鈴仙「気持ち良かったね♪」
カルゴ「うん!」
鈴仙「また入ろ♪」
カルゴ「そうだね♪」
体を拭き終え、ドライヤーもしっかりかけて、脱衣所を出る。
永琳「あら、ここに居たのね」
脱衣所を出た所で、永琳に出会す。
鈴仙「えへへ…」
永琳「随分長い時間見かけなかったけど、ずっとここに居たの?」
鈴仙「ちょっと長く入り過ぎちゃって…」
永琳「長く入ったというか…あなた達のことだから、お風呂でもベタベタしてたんでしょう?」
カルゴ「♪~(´ε` ;)」
永琳…鋭いっ…!
いや、これくらいならてゐでも分かるか。
永琳「口笛吹いて誤魔化す奴、初めて見たわ…」
カルゴ「えへへへ…」
苦笑いで誤魔化しの上書きをする。
鈴仙「お師匠様」
永琳「何かしら?」
鈴仙「私ってもう、子供産めるんでしょうか?」
カルゴ「おっ、おい…!」
唐突に何言ってるの!?
永琳「……」チラッ
カルゴ「!!」
永琳がチラリとこちらを見たので、反射的に鈴仙の後ろに隠れる。
永琳「ええ、産めるでしょうね」
鈴仙の方に向き直り、笑顔で告げる。
鈴仙「やったぁ♪…頑張りましょうねっ!」
後ろに居る俺を振り向き、ガッツポーズをする。
カルゴ「だ、だから…子供はさ、結婚してから…とか……ゴニョゴニョ…」
永琳「(そんな話してたのね…。)妖怪兎と吸血鬼の混血…興味深いわね」ニヤッ
おい!鈴仙を止めてくれよ!
鈴仙「実験はさせませんからね?」
そうか、永琳はその危険もあるのか。
カルゴ「うんうん、ダメダメ」
永琳「はいはい、楽しみにしてるわね〜♪」
分かってんのかねぇ…。
永琳はそう言い残して脱衣所に入っていった。
それを見送り、鈴仙の部屋へ戻る2人。
鈴仙「早く戻ってね、エスカルゴ♪」
カルゴ「戻ってもすぐには作らねぇってばさ」
鈴仙「ぶーぶー」
露骨にブーイングを飛ばす鈴仙。
カルゴ「…その前にさ、多重結婚っていう決着のつけ方がどうなのかなぁ…。どう思う?」
鈴仙「良いと思うわよ?」
カルゴ「そっか…。でも、鈴仙はそれでも良いとしても、他の人が何て言うか…」
鈴仙「んー…少なくとも霊夢は賛成するわよね」
カルゴ「そだな。言い出しっぺが霊夢なんだし」
鈴仙と霊夢は賛成派…。
果たして、フランとレミリア、小悪魔や文は何て言うのやら…。小悪魔も賛成はしそうだが、結婚するとしたら他のみんなにもバレる事になるな。
カルゴ「というか、5人って…。5人はキツいだろ…」
正確には6人だけどさ。
鈴仙「あなたならイケるわよ♪」
カルゴ「…頑張る」
期待には答えねぇとな…。つーかよ…
カルゴ「俺なんかのどこが良いんだよ…」ボソッ
鈴仙「?何か言った?」
カルゴ「いーや、何でもね」
鈴仙「?」
鈴仙「もう帰るの?まだお昼前よ?」
カルゴ「ゴメンね。元に戻る方法、自分でも探してみようかなって思って」
鈴仙「…それなら仕方ないわね、許してあげるわ(元に戻ったら…覚悟してなさい♪)」
カルゴ「…!」ゾクッ
なんだ?なんか寒気が…。
カルゴ「そ、それじゃ」
鈴仙「気を付けてね」
カルゴ「うん!」
バシュッ
とは言ったものの…ど元に戻る方法なんて、どーやって探せば良いんだかなぁ…。
…あ、そうだ。
カルゴ「やっほー。霊夢〜、来たよ〜」
シ──────ン……
無視か?寝てるのか?
チャリーン…
ターン!
カルゴ「あ、来た来た」
そんな勢いで開けたら襖壊れるぞ?
霊夢「(しまった、いつものクセで…!最近こんなの多いし、ビシッと言ってやるわ!)お金で釣るなんてサイテーね」
なぬっ!?お前に言われたくねぇぞ!?
カルゴ「釣られたクセに」
霊夢「ぐうっ…(正論…)」
はい!!論破!!
霊夢「で、何の用よ」
しかめっ面で用件を聞く霊夢。
カルゴ「んー?まぁ…ちょっとした相談?てゆーのかな…」
霊夢「ハッキリ言いなさいよ」
いつに無くツンツンしてるな。気のせいか?
カルゴ「昨日霊夢が言ってた、多重結婚についてなんだけどさ」
霊夢「それがどうかしたの?怖気付いた?」
そうじゃねぇよ!なんでそう攻撃的なんだよ!
カルゴ「そうじゃなくてさ。みんなはこの意見に賛成してくれるのかなーってね」
霊夢「んー…そうねぇ…。フラン以外の奴は全員賛成だと思うわよ?(というか喜ぶと思う)」
カルゴ「なんで?」
霊夢「だって…フラン以外の奴らは、アンタに彼女が居ること分かってて告白してきたんでしょ?なら、多重結婚も認めてくれるわよ」
そう言って優しく微笑む霊夢。
そっか…そうだったな。
カルゴ「なるほどな…そうだと良いな…。というか、フランがどう思うかだな…」
霊夢「フランが一番の壁ねぇ…」
おいコラ。
カルゴ「そんな事言うな、俺の彼女だぞ」
1番の…な。
霊夢「はいはい(私もなんだけど…)」
霊夢の意見も確認してみようか。
カルゴ「…霊夢はもちろん、賛成…なんだよな?その…多重結婚に」
霊夢「…ええ、そうよ。他の奴らぶっ飛ばして、私だけのモノにしようとしてもアンタが拒むからね」
カルゴ「……」
俺がここまで強くなれてなかったらみんなぶっ飛ばされてた!?
カルゴ「ンな事させねーよ。いくら霊夢でも、そんときゃ容赦しねぇ」
霊夢「あら、酷いわね」
カルゴ「へっ、ぶっ飛ばす方が酷いぜ。んじゃ、俺はもう行くぜ」
クルリと背を向ける。
霊夢「え?もう?」
カルゴ「霊夢の意思確認に来ただけだし、これからやりたい事もあるしな」
とりあえず、パチュリーの所に行けば何とかなりそうな気がする。
霊夢「あっそ。何でもいいけど、早く元に戻ってよね」
カルゴ「え?なんで?」
霊夢の発言に驚き、振り返る。
霊夢「言わすな!察しろ!」
何故か声を荒らげる霊夢。
カルゴ「んー…チビだとやりたい放題されるからかな?」
霊夢「そんなんじゃなくて!!アンタは“可愛い”よりも“カッコイイ”が似合ってんのよ!だから早く元に戻れって言ってんの!わかったらさっさと元に戻りなさい!」
顔を真っ赤にさせながら早口でそう言い、部屋に戻ってしまう。
カルゴ「カッコ…イイ…?」
霊夢が立っていた所を見ながら呟く。
あんな風に赤くなりながら言われるとめっちゃ照れるね…。
ボガーン…
カルゴ「ん?」
なんか爆発した?
後ろを振り向くと、木でよく見えないものの、妖怪の山辺りから煙が立ち上っているのが見えた。
カルゴ「…?」
見たところ、火山の噴火ではねぇな。
でも…気になるな。行ってみよ。
カルゴ「雷装備『翼竜の舞』」
バシュンッ
巨大な翼を出し、煙の根元を目指して飛び立った。