美鈴「すぴー…」
レミィ「まぁた寝てるわねこの門番…」
フラン「そうね…」
出かけようと外に出ると、いつも通り眠っている美鈴が居た。
カルゴ「俺起こすよ、お姉様達は待ってて」
ニヤリと笑って、美鈴の前に立つ。
美鈴って…デカイな。いや、胸もだけど身長が。
カルゴ「起・き・て♪」(←ノッてきた
耳元まで羽ばたき、囁く。
美鈴「うぇぇ!?だ、誰ですか!?」
途端に目を覚ます美鈴。
カルゴ「俺っす!エスカルゴです!」
ビシッと敬礼する。
美鈴「ええええええええ!?」
カルゴ「訳あってちっちゃくなったので、遊んできまーす!行こっ、お姉様♪」
フラン「そうね!」
レミィ「(やっぱり乗り気ね…)」
バシュッ
2人に合図し、飛び立つ。
美鈴「お姉…様…?」
その場には、未だに混乱している美鈴だけが取り残された。
フラン「でもさ、どこに遊びに行くの?」
カルゴ「決まってるさ。霊夢んとこだぜ!」
子供の姿ならお菓子やお茶貰えるだろ、多分!
レミィ「(あ、やっぱり…。ついてこなくて良かったかも…?邪魔になるだけだし…)」
カルゴ「着いたー!」
境内の掃除でもしてるかと思っていたのだが、霊夢の姿は無く…。
レミィ「入っちゃいましょうよ」
カルゴ「だね。でもその前に、お賽銭入れとこっと」
霊夢を呼ぶにはそれが一番有効なのだ。
チャリーン…
ターン!
勢いよく開く襖。
そこに居たのは、紅白の巫女服を纏う霊夢。
霊夢「あら、珍しい参拝客ね。(エスカルゴ…じゃないの?)というか、レミリアとフランはなんでこんな奴といるのよ?エスカルゴに怒られるわよ?」
カルゴ「安心しろ、俺がエスカルゴだ」
霊夢「!?」
目を見開き、口をあんぐりと開ける霊夢。
霊夢「い、いや、そんな訳ないでしょ。エスカルゴはチビじゃないわ、高身長なイケメンよ」
カルゴ「お、おう…ありがとう。照れるぜ…」
霊夢「アンタに言ってない」
カルゴ「……」( ˘•ω•˘ ).。oOஇ
仕方ないな。俺の十八番、見せてやる。
カルゴ「雷牢『雷神の牢獄』」
霊夢「ちょっと!?(これって、アイツの…)」
カルゴ「信じてもらえたかな?」
霊夢「信じる、信じるから出して!」
カルゴ「ん。解除」
小さく頷き、牢を解除する。
霊夢「はぁ…。そんで、なんでチビなのよ」
カルゴ「パチュ(ry」
霊夢「ふーん。それで、何しに来たの?」
カルゴ「散歩ついでに霊夢に会いに来たんだよ。最近会ってないしね」
うーん、視点が変わると見える物全て変わるな。
霊夢「そ、そう…。お茶でもどう?」
カルゴ「飲みたい!」
計画通り…!(月並感)
レミィ「じゃ、私達はもう帰るわ」
フラン「えっ!?」
レミィ「邪魔しないの。いい?」ボソッ
フラン「はぁ〜い…(まぁ、私とエスカルゴは毎晩イイことしてるもん♪)」
建前では寂しがるフランだが、実は誰よりも濃密な時間を過ごしてるので、本音ではそこまで悔しがっていない。
カルゴ「そっか…お姉様達帰っちゃうのか…。じゃ、また後でね!」
子供らしく手を振る。
霊夢「(お姉様!?)」
レミィ「ええ。また後でね」
バシュシュッ
ニコッと微笑んでから飛び立つ。
恐らく、レミリアの事だからちゃんと空気を読んだんだろうな。
霊夢「ま、中入りなさい」
カルゴ「うん!お邪魔しまーっす!」
子供っぽく振る舞う。
カルゴ「ねー、お煎餅食べたーい」
霊夢「っ…仕方ないわね、1枚だけよ」
カルゴ「ありがとっ!」
のり煎餅を1枚受け取る。
マジか、子供の見た目ってだけでここまで対応変わるのか。
霊夢「エスカルゴが幼児化ねぇ…。ね、ちょっと来てくれる?」
カルゴ「ん」
コタツを出て、霊夢のそばに行く。
ムニッ…
カルゴ「ちょっと…?」
霊夢に頬を引っ張られる俺。
霊夢「いつも触ってくるから別に良いでしょ、文句でもある?(柔らかっ!というか可愛いわね)」
内心思ってることはおくびにも出さず、あくまでもツンツンとした態度で接する。
カルゴ「霊夢のも触りたいよ…」
霊夢「ダメよ。いつも触ってるでしょ」
カルゴ「お願い…」
霊夢「うっ…!仕方ないわね…」
ウル目&上目遣いに負けた霊夢。
カルゴ「えへへ〜」
ニヘ〜と笑って霊夢の頬を触る。
カルゴ「霊夢のほっぺ柔らかいね!」
霊夢「あ、当たり前でしょ?」
カルゴ「ねー、ギューってしていい?」
霊夢「はぁ?何言ってんのよアンタ」
カルゴ「イイじゃない、一緒に寝た仲でしょ?」
もちろん、異変解決の時のことである。
霊夢「はぁ…しょうがないわね」
苦笑いして俺の背中に手を回す霊夢。
カルゴ「ギュー…♪」
霊夢の上に乗り、足も背中に回し、胸に顔を押し付けて抱き合う。
えーと…このポーズなんて言うんだっけ?
確か、“だいしゅきホールド”っていうんだっけ。
霊夢「くっつきすぎよ…」
カルゴ「いいじゃん、今だけだもん。…霊夢って、あったかいね」
霊夢「まぁね…」
スゲェ。子供ってスゲェ。
ここまで思い通りになるのか。
カルゴ「あれ?サラシ巻いてるの?」
霊夢「どこ見てんのよエロガキ…!」
手に力を込める霊夢。
カルゴ「見てないよ?でも、抱きついてるとそんな感じなのが伝わってくるよ」
霊夢「へ、へぇ…」
だって胸が柔らかくねぇもん。
そこそこキツく巻いてるんじゃねぇかな?
カルゴ「サラシ取ったら?キツく巻いてない?」
霊夢「キツくないわ、普通よ」
カルゴ「ふーん」
チッ…生乳の感触を味わいたかったのだが…。
まぁいっか。いずれその時が来るさ、きっと。
カルゴ「……ねぇ霊夢」
霊夢「なによ」
カルゴ「俺なんかを好きって言ってくれてありがとね。あの時、スゲー嬉しかったよ」
霊夢「…別に、礼を言われる事じゃないわ。思った事を言っただけだもの。あとね、俺“なんか”って、自分を下卑するような言い方はダメよ」
なんか母親みたいだな…。
カルゴ「だって…色んな女性とこんな関係になってさ…ズルズルと付き合ってる訳じゃない?ケジメも付けられない俺なんだよ?」
霊夢「良いのよ、そんなの。ここは幻想郷なんだから。将来のことで悩んでるなら、それもやめなさい。多重結婚もアリなんだから。深く考えちゃ負けよ」
多重結婚…住居とかどうなるんだろうとかめっさ気になるけどツッコまないでおこう。
カルゴ「ふふっ…ありがと♪」
なんか、悩むのが馬鹿らしく思えてきたな。
霊夢「もう行っちゃうの?」
カルゴ「うん。せっかくだし、弟のツラも拝もうと思ってね。どんな反応するのかな〜♪」
霊夢「弟…天狗だっけ?」
そうか、霊夢はヒビキと会ったこと無いのか。
カルゴ「白狼天狗で最強なのが俺の弟なんだぜ!すげーだろ!」
胸を張って、柄にもなく弟を自慢する。
霊夢「へぇ…兄が強いなら弟も強いのね」
カルゴ「おっと、それは違うぜ。弟が強いのは、あくまでも白狼天狗の中だけで、だ。弟なんざ、今の俺なら片手でぶちのめせるぜ」
右手で殴る真似をする。
霊夢「弱っ…」
カルゴ「種族の違いだよ、仕方ないさ。人間なら小指だけで倒せるよ?」
今度は小指でデコピンする真似をする。
霊夢「それは大袈裟でしょ」
カルゴ「おいおい、吸血鬼の力を知ってるだろ?鬼にも匹敵すると言われる怪力を。ま、萃香さんや勇儀さんの方が強いけど」
ペロッと舌を出す。
霊夢「そうだったわね」
本気でデコピンすれば、倒すどころか殺せると思う。
カルゴ「じゃ、またね!」
霊夢「ええ。また来なさい」
カルゴ「うん!」
バシュッ
大きく頷いて飛び立つ。
霊夢「…結構可愛かったわね…。まぁ、アイツは可愛いよりもカッコイイ方がいいけど」
賽銭箱の中身を回収し、中に戻った霊夢であった。
カルゴ「うーん、せっかくなら色んな人に会いたいよなー。まずは…文んとこ行こうかな」
仕事場に居るかな?
カルゴ「…よし、着いたっと」
山の入口に、華麗に着地する。
俺、飛ぶの速くなった?気のせいかな?
哨戒天狗「なんだ貴様」
カルゴ「俺だよ俺、エスカルゴさ」
哨戒天狗「ふざけるな、貴様如きがあの方の名を口にするな」
武器を構える天狗。
カルゴ「やれやれ。手加減してやるよ、かかってきな」
どうせ、実験のこと話したところで信用しないだろうしな。ならば能力を見せて信じさせる他あるまい。
哨戒天狗「身の程知らずめ!はぁぁっ!」
細身の刀を鞘から抜き、斬りかかってくる。
カルゴ「混合武器『雷鎌&雷鞭』」
ヒュンヒュン……ギチッ
カルゴ「ほいっと」
哨戒天狗「ああっ!」
鎖鎌を振り回し、刀に絡めて武器を奪う。
カルゴ「落ち着けって。今は訳あってチビになってるだけだ。文に会いに来たんだ、通してくれ」
哨戒天狗「なら証拠でも見せろ!!」
カルゴ「うんわかった。
哨戒天狗「…?」
カルゴ「一閃『Mishap of Thunder』!!!」
空中に巨大な魔法陣が出現する。
哨戒天狗「あれはっ…!(エスカルゴ様が宿舎を破壊し、地面を深く抉った魔法陣!!)」
カルゴ「ほら、雷落としちゃうよ?」
哨戒天狗「申し訳ございませんでした!!」
カルゴ「…解除」
その後、騒ぎを聞きつけ集まってきた他の天狗にも軽く事情を説明し、山に入ることを許された。
尤も、信じてもらえたのではなく、山の破壊を恐れただけかもしれないが。
コンコン
カルゴ「あ〜やや♪居るー?」
扉を叩き、子供っぽく話す。
ガチャッ
文「はー…い?」
扉を開けても目の前に誰もいない事に一瞬焦り、下を見ると俺と目が合った。
カルゴ「やっほ♪」
ア○レちゃんのようなポーズで挨拶する。
文「…どこかでお会いになりましたっけ?」
≡_(┐「ε:)_ズコー
でも、膝を折って目線を落としてくれる辺り、文って子供にも優しいんだなって感じるね。
案外、こういう何気ないところに本性が現れたりするからね。
カルゴ「俺だよ、エスカルゴだよっ!」
文「え〜?エスカルゴさんですか〜?私の知ってるエスカルゴさんはあなたのようなおチビさんではありませんよ?」
カルゴ「どうしたら信じてくれる?」
自己証明ってめっさ面倒臭いね。
文「2人しか知らないことを言ってみて下さい、そうしたら信じてあげますから」
営業スマイルで言い放つ文。
カルゴ「…猫耳、自撮り、アルバム」
文「!?」
見るからに驚く文。
文「…マジですか?(汗)」
カルゴ「あと、作業机の上に2人で撮った写真置いてるもんね♪」
文「あやや…。ホントのホントに本物ですか?」
尚も疑う文。
カルゴ「仕方ないなぁ。…えいっ!」
ポケットから団扇を取り出し、スカートを捲る。
文「あやややややや!?エスカルゴさんにあげた団扇じゃないですか!」
カルゴ「文って黒が好きなんだね!似合ってるよ!」
文「ななな何故に小さくなったんですか!?」
カルゴ「パ(ry」
またも簡潔に説明する。
文「なるほど〜!そのエピソードと共に、写真を撮って新聞に載せてもよろしいですかね!?」
カルゴ「良いよー。でも、失敗した、じゃ無くて薬品の影響って書いといてね。パチュリー様の沽券に関わる問題だから」
文「了解ですっ!(そういう相手を思いやる発言を聞くと、本当にエスカルゴさんって感じですね。子供なエスカルゴさんは、“カッコイイ”というよりも“可愛い”ですね…)」
???「文〜?誰〜?」
室内から女性な声が聞こえてきた。
はっきりとは聞こえない。
文「あ、エスカルゴさんが来たのよ!…エスカルゴさん、中入りませんか?」
カルゴ「まだ用事あるから少しだけ!」
文「わかりました!」
文に手を引かれて中に入る。
中にいたのは姫海棠はたてだった。
はたて「エスカルゴさんじゃないじゃん、子供じゃん。その翼…吸血鬼?」
カルゴ「はたてだったのか。エスカルゴだよ」
はたて「!?」
目を見開き、お茶を吹きそうになるはたて。
カルゴ「実はね、パ(ry」
はたて「へ、へぇー…」
そーだ、どうせ山に来たんなら…。
カルゴ「じゃ、そろそろ行くねー」
文「あややっ、もうですか?なら最後に、新聞に掲載する用の写真と、個人的な写真撮ってもよろしいですか?」
カルゴ「良いよ!」
文「はーい、寄って寄って〜!」
ムニィィ…
あっ…また、頬くっつけて写真撮るのね…。
めっちゃ柔らかいよあやや…。
はたて「(文…積極的になったわねぇ…)」
〜少年少女お話中〜
カルゴ「じゃ!」
文「すいません、話し込んでしまって…」
ペコペコと繰り返し頭を下げる文。
カルゴ「楽しかったから大丈夫!ばいばい!」
バシュッ
子供らしく手を振って仕事場から飛び立つ。
文「幼児化エスカルゴさん…可愛かったわね」
はたて「…そうね」
カルゴ「さーて、次は…。天魔の所にでも行こうかな。どんな反応するのか気になるし」
…いや待てよ?俺1人では入れなくね?
そう思った俺は、文の仕事場にとんぼ返り。
ちょうどはたてが帰った直後だった。
なのでそのはたてを捕まえ……
カルゴ「はたてー」
はたて「あら、どうしたの?」
カルゴ「天魔様んとこ行きたい。案内お願い出来る?」
そういうと、先程よりも目を見開くはたて。
はたて「案内は良いけど…なんで天魔様なのよ?」
カルゴ「どんな反応するのか気になるから」
はたて「あんたそんな馬鹿だったっけ?思考回路まで幼児退行してんじゃないの?」
カルゴ「してないしてない。じゃあ言い方を変えよう。リベンジマッチがしたい」
キリッとしたキメ顔で言ってみる。
はたて「引き分けだったからいいじゃないの…」
カルゴ「この小さい体なら剣も避けやすい。つまり前よりも有利な訳だ」
はたて「……はぁ、わかったわ。ついてきて」
ゆっくり飛び始めるはたて。
カルゴ「あ、はたて!」
だがそれを呼び止める。
はたて「なに?」
カルゴ「ごめん、その前に守矢神社で勝利祈願してもいい?」
最近、台詞ばかりだよなー(汗)
前のスタイルと今のスタイル、どちらの方がイイか教えて頂けるとありがたいです。