お燐「着いた、ここだよっ!」
フラン「この穴見た事あるわね」
カルゴ「地底の入口だからね」
しばらく歩いた俺達は、地底の入口へと辿り着いた。
霊夢「ほら、もう離れて」
カルゴ「おう」
ここに来るまで、ずっと霊夢とピッタリくっついていた。勿論それは甘えなんかではない。
ある
カルゴ「よーし、俺が1番に行くぜ!」
この先の勝手は承知しているので、率先して穴に飛び込む。それを見て霊夢、フラン、レミリアに続いてさとりとお燐も飛び込む。
霊夢「あれ?あんた、翼が…」
カルゴ「ん?翼がどうした?」
穴の中を飛びながら霊夢を振り返る。
霊夢「…?何でもない。(穴に入った途端に翼が再生した様に見えたけど…気のせいよね?だって、ペンダントつけてるんだし…)」
カルゴ「急ぐぞ」
霊夢「ええ、わかってるわ」
フラン「ちょっと待ってよ〜!」
今日は、ペンダントを着けていない。
それはもちろん、死ぬ気で来ているからだ。
お空のあの力は凶悪だ。
お空を正気に戻すのが最優先事項だが、同じ位、みんなを守ることが大事だ。
下手したら全身が消し飛ぶかもしれない。
そんな事になったらペンダントも消えてしまう…かもしれない。日除けだからお空の攻撃を無効にしてくれる…とか思ったが、そんな事は無いだろう。だから、置いてきた。
道中は霊夢で日光を遮り、歩いた。
それでも俺の方が身長が高いので、翼等の末端部分は少しずつ削れていったが。
カルゴ「あっつ…!」
ようやっと地底の街へ着いたが、気温が高い。
炎火んとこと変わんねぇなオイ…!
さとり「私達が地底を出た時より暑い…」
お燐「まずいねこれは…」
流れる汗を拭う2人。
霊夢「何よこれ…」
フラン「暑いよぉ……」
レミィ「(ついてこなければ良かったかも…)」
??「(あっつ…)」
フランとレミリアと俺は、暑さすらもダメだからな…。いや、人間の霊夢もか。
クソっ、早く終わらせなければ…!
カルゴ「さとり、お空が居るのは地霊殿の奥で間違いないかな?」
さとり「はい…」
カルゴ「なら、真っ直ぐそこへ向かおう。雷装備『翼竜の舞』」
雷の巨大な翼を出し、1人でそこへ向かう。
霊夢「あっ、コラ!!」
霊夢は当然それを追いすがるが、速度が違う。
今の俺は鴉天狗並みだ。人間は追いつけない。
歩きながら回復したからいいけど、現在の充電はおよそ95%…もつかな?
四捨五入すりゃ100%だ、大丈夫だろう。
ヤマメ「待ちな!!」
カルゴ「っ!」
ヤマメが突如として行く手を阻んだのでブレーキをかける。
カルゴ「なんだ」
ヤマメ「さとりから聞いた。でも、本当にお空の暴走を止められるの?」
カルゴ「止められるかどうかはわからん。でも、まずはやってみなければな」
ヤマメ「別に止めはしないけどね、それならまず私を倒してから行きな!」
何故そうなる!
カルゴ「やだ。めんどい」
ヤマメ「来な。あんたの力、見極めてやる」
構えをとるヤマメ。
通す気は無さそうだな…。仕方ねぇ。
カルゴ「やれやれ…」
霊夢Side
霊夢「ったく…速すぎでしょあいつ!私のことも置いてくなんて…!」
ドゴォオオオオオオオオオン…
遠くから爆音が聞こえてきた。
それと同時に土煙が高々と立ち上る。
その方向は、今自分が向かっている先…エスカルゴが先に向かった方だ。
霊夢「何あれ!?」
エスカルゴ…もう戦闘に入ってるの!?
フラン「待ってってば〜!」
霊夢の後には、フラン、レミリア、さとり、お燐が続いている。
霊夢「遅いやつは置いてくわよ!!」
言うなり、煙の根元を目指して更に速度を上げる霊夢。
エスカルゴ…そこに居るの?
霊夢「…居ないわね…」
霊夢は煙の根元に降り立つ。
続いて吸血鬼姉妹も降りるが、お燐とさとりはそれを一瞥し地霊殿へ向かう。
さとり「酷い煙ですね…迂回しましょう、お燐」
お燐「わかってるよ!」
空中に広がる土煙を避ける為、大きく迂回する。
レミィ「どうしたの?」
霊夢「エスカルゴがここで戦った形跡があるんだけど…エスカルゴもその相手も居ないのよね…。穴と煙しか無いわ」
地面にあいたクレーターをお祓い棒で示す霊夢。
レミィ「エスカルゴの事だし、もうお空の所に行ったんじゃないかしら?」
フラン「ねー!こっちに案内してくれた人が寝てるわよ!」
近くの建物の陰で何かを見つけたフラン。
霊夢とレミリアはそちらへ行く。
レミィ「あら、あの時の…」
そこにはヤマメが寝かせられていた。
服や髪などは所々が焦げている。
フラン「もしかして、エスカルゴと戦ったのってこの人なんじゃないかしら?」
霊夢「かもね。でも、エスカルゴが居ないんなら用はないわ。行くわよ」
姉妹に合図を出し、その場から飛び立つ。
倒すなりさっさと向かったのね、あいつ…。
あの爆音から真っ直ぐここへ来たっていうのに、途中で誰かが飛び上がった様子も無かった…。
もしかして…走って行ったのかしら?
エスカルゴSide
カルゴ「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
俺は走っている。
サウナのように蒸し暑い地霊殿の中を。
先程、ヤマメをノシた後はいつもの様に寝かせ、その場から走って地霊殿へ向かった。
飛ばなかった理由は主に2つ。
1つ目は、あそこで飛ぶと、空中に広がる土煙をモロに浴びてしまうので、それを避ける為。
迂回なんてしてられない。
暑い、ただそれだけで吸血鬼の行動は鈍くなるのだから、早く元を断たねばならない。
2つ目は、『翼竜の舞』より『クイック』の方が電力の消費が少ない事。
今は……90%あるか無いか…か。充電しよ。
モバイルバッテリーを取ろうとポケットを間探るが、そこには団扇もモバイルバッテリーも無い。
あるのはアレだけだ。
そっか、今日は何も持ってきてねぇんだった…。
クソッ、死ぬ気満々かよ俺!
あ、そうだ、準備しとこう…。
走りながら戦闘の準備を始める。
諏訪子《大丈夫なの?》
カルゴ《大丈夫じゃないっすよ!ヤマメのせいで余計な時間も食ったし…。早く終わらせます!》
その前に、熱中症でぶっ倒れる可能性もある。
水とか持ってくればよかったな…。
諏訪子《ごめんね、私達のせいで…》
カルゴ《悪いのは、力に呑まれたアイツっすよ。諏訪子様が謝る事じゃないです》
諏訪子《でも、私達が力を与えすぎなければ…》
まぁ、そうなるわな。
カルゴ《皆でアイツを弱らせた後で、霊夢と俺で八咫烏の力を封印します。…と言っても、完全に封印するのでは無く、強化前くらいの強さに戻します》
力のみの封印なんてやった事ない。
けど、霊夢となら出来る。俺はそう信じてる。
諏訪子《うん…それが良いね。ごめんね、後始末任せちゃって…》
カルゴ《それは大丈夫ですよ。諏訪子様のお役に立てて光栄です》
諏訪子《絶対に死なないでよね。今のあの子は、吸血鬼すらも簡単に倒せるくらいの力が…》
カルゴ《わかってますって。気を付けます》
そんな会話をしているうちに、以前お空と戦った場所へ着いた。
近づく毎に気温が高くなってきてるし、道がわかんなくても来れたかもしれねぇな。
お空「お?侵入者?」
六角柱の制御棒を此方に向ける。
カルゴ「おーい!地上を灼熱地獄に変えるなんてアホな事考えんなよー!んな事しようものなら、俺らが黙ってねぇかんなー!」
部屋の入口から声高に叫ぶ。
やはり、話し合いで済むのならそれが一番だ。
お空「私を止めに来たのね!でも、誰が来ようと私を止めるなんて無理よ!この力さえあれば、出来ない事は無い!」
ちぇっ…話は通じないか。
暴走してるからか、口調もいつもと違ぇな。
前の可愛い口調は何処行った?
カルゴ「そうか、ならぶっ倒すまでだ!」
お空「やれるものならね!えいっ!」
弾幕を発射するお空。当然それを回避。
カルゴ「雷武器『雷鎌』!!いやもう1本だ!!『クロスインパクト』!!」
両手に鎌を装備し、X字のエネルギー波を放つ。
それは弾幕を破壊しながら突き進み、お空に直撃する。
お空「うにゅっ……痛いなぁ…!」
キッと此方を睨むお空。
“痛い”だと!?
本来なら一撃で気絶するんだが!?
畜生、この暑さのせいか!
あと、属性的にも俺が不利だ!
さとり「お空、もうやめなさい!」
お空「さとり様…!」
さとりとお燐の登場により、弾幕の発射を中断するお空。
お燐「そんな力得た所で、あんたが偉くなった訳じゃないんだからね!勘違いすんじゃないよ!」
お空「わかってるよ!でも、地上を支配して皆を追い出せば、さとり様やお燐…皆とも楽しく遊べるじゃん!」
レミリアと同じ様な発想だな…。
お燐「地獄にしてからじゃあたいらも遊べやしないよ!なに馬鹿なこと言ってんだい!」
お空「大丈夫だもん!何とかするもん!だから、邪魔するやつはみんな倒す!えいっ!」
入口に居る2人目掛けて大きな弾を発射する。
2人「!!」
言ってる事もやってる事も支離滅裂だ!
一緒に遊ぼうとしてる相手倒してどうする!?
カルゴ「危ねぇ!『エスカルゴ・スパーク』!」
立ち竦む2人の前に出、ポケットから出した魔法陣を使い、極太レーザーを放つ。
大きな弾とレーザーは拮抗する。
カルゴ「おい2人共!霊夢達をここに!その後は安全なとこに避難してろ!!」
レーザーを放ちながら早口で説明する。
さとり「はい!(力を封印…なるほど)」
お燐「わかった!(親友を助ける為に出来る事が…増援を呼ぶって事だけか…もどかしいね…!)」
部屋から離れる2人を見送り、視線をお空に戻す。
やっべ、これって力がドンドン無くなるな…。
85………84………83………エグいな。
って、待てよ?この状況、アレに似てない?
お空の弾を受け止めながら、何故か昔のことを思い出す。
合体ザマ○の『聖な○逆鱗』をかめは○波で受け止めたあのシーン!!アレにそっくりだ!!
よっしゃ、俺は勝てる!アレだって、劣勢だった戦況をひっくり返したんだから!
悟空に出来て俺に出来ないことは無い!
カルゴ「ハァーーーーーッッッ!!!」
一時的に出力を上げ、弾を押し返す。
レーザー諸共お空に命中させようとするが……。
お空「危なっ!」
当然お空はそれを避ける。
カルゴ「チィッ…」
お空「やったなー!核熱『ニュークリアフュージョン』!」
くそッ、スペル使ってきた!
核の力使ってるから被弾は厳禁かもな。
触れたら溶けて無くなるかも?
諏訪子《そうだね…当たり所悪かったらそのまま死んじゃうって事も…あるかも…》
カルゴ《めんどくさいっすね!》
とりあえず相殺しなきゃ!!
カルゴ「雷符『Midnight☆Thunder』!!」
俺を中心に闇が広がる。
だが、スペルの弾幕は止まない。
見えなくても攻撃は続行する気だ。
カルゴ「紅眼『吸血鬼の本質』!!」
これで全ステータスは上げた。
弾幕を見極め、間を縫って移動する。
そして、お空の背中をとる事に成功する。
カルゴ「後ろ、ガラ空きだぜお空!!雷武器『雷刀』!!」
両手に長刀を装備する。
皆が来る前に、俺がキメる!!
お空「いつの間に────」
“後ろ”と言われ、見えないながらも振り返る。
カルゴ「オルァァァッ!!!」
硬度を下げ、お空の首を斬る。
これで完全に気絶する……ハズだった。
霊夢Side
霊夢「それにしても暑いわね、何なの!?」
レミィ「ホントよ…!何なの、この暑さは!」
フラン「お空が暴走するとね、地底全体の気温が高くなるの。前もそうだった」
霊夢「あぁ、あんたらは前にも同じようなことを体験したんだったわね」
フラン「うん。でも、雷と火は、相性が悪いの。エスカルゴ、攻撃が効かないってイライラしてたもん…。早く行かなきゃ…」
霊夢「…そうね」
あのエスカルゴがイラつくって…そんなに?
この地底全体の気温を上げるほどの力か…。
気を引き締めて行かなきゃね。
さとり「霊夢さん!」
地霊殿の門を抜けた所で、さとり、お燐と合流。
霊夢「さとり!?」
お燐「エスカルゴがあんたらを呼んでる!」
フラン「エスカルゴ…!」
血相を変えて地霊殿へ飛び込むフラン。
当然、レミリアはそれを追う。
霊夢「あんたらは戦いの邪魔だからどっか行ってなさい!死にたくなければね!」
キツめの言葉を浴びせ、霊夢も2人を追いかける。
エスカルゴSide
お空「核熱『核反応制御不能』!!」
カルゴ「しまっ…」
攻撃が効かなかった事に心を乱し、その隙につけ込んだお空の攻撃を至近距離から受ける。
カルゴ「うああああああッッ!!」
咄嗟に左手でガードするも、腕ごと後方に吹き飛ばされる。
お空「おにーさんの攻撃、全然効かないよ!」
カルゴ「ッ…!」
闇の雷でも、首に直接流しても効かなかった。
やっぱ不利だから…殺す気でやらなきゃ。
ダメだ、本当に殺してしまったら…!
ニュルンッ
はぁ、少し時間かかったな…。
再生力も環境に左右される、か。なるほどな。
お空「あれ?腕生えた…。おにーさんトカゲ?」
カルゴ「吸血鬼だバカタレ!!」
お空「…バカ?そう言われるの、大ッ嫌い!!!爆符『プチフレア』!!」
やべ、怒らせた!相殺しなきゃ───。
フラン「禁弾『カタディオプトリック』!!」
俺目掛けて発射されたスペルによる弾幕は、突如現れたフランのスペルによって相殺された。
フラン「間に合った…」
カルゴ「フラン!」
相当急いだのか、肩で息をしている。
レミィ「私も来たわよ…!」
霊夢「はぁ、はぁ…追いついた……」
レミリアと霊夢も…!
お空「侵入者増えた…」
急に増えた侵入者に驚きを隠せないお空。
カルゴ「よし皆、やるぞ!」
3人「ええ!」
お空「やれるものなら…ね!!」
大量の弾幕を発射するお空。
フラン「禁弾『スターボウブレイク』!!」
レミィ「天罰『スターオブダビデ』!!」
霊夢「霊符『夢想妙珠』!!」
カルゴ「雷神『Thunder☆Fall』!!」
全員でスペルを発動し、お空を攻撃する。
お空「うぅぅ〜っ……」
押され気味になり、悔しさのあまり歯をギリギリと食い鳴らすお空。
強い…たった1人で4人と互角にやり合うなんて…。これが八咫烏の力ってやつなのか…。
お空「消えちゃえっ!爆符『ペタフレア』!!」
高密度な弾幕を発射するお空。
大小様々なサイズの弾が混在しており、しかも速度もあるので、避け続けるのは多少困難だった。
クソっ、避けるのが辛くなってきた!!
カルゴ「雷神『荒れ狂う霹靂神』!!」
避けるのをやめ、相殺を試みる。
フラン「禁忌『クランベリートラップ』!!」
レミィ「呪詛『ブラド・ツェペシュの呪い』!」
霊夢「霊符『夢想封印』!!」
他の皆も俺にならい、スペルで一気に相殺する。
お空「うにゅにゅっ……」
相殺しきったが、こちらのスペルの効果はまだ続いており、お空は全身に被弾する。
フラン「いけるわ!」
レミィ「まだ終わってないわ、油断はダメ!」
緊張を緩めたフランに、レミリアが警告する。
カルゴ「霊夢、あの力封印出来るか?」
霊夢「もっと弱らせなきゃ失敗するわ!」
つまり、弱らせれば封印出来る訳ね。
カルゴ「…聞いた通りだ、もっと弱らせるぞ!」
フラン「うん!」
レミィ「ええ!」
皆で追撃しようと構える。だが…
お空「させない!!皆で……皆で遊ぶんだぁああああああ!!!」
制御棒から巨大な弾を乱射する。
ドオオ……ドドオオオ……
カルゴ「うわっ!」
フラン「きゃあっ!!」
レミィ「くっ…!」
霊夢「やってくれるじゃないの…!」
それぞれ、キチンと回避していく。
着弾した場所は溶け、大穴があく。
それを見、絶対に避けなければならない、という重いプレッシャーに襲われる。
霊夢「(くっ…反撃の隙が無い!避けるので手一杯…早く何とかしないと……)」
レミィ「(早くこいつを倒して、早くここを出る!これっきゃ無いわ!)」
避けながらも必死に隙を伺う霊夢とレミリア。
ドォオオオオ……
フラン「きゃああっ!」
そばに着弾し、爆風によって大きく体勢を崩すフラン。
レミィ「あのバカ…!」
お空「今だ!ええぇぇい!!!」
フランを狙い、一際大きな核弾を放つ。
フラン「動…けな…」
やばい、あんなのに触れたら!!
マジで溶けて無くなる!!
足が竦んでいるフランの元へ駆け出す。
カルゴ「フラァァァン!!!」
諏訪子《ダメ、近付いたらエスカルゴがっ…》
カルゴ《例え俺が死んでも、恋人だけは守らなきゃダメだ!》
諏訪子《ダメだってば!》
近づく毎に、感じる熱が増す。
熱い…触れなくても消えて無くなりそうだ…。
カルゴ「すまねぇフラン!!」
ドカッ…
咄嗟にフランを蹴飛ばす。
フラン「ゔっ…」
苦痛に顔を歪め、身体をくの字に曲げて飛ばされる。
悪い、フラン…。
こうしたのは、『フランを抱き抱えて逃げる』という事が出来ないからだ。
それ程の余裕も無かった。
熱い…。弾が…もうそこまで…。
お空が発射した巨大な核弾は、俺から見て右側、距離にして約1m程に迫っていた。
レミィ「エスカルゴおおおおおお!!!」
霊夢「逃げなさい!!!」
カルゴ「…………」
いや、相対的に考えて無理だわ。
俺の初速度と弾の速さ…弾が圧倒的に速い。
しゃがむ?床諸共溶けて消えるだけ。
飛ぶ?初速度が遅い上に、ジャンプしようと足を曲げたらそこでオダブツだ。
相殺?間に合わねぇよ。
ステップバック?これも初速度が遅い。
もうダメじゃん、死ぬしかないじゃん。
まっ…彼女守れただけ、上出来だわな。
そもそも、非モテだった俺に彼女が出来ただけで上出来さ…。
フラン…ごめんな…。痛かったろ…?
核弾は数センチの所まで迫っている。
熱さも何も感じない…。変な感じだな…。
太陽もこれくらい熱いのかな…?
波瀾万丈な人生の最期に聞いたのは………
己の身体が蒸発する音だった────。
蹴飛ばす、なんて行為に出たのは、それ程切羽詰まった状況だったからですね…。
つーか主人公死んだし、どーすんの…。
巫月主人公にして2期やるか?