※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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激化する神との戦い

はぁ…早く帰りたいなぁ……。

でも、負けるのはもっと嫌だ。

相手が神だろうと何だろうと、勝たせてもらう。

時間掛けても勝つ。絶対だぜ。

 

現在俺は、縁側に座って休憩中。

お茶を飲みながら、神様2人と人間と吸血鬼、人形2人が縁側に居る絵面はどうにもこうにも…。

俺の場違い感ヤバイよ…。

 

諏訪子「ねぇねぇ」

 

トントンと肩を叩きながら俺を呼ぶ諏訪子様。

 

カルゴ「何でしょう?」

 

諏訪子「手首に何刺してるの?痛くないの?」

 

早苗「あっ、それ私も思ってました!」

 

神奈子「私もだ」

 

みんな思ってたのか…。

 

俺は、先程の戦闘により電力を消費している。

だが、次の相手も神様という事で、全力で臨もうと思う。なので、休憩がてら充電してるのだ。

 

カルゴ「これは充電器です。痛くはありません」

 

早苗「エスカルゴさんは充電式なんですか!?」

 

身を乗り出す早苗。

 

カルゴ「いや、違うけど…。でも、この方が早く力戻るし、楽なんだ」

 

早苗「へ、へぇ〜…(自分の中に電気流してるんですよね!?怖くないんですか!?)」

 

諏訪子「なんで早く力を戻したいの?」

 

なんでって…そりゃあ……。

 

カルゴ「先程の諏訪子様との戦闘により、3割程の電力を消費してしまったので…。それに、次は神奈子様ですので、出来るだけ力を戻しておきたいのです」

 

神奈子「おっ、私相手に本気になってくれるか。嬉しいねぇ」

 

ニヤリと笑う神奈子様。

 

余談ではあるが、腕1本の再生は5%消費する。

 

早苗「3割!?あんまり消費してないじゃないですか!!」

 

カルゴ「出来るだけ消費抑えてたからね。使い切ると動けなくなるし…」

 

最後のエスパでかなり持っていかれたのは黙っておこう。ハッキリ言ってあれは力の無駄遣い。

 

諏訪子「(なるほどね…全力出したら自分がダメになっちゃうのか…)」

 

神奈子「天魔と引き分けたというから、本気とはいかずとも力を出させてもらうよ」

 

カルゴ「わかりました」

 

…勝てるかなぁ…。

いや、弱気になっちゃダメだ。

 

神奈子「で、充電はもう終わりそうなのか?」

 

カルゴ「ええ、もう終わりです」

 

まだ99%くらいだけど…。

99%から100%になるまでの時間が長いんだ。

ここから先は、睡眠時に回復させるに限るぜ。

 

神奈子「よし、やろうか!」

 

嬉々として外に飛び出す神奈子様。

 

カルゴ「はい。…持っててくれるか?」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

手首から引き抜き、2人に渡す。

 

早苗「(雑な抜き方…痛くないんですか!?)」

 

諏訪子「(慣れって怖いねぇ…)」

 

そして俺も外に出る。

 

諏訪子「(エスカルゴの本気見てみたいし…応援してあげよっかな。)頑張ってね!勝ったらまたナデナデしてあげるよ!」

 

縁側から声を張り上げる諏訪子様。

 

なんですとぉおおおおおおおおお!?

 

カルゴ「頑張ります!!!」

 

早苗「(目が輝いてる…)」

 

諏訪子「(ふふっ、子供みたい♪…早苗も昔はあんな感じだったな〜…すっかり成長しちゃって…)」

 

神奈子「ルールはさっきまでと同じで良いよ」

 

いつの間にか御柱を装着している神奈子様。

 

カルゴ「わかりました」

 

つまり、“スペルカード数は無制限で、どちらかが戦闘不能になるまで”。その方が好都合だ。

気絶させることを得意とする俺だ、かなり有利な条件と言っていい。

本気の天魔と引き分けたんだ、手を抜いてる神奈子様とも引き分け…もしくは勝てるはずだ。

 

神奈子「諏訪子!合図頼めるかい?」

 

諏訪子「いーよー」

 

すぐ動けるように身構える俺たち2人。

 

カルゴ「………」

 

神奈子「………」ニヤ…

 

距離をとって睨み合うも、神奈子様はうっすらと笑みを浮かべている。

 

諏訪子「始め!」

 

神奈子「せいぜい私を楽しませてくれよ!」

 

笑いながらそう言い放ち、御柱から弾幕を発射してくる神奈子様。

 

カルゴ「うおっ!?」

 

通常弾幕…なんだよな?なんで俺を狙って…?

狙う機能は通常装備ってか?ふざけんなぁ!!

狙うのは兎も角、狙われるのは好きじゃない!

けど、狙ってくるのなら!

 

カルゴ「雷装備『勇者の纏い』!!」

 

 

早苗「うわぁ!ホントに勇者みたいですね!」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

 

大盾で弾幕を受け止め、銃で遠隔攻撃。

 

ピシッ…ピキキッ…

 

カルゴ「あれっ…」

 

もうヒビが!?

 

神奈子「私の弾幕をそんな盾で受け止めきれると思ったか!?」

 

パキィィィン…

 

カルゴ「嘘だろっ……」

 

ドドドドドドドドドドドドドドド…

 

カルゴ「うああああああ!!」

 

まともに被弾し、吹っ飛ぶ。

 

通常弾幕で飛ばされるなんて…久しぶりだな。

 

空中で1回転し、着地する。

 

 

早苗「体操選手ですか!?」

 

 

カルゴ「クソッ…」

 

鎧もヒビだらけだ。

もはや鎧としての意味を成さない。

 

カルゴ「雷装備『翼竜の舞』!!」

 

バシュッ

 

鎧を解除しながら空中に飛び上がり、攻撃方法を思案する。

 

カルゴ「これだ!混合武器『雷鎌&雷鞭』!!」

 

伸縮自在の鎖鎌を装備。

 

鞭の武器はちゃんとしたのは作ってないから、正確には鎌とロープの混合武器だな。

 

 

早苗「鎖鎌!?」

 

諏訪子「応用効くねぇ…」

 

 

カルゴ「うるああああああああ!!」

 

ブォン、ブォン、ブォン…

 

風を斬る音が聞こえる。

鎖鎌は鎌よりも小さく、更に振り回しやすいので弾幕を消しやすい。

 

神奈子「やるねぇ!そろそろ本番と行こう!」

 

カルゴ「!!」

 

そーだった!まだ通常弾幕だった!

くっそ、キツ過ぎんだろ!!

 

神奈子「どう対処するのか見せてもらおうか!!神祭『エクスパンデッド・オンバシラ』!!」

 

カルゴ「!?」

 

太めのレーザーが大量に降り注ぐ。

それと同時に、遅めの弾幕も発射される。

 

ドォン!ドォン!

 

ちょ、境内が……。

 

神奈子「避けるだけではつまらないぞぉ!?」

 

戦闘狂かよこの神様は…!

 

カルゴ「…斬る!!雷武器『雷刀』!!!」

 

ダメだ、こんな細身では!!

 

カルゴ「もっと…もっとだ!!」

 

エネルギーを送り込み、太く大きい刀にする。

 

バチバチッ…バチッ…

 

へへっ…鉄砕牙・エスカルゴVer.かぁ?

カッコイイぜ!

 

神奈子「刀でどうするつもりだ?私を斬るとでも?」

 

カルゴ「レーザーを斬ります!」

 

神奈子「!!」

 

向かってくるレーザーに照準を合わせ、当てる。

そのままの勢いでレーザーは真っ二つになる。

 

カルゴ「うぎぎ…!」

 

レーザーが当たる瞬間、身体に物凄い負荷が掛かるが、なんとか耐える。

 

神奈子「なるほどねぇ、そっちを斬るのか。その発想はなかった」

 

へへ…褒められたぜ。

 

カルゴ「次は私が。深淵『Darkness Flash』!」

 

神奈子「なっ…なんだこれは!?」

 

神奈子様単体が闇に包まれる。

 

 

早苗「あれ?神奈子様が!」

 

諏訪子「エスカルゴって雷を操るんじゃないの?闇も操れるって事?」

 

 

カルゴ「紅眼『吸血鬼の本質』!!」

 

視界が0になって慌てていることを良い事に、ステータスを上げた上、容赦無く攻撃を仕掛ける。

 

神奈子「くっ…!」

 

カルゴ「『クロスインパクト』!!」

 

鎖鎌を解除して神奈子様の真上へと飛び上がり、両手に鎌を出してX字のエネルギー波を放つ。

 

ドオォォォォォォォォォォ……

 

見事神奈子様に直撃する。

 

神奈子「小賢しい…」

 

土煙の中、シルエットが見える。

先程の早苗と違い、フラついてる様子は無い。

 

カルゴ「……」

 

フッ…

 

神奈子「おっ?見えるようになった…」

 

カルゴ「!」

 

今までは俺の意思で解除してきたけど…やっぱこのスペルにも効果時間があるんだな。

 

神奈子「よし、今度はこれだ!奇祭『目処梃子乱舞』!!」

 

カルゴ「…!」

 

太めのレーザー…遅めの弾幕…。

さっきと同…

 

ドカッ

 

カルゴ「ふげっ!?」

 

背後から弾幕!?

 

カルゴ「…あ」

 

ドォォォォォン…

 

後ろばかり見ていて、レーザーに直撃する。

 

神奈子「はっはっはっは!まだスペルカード2枚しか使ってないぞ!!」

 

余裕の高笑いをする神奈子様。

 

カルゴ「仕方ないですね…!『分身』!!!」

 

バチバチッ…

 

追撃を躱しながら分身を作成する。

 

分身「おい、神様に勝てるわけねぇだろ!」

 

同じく弾幕を避けながら文句を言う分身。

 

カルゴ「うるせぇ言う通りにしろ!」

 

 

早苗「え…エスカルゴさんが2人!?」

 

諏訪子「こりゃ驚いたね…」

 

上海「シャンハーイ!?」

 

蓬莱「ホラーイ!?」

 

 

分身「しゃーねーな。今回は何を?」

 

カルゴ「隙を見てエネルギーに変われ。そんで俺の合図で降り注げ」

 

分身「いや、直接やった方がいいだろ、分身の意味無くね?」

 

カルゴ「わざわざワンステップ挟んだのは相手を混乱させるためさ。そんで、あの攻撃も、物理的にじゃなくて心理的に攻める為に行う。見な」

 

分身「!」

 

言われた通り神奈子様を見た分身は気付く。

 

神奈子「????」

 

急に2人になったので、神奈子様は見るからに焦っている。というか驚いている。

 

分身「なーる…」

 

ニタリと黒い笑みを浮かべる。

 

カルゴ「お前はエネルギーの塊だかんな、姿形変えるのも出来んだろ」

 

分身「もち」

 

カルゴ「よし。んじゃ俺が弾幕で気を逸らすからその隙に上空へ」

 

分身「了解」

 

神奈子「おいおい、分身出来るなんて聞いてないよ!?」

 

カルゴ「話してませんからね!雷神『Thunder☆Fall』!!」

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド……

 

分身「(今だ!)」

 

バシュンッ

 

神奈子「この程度…避けられない事は…無い!」

 

速すぎでしょ…!

 

だが、言葉に反してかなりギリギリな神奈子様。

 

よし…もう少しで…!直撃させられる!

 

だがここで、効果時間が終わってしまった。

 

カルゴ「うう……」

 

ちゃんと気を逸らせたかな?

 

神奈子「ふぅ…少し危なかったな。…あれ?(分身は何処行った?)」

 

キョロキョロ見回す神奈子様。

 

二ヒヒ、引っ掛かった!!

 

カルゴ「禁弾『降り注ぐ厄雷』!!!!」

 

エネルギーと化した分身が、今度は無数の槍へと形を変えて降り注ぐ。

もちろん、直撃はさせない。危ないから。

使い慣れてないので、狙った所へは飛ばせるものの、力加減が上手く出来ないのだ。

 

神奈子「ま、参ったねぇ…これは…。まさか私が加減される側になるとは……」

 

槍は全て神奈子様を避け、神奈子様の周りは檻のようになっている。

 

カルゴ「いえ、直撃は危ないかなと思ったので」

 

地面に降り立ち、槍を解除する。

とりあえず、狙い通りにコントロール出来るよ、とアピールしておき、心理的に攻める。

 

神奈子「ほぉう…?格上への思いやり…大したものだ。だがな、私はそう簡単に死なんぞ、幾らでも来い」

 

カルゴ「………はい」

 

頭から貫かれても同じ事言えるのかな…?

そもそも、神様って死ぬのか?

いや、考えないでおこう。

 

神奈子「(少し間があったな…。まぁいいか。)では次は私の番だ!神秘『ヤマトトーラス』!」

 

更にスペルを発動する神奈子様。

 

カルゴ「うわわっ!?」

 

両側から大量の弾幕が飛んでくる。

しかもそれが、とても速い。

 

カルゴ「よっ、避けにくっ…………ンガッ!」

 

一度被弾し、体勢を崩したせいで連続して被弾する。

 

 

早苗「あら…」

 

諏訪子「流石のエスカルゴも…もうお終いかな?(ここまでもっただけヤバいと思うけど)」

 

 

その後も連続して被弾し、意識は朦朧とする。

 

カルゴ「くっ……!」

 

歯を食いしばり、何とか踏ん張るが………。

 

ダメだな…フラつく…。

 

カルゴ「グァアアアッ!!」

 

ガブッ…ブチブチィッ

 

右腕に噛み付き、肉を噛み切る。

 

ブシュッ…

 

ダラダラと溢れ出る鮮血。

 

神奈子「Oh......」

 

 

早苗「きゃああああっ!!」

 

諏訪子「げっ…そこまでする…?」

 

俺の行動に驚きを隠せない2人。

早苗は悲鳴を上げ、諏訪子様は少し顔を引き攣らせる。

 

上海&蓬莱「バカジャネーノ!? バカジャネーノ!?」

 

人形2人も驚く。

 

 

カルゴ「…ふーっ……ふーっ…」

 

噛み切った肉を食べ、飲み込む。

だが口の中は血の味しかしない。

再生はとっくに済んでいる。

 

よっし…気絶は免れたぜ?俺はまだ…戦える!

 

神奈子「だ、大丈夫か?」

 

カルゴ「ええ、もちろん。吸血鬼…ですから」

 

神奈子「フンッ、頼もしいな。だが、何故そこまでする?大人しく気絶していればもう休めたというのに…」

 

カルゴ「そりゃあ、諏訪子様のナデナデが待ってますからねっ!!」

 

 

諏訪子「えっ…私!?」

 

早苗「子供ですねぇ…」

 

俺の意外な答えを聞き、帽子共々目を見開く諏訪子様と、苦笑する早苗。

 

 

神奈子「な、なるほど…(見た目は兎も角、中身は結構子供なんだな…)」

 

カルゴ「だから絶対、俺は負けないです」

 

真っ直ぐ神奈子様の目を見据えて決意を述べる。

そして神奈子様はニタリと笑う。

 

神奈子「面白い!!ならば勝ってみろ!!天竜『雨の源泉』!!」

 

カルゴ「ッ!?」

 

6列程に連なって飛んでくる弾幕。

だが、一旦停止した後、追尾する小型の弾幕に切り替わる。

 

カルゴ「くっそ…これまたニュータイプの…」

 

今まで戦ってきた奴らとは全然違いすぎて…色々判断に困る。

 

カルゴ「!!」

 

そうだ、一か八か!!

 

カルゴ「はぁぁっ!!」

 

弾幕を回避しながら、地底でのヤマメのように、粒子をばら撒く。

 

 

早苗「何か撒いてますね。見えないですけど」

 

諏訪子「そうだね。…何するつもりなんだろ?」

 

上海&蓬莱「???」

 

 

神奈子「…?」

 

神奈子様はキョトンとしている。

 

それからもしばらく撒き続けた。

 

カルゴ「うっし…こんなもんか」

 

粒子をばら撒くのをやめる。

高濃度の粒子によって、視界は薄く黄色がかっている。

 

 

早苗「うわぁ…見えるようになったと思ったら、花粉みたい…」

 

諏訪子「そだね…(最初は見えなかったのに今は見える…という事は、かなり高濃度なんだね…)」

 

 

カルゴ「『粉塵雷撃』」

 

パチン☆

 

バチバチバチバチィィッ!

 

指を鳴らすと同時に静電気が発生し、周囲にばら撒いた雷の粒子に伝わり、連続して放電される。

それによって弾幕は相殺された。

 

神奈子「うおっ……そんな事も出来るのか」

 

カルゴ「!?」

 

ダメージ与えられてない…!

 

神奈子「だが、私のスペルはまだ終わってないぞ!」

 

カルゴ「まとめて消してやります!!殲滅『Breath of Thunderstorm』!!」

 

バチバチッ…ズアアッ

 

右腕に雷を纏い、体重を乗せて腕を振るう。

狙い通り、弾幕は相殺される。

 

神奈子「クッ…ここで終わりか」

 

相殺しきった所で、スペルの効果時間が終わる。

 

カルゴ「はぁっ…はぁっ…」

 

いくら充電したとはいえ、少し無理をしすぎたかもしれない。

 

神奈子「ふぅっ、久々にここまでやったなぁ」

 

カルゴ「そう、ですか…」

 

なかなか息がまとまらない…。

 

神奈子「そろそろ終わりにしよう!『マウンテン・オブ・フェイス』!!」

 

カルゴ「おっ…!?」

 

何重にも花のような形にまとまった弾幕が、その形を崩し束のように連なってなって飛んでくる。

 

カルゴ「はや…い…!雷鎧『サンダーアーマー』最大出力!!」

 

 

諏訪子「(最大出力?出力の調整も出来るの?)」

 

 

ドドドドドドドドドドドドド……

 

カルゴ「うああああっ…!」

 

衝撃が凄まじい…!

 

ピシッ…ピキキキッ…パリィィィン…

 

カルゴ「!!」

 

しまった…!

 

避けきれずに多少は被弾するが、1つ1つの威力が段違いのためすぐに砕け散る鎧。

 

カルゴ「ぐあああっ!!」

 

急に鎧が砕けたために反応が間に合わず、全身に被弾してしまった。

 

バキッ

 

カルゴ「ゔっっ…」

 

左足の膝蓋骨が折れる。

 

神奈子「おやおや、今凄い音がしたが…大丈夫かい?」

 

弾幕を発射しながら声をかけてくる神奈子様。

 

カルゴ「え、ええ、大丈夫です…よ…っ!」

 

折れた膝を、再生するまで抑える。

 

弾幕で骨折れるってどーゆー事だよ…?

いくら何でも強過ぎんだろが…。

 

神奈子「そうかそうか」ニヤニヤ

 

まだ効果時間終わりそうにないな。

避けるのも受けるのも辛くなってきた…。

もう…終わらせよう。俺の勝利で。

 

カルゴ「本気を出しますッ!!!絶技『天翔雷霆零槍』!!!」

 

避けることを放棄し、全身に弾幕を喰らいながら力を溜める。

 

 

諏訪子「避けないなんて無茶だよ!避けて!!」

 

 

縁側から諏訪子様が声を上げる。

 

カルゴ「俺は…絶対に負けない!ナデナデの為なら…神サマだろうと何だろうと越えてやる!!」

 

守矢3人「(そこ!?)」

 

神奈子「は…はははっ、良いだろう!受け止めてやる!さぁ、来い!!」

 

両手を広げてドッシリ構える神奈子様。

 

よし!今だ!!

 

カルゴ「喰らえ神奈子様ああああああああ!!!うおおおおおおおおおおお!!」

 

ビュオッ…

 

叫びながら全力で投擲する。

 

神奈子「なっ…(スペルの弾幕より速いって…えっちょ、避けたいんだけど!?でもそれじゃ…)」

 

ズアアアアアアアアッ!

 

神奈子「うあ゙あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ!!!(これは…流石に……マズ、い…………)」

 

槍に貫かれて悲鳴を上げる神奈子様。

その悲鳴は、山中に響き渡る。

 

神奈子「う……ぐ……っ…」

 

ドシャアアアッ…

 

少しの間耐えたものの、前のめりに倒れる神奈子様。

 

 

諏訪子「嘘…勝ったの…?」

 

ポツリと呟く諏訪子様。

 

早苗「エスカルゴさんが…神奈子様に…?」

 

同じく呟く早苗。

 

 

カルゴ「はぁっ…はぁっ…」

 

満身創痍となった俺は地面に座り込む。

 

カルゴ「勝っ……た……!」

 

左手を地面につき、右手で弱々しくガッツポーズをとる。

 

上海「シャンハーイ!!」

 

蓬莱「ホラーイ!!」

 

2人が寄ってくる。

 

カルゴ「勝ったぜ…」

 

上海「シャンハーイ♪」

 

蓬莱「ホラーイ♪」

 

カルゴ「あっ…」

 

戦う前に俺が預けた充電器を差し出す2人。

 

カルゴ「ありがとよ…」

 

2人からそれを受け取り、手首に刺す。

 

早苗「お疲れ様でした!!」

 

諏訪子「お疲れ様!!(ホントに動けなくなるんだ…)」

 

俺のそばに来た2人はしゃがんで、目線を合わせてくれる。

 

カルゴ「ありがとう…ございます…」

 

神奈子様の方には行かないのかよ…。

 

諏訪子「見せてもらったよー、エスカルゴの本気!」

 

カルゴ「は、はい…」

 

諏訪子「偉いぞ♪」

 

ナデナデ…

 

カルゴ「えへへへ……/////」

 

そうそう、俺はこの為に頑張ったんだ…!

 

カルゴ「ありがとうございます♪」

 

早苗「(うわぁ…表情筋ユルユル…)」

 

諏訪子「(何でこれだけの為に命張れるの…?今の下手したら死んでたかもしれないのに。吸血鬼だからっていう余裕かな?)」

 

神奈子「うっ……」

 

呻き声が聞こえた。

 

早苗「神奈子様!」

 

なんだよ…もう目を覚ましたのか…。

 

起きた神奈子様は、すぐに立ち上がって…。

 

神奈子「楽しかったぞ!」

 

俺のそばに来て笑顔で言いのける。

 

カルゴ「…ありがとうございます」

 

座り込みながらも、笑顔で返事する。

 

神奈子「あれ?もうこんな時間か」

 

早苗「大変!すぐに準備しますね!」

 

パタパタと中に戻る早苗。

あたりはいつの間にか暗くなってきている。

準備というのは夕飯の事だろう。

 

カルゴ「では私はこれで…」

 

少しではあるものの、充電して動けるようになったので立ち上がる。

 

諏訪子「せっかくなんだから食べていきなよ!」

 

神奈子「うん、そうだな!」

 

カルゴ「えぇぇ!?」

 

神と食卓に並ぶとか精神的にクるんだけど…。

 

カルゴ「いえ、大丈夫ですよ…?」

 

諏訪子「まぁまぁ♪神様の言うことは聞くものだよ?」

 

ニコニコしながらえげつない事を言う諏訪子様。

そう言われては逆らえないではないか。

 

カルゴ「…わかりました」

 

心の中でため息をつく。

 

神奈子「(諏訪子…かなり強引だな…)」

 

諏訪子「さ、行こ♪」

 

カルゴ「はい。おいで」

 

上海「シャンハーイ!」

 

蓬莱「ホラーイ!」

 

半ば引っ張られながら神社の中に戻って行った。




キャラ設定

洩矢 諏訪子

守矢神社で祀られている神の1人。
可愛い。ただひたすら可愛い。
主に本人は建前を、帽子は本音を表している。
帽子は口ほどにものを言う。
元人間でありながら天魔と同等の力を持つというエスカルゴに興味がある。
神と対峙して緊張しているエスカルゴの緊張を解そうとするも、神奈子のおかげ(本人自覚なし)で台無しになる。
無邪気で、とても神様には見えn(殴)
ロリっぽいのにとても母性溢れるお方。



八坂 神奈子

守矢神社で祀られているもう1人の神様。
注連縄や御柱を装着すると、威圧感、存在感がとんでもなくアップする。
諏訪子(たまに早苗)にちょくちょく毒を吐かれ、その度に部屋の片隅で拗ねるメンブレキャラ。
ある意味とても人間臭い神様。
しかし復活は早い。
正直な者を好み、嘘をつく、卑怯な者を嫌う。
酒にはかなり強い。



東風谷 早苗

守矢神社の風祝。
霊夢が過去にエスカルゴに言った、“豊胸美人”というのは、霊夢ではなく早苗にピッタリで(殴
ちなみに、巫女と風祝の違いは、巫女が神職の補佐、風祝が神職。
つまり、役職的には霊夢の方が格下。


…とはいえ、書く上で色々ややこしくなるかも?なので、早苗も巫女扱いとします。
“巫女じゃなくて風祝派”の皆さんすいません。
ですが筆者本人は風祝派です( 'ω')

チラッと出てきた鉄砕牙というのは、犬夜叉が使用している刀です。
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