え?妖夢戦ザックリし過ぎだ?( 'ω')
…知らんな。(おい!)
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