一同「ただいま〜」
地底の入口から出、ようやく永遠亭に到着した。
門番は珍しく起きていた。
ふう…明るいうちに着けたな。
美鈴「おかえりなさいませ!」
レミィ「あら、美鈴が起きてるなんて珍しいわね。明日は槍でも降るかしら?」
美鈴「わ、私だって常に寝てる訳じゃないんですからね?つい先程も、エスカルゴさんの復活のお手伝いをしたんですからっ!」
腰に手を当ててドヤる。
言わなくていい事言うなぁ…。
説明すんの面倒臭いよ…。
フラン「復活のお手伝い…?どういう事?」
ほら、こうなった…。
カルゴ「えーとな…土に埋まってる俺を出してくれたって事さ。あとシャツとか準備してくれたり」
うんうん、と誇らしげに頷く美鈴。
レミィ「あら、そうだったの。お疲れ様」
美鈴「いえいえっ!」
随分満足気だな…。
いや、褒められれば誰だって嬉しいか。
そんな美鈴を尻目に、永遠亭に戻る。
すると、廊下でバッタリ鈴仙に出くわす。
鈴仙「巫月!?何でそこにいるの!?」
肩車されている巫月を見上げる。
巫月「えすかるごがどこかいくから、ついていったの〜♪」
鈴仙「全くこの子は…!どこ探しても居ないから焦ったわよ…」
安堵のため息をつく鈴仙。
カルゴ「診療所は?」
鈴仙「まだ呼ばれてないわ。私がトイレ行った隙にそっち行ったのかしら」
巫月「うん!」
カルゴ「やれやれ。危ないからもうするなよ」
巫月「はーい!」
わかってんのかねぇこの子は…。
鈴仙「あら?エスカルゴ、服違くない?」
カルゴ「少し汚れちゃってね。着替えたんだ」
鈴仙「ふーん…今外から来たのに?」
うぐっ…痛いところを突きますねぇ…。
カルゴ「美鈴に持ってきてもらったんだ」
鈴仙「あぁ、なるほどね。だから美鈴さんがエスカルゴの部屋に入ってったのね」
見られてたんかい。
怪しまれるから、誰にも見つからないようにね…ってお願いしたはずなんだけどなぁ。
まぁいいや、もう怪しんでないようだし。
カルゴ「そゆこと。汚れたままで中入るわけにはいかないからね」
鈴仙「うんうん」
掃除する人の手間を増やしたくないからね。
咲夜さんや鈴仙、そして俺。
と言っても、咲夜さんばかりやってるんだがな。
諏訪子《ちょっとー、アレ忘れてるよー?》
カルゴ《アレとはなんです?》
諏訪子《さっき霊夢に言われてたでしょー》
カルゴ《あっ、そうだった。ありがとうございます》
諏訪子《どういたしまして〜♪》
すっかり忘れてたぞ…。疲れてるな、俺…。
カルゴ「あとで博麗神社近くの温泉行かないか?さっき霊夢に誘われたんだ。俺とフラン、レミリアと巫月は行くぞ」
俺は入らせてもらえない様だがな…。
なぜ誘われたかというと、変質者(文のこと)から皆を守る為だそう。
それに、山の天狗も来る可能性があるとか。
鈴仙「そうなの?私も行く!」
目を輝かせる鈴仙。
いーなー、俺も入りてぇ…。混浴はまずいか。
その晩
レミィ「さぁ、温泉行くわよ!」
一同「おー!」
温泉へ行くメンバーには、てゐと永琳、咲夜さんも居る。咲夜さんは、夕飯の仕込みを済ませたらしく、即OKしてくれた。
パチュリーは読書、小悪魔は付き添い。
美鈴はいつも通り留守番。
ニート姫はというと、盆栽を眺めるそう。
やれやれ、みんな元気イイねぇ…。
レミィ「元気無いんじゃない?どうかした?」
カルゴ「いや。お空の相手で疲れただけさ」
レミィ「そう?ならいいけど…」
「皆と温泉入れねぇから」とか言ったら、「当たり前でしょ」ってぶっ飛ばされるかもな。
巫月「たのしみだね!」
カルゴ「そ、そうだね」
くそぅ…!
霊夢に案内してもらう手筈になっているので、まずは博麗神社へと向かった。そこに着く頃には真っ暗になっていた。
霊夢「来たわね。さ、行くわよ」
霊夢は、出てくるなり先頭に立って歩き出す。
レミィ「案内なんて要らないけどね。あれだけ湯気が凄いし」
霊夢「そうね」
遠くからでも温泉があるとわかるほど、湯気は高く高く立ち上っている。
弱まったとはいえ、お空の力は健在なので、温泉も湧いたままらしい。
一同「おぉー!」
カルゴ「おー…こりゃすげぇ…」
湯気の根元に到着した。
そこには、広々とした温泉があった。
霊夢「エスカルゴはさっき言ったやつお願いね」
着くなり、そう指示し温泉近くの岩陰へ行く霊夢。
カルゴ「へいへい」
警備か…つまらんなぁ。
どうせ警備するなら、自宅を警備したいぜ。
って、それじゃニートか。
巫月「えすかるご、はいらないの?」
裾を引っ張りながら娘が尋ねる。
カルゴ「俺は後で入るから、先に入っておいで」
そもそも、今日温泉に入れるのか?
巫月「はーい!」
フラン「そんな事言わないで、エスカルゴも入りましょ♪」
カルゴ「いや、いいよ。みんなで入ってな」
早く行ってくれ!俺の理性が崩壊する前に…!
レミィ「何かおかしいわね?いつものエスカルゴなら喜んで一緒に入るんじゃない?」
カルゴ「そ、そうかな?まぁ、気にすんな」
姉妹「…?」
首を傾げながら岩陰へ行く姉妹。
カルゴ「はぁ……」
今俺は、温泉に背を向け、坐禅を組んでいる。
温泉の周りには草むら、ちょっとした森があり、大人でも隠れられそうな程に生い茂っている。
決して、油断は禁物だ。
分身で温泉を包囲する形で警備しようとしたが、電力があまり回復していないのでその方法は諦めた。故に、音がしたら即駆け付けるという方法をとる事にした。
待てよ?霊夢に口止めされたわけじゃ無いし、フラン達に言っても良かったんじゃ…?
いや、そうなったらそうなったで霊夢が反発するか…?
温泉からは女子達の声が聞こえるが、それ以外の自然の音にのみ集中する。
風に揺れる木々の音、鳥の鳴き声…。
鳥の羽ばたく音にまで耳を澄ませる。
パシャッ
…パシャ?
やれやれ、早速お出ましか?新聞記者よ。
パシャッ
音は徐々に近付いてきている。
角度を変えて写真を撮影しているようだ。
キラッ☆
目の前の草むらで、何かが光った。
なんだ?フラッシュか?
いや、フラッシュを炊くなんて凡ミス、文がする訳ないな。恐らくカメラのレンズだろう。
カルゴ「雷武器『雷銃』」
胡座をかいたまま銃を作成し、草むらに向けて連射する。
ガサガサッ
文「あやややや!?エスカルゴさん!?」
髪の毛に枝を刺しながら文が顔を出した。
やっぱり居たか、射命丸 文…。
カルゴ「覗きなんてするんじゃないよ全く…」
文「しかしねぇ…人が集まる所に自然と赴くのが新聞記者ですからねぇ…。うんうん」
腕組みして1人で頷く文。
カルゴ「撮った写真は非公開にするかここで削除するかにしてくれ」
文「非公開にします!では、これで!」
カルゴ「文は入らないのか?」
文「明日配る新聞、まだ刷り終えてないので!」
カルゴ「そっか。頑張ってね」
文「はいっ!ではまた明日!」
一礼して草むらから飛び立った文。
これで平穏が訪れる………と思ったのも束の間、すぐに招かれざる客が現れる。
??「はぁ…バレたかと思った…。文様も来てたのか…」
カルゴ「………」
馬鹿だなぁ、喋るなんて。
カルゴ「おい」
??「!?」ビクッ
カルゴ「そこに誰か居んだろ?」
ガサガサッ…
将輝「へへ、どうも…」
そこから顔を出したのは、弟・ヒビキの直属の部下、犬渡 将輝だった。
カルゴ「なんだ、将輝か」
へぇ…お前が覗きねぇ…少し意外だ。
ま、男子としては普通考えるよな、わかるぜ。
将輝「今、皆入ってるんですよね?声聞こえてきますし…」
カルゴ「そうだね、帰れ」
将輝「覗いちゃ…」
カルゴ「ダメだね、どうしてもと言うなら俺を倒してから行け」
将輝「天魔様を倒したエスカルゴさんに勝つなんて無理っすよ…」
しょんぼりと犬耳を垂れる将輝。
カルゴ「そうだな、帰れ」
シッシッ、と手をヒラヒラさせ、帰宅を促す。
将輝「………隊長、今です!!」
俺の背後へ向けて叫ぶ将輝。
ヒビキ「でかした将輝!!」
温泉の向こう側の茂みからヒビキが飛び出す。
今俺がいるところからは10m以上ある。
カルゴ「くっ…!」
陽動作戦だと!?
そうまでして覗きたいのか!!
カルゴ「雷牢『雷神の牢獄』!!」
将輝「ひぇっ…」
牢に入れられ、行動不能に陥る将輝。
何故将輝なのかというと、ヒビキを抑える隙に覗かれないようにする為だ。
カルゴ「雷武器『雷鎌』!!!」
数十メートル程の超巨大な鎌を作成し、それを真一文字に振るう。
カルゴ「ぬああああああっっ!!!」
ヒビキ「おっとぉっ!」
真上に飛んで斬撃を回避するヒビキ。
ザシュッ………ズズゥゥン……
鎌を振り回したせいで、森の木が一部切り落とされてしまう。
霊夢「あー!木が倒れたじゃない!何やってんの!?」
霊夢の声が聞こえてくる。
ヒビキ「馬鹿だな兄貴!上から見てやんよ!!」
しまった!!
カルゴ「雷装備『翼竜の舞』!!」
素早さを上げ、弟の元へ向かう。
白狼天狗の着物は白を基調としているので、夜になった現在ではよく目立つ。
女子の裸は俺が守るんだ!!(←何言ってんだ
カルゴ「待てやゴルァァァ!!」
空中移動の素早さを上げ、飛び上がる。
霊夢「きゃあっ!!あのバカ!!」
急いで胸を隠す霊夢。
カルゴ「見てねぇ!見てねぇから許してくれ!」
視線を固定したまま答える。
飛び上がった際、温泉に浸かっている者に見つかってしまったが、視線はヒビキに固定しているので本当に見ていない。せいぜい、誰かの髪や鈴仙、娘のウサ耳が視界にぼんやりと入ってきただけだ。
カルゴ「覗くんじゃねええええ!!」
ヒビキ「見てやんよオオオ!!『千里眼』!!」
千里眼!?
いや、そんなのあるならわざわざ来んなよ!
千里眼は、白狼天狗全員が備えている能力だ。
吸血鬼でいう再生能力と同様、その種族特有の能力である。
こうなったら、視界を奪ってやる!!
カルゴ「閃光『シリウス』!!」
俺を中心に雷のエネルギーを発散し、眩いばかりの光を放つ。あまり力が回復してないので、そこまで強くは出来なかった。
このスペルの名前の由来は、星のシリウスだ。
シリウスは、おおいぬ座で最も明るい恒星で、太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星だ。
視等級は-1.46等ほどで、シリウスに次いで明るいカノープスのほぼ2倍の明るさである。
ヒビキ「うああああっっ!!目がぁ、目がぁ〜〜あ゙ああ゙あ゙ぁ゙~~~!!!」
目を抑えて泣き叫ぶヒビキ。
ヒビキ「(クソ、千里眼が発動しない!つーか見える範囲狭ぇ!光の影響が…!)」
カルゴ「どうだ!覗こうとした報いだ!」
ヒビキ「俺にも見せろおおおおお!!」
涙を流しながら殴りかかってくるヒビキ。
カルゴ「俺も見てぇよぉぉぉ!!」
拳を受け止め、右頬にカウンターを放つ。
ヒビキ「兄貴はいつも裸見てんだろおおおお!!ヤッてんだからよおおおお!!」
カルゴ「いつもヤッてねぇよバカヤロォ!見てぇなら椛の見やがれええええ!!!」
叫び合いながらの殴り合いは激化する。
ヒビキ「恥ずくて見れっかあああ!!」
カルゴ「んじゃ俺の女のも見んじゃねえええ!」
拳を受けながらも顎にアッパーを放つ。
ヒビキ「1人や2人いいだろぉぉ!!」
カルゴ「っざけんなぁああ!覗きなら外の世界でやりやがれええええ!!」
ヒビキ「修学旅行で覗いたよォ!先公に絞られたけどなぁ!!」
カルゴ「羨ましい事やってんじゃねえええ!!」
つーかよく覗けるな!!
俺ですら覗く勇気は無かったぞ!!
霊夢「うるさぁぁぁぁい!!霊符『夢想封印』!!!」
上空での大声で叫びながらの殴り合いにイラついた霊夢は、情け容赦の無い夢想封印を放つ。
兄弟「えっ……ぎゃあああああああっっ!!」
不意打ちを喰らった俺らは、避ける間もなく被弾、落下する。
霊夢Side
霊夢「はー……」
気持ちいいけど少し熱いわね…。
自然のお風呂は調節効かないから面倒ね。
レミィ「へぇ、これは結構イイわね」
フラン「そうねー。えいっ!」
パシャッ
フランがレミリアにお湯をかける。
レミィ「やめなさい!」
フラン「えっへへ〜♪」
うるさい姉妹ね…静かに入れないの?
巫月「ちょっとあついよ…」
鈴仙「大丈夫よ、おいで」
巫月「うん……」
巫月が恐る恐る温泉に入る。
娘…か。この前香霖堂で盗っ…買ってきた本で見たけど、子育てって大変そうだったわね…。
よくやってられるわね、鈴仙は。
いつか私も…エスカルゴとの子供を………いや、ないわね。想像出来ない…。
巫月を見、しみじみと思う霊夢だった。
スゥ…
紫「どうも〜♪」
霊夢「ゲッ、紫…」
隣にスキマが開いたと思うと、そこから裸の紫が姿を現した。
霊夢「…何の用?」
紫「別に?温泉に来ただけよ」
そうでしょうね。
そうじゃないのに裸で来たら、ただの痴女よ。
霊夢「ふーん。そういえば、地底でずっと覗いてたわよね?集中出来ないから覗かないでくれる?」
紫「気のせいじゃないかしら?ふふっ…」
コイツ、しらばっくれるか…!
霊夢「ずっとそばで見られてたら嫌でも気付くわよ、このスキマ妖怪」
ジト目で紫に悪態をつく。
紫「ごめんなさいね。あのとんでもない力を持つ奴相手にどう対応するのか見ておきたくてね」
柔らかな笑顔を崩さない紫。
レミィ「(うわ、紫じゃない…いつの間に…)」
霊夢「覗くなら私が気付かないようにして頂戴。おかげで、エスカルゴが来た時泣けなかったわ」
紫「泣きそうだったの?霊夢が?」
霊夢「だって……死んだと思ったから…」ブクブク…
真っ赤になった顔を見られたくなく、温泉に潜る。
紫「そうねぇ…。(あの時は私も焦ったわね…。エスカルゴ居なくなったらアレがね…)」
すると突然───。
将輝「隊長、今です!!」
ヒビキ「でかした将輝!!」
聞き慣れない男達の声が聞こえてきた。
片方は自分の前方から、もう片方は自分の後方から。どうやら、温泉を挟んで会話してるらしい。
霊夢「やだ、覗き?」
紫「あらあら…元気ねぇ…」
扇子で顔を隠す紫。
カルゴ「雷武器『雷鎌』!!!」
エスカルゴの声が響くと同時に、温泉の真上を覆い尽くすような巨大な鎌が現れる。
霊夢「デカッ…」
というか、何でこんな大きな鎌を…?
紫「大きさは自由自在なのかしらね」
カルゴ「ぬああああああっっ!!!」
エスカルゴの叫び声を上げるのと同時にその鎌が振るわれ、ヒュオッ という空を切る音がする。
ヒビキ「おっとぉっ!」
ザシュッ………ズズゥゥン……
後方で木が複数倒れた。
紫「あら」
木が!!
霊夢「あー!木が倒れたじゃない!何やってんの!?」
これに対する答えは無い。
ヒビキ「馬鹿だな兄貴!上から見てやんよ!!」
兄貴?じゃ、あの天狗がエスカルゴの弟なのね。
ふん、似ても似つかないわね。
エスカルゴの方が断然イケメンね。
カルゴ「雷装備『翼竜の舞』!!待てやゴルァァァ!!」
ゲッ、こっち来る!?
前方からエスカルゴが来るので、反射的に胸を隠す。
霊夢「きゃあっ!!あのバカ!!」
カルゴ「見てねぇ!見てねぇから許してくれ!」
そう言って上空へ羽ばたく。
霊夢「絶対見たでしょアイツ…!」
紫「真っ直ぐ前を見てたし、見てないと思うわ」
霊夢「な、ならいいんだけど…」
カルゴ「覗くんじゃねええええ!!」
覗くんじゃねぇって事は、エスカルゴは覗きから守ってくれてるのね…?
ヒビキ「見てやんよオオオ!!『千里眼』!!」
紫「ちょっとマズイわね」
スキマを出し、そそくさと退散する紫。
霊夢「あっ!自分だけ逃げんじゃ無いわよ!」
あンのスキマ妖怪〜!!
カルゴ「閃光『シリウス』!!」
エスカルゴが叫ぶのと同時に、とんでもない明るさの光が辺りを包み込む。
霊夢「きゃああっ!」
レミィ「目、目が!」
フラン「なにこれぇ…!」
鈴仙「巫月!」
咄嗟に娘の目を塞ぐ。
巫月「?」
咲夜「……」
咲夜は咄嗟に目を塞いだらしい。
咲夜、娘、鈴仙以外の奴は光を直視したらしく、目を抑えて湯の中でバシャバシャと暴れている。
ヒビキ「うああああっっ!!目がぁ、目がぁ〜〜あ゙ああ゙あ゙ぁ゙~~~!!!」
近くにいた奴は、光の影響をまともに喰らったらしく、空中でのたうち回っている。
カルゴ「どうだ!覗こうとした報いだ!」
ヒビキ「俺にも見せろおおおおお!!」
カルゴ「俺も見てぇよぉぉぉ!!」
真上で殴り合いの喧嘩をされ、次第に苛立ちが募る。
ボチャッ……ビチャッ……
上からなにかが降ってきた。
何かしら?…ゲッ!
降ってきたもの…それは、殴り合いをしている2人の血だった。湯に落ちては広がり、やがて湯と同化する。
霊夢「喧嘩ならよそでやってくれる!?」
カルゴ「っざけんなぁああ!覗きなら外の世界でやりやがれええええ!!」
ヒビキ「修学旅行で覗いたよォ!先公に絞られたけどなぁ!!」
2人に呼びかけるが、返事は無い。
私の声、届いてないのかしら…?熱中しすぎ!!
カルゴ「羨ましい事やってんじゃねえええ!!」
ああもう、鬱陶しいったらありゃしない!!
霊夢「うるさぁぁぁぁい!!霊符『夢想封印』!!!」
兄弟「えっ……ぎゃあああああああっっ!!」
不意討ちを喰らわせたので、避ける間もなく2人は被弾し、落下する。
フラン「エスカルゴっ!」
湯に落ちる寸前で、フランがエスカルゴを受け止める。対する弟は……。
バシャアアア…
派手な水飛沫を上げて温泉内に落下。
レミィ「悪いわね、弟くん。フンッ!」
レミリアが弟の襟首を掴んで引っ張り上げ、目を開ける前に山の方へ放り投げる。
霊夢「はぁ…散々ね…」
温泉なのにゆっくり出来やしない。
フラン「エスカルゴ、起きない…」
あらら…力加減間違えたかしら。
霊夢「えー…これから手伝って欲しいことあったのに…。今晩はエスカルゴ借りるわね」
フラン「そんなぁ!」
霊夢「……」ギロリ
睨まれ、しゅんとなるフラン。
レミィ「いつまで?」
霊夢「そうねぇ…明後日の昼くらいまでかしら」
持ってきたタオルで体を拭きながら言葉を返す。
レミィ「はぁ!?」
霊夢「いつもあんたらと居るんだから、文句は言わせないわよ?兎も、文句無いわよね?」
鈴仙「え…う、うん…。巫月、大丈夫?」
巫月「たぶん…」
霊夢「そ。なら良かったわ」
巫女服に腕を通し、突っ立ったままのフランから彼の体を乱暴に奪い取る。
フラン「あうぅ〜…」
霊夢「それじゃ、私はもう帰るわ、おやすみ」
目覚めぬ彼をおんぶし、神社へと帰っていく。
手伝って欲しいこと?無いわよ、そんなの。
解決とか、修行以外でも一緒に居たいだけ…。
そう、ただそれだけよ。
温泉Side
てゐ「やれやれ…あいつも罪な男ウサねぇ」
ニヤニヤしながら顔を横に振るてゐ。
永琳「なんであんなにモテるのかしらね?全く以て意味不明ね」
てゐ「ホントウサ」
巫月「えすかるごがすごいからだよ!」
父親のフォローをする娘。
永琳「…ふふっ、そうね♪エスカルゴは凄いもんね♪」
巫月「うん!」
わしゃわしゃと巫月の頭を撫でる永琳。
その様子は、さながら孫と祖母………ではなく、娘と母親のように見える。
霊夢Side
霊夢は、少し時間をかけて神社へ着いた。
霊夢「はぁ…おっも!!」
縁側に彼を振り落とす。
頭をぶつけ、重い音が床に響く。
カルゴ「スゥー……スゥー……」
だが、お構い無しに眠るエスカルゴ。
霊夢「こんな事されてもまだ寝てるし…。しょうがないわね、夕飯作ろ…」
そんな彼を放置し、台所へと向かう霊夢だった。
The・中坊 みたいな、バカやる話を書いてみたかったんですw
どうでもいい事、下らない事で大騒ぎする…みたいなねw
急展開?…気にしたら負け!( *˙ω˙*)و グッ!
永夜抄、忙しい人のためのふうじんろくEXTRA、
忙しい人のための永夜抄(こちらはDVDです)をアニメイトで購入しました♪
ふうじんろく、は平仮名でした。
誤字じゃないですよ(笑)
原作の風神録は売ってませんでした。
でも、永夜抄をGET出来たので良しとします♪
原作は永夜抄、天空璋、憑依華しか無かったです。
あーあ、パソコン欲しいなぁ。
パソコン無いのに原作買っちゃう俺って…(汗)