俺と鈴仙の娘、巫月の生誕からおよそ2ヶ月。
行ったり来たりの忙しない生活にも慣れてきた。
ハーフだからなのか、妖怪だからなのかはわからないが、この子の成長速度がおかしい。
生後1週間
カルゴ「おっす」
鈴仙「あ、来た来た!ねぇ聞いてよ!巫月、もう歩けるのよ!!」
カルゴ「ダニィ!?昨日までハイハイだったよな!?」
元人間で、ヒビキという弟が居た俺からしたら、その話はとても驚くべきものだった。
僅か生後1週間で歩く。
全く以て意味がわからん。
巫月「あー♪だぁ〜♪」
巫月がにこやかに足に抱きついてきた。
カルゴ「お…おお…!歩けるのか巫月!!」
巫月「たぁ〜?」
何を言っているのかわからないという様子で首を傾げる巫月。
カルゴ「〜!可愛い…!」
ヒョイッ
巫月を軽く抱き上げる。
巫月「〜♪」
とても嬉しそうな顔をする巫月。
カルゴ「可愛いなぁ…」
鈴仙「そうよねー♪流石私達の娘ね♪」
カルゴ「だな♪」
チビ鈴仙に翼をつけたような巫月…。
やばい、めちゃくちゃ可愛い。
ぜってぇ嫁になんてやらねぇ。
カルゴ「へっへっへっ…」
鈴仙「どうしたの?」
カルゴ「いや。父親の気持ちになってたのさ」
鈴仙「父親の気持ち…?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
脳内世界
男「娘さんを僕に下さい!」
カルゴ「俺と勝負して、俺を倒したら許してやってもいいゾ、このモヤシ野郎」
男「はいっ!!」
カルゴ「どっからでも掛かって来い、遠慮は要らねぇ。殺す気で来い」
男「うおおおおおっ!!」
パシッ
カルゴ「遅い。去ねッ!!!」
ボグゥッ
男「ゲフゥッ…ゲホッ…_| ̄|○、;'.・ オロロロロロロ」
カルゴ「お前みたいな軟弱な男に、俺の大事な娘が渡せるか!!」
巫月「え?男ってこんなに弱かったの?残念ね。別れましょ、バイバイ。お父さん大好き♪」
カルゴ「よしよし♪」
男「うあああああああああああ!!!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
カルゴ「ふんっ…絶対に渡さん」ニヤリ
鈴仙「?」
生後2週間
カルゴ「来たぞー」
鈴仙「来た!巫月、エスカルゴ来たよ!」
巫月「えすかるごー!」
巫月が走り寄ってきた。
カルゴ「!?!?!?」
えっ、今俺の名前言ったか!?
カルゴ「ちゃんと喋れるのか!?」
鈴仙「そうよー、これも昨日の夜からなんだけどね」
カルゴ「昨日までちゃんと喋れなかったのに…」
鈴仙「うふふっ、そうねぇ♪」
うん!とか、はーい!とか、やだ!
…くらいだったのに…。
カルゴ「なんだなんだ、俺の見てないとこで成長するなぁ巫月ィ」
わしゃわしゃと頭を撫でる。
巫月「えへへ〜。えすかるご、れーせんとなかよし!」
頭を撫でる俺の手に自分の手を乗せて笑顔になる巫月。
カルゴ「うんうん、そうだな!」
鈴仙「毎日絵本読み聞かせてるからそれのおかげかしらね」
カルゴ「多分そうだな」
成長の度合いがおかしいねぇ…。
早すぎますねぇ…。
手がかからなくなるのが早いかな。
生後1ヶ月
カルゴ「よし巫月、今日は紅魔館行くか!」
巫月の頭に手を置く。
巫月「こー…まかん?」
鈴仙「そういえば、紹介とかしてなかったわね」
カルゴ「ああ。それと、昨日の夜、フランに“巫月ちゃんに会わせて”って言われたしな」
鈴仙「なるほどね。お師匠様〜、少し出かけてきまーす!」
隣の部屋に居る永琳に声をかける鈴仙。
永琳「気を付けてねー。あと、日傘もね〜」
カルゴ「はーい」
そう、俺には炎火と妹紅から貰ったペンダントあるけど、巫月にはそれが無いんだ。
炎火に頼もうかな?あはは…。
俺と鈴仙の娘って言ったら驚くだろうなぁ…。
どうしよう?
巫月「おそと、おそと〜♪」
カルゴ「あ、外出るの初めてか」
巫月「うん!おにわしかでてないもん!」
カルゴ「そーだったな」
先日、どれほど吸血鬼の血を継いでるのか、庭で軽く実験したのだ。
それによると、巫月の日光への耐性は、ペンダントを外した俺やフラン、レミリア以上である。
だがそれでも、完全に耐えきれる訳では無い。
少々翼が消えてしまった。
やはり、吸血鬼の血を濃く引いてるのだ。
とは言え、日陰に入ると同時に再生した事から、再生力も優れている事が分かった。
吸血能力については未だ不明である。
カルゴ「歩く?抱っこして飛ぶ?自分で飛ぶ?」
鈴仙「私はどれでも良いわ」
巫月「あるくー!」
時間かかるな…。
ま、娘の頼みだし…。いいや、それで。
カルゴ「よし、行こうか」
巫月の頭上には、俺の持つ日傘がある。
しばらく歩いた。
人里を抜けたところまで来た。
だが紅魔館へはまだまだ距離がある。
巫月「疲れたー。だっこしてー!」
歩き疲れた巫月は手を伸ばしてオネダリする。
カルゴ「ははっ、イイぞ!鈴仙、傘頼めるか?」
鈴仙「もちろん」
カルゴ「すまねぇ。んしょっと…」
抱っこではなく肩車をする。
あ、これじゃ抱っこじゃないやん…。
巫月「あはははは!たかーい!」
巫月喜んでるし、これでいっか♪
鈴仙「ちょ、エスカルゴ…背高い…」
傘を持つ鈴仙の手は若干震えている。
カルゴ「あー…。すまん、やっぱ俺持つ。巫月、ちゃんと俺の頭にしがみついてろよ」
巫月「うん!」
鈴仙「ごめんね」
カルゴ「いや大丈夫だぜ」
そもそも、抱っこじゃなくて肩車した俺が悪いんだし。
だが、ここで俺が抱っこをしなかったのはしっかりした理由がある。
そう、抱っこの仕方がわからないのだ。
おんぶ、抱き抱えることなら出来るが。
抱っこだと、赤子や猫を抱っこするような抱き方しか出来ないのだ。
カルゴ「んぐ…」
ちょっとキツい…。
右手に傘を持ち、左手で巫月を押さえる。
巫月「たかいねー!」
カルゴ「高いだろ?飛べばもっと高くなるぞー」
巫月「とびたいとびたーい!」
カルゴ「お?飛ぶか?飛ぶか?」
巫月「とぶー!」
カルゴ「よしよしよし」
巫月をそっと降ろし、抱き抱える。
鈴仙「ダメよ、危ないわよ」
カルゴ「大丈夫だって、俺が抱えるからさ」
鈴仙「むぅ…」
カルゴ「行くぜ!」
バシュンッ
傘を開いたまま飛び立つ。
巫月「きゃー!たかい!えすかるごすごいね!」
カルゴ「はーっはっはっは!」
娘に凄いと言われるのは嬉しいなぁ!
鈴仙「全くもう…エスカルゴったら…」クスッ
しばらく飛ぶと、真紅の館が見えてきた。
カルゴ「見えるか?あの紅いのが紅魔館だぜ」
巫月「あかいねー!まっかっかー!」
カルゴ「よーし、降りるぞー」
巫月「はぁーい!」
眠っている美鈴の前に着地する。
カルゴ「着いたっと」
美鈴「すぴー…」
巫月「なんでここでねてるの?おふとんでねないの?」
美鈴を指さして尋ねる。
カルゴ「門番は眠くなるからな…。あと、指さしちゃダメだぜ」
巫月「もん…ばん?」
門番が分からない巫月は首を傾げる。
カルゴ「えーとなぁ…入口を守る人ってことだ」
簡単に説明するにはこんな感じでいいか。
巫月「ねてたらまもれないよね?」
痛いところを突くなぁ…。
鈴仙「そうよ、巫月。あの人ね、いつも寝てるから怒られてばっかりなのよ」
巫月「かわいそー」
カルゴ「だな。さ、門番は無視して中行くか〜」
巫月の手を引いて中に入ろうとした、その時…。
美鈴「通らせないですよ〜…」
カルゴ「あれ?起きてるの?」
美鈴「( *˘ω˘)スヤァ…」
寝言かよ!!
鈴仙「ビックリしたわね」
カルゴ「だな。というか、俺だったら美鈴に止められないから大丈夫だけど」
鈴仙「そういえばそうね」
そんな事を話しながら敷地内に入る。
ガチャッ
カルゴ「ただいまー」
上海「シャンハーイ!」
蓬莱「ホラーイ!」
扉を開けると同時に胸に飛び込んでくる2人。
カルゴ「よしよし。ただいま」
巫月「うわー!おにんぎょーさんだー!」
絵本ではなく生で見る人形に目を輝かせる巫月。
上海「シャンハーイ♪」
蓬莱「ホラーイ♪」
巫月「しゃべるの!?」
カルゴ「この子らは特別だからな」
巫月「すごーい!さわらせてー!」
カルゴ「いいぞ」
巫月「むぎゅぎゅー♪」
寄ってきた人形2人を抱き締める巫月。
上海「シャン…ハーイ…」
蓬莱「ホラー…イ…」
少し苦しそうにうめき声を上げる2人。
ちと苦しそうだな…まぁいいか…。
フラン「あ!エスカルゴ〜!」
フランが抱きついてきた。
カルゴ「ふふっ、よしよし…」
鈴仙と娘の目の前だが、フランを抱きとめて頭を撫でる。
可愛いなぁ…。
巫月「あなただーれ?」
フラン「私はフランドール・スカーレットよっ!フランって呼んでね!」
巫月「わたしは、みずき・うどんげいん・すかーれっとだよ!よろしくね!」
フラン「うん、よろしくね、巫月ちゃん♪」
キュッと握手する2人。
鈴仙「微笑ましいわね♪」
カルゴ「そうだな♪」
うーん……いつかフランとの子供も…?
想像出来ねぇなぁ…。
そもそも、何年後になるんだよ?
巫月「ふらんちゃんはえすかるごのともだち?」
フラン「違うわ。私は、エスカルゴの1番の彼女よ!」
巫月「かのじょ…?」
まだ分からないよな…。
わかったら困るというかなんというか…。
フラン「それより、一緒に遊びましょ!」
巫月「うん!」
フランと遊ぶのかー…少し不安だな。
カルゴ「まだ弾幕は出せないからな、鬼ごっことかにしとけよー」
フラン「はーい!」
巫月の手を引いて走り出す。
鈴仙「巫月の成長…早いわね」
カルゴ「まだ1ヶ月なのに。ハーフの奇跡か?」
鈴仙「多分ね」
現在(生後2ヶ月)
巫月「ふらんちゃん、ほんよんでるのかー…」
カルゴ「ふふっ…」
また俺のためにエロエロな知識を仕入れてくれるのかな…?
兎達「どうしたの?」
ハモるねぇこの兎ちゃん達は…♡
カルゴ「いや、何でもないよ。…しっかし、折角遊びに来たのにみんな何かしてるってのは…少し寂しいなぁ…」
鈴仙「そうねぇ…」
咲夜さんは俺らの応対の後、夕飯の仕込みに行ってしまったし、フランは図書館で読書だとか。
美鈴は居眠り、レミリアはまだ眠いそうだ。
昨日遊びすぎたな…。
もちろん、図書館組は言うまでもなく寝ている。
パチュリーは兎も角、小悪魔は…腰がガクガクで立てないだけかも?昨日はかなり……ね。
カルゴ「上海、蓬莱」
上海「シャンハーイ!」
蓬莱「ホラーイ!」
頭の上に乗っている2人を呼ぶ。
カルゴ「巫月の相手してやってくれるか?」
俺は娘の相手というより見守る方が合ってる。
それに、紅魔館に来たのなら紅魔館でしか出来ないことをやりたいしね。
上海「シャンハーイ!!」
蓬莱「ホラーイ!!」
鈴仙「大丈夫?危なくない?」
カルゴ「それ位の加減はできるぜ。なぁ?」
人形達「アタリマエ!」
元気よく答える2人。
実は、生後1ヶ月半位に、俺と鈴仙の弾幕ごっこを見ていた巫月が、鈴仙の真似をして手を銃の形にしたところ、弾幕を発射出来たのだ。
親子3人+人形2人は特訓部屋へ移動する。
巫月はまだ、密度の薄い弾幕しか発射出来ねぇけど…上海と蓬莱の2人と同等くらいの強さはあるだろう。成長速度パネェ…としか言えねぇよな。
カルゴ「ほいよ、好きな武器出しな」
上海と蓬莱にエネルギーをわける。
おっと、孫悟○がフ○ーザに気を与えたやつじゃんか、とか言うなよ?エネルギーを分け与えるのくらい、俺には造作も無いんだ。
妖怪や人間にこれをやったら感電しちゃうから、これが出来るのは俺の分身か人形達へ、だけだ。
カルゴ「怪我すんなよー」
巫月「わかってるー!」
手を振って元気に答える。
鈴仙「怪我してもすぐ治っちゃうけどね…」
カルゴ「だな…」
俺と鈴仙は部屋の入口で巫月達を見守る。
巫月「いっくよー!えぇぇい!」
両手を銃の形にして弾幕を発射する。
なるほど、両手だとそこそこ密度も増すね。
上海「シャンハーイ!」
蓬莱「ホラーイ!」
上海と蓬莱は、巫月の発射する弾幕を避けながら自分で出した銃や杖で攻撃する。
巫月「あたってるけどいたくないもーん!」
カルゴ「巫月ー、ちゃんと避けなさーい。勝負だったら負けてるぞー」
巫月「はーい!」
鈴仙「遊びなんだからいいじゃないの」
カルゴ「そうだけど…。2人共手ェ抜いてるから痛くないけどさ、チルノとかだったら痛いことは痛い。だから、最低限これくらいは覚えさせなきゃ。生きてりゃ戦うこともあるだろうしな」
鈴仙「それもそうね」
とはいえ、避ける意味がわかっていない巫月はやはりちゃんと避けようとしない。
うーん…避ける事は覚えさせたい…。
カルゴ「上海、蓬莱、もう少し電力上げて!!」
上海「シャンハーイ!!!」
蓬莱「ホラーイ!!!」
巫月「?」
ピリッ
巫月「きゃっ!なんかいたい!」
被弾した巫月は顔をしかめる。
カルゴ「ちゃんと避ければ痛くないんだぞー」
巫月「う、うん!」
避けると決めた巫月は、しっかり弾を見極めて避けていく。
うん、さすが俺の娘。
幼いながらも素早さはかなりのものだ。
鈴仙「ちょっと強引じゃない?もう少しゆっくり教えてあげてもいいじゃない」
カルゴ「幼い頃から刷り込んでおけば後々苦労しなくて済むでしょ」
鈴仙「まぁねぇ…」
巫月───。
生後2ヶ月でこのポテンシャル…。
能力こそ未だ不明だが、磨き上げれば俺と同等…いや、俺を越える強さを手にするかもな…。
必死に弾を避ける娘を見ながら、しみじみそんな事を考える。
カルゴ「今度…炎火にお願いしようかな…」ボソッ
鈴仙「炎火って、別な幻想郷の?」
カルゴ「ああ。このペンダントは日除け効果あるから…。巫月につけさせたらさっきみたいな苦労しなくて済むだろ?」
さっきみたいな苦労とは、もちろん日傘のことである。
鈴仙「それがいいかもね」
けどそれには紫さんの力借りなきゃな…。
カルゴ「もう少しで春だからな、外で遊ぶ機会も増えるだろう?」
少しずつ暖かくなってきてるが、やはり空気は冷たい。風なんか吹くと更にだ。
鈴仙「そうね〜。あと、みんなでお花見とかしたいわね〜♪」
お花見か…。うん、素晴らしいな。
カルゴ「そうだなぁ。…いやまて。そうなったら色々大変じゃないか?」
鈴仙「どうして?」
カルゴ「だってほら……ね?フランやレミリア、霊夢とか…文も居る訳だし…」
何回も行くのか?いやいや、それはイイとして。
巫月のそばに居れないのはなぁ…。
鈴仙「あっ、そういえば最近、霊夢の所に行ってないんじゃない?」
カルゴ「そーなんだよな…1週間に1回…いや、2回くらいしか行ってない」
鈴仙「(それでもちゃんと行ってるのね…。流石としか言えないわね。)いつ行ってるのよ?」
カルゴ「紅魔館と永遠亭を往復する時に立ち寄る感じだね。ただ、2時間も居れないから霊夢には申し訳なくてな…」
ガックリと肩を落とす。
ちなみに、文とは毎日、早朝に会っている。
新聞配達のついでに少し世間話をする程度だが。
なので文は、永遠亭へは最後に配達に来ている。
鈴仙「(なにそれ滅茶苦茶遠回りじゃないのよ…)こ、今度ゆっくりしてきたらどう?」
カルゴ「巫月も居るのにか?それはちょっと…。鈴仙に任せっきりになるだろう」
鈴仙「大丈夫よ、そうなるのもわかってて子供欲しいって言ったんだから。それに、1週間に1回しか会えなかったのにこうして毎日会えてるんだもの、それで十分よ♪他の彼女達にも、会いに行ってあげて?」
いやいや、子供を女に預けて男は遊び呆けるとか、クソの極みだろ。俺のクソ親父と丸被り…。
とはいえ、鈴仙の言うことも一理あるな…。
カルゴ「そうだな…。霊夢にも寂しい思いはさせたくないし、今度時間作って会いに行くかな…」
鈴仙「うんうん、それが良いわよ♪」
その時、巫月の相手は鈴仙、フラン達、人形…のいずれかに任せるとしよう…。
でも、もし今みたいに、フラン達もダメで…人形も眠かったとして…鈴仙も疲れてた…としたら?
そうなりゃ、巫月が1人になっちまう。
そんな時は俺が会いに行くのを控えればいいな。
あと、1人で遊べる道具があれば完璧なんだが。
積み木とか滑り台とかブランコとか。
よし、ここは娘のために一肌脱ぐか!
カルゴ「鈴仙、先に永遠亭に戻ってるぜ。もうちょいしたら帰って来いよ」
鈴仙「あれ?今日はあなた、紅魔館に泊まる日じゃない?」
カルゴ「!!」
しまった…すっかり忘れてた…!
今晩はフランと夜遅くまでイチャイチャする予定だったんだ…!
カルゴ「仕方ない。やる事が出来たんだ。ここには分身を置いてくから心配は要らねぇさ」
鈴仙「なるほどっ!それなら安心ね!」
カルゴ「ああ。『分身』!!」
今回は時間をかけてゆっくり練る。
長い時間稼働しなければいけないからだ。
分身「どうした?」
カルゴ「今晩は俺の代わりにここに泊まれ。分身だとバレるなよ」
分身「そんくらい余裕のよっちゃんイカだぜ」
それはそうだろうな。
パチパチって音で、寝る時にバレると思うけど。
カルゴ「あと、誘われてもフランとはヤるなよ」
分身「おう。レミリアちゃんとは?」
カルゴ「殺す」
分身「咲夜ちゃんとは?」
カルゴ「殺す」
分身「美鈴ちゃんとは?」
カルゴ「知らん」
分身「パチュリーちゃんとは?」
カルゴ「殺されろ」
分身「こあちゃんとは?」
カルゴ「殺す」
分身「わかってるさ」
ならなんでわざわざみんなの名前出したんだよ?
カルゴ「触るなと言った直後にフランを撫でた前科があるから言ってんだよクソが」
警戒心を丸出しにして睨みつける。
鈴仙「(分身には結構ガツガツ言うのね…)」
分身「安心しろ」
カルゴ「ん。…じゃ、俺は先に戻ってるぜ」
鈴仙「わかったわ」
人形と巫月がやり合ってるのを一瞥し、近くの部屋から外に出る。玄関から行くと誰かしらに見られる可能性があるからだ。
つっても、作り方分からねぇんだけどな…。
ま、頑張ろう。それしかねぇよな。
作り方を考えながら、永遠亭へと戻る俺であった。
次回!ほのぼのから一転、○○へ!?