カルゴ「こんにち…うわー、なぁにこれぇ」
煙の根元…そこは、守矢神社境内だった。
まるで爆発したように抉れている。
早苗「あ、エスカルゴさん!大変です!」
カルゴ「なんでこんな…」
早苗「神奈子様と諏訪子様が喧嘩して…」
上空を指さす早苗。
そちらを見ると、弾幕ごっこでは無く殴り合いをしている二柱が目に入る。
カルゴ「なんで喧嘩してるの?」
早苗「目玉焼きに何をかけるか…という議論が白熱して…あんな事に…」
カルゴ「下らなっ!つーかこれじゃ議論じゃないじゃん!」
早苗「そ、そんなストレートに…」
カルゴ「止めた方が良いよね?」
早苗「え、ええ…。でも私ではあの中に入れません…」
確かに、早苗じゃ少し力不足だね。
やれやれ、めんどくさいけど…このままだともっとめんどくさい事になりそうだから止めるか。
カルゴ「俺やる?」
早苗「お願いします!!」
提案した途端、即答した上に目を輝かせる早苗。
カルゴ「やれやれ…」
諏訪子「あれ?エスカルゴじゃん、どうし…」
神奈子「余所見するなぁ!」
ドカッ
諏訪子「痛ァ!?不意打ち止めてよ!えいっ!」
ボカッ
神奈子「おのれ…!今日という今日は…!」
二柱「うおおおおおおおおお!!」
声を上げながら殴り掛かる。
やばい、はよ止めないと!
カルゴ「2人共ぉぉぉ!止めてくださーい!!」
二柱「…ッ!」ピタッ
2人は殴り合うのを止めた。
神奈子「うるさい!吸血鬼如きが神の争いに口を出すな!」
見下ろし、敵意を剥き出しにして声を荒らげる。
何をかけるかってのが神の争い?
なんて庶民的…ゲフンゲフン、下らないんだ。
諏訪子「ちょっ、そんな言い方無いじゃん!」
神奈子「ふん。そもそも何故奴が口を出すんだ」
諏訪子「普通に、喧嘩を止めようとしてくれたんじゃ…」
神奈子「それはわかるが、神相手にそう簡単に実行出来ることか!?」
上で何やら話してんな…。
早苗「だ、大丈夫でしょうか…」
カルゴ「大丈夫でしょ(適当)」
ストッ…
あ、降りてきた。
神奈子「おいエスカルゴ」
カルゴ「はい」
神奈子「お前は目玉焼きに何をかけるんだ?」
真面目な顔して何言ってるんだこの神様は?
カルゴ「醤油です」
諏訪子「だよねー!私も私もー!」
ギュムッ
カルゴ「ちょっ、諏訪子様!?」
急に抱きつかれたので取り乱す。
神奈子「またか…!」プルプル…
カルゴ「?」
神奈子「またお前はそうやって諏訪子の味方ばかりをーッ!!」
顔を真っ赤にさせて怒鳴り散らす神奈子様。
怒らせた!?
神奈子「おのれ!今度こそお前を倒す!エスカルゴ!!」
俺を指さして叫ぶ神奈子様。
諏訪子「なっ、エスカルゴは関係無いじゃん!」
神奈子「神の争いの邪魔をした無礼…身をもって償うがいい…!奇祭『目処梃子乱舞』!!!」
早苗「きゃあっ!」
諏訪子「うわっ!」
カルゴ「早苗!諏訪子様!!…うぎゃっ!」
倒れた2人を起こそうとしたが、レーザーをまともに喰らう。
諏訪子様…膝から血が出て…。許せん!
カルゴ「やられたらやり返す!倍返しだ!!」
神奈子「面白い!かかって来い!!」
一瞬で終わらせてやる!!!
カルゴ「禁忌『エスカルゴ・カルテット』!!」
守矢3人「!?」
カルゴ「神奈子様を押さえろ!!!」
分身達「おう!」
ガシガシガシッ
神奈子「しまっ…」
3体もの分身の出現で、前回以上に慌てふためいた神奈子様は、まんまと押さえつけられてしまった。
カルゴ「あああああああ!!えいやぁああ!!」
パコォッ
神奈子様に駆け寄り、サマーソルトをお見舞い。
神奈子「ぐっ………」
よっしゃ、ヨロけた!今しかない!
カルゴ達「混合武器『雷刀&雷銃』!!!」
ジャキィィィン……
普段の4倍のナイフを出現させる。
諏訪子「多っ!?」
カルゴ「チェックメイトだ」
パチン☆
ドシュシュシュシュシュ……
指を鳴らすと同時にナイフは発射され、神奈子様の全身に突き刺さる。
神奈子「あぁ゙ぁあ゙ぁあ゙あああ゙ぁ゙あ……」
ドシャアッ…
電気ショックのために気絶した神奈子様は前のめりに倒れる。
カルゴ「ふぅ…」
早苗「(神奈子様が一瞬で…!?)」
やっぱ、強敵を相手とする時は、分身は不可欠だな。というか、神奈子様が本気出す前に制圧出来て良かったぜ。
諏訪子「エスカルゴ〜♪」
ムギュッ
遠くから見ていた諏訪子様が後ろから抱きついてきた。
カルゴ「ゔにゅっ…くっつかないで下さい…」
諏訪子「くっつくのダメなの?」
カルゴ「ダメじゃなくてその…照れます」
諏訪子「やっぱかわいーね〜♪」
ナデナデ…
カルゴ「……」
子供扱いされてる…。ま、子供だし、いっか♪
カルゴ「それより諏訪子様」
諏訪子「ん?」
カルゴ「お怪我の方は大丈夫ですか?」
諏訪子「怪我?」
カルゴ「膝から血が出ていましたが…」
気付いてないの?まさかな?
諏訪子「あ、ホントだ。転んだ時に擦りむいちゃったか…」
抱擁を解き、膝を確認した諏訪子様は驚きの声を上げる。
カルゴ「すぐ消毒しないとっ…」
諏訪子様の手を引いて中に入ろうとする。
神奈子「うっ……」
カルゴ「!!」
もう起きた!?
神奈子「!?…お前…何故諏訪子と手を…」
カルゴ「えっ?あっ!!ごめんなさい!」
自分でも無意識のうちに手を繋いでしまっていたので、慌てて手を離す。
諏訪子「大丈夫だよ。寧ろ繋いでて良かったのに(なんで余計な事言うかなぁ)」
神奈子「…お前、本当に醤油派なのか?無理矢理諏訪子に合わせているのではないのか?」
まだその話!?
カルゴ「ええ、私は元から醤油派です。ちなみに神奈子様と早苗は何をかけるんです?」
神奈子「ソースだ」
早苗「ケチャップです!」
みんなバラバラなのか…。
諏訪子「醤油美味しいもんね〜♪」
カルゴ「ですね♪」
顔を合わせてクスクス笑う。
早苗「ケチャップも美味しいですよー…」
神奈子「ソースもな…」
此方とは対称的に仏頂面になる2人。
カルゴ「それくらいで喧嘩しないで下さいよ…」
神奈子「うぐっ…それはそうだが、そもそも何故お前がここに居るんだ」
カルゴ「…爆発音がしたのと、煙が見えたので。まさかお2人の喧嘩だとは思いませんでしたが」
苦笑いでそう返す。
諏訪子「あっ、そうだ!折角ならさ、エスカルゴもお昼ご飯食べて行かない!?」
神奈子「おっ、そうだな」
早苗「イイですね!」
まずい、この流れは…!
カルゴ「いえっ…やる事あるのでこれで…」
諏訪子「いいじゃんいいじゃん、お昼だけ!」
俺の腕を抱える諏訪子様。
胸っ…胸が当たって…!
カルゴ「わ、わかりました…お昼だけ…」
諏訪子「やった♪(チョロいね♪)」
帽子が…なんか、黒い笑みを浮かべているように見えるけど…何考えてんだこの神様…。
神奈子「最初から素直に聞け」
カルゴ「はい…」
結局、お昼だけでは帰れず、