※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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春雪異変①

俺達は異変の首謀者の元へ向かって飛んでいる。

俺はそのルートがわからないので、霊夢が俺を引っ張るカタチで飛んでいる。

 

カルゴ「霊夢さ、なんでここまで異変を放置したわけ?少し前からこの異変起こってたろ?」

 

霊夢「そうね。行動を起こさなかったのは、確信が持てなかったからよ。ただ寒いだけじゃ、ただの異常気象かもしれないでしょ?」

 

あれ?霊夢ってここまでしっかりしてたっけ?

 

カルゴ「確かに。でも、日に日に気温が下がってきてたんだし、もう少し早く行動起こしても良かったんじゃないか?」

 

霊夢「うっ…そ、そうね…。昨日の夜なんかは、少し雪もちらついたしね…」

 

雪!?ホントに冬じゃないか!

 

カルゴ「そりゃ気付かなかった。んで、そこまで異変が悪化してたのに動かなかったのかよ?」

 

霊夢「面倒くさいからね」

 

何なんだこの巫女は…!

 

カルゴ「怠惰巫女」ボソッ

 

霊夢「あ?」

 

カルゴ「何でもね」

 

霊夢「……」

 

ヒュオオオ…

 

冷たい風が頬を撫でる。

 

カルゴ「それにしても寒いな」

 

霊夢「そうね。手を繋いでたところで、さして意味はないわね」

 

カルゴ「まぁまぁ♪ 手が温かいんだし、それでいいじゃん♪」

 

霊夢「それもそうね」

 

 

 

 

 

 

 

その頃────永遠亭

 

分身「ウィイイイイイイイイイイ↑ッス!どうも、カルゴで~す!」

 

鈴仙「え…?エスカルゴ?」

 

レミィ「な、何かあった?」

 

巫月「えすかるごこわれた!?」

 

フラン「!?!?」

 

異常なテンションで現れた分身に驚きを隠せない4人。驚きのあまり、横たえていた体を起こす。

 

分身「やっほー。エスカルゴから伝言な(ちゃんと伝言もらった訳じゃねぇけどなw)」

 

4人「??」

 

分身「『異変解決いってきまーす。心配はしなくてイイよー。この冬終わらせてくるねー』…だってさ。(めんどくせぇからこんな感じでいいよな)」

 

フラン「異変解決って…何処にいるのよ!?」

 

血相を変えてコタツから立ち上がるフラン。

 

分身「それは知らんなぁ。とりあえず、伝えるべき事は伝えたぜ。バイバイ♪」

 

フラン「待って…」

 

シュンッ

 

エネルギーを使い果たした分身は、最後に手を振ってみんなの前から消えた。

 

巫月「きえた!」

 

レミィ「ま、霊夢と一緒なら大丈夫でしょ」

 

再び横になるレミリア。

 

鈴仙「そうね」

 

鈴仙も同じく横たわる。

 

フラン「何で霊夢と一緒だってわかるの?」

 

レミィ「エスカルゴは霊夢の所行ったんだから、その結果無理矢理巻き込まれたんでしょ。それに、エスカルゴが自分から解決に行くとは思えないわ」

 

フラン「あっ、そっか…。私も行きたいなぁ…」

 

外を見つめ、しゅんとなるフラン。

 

巫月「いへんかいけつってなーに?」

 

鈴仙「巫女さんのお仕事のことよ」

 

巫月「そーなんだ!えすかるごはおてつだい?」

 

鈴仙「うん、そうね」

 

巫月の頭を撫でる鈴仙。

 

レミィ「巫月ちゃんって…産まれてどれくらい経つんだっけ?」

 

顔を引き攣らせながら尋ねるレミリア。

 

鈴仙「えーと…そろそろ3ヶ月ね」

 

レミィ「成長早くない?フランが3ヶ月のとき、こんな感じじゃなかったはずだけど…」

 

フラン「(私はどんな感じだったんだろ…)」

 

妹のフランを、赤ん坊の頃から知っているが故の発言だ。

 

鈴仙「そうねぇ…。混血の奇跡ね」

 

巫月「?」

 

レミィ「あ…あはは…」

 

 

 

 

 

 

 

一方、解決組────。

 

ビュオオオオ…

 

カルゴ「うおっ、さみぃ…」

 

⑨「やいエスカルゴ!ここで会ったが⑨年目だ!あたいと今すぐ勝負しろ!」

 

通りかかったㄘʓ๑に襲われていた。

 

お前かよ!!

 

カルゴ「寒いから風吹かすな!!」

 

霊夢「そうよ!」

 

⑨「とにかくあたいと勝負だ!いくぞ!凍符『パーフェクトフリーズ』!!」

 

話通じねぇなこの⑨(バカ)は!!

 

若干イラつきながらも、俺と霊夢はスペルの弾幕を回避していく。

 

しかし…なんだ?

弾幕が、大きくて速い…。

この前は人形にすら負ける程だったというのに。

何故だ?

 

だが、その理由はチルノ自ら明かしてくれた。

 

チルノ「はっはっはー!恐れ入ったかー!!冬のあたいは真のさいきょーだぞー!」

 

カルゴ「冬の…」

 

そうか、氷の妖精だから冬だと力が増すんだ。

確かに、前に湖凍らせてもらった時も妙に力が増してた様な気がする。

 

霊夢「ああもう、めんどくさいわね!余計寒くなるじゃないの!」

 

回避行動から一転、チルノに殴りかかる霊夢。

 

おい待て霊夢!

チルノ相手に何ムキになってやがる!

 

俺は急いで粒子をばらまく。

 

カルゴ「『粉塵雷撃』!!」

 

パチン……バチバチバチバチィィ……

 

指を鳴らし、放出した粒子に電気を伝える。

 

⑨「うぎゃあぁぁあ!!」

 

電撃を喰らったチルノは呻き声を上げ、弾幕の発射をやめる。

 

霊夢「痛っ!痛いじゃないのよ!」

 

此方を振り向き大声で喚く。

 

おっと、霊夢諸共やってしまったか。

というか、効いてないのかよ。

普通じゃそんな軽く済まないんだぞ?

 

カルゴ「すまんすまん。でも、霊夢は力加減下手くそだからな、俺がやるよ」

 

霊夢「酷っ…」

 

カルゴ「ありゃ」

 

彼女なりにショックを受けたようだ。

 

カルゴ「…ま、ヘコたれた霊夢は放っておくとして」

 

チルノへと向き直る。

 

⑨「なんだ!あたいはまだやられてないぞ!」

 

若干フラついているものの、元気に抗議する。

 

カルゴ「わかってる。雷武器『雷杖』」

 

右手に杖を出し、チルノの前へ行く。

 

チルノ「なっ…何するつもりだ…!?」カタカタ…

 

寒さのためか、恐怖からかはわからないが、カタカタと震えている。

 

氷の妖精だし…寒さじゃなくて恐怖かな?

 

カルゴ「すまんな。セイッ!」

 

ドカッ

 

チルノ「ふげっ…」

 

杖を振り下ろし、チルノの頭を殴る。

その一打でチルノは気絶する。

 

カルゴ「よっ…と…」

 

一旦地面に降り、チルノを寝かせておく。

 

カルゴ「お待たせ」

 

空中で待機している霊夢の元へ戻る。

 

霊夢「あんたも中々酷い事するじゃない」

 

カルゴ「そうか?無駄に力使いたくないからな。とはいえ、素手で殴るのはなんかアレだし…」

 

妖精とはいえ女子だし、素手では殴りたくない。

もし殴るなら、武器を介して殴りたい。

天魔?…あいつは女だが“女子”では無いだろ。

それに、天魔相手だと「素手で殴りたくない」なんて言ってられる余裕なんて無かったしな。

 

霊夢「(アレって何よ…。)そんなことは置いといて、さっさと次行きましょ」

 

カルゴ「次ったって…一体どうやっt…」

 

???「ちょっとそこの!なに私の友達に手ェ出してるのよ!」

 

進行方向に1人の女が現れる。

薄紫のショートボブに白いターバンのようなものを巻き、ゆったりとした服装をしている。

パッと見、雪女だ。

 

えーと……誰だっけ?

レティ・ホワイトロック…だったかな?

 

霊夢「邪魔されたからぶっ飛ばしただけよ、文句ある?」

 

だから、その言い方をなんとかせい!

しかも倒したの俺だし!!

 

カルゴ「手荒な真似をして済まない。この、長引く冬の異変を解決しようとしているんだが、邪魔をされたので仕方なく倒したんだ。通してはくれないか?」

 

話し合いで解決するのならそれがいい。

俺は霊夢とは違うぜっ!

 

レティ「あぁ…確かに長いわね。通してもいいけど…私を倒したら…ね。(ヒマだし)」

 

言われる前から何となくわかってた。

 

カルゴ「そうか。それなら、先手必勝でやらせてもらう。雷符『Midnight☆Thunder』!!」

 

ブワッ…

 

俺を中心にして、闇が広がる。

 

霊夢「なんか久しぶりね、これ」

 

レティ「なっ…真っ暗じゃないのよこれ!」

 

バリバリバリィィッ…

 

レティ「(何この音!?なにか来る!)白符『アンデュレイションレイ』!!」

 

音で攻撃が来るのを察したレティは、襲われる前に弾幕を発射し、雷を掻き消し始める。

 

くそっ…冷静だな…!

見えなくなったらもっと慌てるだろ普通!

 

流れ弾を避けながら思う。

 

霊夢「くっ…痛いわね!」

 

カルゴ「ん?…あ」

 

霊夢も視界を失っているので、流れ弾に被弾しているのだ。

 

そーだ、チルノの相手してる時から手を離してたんだった。

 

カルゴ「悪いな」

 

キュッ

 

霊夢「なっ、なに!?」

 

急に手を掴まれた霊夢は甲高い声を上げる。

 

カルゴ「大丈夫、俺が掴んでるから」

 

霊夢「う、うん…」

 

カルゴ「雷武器『雷盾』」

 

ガン○ムのような大きな盾を出し、霊夢を引き寄せて2人で隠れる。

 

霊夢「全く…なんで1発で片付けなかったのよ?1発でちゃんと倒してればこんな事には…」

 

視界を奪われているにも関わらず強気な姿勢を貫く霊夢。

 

カルゴ「力温存しとく為だってば。あれで片付けられると思ったんだけどな…相手が思ったより冷静でね」

 

霊夢「はぁ…。次でキメなさいよね」

 

ギュッと、握ってい手に力を込める霊夢。

 

カルゴ「…!わかった!」

 

霊夢からの応援…ふっ、イイな。

 

レティ「くっ…!」

 

スゥ…

 

カルゴ「お」

 

レティのスペルの効果時間が終わると同時に、俺のスペルの効果時間も終わる。

 

レティ「何よさっきの…」

 

カルゴ「解除。…よくアレに対処出来たね。驚いたよ」

 

盾を解除し、レティに賞賛の言葉をかける。

 

レティ「かなり焦ったけどね」

 

カルゴ「そっか。それじゃそろそろ終わらせよ」

 

レティ「予告!?(心理戦かしら?)」

 

カルゴ「もう少し勝負を楽しみたいとは思うけど、状況が状況だしね。拷問『Thorny Restriction of Thunder』」

 

ギチッ…ギチチッ…

 

レティ「う、動けない…!」

 

ロープを出してレティを縛り付ける。

 

カルゴ「少しだけ眠っててもらうね」

 

ロープに流す電気を強める。

 

バチバチバチバチッッ

 

レティ「くっ…くぅ…!あぁああぁあああ!!」

 

少しだけ耐えたものの、高電圧に耐えかねたレティは堪らず悲鳴を上げる。

 

レティ「っ……」

 

ガクンと項垂れ、地面に落下し始める。

そのままロープを伸ばし、地面にそっと下ろす。

 

カルゴ「ふぃ〜…」

 

微調整ってかなり疲れるな…。

 

霊夢「へぇ、器用なものね」

 

カルゴ「まぁね♪」

 

霊夢「ほら、行くわよ」

 

カルゴ「おう」

 

手を繋いで飛び始める。

 

疲れた上に、思ったより力が足りない。

異変解決に来る前に、永遠亭で分身に3分の1も使ったのがここにきて効いてきた。

異変解決するには、力不足かもしれない。

 

カルゴ「なぁ霊夢」

 

しばらく飛んだところで、霊夢を呼び止める。

 

霊夢「なに?」

 

カルゴ「血、飲ませてくれる?」

 

疲労回復には血だ。

 

霊夢「イ・ヤ・よ!!」

 

カルゴ「えー…」

 

霊夢「あれ変な感じするし。第一何で今なのよ?今は異変解決しに向かってるんでしょ?」

 

カルゴ「そうなんだけどさ。霊夢んとこ行く前に結構力使っちゃったから…役に立てないかも…。だから…ね?」

 

人差し指を突き合わせてお願いする。

 

霊夢「えー…何でこんな所で…」

 

カルゴ「頼む、少しだけ!なっ!」

 

手を合わせて頭を下げる。

 

霊夢「……………じゃあ…」

 

しばらくの沈黙の後、顔を赤くしながら霊夢が口を開く。

 

霊夢「お賽銭、倍増ね…?」

 

Oh......お小遣い足りるかな?

いや…そろそろ本格的に稼がなきゃダメか。

 

カルゴ「了解だ。じゃ、少し吸わせてもらうね」

 

空中で静止し、霊夢を抱き寄せる。

 

霊夢「ちょっ…抱く必要あるの?/////」

 

カルゴ「多分ある」

 

霊夢「多分って…(温かいわね…)」

 

そして、霊夢の綺麗なうなじに口を付ける。

 

カプッ…

 

霊夢「っ…」

 

予想通り、ピクリと反応する霊夢。

 

やっぱ抱いてて正解だったな。

こうして体を固定してなきゃ、俺の牙が…。

 

チュウウウ…

 

霊夢「んっ……くぅっ……」

 

歯を食いしばり、声を我慢する霊夢。

 

カルゴ「〜♪」

 

霊夢の血も絶品なんだよな〜。

フランのとはまた違った美味さがある。

同じ人間だけど、咲夜さんとも全然違うし。

 

霊夢「ふーっ……ふーっ……」

 

息が荒くなってきている霊夢。

 

もう少し…もう少しで満タンだぞ…。

 

ヂュルルルル…

 

霊夢「すっ…少しじゃ、ないじゃない…!」

 

ギュウウウウ…

 

俺の背中をつねり始めた霊夢。

 

イデデデデデ!!

 

カルゴ「んー…」

 

渋々口を離す。

 

カルゴ「ご馳走様♪」

 

9割は戻ってる、大丈夫だ。

それにしても痛かった…。

 

霊夢「全然少しじゃないじゃないのよ…」

 

カルゴ「えー…まだ満タンじゃないな…へへ…」

 

霊夢「しょうがないわね…。それじゃ……」

 

ゴキッ

 

カルゴ「アウチ」

 

頭を掴まれ、急に引き寄せられたので首が鳴る。

 

チュッ…

 

うおおおおおおおおおおお…!

霊夢からキスしてきたァァァ!!!

 

霊夢「これで…我慢してくれる…?/////」

 

顔を真っ赤にさせながら上目遣いで聞く。

 

カルゴ「おうっ!ありがとな!」

 

霊夢「ふんっ…。こ、これくらい何でもないわよ…バカッ/////」

 

や、やばい、めっちゃ可愛いんだけど…!

 

霊夢「ほら、早く行きましょ。帰ったらお願い、聞いてあげるから」

 

カルゴ「はーいっ!」

 

霊夢「(キス1つでこんなにテンション上がるものなの?…恥ずかしいけど…なんか嬉しいわね…)」

 

空中で吸血、キスまでしてしまった俺達は、再び手を取り合って飛び立った。

……霊夢曰く、もう少しで目的地らしい。




なんか、めっちゃ久しぶりの投稿w
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