※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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や り 過 ぎ た

カルゴ「…よくわからんな…」

 

上海&蓬莱「バカジャネーノ? バカジャネーノ?」

 

頭の上で騒ぐ2人。

 

カルゴ「こら、図書館で騒ぐなって言ったろ」

 

上海&蓬莱「………」

 

ベシッベシッ

 

カルゴ「頭叩くな」

 

ゲシッゲシッ

 

カルゴ「頭踏むな」

 

俺は、図書館で雷関連の魔導書を読んでいる。

アリスの所にある本が読めたので、ここにあるのも読めるかな、と思ったからだ。

やはり、雷関連ならば読めるようだ。

 

ガチャッ…

 

フラン「エスカ…あ、居た居た!」

 

すると、フランが現れた。

 

カルゴ「ん、どうした」

 

本を閉じてフランの方を向く。

 

フラン「遊びましょ!」

 

カルゴ「良いぞ」

 

フラン「やった♪」

 

途端に表情が明るくなる。

思えば、フランと遊ぶのもそこそこ久しぶりだ。

 

カルゴ「最近遊んでなかったな」

 

フラン「ホントよ。エスカルゴったら、最近出かけてばっかりなんだもん」

 

カルゴ「ごめんな…」

 

フラン「でも、その分、夜はずっとくっついてるけどね♪」

 

カルゴ「そうだな♪」

 

ここ数日ずっとだよな…へへへ…。

 

フラン「さ、行きましょ!」

 

カルゴ「待ってくれ、本を片付ける」

 

ガタンと席を立つ。

 

小悪魔「大丈夫ですよ!私が同じの創造(つく)っておきましたので!」

 

カルゴ「わっ…」

 

背後から小悪魔が声をかけてきた。

 

いつの間に?驚いたぞい…。

 

カルゴ「あ、それなら小悪魔が創造(つく)ってくれた方持っていくよ。これ片付けておいてくれるか?」

 

本物を差し出す。

 

小悪魔「はいっ!(私の受け取ってもらえた!)」

 

小悪魔は本物を受け取り、創造(つく)った方を差し出す。

 

カルゴ「サンキュ」

 

小悪魔「いえ!」

 

それを笑顔で受け取り、脇に抱える。

 

パチュリーなら本物と偽物の区別が付きそうで怖いんだよなー。

それに、折角小悪魔が作ってくれたんだしな。

 

フラン「ほーら、行こっ♪」

 

カルゴ「お、おう…」

 

待ちかねたフランに手を引かれ、図書館を出る。

 

カルゴ「上海と蓬莱は部屋に戻っててくれ。あ、部屋にこの本置いといてくれるか?」

 

上海「シャンハーイ♪」

 

蓬莱「ホラーイ♪」

 

カルゴ「すまないな」

 

本を持たせ、2人を部屋に行かせる。

フランはレーヴァテインとかで炎を使うから、燃えないように遠くに行かせておかなくちゃな。

 

フラン「ねぇエスカルゴ、魔法が使えないのになんであれ読むの?」

 

そりゃ気になるよな。

 

カルゴ「雷関連の魔法なら使える…かもしれないんだ。何故か読めるから」

 

フラン「へー…。なんか、エスカルゴって何でも出来るわね」

 

少し声を落とすフラン。

 

カルゴ「そうでも無いと思うぜ。でも、出来ることは増やしておいた方が良いと思うんだ」

 

フラン「それはそうかもね」

 

ん?そーいえば炎火って魔法陣書いてたよな。

炎火も、炎に関する魔法なら使えるんじゃ…?

 

カルゴ「それに、暴走しないように力付けないといけない」

 

フラン「でも、力付けても変な事考えないでね?」

 

カルゴ「変な事?んー…キスの時に舌入れるとかスリル楽しむとか…?」

 

フラン「もうっ、違うわよっ!というかこんな所で言わないでっ……/////」

 

顔を真っ赤にさせるフラン。

ちなみにそれらの事は最近フランとヤリ始めた事である。

鈴仙と違って牙が当たるけど、それもまたイイ♪

レミリアが起きるかも…っていうスリルを楽しむのは…ヤメラレナイ♪

 

カルゴ「わかってるさ、ボケただけだよ。幻想郷をどうにかしようなんて思わないさ。このまま平和に過ごせてればそれでいい」

 

フラン「そうそう♪(全く…誰か聞いてたらどうするのよ…。ヒヤヒヤさせちゃって…)」

 

カルゴ「暴走しなくても天魔に勝てるくらい強くなりたいものだぜ…」ボソッ

 

 

 

そんな話をしているうちに、特訓部屋に着いた。

 

フラン「よーし、張り切っちゃうわよー♪」

 

カルゴ「お手柔らかになー」

 

フラン「はーい!禁忌『レーヴァテイン』!!」

 

カルゴ「うわぁぁぁっ!!」

 

“お手柔らかに”の意味がわかんねーのか!?

 

カルゴ「混合武器『雷鎌&雷鞭』!!」

 

フラン「新しいやつね!」

 

カルゴ「ああ!遠距離じゃねぇと戦えねぇ!」

 

ブォン、ブォン、ブォン、ブォン…

 

言葉を返しながら鎖鎌を振り回す。

 

とりあえず、これでレーヴァテインを奪うか。

あれはかなり厄介なんだ。盾が溶かされたりな。

 

フラン「…うふふっ、残念♪」

 

ぶおっ…

 

カルゴ「んなっ!?」

 

フランがレーヴァテインを振ると、赤い弾幕が発射される。

 

カルゴ「雷壁『雷纏反撃壁』!!!」

 

なんてこった…この前はこんな事無かったじゃないか…!

 

カルゴ「フラン、そんな事出来たのか!?」

 

フラン「うん!“今度から本気出す”って、この前言ったもんね♪」

 

カルゴ「…!そうだったな!!」

 

守ってても勝てないな。

 

カルゴ「解除!」

 

消費を抑えるために壁を解除する。

 

フラン「もっといくわよ♪禁忌『フォーオブアカインド』!!」

 

フラン達「きゃはははははは!」

 

うわぁ…詰んだぁ…。

 

フラン達「行くわよ、エスカルゴ!!」

 

4人がレーヴァテインを持って突っ込んでくる。

 

カルゴ「来い!!雷装備『死神の纏い』!!」

 

ローブに身を包み、2本の鎌を構える。

だが、このまま受けても溶かされて終わりだ。

 

カルゴ「『クロスインパクト』!だりゃああ!」

 

フラン達「ッ!!」

 

フラン達は、俺の放ったX字のエネルギー波をレーヴァテインで防いだ。

 

シュンッ…

 

分身は消えなかったが、炎の剣(レーヴァテイン)が消えた。

 

フラン達「あーあ、壊れちゃった」

 

カルゴ「へへっ…武器さえ壊せばこっちのもんだぜ!」

 

もう1度鎌を構える。

 

フラン達「そうはいかないわよ!」

 

フラン1「禁弾『スターボウブレイク』!!」

 

フラン2「禁忌『カゴメカゴメ』!!」

 

フラン3「禁弾『カタディオプトリック』!!」

 

フラン4「秘弾『そして誰もいなくなるか?』」

 

…これさ、殺しに来てる?

だが、みすみすやられる訳にはいかないな。

目には目を、歯には歯を。

分身には分身を、スペルにはスペルを、だ。

 

カルゴ「禁忌『エスカルゴ・カルテット』!!」

 

一気に4人に分身する。

カルテットとは、一般的に4重奏などの意味であるが、4人組という意味もあるので丁度イイと思う。

 

カルゴ「雷符『Dark Side of the Full Moon』!」

 

分身1「雷符『Midnight☆Thunder』!!」

 

分身2「雷神『Thunder☆Fall』!!」

 

分身3「殲滅『Breath of Thunderstorm』!!」

 

8人のスペルが室内でぶつかり合う。

 

ドオオオオオオオオオオオ!!

 

フラン達「きゃああああああ!!」

 

カルゴ達「うあああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カルゴ&フラン「ごめんなさい…」

 

俺達2人は、咲夜さんに深々と頭を下げていた。

 

咲夜「妹様もエスカルゴさんも、自分がどれほどの力を持っているかわかってますか!?」

 

フラン&カルゴ「わかってる(ます)……」

 

咲夜「わかってたらこうならないでしょう!!」

 

フラン「つい盛り上がっちゃって…」

 

カルゴ「そう…だね…」

 

咲夜「限度があります!!!何をどうしたら館が半分も吹き飛ぶんですか!!!」

 

カルゴ&フラン「……………」

 

咲夜「はあぁ…。エスカルゴさん…はともかく、妹様もお小遣いストップですね」

 

フラン「そんなぁ!!」

 

フランが泣きそうな声を上げる。

 

咲夜「当然です。それ程のお金がかかるのです」

 

フラン「なんでエスカルゴはストップじゃないのよ!?私だけって酷くない!?」

 

俺を指さしながら咲夜さんに抗議する。

 

咲夜「エスカルゴさんは既にストップしてますので。そうですよね?」

 

ジロッとこちらを見る咲夜さん。

 

カルゴ「はい…」

 

比那名居 天子、許すまじ…!

 

フラン「うぅ〜…」

 

咲夜「では、河童達を呼ぶのはお願いしますよ。こんな事になった罰です」

 

カルゴ&フラン「はい…」

 

カルゴ「行こっか…」

 

フラン「うん…」

 

2人でトボトボ館を出る。

 

 

あの時、8人のスペルがぶつかり合い、その勢いで館の半分が吹き飛んだ。

図書館や俺らの部屋、咲夜さんの部屋、厨房などの重要部分は吹き飛ばずに済んだが。

 

 

哨戒天狗「あ、エスカルゴ様!!」

 

フラン「(様!?何なのよこいつ!)」ギロッ…

 

カルゴ「やぁ。通らせてもらうよ」

 

哨戒天狗「お、お気を付けて!(あれが彼女さん?物凄く睨まれちゃった…)」

 

見張りに挨拶して山に入る。

にとりの工房への道は前来た時に覚えた。

 

フラン「ねぇ」

 

カルゴ「ん?」

 

フラン「さっきの、何なのよアイツ。エスカルゴに“様”なんて付けてさ」

 

カルゴ「あー、天魔と引き分けた後から天狗達にそう呼ばれる様になったんだよね。気にしなくていいよ」

 

フラン「なら良いんだけど」

 

カルゴ「…?」

 

なんだと思ったんだよ…?

 

 

 

 

 

にとり「…で、館が吹っ飛んだから直して欲しいと」

 

苦笑混じりに依頼内容を反復する。

 

カルゴ「ああ。頼めるか?」

 

にとり「そりゃもちろん。エスカルゴにゃいつも世話になってるしね。後で仲間達連れてそっち行くよ」

 

カルゴ「良かった…」

 

ほっと胸をなで下ろす。

 

流石にとりだ、話がわかるぜ。

 

にとり「ははっ…遊びで館吹っ飛ばすとか、もう規格外だね吸血鬼達は…」

 

カルゴ「あはは…。じゃ、先に戻ってるよ」

 

にとり「うん」

 

カルゴ「行こ」

 

にとりに背を向けフランの手を取る。

 

フラン「えへへ…そうね」

 

工房を出て、そのまま帰ろうとした、その時…。

 

???「あ、エスカルゴじゃん!」

 

背後から誰かに話しかけられた。

この声は多分…

 

カルゴ「諏訪子様!」

 

振り返ると、やはり諏訪子様が居た。

 

うんうん、相変わらず可愛いですねぇ。

こんな神様が居ていいのか?

 

諏訪子「どしたの?……デート?」

 

フランをチラ見しながら尋ねてくる。

 

カルゴ「いえ、館の修繕をにとりに依頼しに来たのです」

 

諏訪子「そっかー。もしかしてさっきの爆発音に関係ある?」

 

カルゴ&フラン「爆発音?」

 

俺とフランは首を傾げる。

 

諏訪子「(うわ、息ピッタリだね…)そうだよー、紅魔館の方から音がしたんだけど」

 

カルゴ「恐らくそれですね…」

 

フラン「…うん…」

 

諏訪子「何でそうなったの?」

 

カルゴ「私達2人で遊んでいたら…つい盛り上がり過ぎてしまい、館半分吹っ飛ばしてしまいまして…」

 

諏訪子「へ、へー…凄いねぇ…(怖っ…神社吹っ飛ばなくてよかったな…)」

 

笑顔で返すも、見るからに顔が引き攣っている諏訪子様。

 

カルゴ「これからは気をつけます。…ところで、諏訪子様は何故ここに?」

 

諏訪子「お散歩だよ〜。でも神社から出るのすら久しぶりでさ〜」

 

カルゴ「そうなんですか?」

 

諏訪子「私って出不精だからねー。エスカルゴと戦った時も、外には出たけど神社の敷地からは出てないし」

 

カルゴ「なるほど」

 

フラン「………」クイックイッ

 

繋いでる手を引っ張るフラン。

 

カルゴ「ん」

 

帰ろう、と?

うむ、にとりが来る前に帰ろう。

 

諏訪子「(今私とエスカルゴが話してるのわからないのかなこの子は…)」

 

若干フランにイラつきを覚える諏訪子様。

 

カルゴ「…?」

 

帽子の目が…怒ってる?

 

カルゴ「どうかしましたか?」

 

諏訪子「(あれ、顔に出てた!?)うん?何でもないよ?」

 

何食わぬ顔をする諏訪子様。

だが帽子の目は変わらず怒っている。

 

カルゴ「そう…ですか」

 

どう見ても怒ってるんだけどな…。

 

フラン「………」クイックイッ

 

諏訪子「(一応、私神様なんだけど!?お話の邪魔しないでよ!!)あ、もう帰るのかな?」

 

カルゴ「そうですね」

 

フランも帰りたがってるし。

 

諏訪子「そっか。じゃ、また今度神社においで」

 

カルゴ「はい。ではまた」

 

諏訪子「ばいばーい」

 

諏訪子様が手を振ってくれたので、一礼してその場を離れる。

 

カルゴ「どうした?手ぇ引っ張ってよ」

 

フラン「んーん?なんか喋ってるから」

 

カルゴ「相手は神様だし、ああいう態度はあんまり良くないと思うぞ…」

 

帽子の目が怒っていたことを思い出す。

 

フラン「関係無いもん」

 

カルゴ「おいおい…。諏訪子様怒ってたぞ?」

 

フラン「大丈夫だもん」

 

暗く、低い声になるフラン。

 

カルゴ「と、とりあえず帰るか!」

 

フラン「うん」

 

フランよ…ご機嫌ななめか…?

 

 

 

 

 

にとり「あ、エスカルゴだ!やっほー」

 

カルゴ「早いな」

 

館に帰ると、丁度にとりが着いた所だった。

 

にとり「まーね!」

 

胸を張るにとり。

 

河童1「あれがエスカルゴさん…?思ったより背高くてかっこいいね…」ボソッ

 

河童2「でも手繋いでるじゃん、あの子エスカルゴさんの彼女だよ」ボソソッ

 

にとり「そーだよー、エスカルゴはもう彼女居るからね、変な気は起こさないことだよー」

 

河童達「は〜い」

 

返事をする河童達。

 

カルゴ「ナイスにとり」

 

真顔で親指を立てる。

 

にとり「えっ?あぁうん…(何が…?)」

 

これ以上悩みの種が増えてたまるか。

 

にとり「それで、壊れたのは裏側なのかな?表は壊れてるように見えないし」

 

カルゴ「そうだね」

 

にとり「よーし、みんな、さっさと終わらせよー!」

 

河童達「おー!」

 

 

 

その後、河童達の迅速な処置により、日が暮れる頃には全てが片付いた。

その間、俺ら2人は咲夜さんの説教の続きを受けていた。映姫様並みの長さだったので、それが終わる頃には2人共バテてしまった。

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