※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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ドキドキお泊まり会・始まり

霊夢Side

 

霊夢「フンフフ〜ン♪」

 

彼の奪取に成功した霊夢は、鼻歌混じりで夕飯を作っていた。

 

そういえば、エスカルゴって夕飯食べたのかしら?聞きそびれちゃったわね…。

ま、食べてないなら一緒に食べるし、食べたんなら保存しとくまでだけどね。

完成したら起こしてあげようかしら。

うふふっ…これから明後日まで独占…♡

 

 

 

 

 

エスカルゴSide

 

ヒュオオオ……

 

カルゴ「うぅ……ん……。…ふぁ?」

 

夜の冷たい風に吹かれ、目を覚ます。

 

縁側で目を覚ました俺は景色の違いに困惑する。

寝転がったまま辺りを見回し、今自分が居るのは博麗神社の縁側だというのを理解する。

夕飯を作っているのか、フワッと味噌汁のいい匂いが漂ってくる。

 

諏訪子《おはよー♪》

 

カルゴ《おはよーございます…》

 

諏訪子《温泉楽しかった?》

 

カルゴ《いえ…覗きを警戒してただけで、温泉には入ってません》

 

入りたかったなぁ…。

 

諏訪子《そーなんだ…残念だね。結構前から通信切ってたからわかんなかったよ…。(霊夢、本当に入らせなかったんだ…。何だかんだ言って、最終的には一緒に入るものと予想してたけど…)》

 

カルゴ《切ってたんですか?なにゆえ…》

 

諏訪子《水入らずで楽しんで欲しいじゃん?》

 

カルゴ《…ありがとうございます》

 

流石神様だ、そういう心配りも丁寧だね。

というか、なんで俺はここに居るんだ?

霊夢は…台所かな。

 

 

 

カルゴ「おはよ」

 

子供っぽく目を擦りながら台所へ行く。

 

霊夢「おはよ。もう起きちゃったの?まだ寝てて良かったのに」

 

カルゴ「いや、もう帰らなきゃ。フラン達が…」

 

霊夢「いいえ、あんたはここに泊まるのよ。明後日の昼くらいまでね」

 

カルゴ「…は?」

 

霊夢の言葉に困惑する。

 

霊夢「温泉でね、皆に話したわ。手伝って欲しいことがあるから、エスカルゴのこと借りるって」

 

カルゴ「手伝って欲しいこと、は置いといて…。明後日の昼くらいまで?霊夢と2人きりか?」

 

巫月らと離れるのは寂しいけど、霊夢と2人きりっていうのは…嬉しいな。

 

霊夢「…そうよ、文句ある?」

 

味噌汁(?)をかき混ぜながら言葉を返す。

 

カルゴ「ふっ…無いよ。最近、修行とか解決以外で一緒にいる時間短いもんな」

 

どうせ分身置いてった所で即バレするだろうし、そんな事して怒らせても意味無いしね。

それに、他の皆に言ったんなら文句はない。

 

霊夢「わかってるじゃない。夕飯、どうする?」

 

カルゴ「食べたい」

 

霊夢「わかったわ。もうすぐだから待ってて」

 

カルゴ「手伝いは?」

 

霊夢「要らないわ」

 

カルゴ「オッケ」

 

やれやれ…お泊まりかぁ。

神社に巫女と2人きり…か。

おっと、変なの想像してしまった。

さっさと終わらせよっと。

 

何もしないというのは良くないと思ったので、テーブルを濡れた布巾で綺麗にする。

 

霊夢「気が利くわね」

 

料理を盛り付けた皿を持って霊夢が登場。

 

カルゴ「これくらいはやらなきゃ」

 

霊夢「そうね。いただきます」

 

席に着くなりすぐに食べ始める霊夢。

 

カルゴ「いただきます」

 

博麗神社での食事は相変わらずの和食。

 

元日本人の俺には、やっぱり和食が合ってる様な気がするな、うんうん。

 

霊夢「あげる」

 

箸でつまんでたくあんを差し出す。

 

カルゴ「食わねーのか?」

 

霊夢「あんまり好きじゃない」

 

カルゴ「ほーん…美味いのに。乗っけて」

 

皿を差し出すが、一向にたくあんを乗せようとしない。

 

カルゴ「どした」

 

霊夢「…直接食べなさいよね…/////」

 

なるほど、「あーん」って事ね…(汗)

 

言われて初めて気付いた俺は、差し出されている箸にかぶりつく。

 

霊夢「(うわ、牙すごっ…。あれが私の首に刺さってると思うと…ちょっと怖いわね)」

 

カルゴ「うん、美味い♪」

 

パリパリしているこの食感が好きだ。

なんでダメなんだろ?こんなに美味しいのに。

幽々子さんなら何でも食べるぞ。

 

霊夢「なら良かったわ。あと、納豆あるわよ。食べる?」

 

カルゴ「明日にしとく。楽しみはとっておくさ」

 

霊夢「納豆好きなのね。レミリアも納豆が好きみたいよ」

 

カルゴ「そりゃ知らなかったな」

 

霊夢「あんたもまだまだね」

 

カルゴ「ふっ…」

 

その他、色々な事を話しながら夕食を終えた。

皿も洗い終え、やることも全て終わらせた。

 

カルゴ「で、手伝って欲しいことってなんだ?」

 

霊夢「あっ…(それを口実に連れてきたんだった。なんて言おうかしら…)」

 

言い訳が思いつかず、俯いて黙り込む。

 

霊夢「…………………買い物。買い物手伝って。明日の昼間ね」

 

長い沈黙の後、やっと口を開いた霊夢。

 

カルゴ「オッケ」

 

霊夢「もちろん、あんたが払うのよ」

 

カルゴ「へいへ………は?荷物持ちじゃなく?」

 

霊夢「ここに泊めてあげるんだから当然よね?」

 

ニヤリと口元を歪める霊夢。

 

いや、霊夢が勝手に連れてきたんだが…。

別にいいけどね…お小遣いもリスタートしたし。

 

カルゴ「…俺のこと、財布としか思ってない…なんて事無いよな?」

 

霊夢「ぶっ飛ばすわよ?」

 

カルゴ「サーセン…。いや、外の世界にゃそういう女居るからさ…。金目当てで男と付き合うとかいう奴」

 

霊夢「なにそれ、そんなのあるの?サイテーね」

 

そう思ってしまった理由を話すと、外との違いに目を丸くする。

 

カルゴ「だろ?霊夢がそういう女じゃなくて良かったよ」

 

霊夢「当然よ、私は博麗の巫女なんだから」

 

カルゴ「自覚あるのか……怠惰巫女のクセに……」

 

霊夢「あ?」

 

不良のように睨みを利かせる霊夢。

 

カルゴ「何でもねぇッス」

 

霊夢「怠惰って聞こえたんだけど?」

 

勘だけじゃなくて耳もいいのか?

 

カルゴ「あー…えっとな…怠惰じゃなくて、大胆って言ったんだ!」

 

霊夢「はぁ?なんで大胆なのよ」

 

苦しすぎる言い訳…(汗)

 

カルゴ「俺んこと無理矢理連れてきたからさ……あはは…」

 

霊夢「ふーん…ま、そういう事にしてあげる」

 

ほっ…とりあえず一安心だな。

発言には気をつけよう。

 

霊夢「これから何する?」

 

む…そうきたか。

どうするって言われてもなぁ…。

もう夜だし、寝るだけっしょ。

 

カルゴ「寝よう」

 

霊夢「えっ…あ、あぁ、そうね。夜だもんね」

 

そんな驚くほど意外な答えかな?あ、しまった!

 

カルゴ「風呂入ってないや…。温泉入ってくる」

 

霊夢「ここの使いなさいよ」

 

カルゴ「…はーい」

 

あんな広いとこに俺1人で入っても寂しいしな…今日は温泉諦めよう。明日、霊夢誘おっかな。

 

さっさと終わらせようと、早足で風呂へと向かった。

 

 

 

 

 

霊夢Side

 

エスカルゴは今、風呂に居る。

だから、準備をするなら今…なんだけど…。

 

霊夢「はぁ〜……」

 

エスカルゴの事だから、キスしてきたりギュッてしてきたりするのかと思ってた…。

 

予想が外れ、少し寂しく感じる霊夢。

 

何よ、もう…待ってない時にしてきて、待ってる時に限ってしてこないなんて。

ホント想定外な行動ばかりするわよね…。

こういう時、レミリアならどうするかしら?

アイツなら…我儘だし、思ったことすぐ行動に移すわね。私もやってみようかしら?

 

彼を篭絡する方法を思案し、思いついたそれを実行するため、彼が戻ってくる前に準備を整える。

 

霊夢「よし…こんなもんかしらね」

 

 

 

 

 

エスカルゴSide

 

カルゴ「ふぃ〜…」

 

今日は色んな事があったねぇ…。

1回殺された後、暴走したお空を倒して、温泉の警護をしてさ。

そして目が覚めたら博麗神社だったとか。

それから、明日は買い物、か。

まぁた俺の財布が軽くなりますよ…アッアッアッ…。

今夜は…同じ布団で寝るのか?

 

狭い布団の中で密着する様子を妄想するも、首を横に振って妄想を掻き消す。

 

カルゴ「ねぇな。前のあれは特別だもんな」

 

天子の異変を片付けた後…。

魔理沙が突然入ってきて焦った、あの時。

 

霊夢寝たらほっぺ触ろっと。うん、それが良い。

 

 

 

寝間着が無いので、仕方なく先程までと同じ服を着用し、霊夢の元へ戻る。

丁度、布団を2つ敷き終えたところだった。

 

霊夢「早かったわね」

 

カルゴ「早く寝たいからさ。準備、ありがとな」

 

寝間着霊夢ヤベェな…。

髪も下ろしてるし…なんつーか、すげー可愛い。

普段以上に可愛く見えるぜ。

見慣れてないだけだとは思うがな。

布団は別々だけど、くっついてはいるのな。

 

霊夢「別に、これくらい何でもないわ。あんたはそっちね、おやすみ」

 

早口で言い放った後、バサッと乱暴に布団をかぶる霊夢。

 

カルゴ「…おやすみ」

 

何か機嫌悪いのかな?

いや、ツンデ霊夢なだけか。

外の世界の女のツンデレはクソだからねぇ…。

こっちの女子のツンデレは愛おしく思えるよ。

 

内心喜びながら布団に入った。

 

 

 

数時間後

 

霊夢「スー………スー………」

 

霊夢は寝息を立てて寝ている。

彼女の呼吸に合わせ、布団が上下している。

 

カルゴ「………」

 

俺は、天井と数時間にらめっこしている。

 

眠れるかよ…!いい匂いなんだよ霊夢(となり)が!

 

吸血鬼は人間よりも鼻が利く。

故に、女子特有の甘い匂いにアテられている。

 

心臓、ドクドクうっせーもん…寝れっかよ。

今日は徹夜か?いやー、それは避けたいな。

よし、こうなったらあれだ。

隣に、現在お付き合い中の美少女が寝ています。

あなたはどうする?

1.襲う

2.hshs(*´Д`≡´Д`*)hshs

3.イタズラ

4.何もしない

 

下らないと思いながらも自問自答する。

 

よし、答えは3、イタズラだ!

このムラム…ドキドキをどうにかしなきゃ、到底眠れそうにないし。

黙ってるなんて、やっぱ俺らしくないもんね!

寝ている女子にイタズラしてこそ俺、エスカルゴ・スカーレットだぜ!

 

少しだけ霊夢に顔を寄せ、そろりと手を伸ばす。

 

霊夢「ん…………」ゴロン

 

カルゴ「!!!」

 

霊夢が寝返りを打つ。

すると、眠っている霊夢の顔が目の前に来る。

 

近い近い近い近い!!!

この状況…この前のお泊まりん時と同じだ!

やべぇぇどうしよう!?

ええい、もう触っちまえ!!

触るしかないネ、それしかないネ!

 

耐えられなくなった俺は、躊躇する事無く霊夢の頬に手を伸ばす。

 

プニプニ…ムニムニ…

 

力が入ってないからか、とてもとても柔らかい。

しばらくの間は、つついたり、撫でたり、摘んだり、と様々な触り方をしていた。

 

やっぱ女子のほっぺってサイコー!

ゼリーみたいにプルプルしてやがる!!

 

 

 

カルゴ「明日…一緒に温泉行こうぜ。おやすみ」

 

数十分後、頬を触るのに満足した俺は、霊夢にそう囁いて眠りについた。

 

 

 

 

 

霊夢Side

 

霊夢「……………」

 

全然襲ってこない…!

この前みたいに、何かしらしてくると思ってたんだけど…何も無いのも寂しいわね。

何かするのが普通になってたからね。

こちとらいつもあんたの欲求を満たしてあげてんだから、こっちの欲求にも気付きなさいよね!

この鈍感野郎!

そっちがその気無いんなら、その気にさせてあげる!

 

霊夢「ん…………」ゴロン

 

わざとらしく呻き、彼の方に寝返りを打つ。

 

カルゴ「!!!」

 

驚いてるかしらね?

今目を開けると見られるかもしれないから…エスカルゴの驚いた顔が見れないのが残念ね。

ほら、早くやってご覧なさい。

あんたの事だし、まだ起きてんでしょ?

 

すると、今度は予想通りに、彼の手が自分の顔に伸びてくる。

 

プニプニ…ムニムニ…

 

え…ほっぺ(そっち)なの!?

前みたいにキスじゃなくて!?

コイツ…ホント思い通りにならないわねぇ…!

 

あくまでも予想の上を行く彼に、焦りと苛立ちを覚える霊夢。

 

 

 

カルゴ「明日…一緒に温泉行こうぜ。おやすみ」

 

しばらくの間触った後、そう囁いて眠ってしまった。

 

えっ…温泉…私と!?

というか、私が起きてるってわかってたの!?

全く…起きてるとわかってて触るとか…。

どっちが大胆なんだかね。

 

霊夢「ばーか…」

 

彼の寝顔を見ながら、ボソリと呟く。

 

でも…この方がエスカルゴらしい…かしらね。

自分勝手で、レミリア並みに我儘で…。

普段は結構我慢してるけど、私にはわかる。

そのクセ、たまに変なとこで優しくしてくる…。

多分私は…コイツのそんな所が好きなのかもね。

 

霊夢「おやすみ、エスカルゴ♪」

 

彼の布団に潜り込み、眠っている彼と腕を組んで眠る霊夢だった…。




\キャ-イクサ-ン/
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