※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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よろしくな

火曜日。

 

カルゴ「じゃ、アリスんとこ行ってくるぜ♪」

 

フラン「うん、いってらっしゃい!」

 

レミィ「気を付けてね」

 

カルゴ「おうっ!」

 

バシュンッ

 

 

 

レミィ「ノリノリね…(呆)」

 

フラン「そうね…(汗)」

 

 

 

カルゴ「〜♪」

 

はぁ〜、とうとう上海来るのか〜!

常に連れ歩こっと♪

炎火ってサラ達を連れ歩いてるじゃん。

あんな感じだな!

 

カルゴ「ハーッハッハッハッ!!」

 

いやぁ、実に気分が良い!

 

 

 

 

 

 

 

30分後

 

ガサガサッ…

 

カルゴ「うわー…ここ何処だよ」

 

ここが魔法の森…なんだよな?

迷っ…た?まさかな?そんな事ァねぇよ。

同じ景色だからそう思うだけさ…。

まっすぐ進んでりゃいつかは行けるさ…多分。

 

 

 

 

1時間後

 

危なそうなキノコとかめっさあるんだが…?

 

カルゴ「うわ何だこれキモッ!?」

 

紫に青の斑点のキノコ…おえ…。

キノコ…か。よく考えたら、マ○オに出てくるキノコってクソ不味そうだよな。

赤と白、緑と白、青と白のキノコ。

あと、オレンジと赤ってのもあったっけ?

毒キノコは見るからに毒だよな。

つーかマリ○に出てくんの全部毒キノコだよな。

 

 

 

 

更に1時間後

 

カルゴ「着ーかーなーいー!」

 

俺はまだアリスの家へ着けないでいた。

 

ボワッ…ボフンッ…

 

そばで何かが弾けた。

 

カルゴ「?」

 

なんだ?煙が………。

 

俺は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

???「おーい、そろそろ起きろー」

 

ん…枕元で声が…。

起きるって…俺起きてんだろ…。

 

カルゴ「俺…起きてるぞ?」

 

目をショボショボさせる。

 

なんかダルいな…。

 

???「何言ってんだよ、今起きたんだろ?ずっと寝てたクセに」

 

カルゴ「…!」

 

ガバッ

 

???「おっと。やっとお目覚めか」

 

カルゴ「魔理沙…どうした?こんな所で」

 

いや、なんで俺はベッドに?

 

魔理沙「いや、こっちのセリフだ。お前、なんで倒れてたんだよ?」

 

倒れてた…?なんで?

クロロホルムでも吸…いや違う。

 

カルゴ「なんか…何かが弾けたのかな…よくわからんが、それで倒れたみたいだな」

 

魔理沙「弾けた…キノコの胞子にやられたか」

 

カルゴ「えー…吸血鬼も胞子にやられるんだな」

 

魔理沙「みたいだな。で、なんで森に……あぁ、アリスのところ行くのか」

 

カルゴ「ああ」

 

魔理沙「気を付けて来いって言ってたろ」

 

カルゴ「気を付けてって言ってたけど…胞子にってことだったのか?」

 

魔理沙「それしかないだろ?」

 

いや知らんよ!森なんて初めてなんだよっ!!

 

カルゴ「あはは…これからは気をつけるよ」

 

魔理沙「ああ、そうした方がいいな」

 

カルゴ「あと、拾ってくれてありがとな」

 

魔理沙「それくらい何ともないぜ。箒に引っ掛けて運んだし」

 

カルゴ「引っ掛けて…」

 

ズルズル引き摺られるより良いか。

 

魔理沙「あっ、そうだ。マスクやるよ。ほい」

 

ポケットから布を取り出す。

 

カルゴ「サンキュ」

 

三角巾…だよな?

調理実習で頭に巻くやつだなこれは…。

 

魔理沙「どうする?案内するか?」

 

カルゴ「…頼めるか?」

 

魔理沙「もちろんだぜ!」

 

カルゴ「なら…お願いしちゃお♪」

 

魔理沙「おう!マスク着けてから外出ろよ!」

 

箒を持って玄関へと向かう。

 

カルゴ「はーい」

 

床を見ると、本が乱雑に散らばっている。

今すぐ片付けてあげたい欲求に駆られるが、人んちの物なので触らないでおく。

 

カルゴ「行きますか…」

 

顔に結び付けながら玄関へと向かう。

 

魔理沙「遅いぞー。何か盗んでないだろうな?」

 

カルゴ「安心しろ、俺は魔理沙とは違うからな」

 

そもそも魔導書なんて読めないしな。

この前パチュリーんとこでチラ見したけど…チンプンカンプンでな…。

 

魔理沙「盗んでるんじゃない、死ぬまで借りてるんだ」

 

カルゴ「へいへい」

 

魔理沙「行くぜー」

 

カルゴ「おー」

 

ひたすら魔理沙についていく。

 

 

 

 

 

30分後

 

カルゴ「まだかー?」

 

魔理沙「そろそろだ。…あ、あれあれ」

 

小ぢんまりとした白い洋館が見える。

 

カルゴ「…あれ?普通に空が見えるぞ」

 

空から来れたやん!

…というか、綺麗な空だな。快晴かな…?

 

魔理沙「ははっ、そうだな!ま、苦労しろってことだったんじゃないのか?」

 

カルゴ「そういう事なのかねぇ…」

 

魔理沙「よし、行くぜー」

 

カルゴ「行くかー」

 

近くで見るとそこそこ大きいな。

一人暮らしなんだよな?アリスって…。

 

コンコンコン

 

アリス「はーい。今開けるわ」

 

ガチャッ

 

あ、開い…あれ?アリスじゃなくて人形?

 

アリス「入っていいわよー」

 

奥からアリスの声がする。

 

カルゴ「は、はーい!」

 

人形の先導でアリスの家の中を進む。

 

アリス「いらっしゃい。思ったより遅かったわね。朝イチで来ると思ってたわ」

 

カルゴ「そのつもりだったんだが…」

 

魔理沙「エスカルゴの奴、森で倒れてたんだぜ?私がキノコ採りに行って無けりゃ、今頃魔物共の餌になってたかもな!」

 

そう言ってケタケタ笑う魔理沙。

 

カルゴ「ま、魔物?」

 

アリス「魔理沙、誇張しすぎよ。…多分、人食い植物とか化けキノコの事よ」

 

魔理沙「いや、充分魔物って呼べるだろ」

 

アリス「まぁね…」

 

カルゴ「なぁなぁ!そんな事より!」

 

アリス「わかってるわ。でも、ただであげる訳にはいかないわね」

 

カルゴ「むぅ…。ま、そうだな」

 

そりゃ、タダ働きになっちまうものな。

 

アリス「薬草採り手伝ってもらうわ」

 

魔理沙「!!」

 

カルゴ「それだけか。喜んで手伝うぜ!」

 

魔理沙「(うわぁ…可哀想に…)悪いアリス、用事思い出したから帰るぜ!」

 

アリス「(察したのね…)またいらっしゃい」

 

カルゴ「?」

 

何故か逃げるように帰る魔理沙。

 

アリス「さ、行くわよ」

 

籠を持って席を立つアリス。

 

カルゴ「おー♪」

 

 

 

ガサガサッ…

 

カルゴ「薬草ってどーゆーやつなんだ?」

 

アリス「もうすぐよ」

 

カルゴ「そっか」

 

何がもうすぐなんだ?

生えてるところがってことか?

 

シュルルッ…ギチッ

 

カルゴ「ほぇ?」

 

ドターン!

 

なにかに引っ掛かり、コケてしまった。

 

カルゴ「な、なんだこれ?なぁアリス、このツタなんだ?俺の足に……」

 

植物「キシャアアアァアアアァァァァアアア!!」

 

カルゴ「ぎょえええええええ!?ドラ○エのじんめんじゅかよコイツ!?」

 

じんめんじゅそっくりの人食い植物が現れた。

 

カルゴ「おい、アリス!?」

 

アリス「あぁ、そいつ倒して。薬草になるから」

 

カルゴ「えぇえええぇえええ!?」

 

キモォッ!キモッキモッキモォォォォッ!!

こんな奴が薬草に!?

 

ズルッ…ズルルッ…

 

カルゴ「うわぁ!引き摺られてる!!」

 

アリス「早くしないと食べられるわよ?」

 

ちょっ、助けてはくれないのか…!

まぁいい!上海の為だぜ!!

 

カルゴ「雷符『Midnight………」

 

アリス「あと、森は破壊しないでよね」

 

むぅ…!

 

カルゴ「雷武器『雷杖』!!」

 

右手に杖を出す。

これは、ドラ○エに出てきた“いかづちの杖”をモチーフにしている。振ると弾幕が発射される。

もちろん、打撃武器としての使用も可能だ。

 

カルゴ「フンッ!」

 

ブオッ…バチバチッ

 

植物「キエエェエエエェェェエエェエ!!」

 

シュルルルッ

 

カルゴ「お、解けた」

 

縛られていた足が自由になり、即立ち上がる。

 

カルゴ「咲夜さん特製の服を汚した罪は重いぜ!覚悟しやがれ!一閃『Mishap of Thunder』!」

 

ヴォン……

 

じんめんじゅモドキの頭上に魔法陣を出現させ…

 

バリッ…ズドオオオオオオオオオン!!

 

植物「ギェエエエエエエエ…!」

 

ドシャアッ…

 

呻き声をあげて倒れる。

 

カルゴ「よし、倒したぞアリス」

 

じんめんじゅモドキを小脇に抱える。

倒したら何故か枯れて小さくなった。

 

アリス「そう、ありがとう」

 

反応うっす…!

 

アリス「(森を傷つけないで植物だけを狙った…。中々やるわね…。弾幕だと森を傷つけてしまうから、私でもかなり苦労するというのに…)」

 

植物「ギシャアアアアア!」

 

アリスの死角から先程と同じ植物が出現。

 

アリス「しまっ───」

 

カルゴ「危ねぇ!!拷問『Thorny Restriction of Thunder』!!」

 

ギチギチッ…バチバチバチバチッ…

 

カウボーイのようにロープを振り、じんめんじゅモドキに巻き付けて縛り上げる。

 

植物「ギャアアァアアァァア…アァ…ア…!」

 

ドシャアッ…

 

アリス「あ、ありがとう…(危なかった…)」

 

カルゴ「おうよ。…今回のは少し小さめだな。コイツも持って帰るか?」

 

アリス「そうね、お願い」

 

カルゴ「了解」

 

 

 

2時間後

 

アリス「もう大丈夫よ、そろそろ帰りましょう」

 

カルゴ「は〜い…」

 

疲れたぁ…。

 

帰りももちろんアリスの案内なので、迷うこと無くアリスの家へと着けた。

 

アリス「ちょっと待ってて。今4人を呼んでくるわ。部屋の本は自由に読んで良いわよ」

 

カルゴ「はーい」

 

紅茶を淹れて席を立つアリス。

 

…4人?仲間たちも見せてあげるってことか?

とりあえず本でも読むか。

 

本棚から1冊を手に取る。

 

これって魔導書なんだよな?

俺読めないんだよなーこれ…。

 

と思いつつ適当なページを開く。

 

カルゴ「…地獄……雷……」

 

うん?読めた?

 

カルゴ「…地獄の雷は、通常の雷とは異なり、殺傷力に優れている………いや、ホントかよ?殺傷力に地獄も地上もねぇだろ…」

 

 

 

数分後

 

アリス「連れてきたわ。…あら?読めるの?」

 

カルゴ「なんか読めるみたい。雷のだけ」

 

アリスを見ると、彼女のそばに4人の人形が浮いてるのが見える。

 

アリス「あら、凄いじゃない(これだけの本の中から都合良く雷の本を見つけるとか…あなた運良すぎでしょ…)」

 

カルゴ「まーね♪…ところで、その人形達…」

 

アリス「あぁ、この子達はプレゼントよ」

 

カルゴ「!?4人もか!?」Σ( ꒪□꒪)!?

 

アリス「違うわよ、2人よっ!」

 

カルゴ「おおー!2人も!!」

 

アリス「さぁ、行きなさい」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

アリスのそばから2人の人形がテーブルに降り立つ。彼女のそばに残っている人形は、此方に飛びついてきた人形と酷似している。

 

カルゴ「うおおっ!すげぇ可愛い!」

 

アリス「上海人形と蓬莱人形よ。可愛がってあげてね」

 

カルゴ「おうよ!!」

 

グッとガッツポーズをとる。

 

アリス「(変わってるわねぇ…男の子なのに。女の子でも興味示さない奴なんてそこら中に居るっていうのにね…)」

 

カルゴ「よろしくな!」

 

頭を撫でる。

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

カルゴ「他の人形って、魔法の糸で操ってるんだったよな?」

 

アリス「そうよ?」

 

カルゴ「なんで上海と蓬莱は自立行動出来るんだ?あと、アリスのそばにいる上海と蓬莱も」

 

アリス「そういう魔法かけてるのよ」

 

カルゴ「すげー…」

 

他の皆にそれをやらないのは…皆が自立行動取ったら統率が乱れるかもしれないからだよな。

アリスの戦い方は、弾幕戦にしろ武器戦にしろ、人形を主体としてるし…。

統率が取れなかったら大変だものな。

戦えなくなっちまう。

 

カルゴ「話せるのも、そういう魔法かけてるってこと?」

 

アリス「そういう事」

 

カルゴ「ほぇ〜……。元気ー?」

 

アリス「(…人形に話しかけてる…傍から見れば危ない人ね…。って、いつもの私じゃないのよ!)」

 

上海「ゲンキー!」

 

蓬莱「ネムイー!」

 

カルゴ「ありゃ。なぁ、眠いって言ってるけど…どうすればいいのかな?」

 

アリス「普通に寝かせれば大丈夫よ」

 

カルゴ「よしよし、そんじゃ寝るか〜」

 

ひょいっと蓬莱を抱っこし、赤ちゃんを抱っこするような抱き方をする。

 

蓬莱「スー…スー…」

 

カルゴ「ははっ、もう寝ちゃった」

 

アリス「この分なら、ちゃんと懐きそうね(というかもう懐いてるし…)」

 

上海「シャンハーイ!シャンハーイ!」

 

上海が両手を上げて怒ったような顔をする。

 

カルゴ「あ」

 

構ってって事かな?どうしよう?

 

カルゴ「頭の上においで」

 

上海「シャンハーイ♪」

 

ストンと俺の頭の上に座る上海。

 

カルゴ「すげぇ、ちゃんと言うこと聞くのな」

 

アリス「もちろんよ(もう意思疎通出来てるの…?いくらなんでも早すぎじゃない?)」

 

カルゴ「ほぇ〜……」

 

頭の上の上海に手を伸ばすと、上海はその手を抱き寄せた。

 

上海「シャンハーイ♪」

 

カルゴ「おおっ!」

 

アリス「(懐くの早っ!!!)」

 

カルゴ「ご飯とかはあげるのか?」

 

アリス「ご飯も水分も必要無いわ」

 

カルゴ「そっか」

 

それなら楽だな。たまに寝かせるだけか。

 

アリス「(そりゃそうでしょ、いくら人間に似せてあるとはいえ人形なんだから!)」

 

カルゴ「この子達も武器持って戦えるのか?」

 

アリス「もちろんよ。いくつかあげる?」

 

カルゴ「いや、いい。この子達を戦わせようとは思わないし……武器なら俺が作れるからな」

 

アリス「あら便利。ミニサイズのも作れるの?」

 

カルゴ「そりゃあな。武器見せて」

 

サイズを見るため、そばで実物を見せてもらう。

 

アリス「これよ。あと、同じようなサイズで剣や斧とか、色々あるわ」

 

カルゴ「ふむふむ」

 

基本は槍なのか。

ポケットの中にあるとか危ねぇだろ…。

コケたら刺すかもしれないぞ?

 

カルゴ「持たせてみていいか?」

 

アリス「ええ、もちろん」

 

カルゴ「上海、ちょっと降りてくれるか?」

 

上海「シャンハーイ!」

 

ストッ

 

指示通りテーブルに降り立つ上海。

 

アリス「(しっかり言うこと聞いてる…)」

 

カルゴ「混合武器『雷銃&雷弓』」

 

まずは通常サイズのを作る。

 

アリス「なにそれ?見たことない武器だけど…」

 

カルゴ「幻想郷にはクロスボウって無いのか?」

 

アリス「くろすぼう?聞いたことすら無いわね」

 

カルゴ「マジか。外の世界にはこんなのあるんだぜ。引き金を引くと、矢が発射されるんだ」

 

アリス「あら、凄いわね」

 

お喋りしながらも、武器を圧縮していく。

 

カルゴ「サイズはこんなもんか」

 

既に片手サイズだ。

 

アリス「そうね(いつの間に…)」

 

カルゴ「持てるか?」

 

武器を上海に差し出しながら問うてみる。

 

上海「シャンハーイ!」

 

カルゴ「おお、持てる持てる。じゃ、窓に向けて発射だ!」

 

アリス「ちょっ…」

 

上海「シャンハーイ!!」

 

パシュッ…パキィィン…

 

アリス「窓が……あ、あれ?割れてない…」

 

カルゴ「今のパキーンって音は、矢が弾けた音だぜ?試しに作っただけなのに、そんな威力のは作らないさ」

 

アリス「あはは…それもそうね(焦った〜…)」

 

カルゴ「じゃ、そろそろ帰るよ。もう5時だし」

 

掛け時計を見ると、もうすぐ5時になろうとしていた。

 

アリス「そう、わかったわ」

 

 

 

アリスの見送りで外に出る。

 

アリス「可愛がってあげてよ?」

 

カルゴ「もちろんだ!」

 

アリス「(まぁ、言わなくても可愛がってくれるだろうけど…)」

 

カルゴ「今日はありがとうな」

 

アリス「ううん、こちらこそありがとうね。薬草採り、助かったわ」

 

カルゴ「あれくらい何でもねぇぜ」ドヤァ

 

アリス「あら、頼もしいのね。ふふっ」

 

カルゴ「へへっ。じゃ!」

 

アリス「ええ、気を付けて帰るのよ」

 

カルゴ「おう!…上海はここ入ってくれるか?」

 

首元を広げ、上海を招き入れる。

 

上海「シャンハーイ!」

 

アリス「(そこ!?)」

 

上海を首元に入れ、蓬莱は抱える。

 

カルゴ「じゃーな!」

 

アリス「え、ええ…」

 

バシュッ

 

最後に手を振って玄関からそのまま飛び立つ。

 

日、長くなったな…。

もう5時だというのにまだ明るい。

 

カルゴ「上海、もう帰るか?どこか寄ってから帰るか?」

 

魔法の森上空を飛びながら聞いてみる。

 

上海「ヨッテカラ!」

 

うわぁーお…ホントに話せるんだな…。

 

カルゴ「じゃ、川でも行くか!」

 

上海「シャンハーイ!」

 

これはOKって事だろーな。

んじゃ、玄武の沢の下流にでも行くか!

 

 

 

スタッ…

 

川原に降り立つ。

 

カルゴ「着いたぜ」

 

上海「シャンハーイ!」

 

首元から飛び出し、周りをグルグルする。

 

カルゴ「あんま遠くに行くなよー」

 

上海「シャンハーイ♪」

 

うんうん、可愛いねぇ…!

 

蓬莱「ホラー…イ…」

 

カルゴ「おっ、起きたか」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

蓬莱も周りをグルグルする。

 

カルゴ「ははっ、ほんと可愛いなぁ♪」

 

?「あれ、エスカルゴさんじゃない?」

 

???「お、兄貴?」

 

カルゴ「ん?」

 

振り返ると、ヒビキと椛が居た。

 

ヒビキ「お、兄貴じゃん」

 

椛「こんにちは」ペコッ

 

カルゴ「よう。デートか?」

 

ヒビキ「そんなとこ。…なんだそれ、人形か?」

 

周囲をグルグル飛んでる人形を見ながら言う。

 

カルゴ「おう!友達に作ってもらったんだ!」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

ヒビキ「へー…(喋んの!?幻想郷ってスゲェな…何でもアリじゃんか。というか、人形好きなのも相変わらずなんだな…兄貴…)」

 

カルゴ「可愛いだろ!な!?」ズイッ

 

ヒビキ「あ、ああ…そうだな…」

 

カルゴ「〜♪」

 

ヒビキ「(うわぁ…人形好きに、更に拍車が掛かったな…。つーか表情筋緩み過ぎだぜ兄貴…今すぐブン殴りてぇ…!)」

 

椛「(エスカルゴさん…意外ですね…。あと、お願いですから表情筋引き締めて下さい…)」

 

2人は、あまりにもユルユルな顔をしているエスカルゴに、同じ思いを抱いていた。

 

ヒビキ「あー!」

 

椛&カルゴ「!?」ビクッ

 

カルゴ「なんだよ?」

 

ヒビキ「この前はよくもやってくれたな!!」

 

真っ直ぐにエスカルゴの顔を指をさすヒビキ。

 

カルゴ「指さすな。あと、異変解決は巫女の仕事なんだ、白狼天狗が首を突っ込む事じゃあ無い」

 

椛「そうよ…」

 

ヒビキ「もう1回勝負しろ!!」

 

椛「ヒビキ!?」

 

カルゴ「おー、別に良いぜ。上海と蓬莱は椛のとこ行っててくれ」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

川原で勝負ってのも悪くない。

 

椛「エスカルゴさん!?」

 

ヒビキ「おー、そう来なくちゃ」

 

ニヤリと笑い、後ろに飛び退くヒビキ。

 

カルゴ「手加減はするさ。椛、合図頼む」

 

椛「わ、わかりました…(何度返り討ちにされれば気が済むのかしらヒビキったら…。はぁ…)」

 

椛は少し離れる。

 

ヒュオオオ…

 

生温い風が吹く。

 

椛「始め!」

 

カルゴ「雷武器『雷杖』!ハァッ!!」

 

合図と共に右手を掲げ、杖を作り出すと同時に振り下ろす。

 

ブオッ…バチバチバチッ

 

ヒビキ「うわっ…おっ…」

 

すんでのところで回避していくが…

 

ガララッ

 

ヒビキ「うあっ!?」

 

足元が悪く、体勢を崩す。

 

カルゴ「フンッ!」

 

バチバチバチッッ

 

ヒビキ「ぐあっ!」

 

まともに被弾したヒビキは後ろに飛ばされる。

 

今日はルール決めてねぇな。

ま、気絶させればいっか。

 

カルゴ「一閃『Mishap of Thunder』!!」

 

ヴォン…

 

ヒビキ「やべっ!」

 

回避行動を取ろうとするヒビキ。だが……

 

カルゴ「召・喚!!」

 

ズアッ…ドオオオオオオオオオオン!!

 

ヒビキ「ぐっ……かはっ…」

 

ドシャアッ…

 

へぇ…今少し耐えたな?

お前も俺の雷に慣れつつあるのか…。

こりゃ、更なる特訓が必要なようだな。

 

椛「お疲れ様です」

 

カルゴ「おう」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

カルゴ「わぷぷっ」

 

上海と蓬莱が顔に抱きついてきた。

 

カルゴ「ちょ、見えない…」

 

上海「シャンハーイ♪」

 

蓬莱「ホラーイ♪」

 

椛「先日はありがとうございました。楓から受け取りましたよ」

 

カルゴ「お、そうか」

 

椛「エスカルゴさんってお菓子も作れるんですね…」

 

カルゴ「いや、ケーキは友達に手伝ってもらったんだ」

 

椛「そうなんですか。美味しかったですよ!」

 

そう言って優しく微笑む椛。

 

カルゴ「そりゃ良かった。じゃ、俺らはもう帰るから、ヒビキに宜しく伝えておいてくれ」

 

椛「わかりました、お気を付けて!」

 

カルゴ「おうよ。そっちも気を付けてな」

 

椛「はい!……ほら、起きて、ヒビキ」

 

ヒビキを起こしに行った椛。

それを見て、背を向けて歩き出す。

 

カルゴ「ほら、行くぞ」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

2人もしっかり付いてきた。

 

カルゴ「今日の夕飯は何だろうなぁ?」

 

上海「カレー!」

 

蓬莱「シチュー!」

 

2人と話しながら、帰りは歩いて帰った。




予想以上に長くなったな…。

本作品では、上海と蓬莱のみ、アリスの魔法の糸無しで自立行動出来る事にします( •̀∀•́ )
全部手動だとアリスが大変だもんね。
慣れっこだろうけど。



キャラ設定

(エスカルゴの)上海人形&蓬莱人形

アリスの渾身の作。
「人形」を感じさせないプニプニな頬が特徴。
自立行動が出来るようになる魔法、話せるようになる魔法がかけられている。
基本「シャンハーイ!」「ホラーイ!」しか話さないものの、簡単な疑問を投げかければ簡単な言葉で返してくれる。
また、エスカルゴによく懐いている。



新武器紹介

雷武器『雷杖』

エネルギーを具現化し、杖を生み出す。
ドラクエのいかづちの杖がモチーフ。
殴る事も出来る他、弾幕も出せる。
だが実戦ではあまり使わない。お遊び程度。


混合武器『雷銃&雷弓』

エネルギーを具現化し、クロスボウを生み出す。
これも実戦ではあまり使わない。お遊び程度。



※お遊び程度というのは、⑨やてゐ、白狼天狗等と戦うのに適しているという意味。



「陽が長くなる」と「日が長くなる」で迷いましたが、どちらも正解なんですね…。
狭い意味では「日」が正解らしいですが。
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