現在、早苗は料理中。一方、俺は────。
諏訪子「さっきの、凄い戦いだったよねー!」
神奈子「全く、お前というやつは…。執念深いんだな」
カルゴ「負けるのは嫌いですので」
神の雑談の相手である。
どう話せばいいのか内心迷ってはいるが。
神奈子「普通、負けるのが嫌いだからと言っても神の前では足が竦んで動けないぞ?」
カルゴ「戦う時は、神奈子様を神様と認識していませんでしたので」
神奈子「なんだと?」ピクッ
片眉を上げる神奈子様。
あ、やべ。
カルゴ「いえ、そういう意味ではなく。諏訪子様と戦う前に、『これからあなたと戦うのは、神様じゃなくて、ただの“洩矢 諏訪子”だよ』…と言われたので、『これから戦うのは神様じゃなくて、ただの“八坂 神奈子様”』と認識することにしたのです」
神奈子「ふむふむ…なるほど、そういう意味か。確かに、そうでもしなきゃ神相手にあそこまで動けないものな」
そう言って高らかに笑う神奈子様。
本音を言えば…神だろうと何だろうと勝つって決めてただけなんだけど。諏訪子様のときに緊張したのは、神の相手をするのが初めてだったから。
諏訪子「おぉー、覚えててくれたんだー!」
カルゴ「もちろんです」
諏訪子「そっかそっか〜、嬉しいな〜♪」
両手を後ろに組み、ルンルン口調になる諏訪子様。帽子共々笑顔である。
神奈子「むぅ…。さっきから思っていたのだが、何故エスカルゴはそこまで諏訪子に懐いているんだ?」
カルゴ「懐っ…えぇ?懐いてなどいませんよ?」
神相手に懐くだなんてそんな…。ねぇ?
諏訪子「えっ?そうなの?懐いてくれたと思ってたんだけど…」
うぇえええ!?
少しだけしゅんとなる諏訪子様と帽子。
カルゴ「あっ……その……」
発言に戸惑う。
神奈子「どうなんだ?…大丈夫だ、怒らないし傷つかないから正直に言ってくれ。変に取り繕われたりすると逆に傷つく」
でもなぁ…良いのかよ…?
二柱「………」
ジッと見つめられ、覚悟を決める。
カルゴ「正直に言いますと…神奈子様より諏訪子様の方が話しやすいな…と感じておりまして…。恐らく…懐いてる…と思います」
神奈子「なん…だと…!?」
表情を見るに、かなり衝撃を受けたようだ。
諏訪子「〜♪」
対する諏訪子様はニコニコしている。
神奈子「何故諏訪子の方が話しやすいんだ!?」
カルゴ「…神奈子様は…威圧感が物凄いので…」
少し発言に戸惑うも、何とか言い切る。
神奈子「なん…だ…と……」
寂しそうな顔をする神奈子様。
諏訪子「あはははははっ!やっぱりね!そうだと思った!あっははははは!!」
諏訪子様は腹を抱えて大笑いしている。
カルゴ「す、諏訪子様っ、そんなに笑っては…」
諏訪子「だっ…だって、さ…面白いんだもん…あははははは!」
諏訪子様のツボに嵌ったようだ。
神奈子「…そんなに笑う事ないだろ…」グスン
部屋の隅でうずくまってしまった。
カルゴ「申し訳ありません!」
再度土下座する。
神奈子「いや、良いんだ…。寧ろ、素直に言ってくれて感謝してるぞ…」
カルゴ「なら良いのですが…」
早苗「お待たせしました♪…あれ?神奈子様?」
料理を持ってきた早苗は、うずくまっている神奈子様に気付く。
諏訪子「気にしなくていいよ、いつものアレだからさ」
早苗「なるほど」
2人共、神奈子様の扱い酷くないか!?
早苗「冷めないうちに食べて下さいよ?」
神奈子「………うん………」
ボソッと答える神奈子様。
早苗「さ、食べましょうか」
カルゴ「あ、その前に…」
諏訪子&早苗「?」
カルゴ「今夜の夕飯は食べない、と咲夜さんに連絡します」
早苗「どうやってですか?」
カルゴ「『分身』」
バチバチィッ…
諏訪子「おー!(さっきは早くてよく見えなかったけど…足から形作るんだ…)」
分身「今度はなんだ」
カルゴ「咲夜さん…いや、美鈴さんに伝言な。“今夜の夕飯は守矢神社で食べる”って」
分身「やれやれ。わぁったよ」
バシュンッ
縁側から飛び立つ分身。
諏訪子「おー、速いねー」
手を目の上にかざして分身を見送る諏訪子様。
カルゴ「私の方が速いですよー…」
諏訪子「ふふっ、そうだねー♪」
早苗「分身って…便利ですねぇ…」
分身が飛び立った方を見ながら呟く。
カルゴ「まぁね。与えるエネルギー量に応じて動ける時間も変わるし」
早苗「おおー…」
諏訪子「(何それ便利すぎじゃん…)」
早苗「さぁ、いただきましょう!」
神奈子「そうだな」
いつの間にか神奈子様も席についていた。
一同「いただきます!」
上海&蓬莱「スヤァ…」
上海と蓬莱は正座している俺の横で寝ている。
やはり神社なだけあって、バリバリの和食だ。
味噌汁の具はワカメやネギや大根やイモなどだ。
他のおかずも美味しそうだ。
早苗「エスカルゴさんは和食大丈夫なんですか?いつも洋食ですよね?」
パクパク食べ進める俺を見て疑問に思ったのか、そう尋ねてくる。
カルゴ「大丈夫だよ。というか俺、元々は日本人だからね、普通にバッチコーイだよ」
早苗「良かった〜!」
ホッと胸を撫で下ろす早苗。
ついつい、胸に目がいってしまう。
神奈子「なら問題でも出してみるか。日本人なら誰でもわかることだ」
カルゴ「おおー…」
どんな問題だろう?
神奈子「味噌汁の別な呼び方はわかるかな?早苗も考えてみなさい」
味噌汁のお椀を持ち上げながら何故かドヤ顔で問題を出す神奈子様。
早苗「えっと…何でしたっけ…」
腕を組んで考え込む早苗。
カルゴ「…
神奈子「正解だ(早すぎだろ…)」
早苗「(全くわからない…)」
カルゴ「でも、確か諸説ありましたよね。スープのようにシンプルなのを味噌汁、こんな感じでたくさんの具材が入ってるのを御御御付とも呼ぶ、など…」
早苗「(思考が追いつかない…)」
神奈子「うん、そうだな。よく知ってるな」
カルゴ「少しだけ調べた事があったので」
神奈子「なるほどな」
食事を再開する3人。
一同「ごちそうさまでした!」
カルゴ「ふぃ〜…お腹いっぱい…」
自分で食べたお皿を台所まで運ぶ。
早苗「美味しかったですか?」
カルゴ「うん、美味しかった!」
早苗「良かった〜!」
幻想郷の女性はみんな料理が上手いのだろうか?
咲夜さんが幻想郷1…そう信じているが、一概にそうも言えなくなってきている。
鈴仙や霊夢、妖夢、早苗のも美味しい。
っと、そろそろ帰らなきゃな。
カルゴ「あの…私はそろそろ帰らなければ…」
神奈子「よーし、酒でも飲もうか!」
俺の言葉を遮るように大きな声を出す神奈子様。
諏訪子「おっ、良いねぇ!エスカルゴも飲も!」
カルゴ「いえ、お酒はちょっと…」
諏訪子「飲めないの?」
カルゴ「飲めることは飲めますが、酒癖が悪いので…」
諏訪子「飲めるんなら大丈夫だよ!早苗と一緒に弱いやつ飲めばいいよ!」
ニコニコとおすすめしてくる諏訪子様。
カルゴ「早苗さんも飲むの?」
早苗「ええ、飲みますよ」
ニコッと頷く早苗。
外の世界じゃ法律違反…あはは…。
まーいっか、ここは幻想郷だものな。
しかし、若いうちから酒飲むと妊娠とか生理不順…おっと、俺は何を考えている?
カルゴ「しかし、紅魔館にあった弱い酒でも酔ったことがありまして…」
萃香が咲夜さんに頼んだアレだ。
諏訪子「大丈夫大丈夫、ココにあるのはそれより弱いから!きっと!」
神奈子「そうだぞ、エスカルゴも飲め飲め!」
既に飲み始めている神奈子様。
そして、酒を注いだ盃を差し出してくる。
もちろん、神様直々に渡されたら……。
カルゴ「…ありがとうございます」
受け取るしかねぇよなぁ…。
数十分後
カルゴ「それでぇ〜、神奈子
頬は紅潮し、目は虚ろになってる上、呂律が回っていない。完全に酔っ払った。
そして、先程の戦いについて喋りながら左膝をバシバシ叩く。
早苗「あらあら…(私、大丈夫なのに…エスカルゴさんって酔いやすいんですね…)」
神奈子「お、おう…その音だったのか…」
諏訪子「神奈子、やり過ぎたんじゃないの?」
神奈子「う、うむ…」
諏訪子「まぁ、エスカルゴが吸血鬼だから良かったようなものだけどね〜」
カルゴ「うん…」
そして、何を思ったのか唐突に独り言を呟く。
カルゴ「俺ぇ…絶対に…もっと強くなってぇ……みんなん事幸せにしてみせりゅよ…頑張りゅ…」
早苗「そういえばエスカルゴさんって、彼女が何人も居るんですよね!」
俺の独り言を聞き、過去に書かれた記事のことを思いだす早苗。
神奈子「なに!?(全然そう見えない…)」
早苗「何人なんですか!?」
カルゴ「えっとぉ〜…フラン…レミリアぁ…鈴仙に霊夢にあやや…」
天井を見つめ、指を折っていきながら数える。
神奈子「ブフッ…ゲホッゲホッ……5人!?」
軽く酒を吹き出した神奈子様。
諏訪子「そっ、それはちょっと良くないよ…というか、みんなを幸せにってキツくない?」
顔を引き攣らせる諏訪子様。
早苗「な、なんでそんなに…ハーレムですか…」
カルゴ「らってさぁ……断ろーとしてもみぃーんな泣いちゃうんらもん…女の涙ってホント苦手なんらよ…ヒック…」
愚痴って更に酒を煽る。
諏訪子「あー…(確かにそれは何となくわかる)」
早苗「断る……告白される側なんですか!?」
カルゴ「そうらよ?俺なんかさぁ、フラン1人でめっちゃ幸せらったのに……そのせーでフランはレミリアと喧嘩してさぁ、館壊れかけるし…」
盃を置き、過去を思い返す。
早苗「あら…モテるというのも色々あるんですね…」
カルゴ「うん…。レミリアの時はさぁ、朝起きたら喧嘩しててぇ…鈴仙の時は泣きながら俺の事殺そーして…」
早苗「鈴仙さんってヤンデレなんですか!?」
二柱「(ヤンデレって何だっけ…?)」
カルゴ「その後は……霊夢かぁ。霊夢なんかさ、“私だけそんなのってないわ”って泣きそーになるんらもん…。泣くとか卑怯らよ…ウッ…」
ゴクッ…ゴクッ…
飲み過ぎで吐きそうになったので酒で流し込む。
早苗「
諏訪子「えー…霊夢がねぇ…」
カルゴ「告白されたらぁ、その日のうちにフランとレミリア報告してぇ…ヒック……どーするのか簡単に話し合うよーにしてるんらよねぇ……」
酒に呑まれ、どんどん家庭の事情を話してしまう俺。
早苗「は、話し合う…?」
カルゴ「鈴仙の時は色々勘違いさせてさ…みんなに心配させたし…。何より泣かせちゃったから…。3人目なんてダメだろーと思ったら、咲夜しゃんが“お嬢様と鈴仙は同じ”って言ってさ、レミリアがOKしたからフランまでOKしたんらよ?」
酔ったことによって緊張感が無くなり、かなり饒舌になる。
早苗「え…なんでそこでフランさんも…」
神奈子「(酔ったらよく喋るようになったな…)」
カルゴ「“生活があまり変わらないなら付き合ってもいーよ”って…。他の人の時もそう言った…はず…」
諏訪子「(あの子はそういう考え方なのか…)」
早苗「な、なるほど……そんな考え方もあるんですね…」
カルゴ「真似しちゃダメらよ?これ、相手は多分苦しまないけど、自分が苦しむからさ…。まぁ、みんなと居る時間は楽しいけどね…」
苦しみから解放されようと、更に酒を煽る。
諏訪子「(自分を犠牲にしてるのか…)」
早苗「わ、わかりました!」
神奈子「お前も色々苦労してるんだな…ほれ」
俺の盃に酒を注ぐ。
カルゴ「ありがとれす…。れも、諏訪子様と神奈子様に比べりゃあ俺の苦労なんて…。月とスッポンれすよ…」
瞼が落ちてきているが、お構い無しに酒を流し込む。
諏訪子「んー、苦労はしてると思うけど…私らはそこまで自分のこと犠牲にしてないような…。ねぇ?」
神奈子「そうだな…」
カルゴ「そーなんれすか?…人間の頃はぁ、モテたいなーって思ってたけど…いざそうなると結構辛いよ…。贅沢な悩みってのはわかってるけどさ…。どーにかして、外の世界にこの悩み伝えたい…」
諏訪子「(贅沢な悩みってわかってるのね…)」
早苗「あー、ありますねそれー!私の周りの人達も、モテたいモテたいって言ってましたもん!」
人間の考えに同意する早苗。
カルゴ「早苗しゃんって外から来たんらっけ?」
早苗「そうですよ!」
カルゴ「そっかぁ…。外行きたい?」
早苗「いえ!私はもう幻想郷の人間ですから!」
カルゴ「そーかー…。この前ね、みんなで外の世界行ってね、俺の元の家でお家デートしたんらよ?ふふふ…」
早苗「ど、どうでしたか!?翼はどう説明したんです!?」
カルゴ「ふぇ?そんなん、アレだよアレ。コスプレだって言ってぇ、なんか大丈夫だったの」
早苗「へ、へぇ…」
諏訪子「どうやって外行ったの?」
カルゴ「紫さんにお願いしてぇ…大体8日くらい外に行ってましたよ…」
諏訪子「へぇ〜…」
カルゴ「俺が幻想郷に来たのも紫さんのおかげれすし…ホント感謝してますよ…」
諏訪子「そっかそっか〜(酔ったら大抵の人は悪口言うのに…。愚痴は言っても悪口は言わないんだね)」
神奈子「(何故八雲 紫がそこまで…?何か企んでいるのか?)」
カルゴ「俺がここまで色んな人と知り合えたのも紫さんのおかげだし、感謝しかないれす…。しかもみんなかわいーし…」
諏訪子「そうだね〜」
カルゴ「特に神様なんかさ…」
二柱「ん?」
カルゴ「外の世界の人間はさぁ、神様って言ったら、ヒゲもじゃもじゃのおじーちゃんをイメージする人多くない…?それがさ、何でこんなかわいー神様なんだか…」
諏訪子様を凝視し、愚痴だか何だかわからないことを言う。
諏訪子「!?」
早苗「確かにそういう神様をイメージする人が多いですよね。私も普通の家に生まれてたらそう考えてたかも…」
カルゴ「らよねぇ……。ねぇ諏訪子様ぁ」
守矢3人「(“ねぇ”!?)」
諏訪子「(どうした急に!?)ど、どうしたの?」
カルゴ「諏訪子様のほっぺた触りたいれす…」
守矢3人「!?」
神奈子「お、おい…エスカルゴ…?よ、酔ってるとはいえ流石に…(だから、なんで諏訪子なんだよ!?)」
神奈子様の顔はかなり引き攣っている。
諏訪子「べ、別にいいけど…触るくらいなら…」
カルゴ「やったぁ♪」
神奈子「諏訪子!?」
早苗「諏訪子様!?」
同時に叫ぶ2人。
諏訪子「だって、触るだけでしょ?」
神奈子「ま、まぁな…(お前までどうした!?)」
カルゴ「エスカルゴ、いきまーす♪」
ムニッ…
両手を使い、諏訪子様の両頬を軽く引っ張る。
諏訪子「(なんでほっぺなんだろ?普通そこは胸とか言いそうなものじゃない?もしそんな事言ったらぶっ飛ばすけど)」
ムニィ〜ッ…
カルゴ「おぉ〜…柔らかいぃ〜…」
早苗「ぷふふっ…諏訪子様…ス〇イムみたい…」
なんとか笑いをこらえようとする早苗。
神奈子「(なぜ諏訪子もエスカルゴも互いに執着してるんだ…?)」
カルゴ「ねぇ早苗さぁん、諏訪子様すげー可愛くない?」
諏訪子「(嬉しいけど本人の前で言う!?)」
早苗「神様相手にその言い方はどうかと思いますけど…可愛い事は間違いないですね!」
カルゴ「うんうん。可愛過ぎるから血が飲みたくなってきちゃったよぉ…」
諏訪子「どういうこと!?」
カルゴ「諏訪子様ぁ…お願いしまぁす♪」
頬を引っ張りながらお願いする。
とてもお願いする態度には見えないが…。
諏訪子「ち、血を飲むってどうやって?」
カルゴ「首に噛み付いてぇ…そのまま吸っちゃうんれすよ〜。お酒よりずっと美味しいんれす…」
うっとりした顔の俺。
諏訪子「い、痛くしないでね…?」
カルゴ「はーい♪」
神奈子「(吸血鬼の吸血行為か…。見た事ないな。悪いな諏訪子、見学させてもらうぞ)」ニヤリ
ギュッ…
首に噛み付くため、諏訪子様を抱き寄せる。
神奈子「(おい!?)」
早苗「(エスカルゴさん!?)」
諏訪子「(ちょっと!?急に抱くって…)」
急な出来事に、3人は目を見開く。
ガブッ
諏訪子「あッ…」
チュウウウウ…
カルゴ「ん〜♪」
あまりに美味なもので、目を細めて喜ぶ。
神奈子「凄く幸せそうな顔してるな…」
早苗「で、ですね…」
諏訪子「んんっ…」
顔を赤らめて軽く喘ぎ声を上げる諏訪子様。
神奈子「ん?どうした諏訪子」
諏訪子「なっ…なんか…気持ちいいっ…かも…」
神奈子「はぁ!?」
早苗「…!そっ、そういえば、外の世界にいた時…吸血鬼に血を吸われている者は性的な快感に襲われるとかって聞いたことがあります!」
外にいた頃の知識を思い出す早苗。
神奈子「なっ…!?」
早苗「まさか本当だったとは…」
噂が本当だったことに驚きを隠せない早苗。
諏訪子「ん…ふぅっ……あっ……んあぁぁっ!」
段々諏訪子様の喘ぎ声が大きくなる。
だがここで、俺に1つの変化が現れる。
カルゴ「ん〜…」
神奈子「ん?エスカルゴの顔が…」
早苗「あ…赤かった顔が段々元に……」
顔色の変化に、先ず神奈子様が気付く。
カルゴ「ん…」
ん?俺、誰の血を吸って……?
金髪…フラン?…いや違う!!
カルゴ「諏訪子様!?」
諏訪子「きゃっ!」
バッと手を離す。
カルゴ「え…え?え?俺何してたの??」
何故か距離のある早苗に尋ねる。
早苗「覚えてないんですか?」
カルゴ「全く」
首を強く横に振る。
神奈子「諏訪子の頬を触り、挙げ句の果てに血を飲ませろと頼んだのはお前だろう?」
苦笑混じりに早苗の代わりに答える神奈子様。
カルゴ「え゙っ…」
諏訪子「はぁ……はぁ……」
チラリと諏訪子様を見ると、まだ息が整っていない様子が目に入る。その顔はとても赤い。
カルゴ「申し訳ありませんでした!!」
急いで土下座する。
諏訪子「大丈夫だよ。許可したのは私だしね」
カルゴ「うう…」
俺はなんて事を…よりによって諏訪子様とは…!
神奈子「もしかすると、酔うといつもこうなのか?」
カルゴ「そうです…」
神奈子「あー…だから酒癖悪いと…」
カルゴ「ええ…」
神奈子「なら悪いのは無理に勧めた私たちだな、気にしないでくれ」
カルゴ「…はい…」
ゆっくりと頭をあげる。
早苗「諏訪子様の血ってどうでしたか!?」
カルゴ「凄く美味しかったのは覚えてる」
諏訪子「おー…」
その後もしばらくおしゃべりして、もう帰る時間である。
カルゴ「色々、お世話になりました。おやすみなさい」
上海「シャンハーイ!」
蓬莱「ホラーイ!」
縁側から外に出て、振り返り一礼する。
人形達もちょうど起きてくれた。
諏訪子「うん、おやすみー。また来てね!」
神奈子「気をつけて帰るんだぞ!」
早苗「お気をつけて!」
カルゴ「はい!……おいで」
上海「シャンハーイ!」
蓬莱「ホラーイ!」
首元を広げ、上海と蓬莱を入れる。
守矢3人「(そこ!?)」
カルゴ「では!」
バシュンッ
最後にニコリと微笑んで飛び立つ。
諏訪子「(ほんとだ…さっきの分身よりずっと速いや)」
カルゴ「川は行かないのか?」
蓬莱「ネムイー!」
まだ眠いのか。
という事で、川には寄らずに直接紅魔館へと向かう。
そしてその後、フラン達に事情を説明してから眠りについた。
久しぶりに欲望丸出しにしてみました。
(久しぶり…?)
先日、虹晴先生から面白い提案があったんですがね、それやると物語が大きく変わる事になるのでとても悩んでます(笑)