※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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やはり散歩はろくな事にならない

???「あれ〜?珍しい参拝客だねぇ!」

 

襖が開き、誰かが出てくる。

 

カルゴ「!」

 

誰d…なぬっ!?

 

金髪のショートボブに、青と白を基調とした服。

足には白のニーソを履いていて、目玉が2つ付いた不思議な帽子を被ってる。

また、服の各所には蛙が描かれている。

…間違いない。土着神の頂点、洩矢 諏訪子だ。

思ったよりロリじゃないな。

 

カルゴ「ここここんにちは…」

 

震える声+超ぎこちない笑顔で挨拶する。

 

かかか神様ッ!?今すぐ離れてぇ…怖い…!

 

ターン!

 

??「あー!新聞でよく見る人ですねっ!えーと…エスカルゴさんでしたよね!?」

 

襖を開けるなり此方を指さす緑髪の少女。

 

カルゴ「…はい…」

 

??「やっぱりそうでしたか!初めまして!私、東風谷早苗といいます!」

 

カルゴ「エスカルゴ・スカーレットです」

 

諏訪子「こらこら、指さしちゃダメだよ?」

 

早苗「あっ、そうですね!ごめんなさいっ!」

 

諏訪子様に行動を注意され、頭を下げる早苗。

 

カルゴ「い、いえ、お気になさらず…。では俺はこれで…。上海、蓬莱、行こう」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

参拝も済んだし、帰ろー…っと…。

 

回れ右をして歩き出す。

 

早苗「あのっ、少しだけで良いのでお話聞かせて頂けませんか!?」

 

カルゴ「…!」

 

早苗の声を背中に受け、立ち止まる。

 

カルゴ「お話って…?」

 

振り返り聞って聞き返す。

 

早苗「先日の紅い霧の異変の詳細ですとか、異常気象の異変についてですとか…」

 

カルゴ「…わかりました。えー、紅い霧のは…」

 

早苗「ここではなくて、中へどうぞ!」

 

カルゴ「えっ?いや、でも…」

 

神様おるやんけ!!

 

早苗「中でゆっくりお話しましょっ!ね?」

 

少し…って言ってなかった?

ゆっくりって……はあぁぁぁ…。

 

カルゴ「……」チラッ

 

諏訪子「……」ニコニコ

 

諏訪子様をチラ見すると、ニコニコしている諏訪子様と目が合う。

どうやら、諏訪子様も興味がおありのようで…。

 

カルゴ「わかりました…」

 

早苗「やった!こちらからどうぞ!」

 

縁側を指さす早苗。

 

カルゴ「はい…」

 

ここも玄関からじゃなくて縁側からなのかよ…。

 

カルゴ「…お邪魔します。おいで」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

早苗「あれ?その人形ってアリスさんの…」

 

カルゴ「ええ、アリスに作ってもらいました」

 

早苗「なるほどっ!さぁさぁ、どうぞ中へ!」

 

 

 

カルゴ「………」カタカタ…

 

諏訪子「ねぇねぇ、なんで震えてるの?」

 

ねぇねぇ、なんで神様が俺の側に居るの?( °ᴗ° )

緊張しない訳が無いよ…。

 

俺は守矢神社内部の客間に通された。早苗さんがお茶を淹れる間、諏訪子様と2人きりである。

なんでも神奈子様はお昼寝中だそうで…。

居たら更に緊張するからこれでいいけど。

 

カルゴ「いえ、何でもないですよ」

 

常に笑顔を心がけている俺だが、自分でもわかるほどその笑顔は引き攣っている。

 

諏訪子「ふーん…」

 

早苗「お待たせしましたー」

 

あ、お茶淹れてきたのか。

 

諏訪子「あ、早苗!エスカルゴが震えてるよ?」

 

カルゴ「!?」

 

ちょ、何言って…!

 

早苗「あらあら。どうしたんです?」

 

仕方ない…正直に言うか。

 

カルゴ「…だって…神様が側に…」

 

早苗「大丈夫ですよ、緊張する事は無いです!」

 

諏訪子「そうそう!(やっぱり緊張だったか…。というか、これが普通の反応なんだよなぁ…)」

 

カルゴ「…なぁ、お前らは緊張してるか?」

 

上海&蓬莱「シテナーイ!」

 

頭の上で元気よく答える2人。

 

カルゴ「はぁ…」

 

再び溜息をつく。

 

諏訪子「(ありゃりゃ…こりゃ相当緊張してるね…。緊張解してあげよっかな?)まぁまぁ、肩揉んであげるから、緊張しないでっ♪」

 

モミモミ…

 

カルゴ「!?」

 

驚きの余り硬直する。

 

神様に肩揉みしてもらうとか…怖いな…。

 

カルゴ「あ、あの…諏訪子様…」

 

諏訪子「んー?もう大丈夫なの?」

 

カルゴ「はい、大丈夫です…ありがとうございます」

 

諏訪子「(震えてるクセに…。ま、いっか。緊張しててもお礼は言えるんだね。)大丈夫だよ、気にしないで〜」

 

カルゴ「…はい」

 

気にするよ…。

 

早苗「さ、聞かせて下さいっ!」

 

カルゴ「はい…。まず先日の紅い霧の異変ですが…」

 

早苗「あっとその前に!」

 

カルゴ「?」

 

早苗「もっと気軽に話してくれて大丈夫ですよ!敬語なしで!」

 

カルゴ「…わかった。これでいい?」

 

早苗「はい!」

 

そっちはそのまんまかよ…。

 

カルゴ「それじゃ話すよ。まず紅い霧だけど…」

 

 

 

そこからしばらく、異変について話した。

どうやら早苗は、異変解決の勉強をしろと諏訪子様と神奈子様に言われてるそうで…。

博麗神社へ行っても軽くあしらわれるだけらしい。おのれ霊夢…お前がちゃんと話してれば今頃俺は普通に散歩出来てたのに…!

 

上海&蓬莱「スヤァ…」

 

2人は眠くなったそうなので膝枕している。

 

早苗「なるほどー、ありがとうございます!」

 

カルゴ「いえいえ」

 

じゃあそろそろ帰っても…

 

早苗「そういえば、エスカルゴさんってしばらく前は天狗達に狙われてましたよね?」

 

カルゴ「ん…そうだね」

 

早苗「あの騒動の後、天魔様がいらして…“彼奴が暴れた理由はこちらにあるので、どうか彼を責めないでほしい”と、おっしゃって居たのですが…」

 

カルゴ「天魔様…」

 

ありがとうございます…。

 

早苗「なんで暴れたんですか?裏のクレーターはエスカルゴさんの仕業でしょう?」

 

カルゴ「友達(今は彼女の1人)が囚われてたから助けに行ったんだよ。そしたら殺されかけたから返り討ちにした。クレーターは憂さ晴らし」

 

早苗「憂さ晴らし…」

 

諏訪子「殺されかけたって…大袈裟だよ…」

 

カルゴ「いえ…左肩から右脇腹まで袈裟懸けに斬られて真っ二つになったので…」

 

未だ鮮明に記憶している、斬られたラインを手刀でなぞる。

 

早苗「いや〜…流石にそれで生きてるハズが無いじゃないですか〜…」

 

疑いの目を向ける早苗。

 

カルゴ「吸血鬼の再生力はピカイチなんだよ」

 

早苗「そこまでですか〜?ホントにぃ〜?」

 

カルゴ「肉片からでも再生するって言うよ。心臓潰されれば終わるかもしれないけど」

 

諏訪子「吸血鬼こっわ…」

 

カルゴ「へへ…」

 

早苗「エスカルゴさんの能力ってどんな能力でしたっけ?」

 

カルゴ「“雷を操る程度の能力”だよ。ただ雷落とすんじゃなくて、具現化して戦うよ」

 

早苗「具現化…?」

 

諏訪子「?」

 

よくわからないといった様子だ。

 

仕方ない、実演するか。

納得するまで帰らせてくれないだろうし。

 

カルゴ「何出して欲しい?」

 

早苗「え…じゃ、じゃあ、スプーンを」

 

カルゴ「オッケ」

 

楽勝過ぎる注文だね。

 

パチパチッ…

 

手を広げ、普段使うサイズのスプーンを出す。

 

カルゴ「ほい」

 

それをテーブルに置く。

 

諏訪子「おー!凄いねー!」

 

早苗「わぁ!」

 

カルゴ「ま、こんな感じだね」

 

軽くドヤってスプーンを消す。

 

諏訪子「へー…便利だねー!…そうだ!早苗さ、少し戦ってもらったらどう?」

 

早苗「良いですね!!」

 

カルゴ「えぇ!?」

 

諏訪子「天魔レベルの相手と戦うなんて、早々出来ないことだもん!良い訓練になると思うよ!」

 

早苗「そうですね!エスカルゴさん、お願いします!」

 

カルゴ「…わかりました」

 

神様が言うんじゃ、逆らわない方が良いね。

 

上海「シャン…ハーイ…」

 

蓬莱「ホラー…イ…」

 

ムクリと起きる2人。

 

このタイミングで起きるか!?

 

カルゴ「ちょっと外行くから、待っててな」

 

上海「シャンハーイ!シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!ホラーイ!」

 

怒ったような顔で膝にすがりつく。

 

カルゴ「えー…」

 

早苗「な、なんて言ってるんですか?」

 

カルゴ「私達もやる…って…」

 

早苗「あらあら。懐いてるんですね♪(何で言ってる事がわかるの…?)」

 

カルゴ「えへへ…。しゃーねーな…やるか」

 

2人の頭を撫でる。

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

早苗「ルールはどうしますか?模擬戦ですし、ルールが必要でしょう?」

 

それはそうだね。

 

カルゴ「スペルカード数は無制限で、どちらかが戦闘不能になるまでとかは?」

 

諏訪子「おお!いいね!なんか面白そう!」

 

早苗「お、お手柔らかに…」

 

カルゴ「はいよ」

 

そりゃ、手加減は出来るさ。

 

 

 

外に出て、距離をとる。

諏訪子様は縁側に座り、足をブラブラさせている。

 

早苗「お願いします!」

 

カルゴ「…お願いします」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

うーん…どう攻めよう?

 

諏訪子「いくよー。よーい………始め!」

 

早苗「えいっ!」

 

弾幕を発射する早苗。

 

カルゴ「ふんっ!」

 

俺も負けじと弾幕を発射する。

 

あ…上海と蓬莱の分の武器作ってあげよう。

 

カルゴ「雷武器『雷杖』」

 

両掌にミニミニサイズの杖を出し、両脇の2人に渡す。威力は、通常弾幕レベルには上げている。

 

カルゴ「いけ、上海、蓬莱!」

 

上海「シャンハーイ!シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!ホラーイ!」

 

2人は杖を振り回して弾幕を発射し、こちら側の弾幕の密度が増す。

 

早苗「くっ…!中々キツイですね!スペルカード発動ッ!!」

 

なぬっ!ここでか!

 

早苗「奇跡『神の風』!!」

 

密度を増す弾幕。

 

カルゴ「なら俺は…!上海、蓬莱、下がれ!」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

弾幕を避けながら2人に指示し、自分の後ろに下がらせる。

 

カルゴ「殲滅『Breath of Thunderstorm』!!!うるあああああ!!」

 

バチバチッ…ズアアッ!

 

右腕に雷を纏い、体重を乗せて腕を振るう。

 

早苗「きゃああああっ!!」

 

放たれたエネルギー波は弾幕をかき消し、早苗を後方に吹っ飛ばす。

 

諏訪子「(凄いな、彼は…。元人間が、あれだけの力をモノにするなんてね…。どれほどの訓練をしたんだろうな…)」

 

カルゴ「ふぅ…もう終わりかな?」

 

早苗「うぅ…、まだ、終わりませんよ…!」

 

土煙の中、早苗のシルエットが見える。

それを見るに、フラついてるのが伺える。

 

早苗「大奇跡『八坂の神風』!!!」

 

土煙を晴らし、弾幕が飛んでくる。

 

カルゴ「うー…ちょっとキツい…」

 

さっきより速いし、密度も濃い。

消すより、早苗本体を狙った方がいいな。

 

カルゴ「雷牢『雷神の牢獄』!!」

 

早苗を牢に閉じ込める。

 

早苗「なっ…!?」

 

カルゴ「グッ…!」

 

やはりと言うべきか、早苗が囲まれる以前に発射された弾幕は喰らった。

避けることも出来るが、スペルの発動に集中するために敢えて避けなかった。

 

諏訪子「あーうー…(囲むことも出来るのか…。具現化出来るってのがかなりの強みの様だね…)」

 

カルゴ「よし」

 

パチン☆

 

ズズズッ…

 

指を鳴らすと縮み始める牢。

 

早苗「ちょっ、何ですかこれ!?きゃあっ!?」

 

壁を叩いた早苗は感電した。

 

カルゴ「終わりだ」

 

パチン☆

 

早苗「──ッ!」

 

ドォォォン…

 

もう一度指を鳴らし、牢は急激に締まり、軽く爆発する。

 

早苗「っ…」

 

前のめりに倒れる早苗。

 

諏訪子「早苗ぇ!」

 

縁側から降りて早苗に駆け寄り、抱き起こす。

 

早苗「諏訪子様…。彼…凄く、強いです…」

 

諏訪子「そうだね。さ、休もう」

 

早苗「痺れて…立てません…」

 

諏訪子「ありゃ…。…んーっ!んーっ!」

 

諏訪子が早苗を抱っこしようとするが…中々持ち上がらない。

 

カルゴ「失礼」

 

ひょいっ

 

早苗&諏訪子「!!」

 

座り込んでる早苗をお姫様抱っこし、縁側に座らせる。

 

早苗「ありがとうございます!」

 

カルゴ「はいよ」

 

諏訪子「ありがとね!私じゃ早苗のこと抱っこ出来ないや」

 

てへへ、と苦笑いして後頭部に手を当てる。

 

カルゴ「俺がやったことですので、これくらいはやりますよ」

 

諏訪子「力持ちなんだね!」

 

カルゴ「いえ、これも吸血鬼たる所以…」

 

諏訪子「ズルいなー吸血鬼ってー」

 

早苗「再生に優れている上、力持ちとは…」

 

カルゴ「えへへ…」

 

???「なんだい、さっきからドンドンうるさいねぇ」

 

カルゴ「……!?」

 

 

 

そこに現れた人物とは…!?




…って、引き伸ばす意味無いよな。
もう、誰だかわかるでしょ?(笑)
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