※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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「技のみクロスオーバー」タグを追加しました。

クロスオーバーって、他作品の技を出す事だと思っていたのですが、一応調べてみたら“他作品のキャラを”とあったので、それを追加するに至りました。

他作品のキャラ出すなんて筆者には出来ないですよ…(泣)

前もって調べておくべきでした。
申し訳ありません。


第三次月面戦争・勃発!①

エスカルゴと兵士達が衝突し始めた頃、紫は都を囲むように張り巡らされている結界の解除を試みていた。

 

紫「くっ…あの時よりも更に複雑に…」

 

第一次月面戦争の際は、かなり時間を要して結界の構造が読めた紫であったが、当然月人達も対策をする。

 

紫「早く解除しなくては…」

 

前回はこうしてもたついている間に、飛竜によって一網打尽にされたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵士達「おおおおおおおおおお!!!」

 

兵士達との距離はおよそ100m。

俺はここで行動を起こし始める。

 

数に頼れば勝てると思ったか?

月の叡智が聞いて呆れるぜ。

 

カルゴ「雷鎧『サンダーアーマー』」

 

正面は兎も角、背後からの攻撃に備え、全方位の防御を固める。

 

 

兵士「なんだ!?黄色いオーラが…!」

 

兵士「構わねぇ!相手はたった一人…いける!」

 

兵士「ああ!」

 

 

そういう油断が命取りなんだよなぁ。

一応、命は取らないけどね。

 

カルゴ「雷符『Midnight☆Thunder』!!」

 

俺を中心に際限なく闇が広がる。

 

兵士達「何も見えねぇ!」

 

兵士達「なんだこりゃあ!?」

 

月の兵士達はお決まりのセリフを吐く。

慌てふためく様は俺には丸見えであり、統率の取れていた皆の行動がバラバラになるその様子は、見ていてとても滑稽に思えた。

 

 

依姫「なっ…なんだこれは!?」

 

お決まりのセリフを吐くのは、依姫とて例外ではなかった。

 

飛竜「ムゥ…!」

 

総大将の飛竜は身じろぎ1つせず、周囲を警戒する。

 

 

豊姫「あら…?これは…敵の術?」

 

闇は月を覆い尽くした。

表側に居た豊姫も闇に呑まれるが、焦ることはない。

 

 

カルゴ「闇の雷よ、奴らを打ち砕け!!!」

 

こんな事を言う必要は無いが、あくまでもソレっぽく見せてみる。やはり、いついかなる時も遊び心は忘れてはいけないと思う。

 

バリバリバリィィィッ

 

兵士達「ぐあああああああッ!!」

 

兵士達「ぎゃああああああッ!!」

 

雷を打ち終わり、闇が晴れる。

 

カルゴ「あれっ…?」

 

3000人程居た軍勢のうち、この攻撃で倒せたのは僅か500人程であった。

あくまでもおおよそだが。

 

つまり…このスペルの弾幕は500個程って事か。

これは自動追尾の弾幕だ、倒れてる奴には行かない。今までかなり使ってきたけど、そこまでは分からなかったな…。なら、もっといろんな技試してやるか。肩慣らしに丁度いいや。

 

兵士「怯むな!!行けェ!!」

 

兵士達「うおおおおおおっ!!!」

 

1人の兵士が声を張り上げ、全体を奮い立たせる。

 

カルゴ「殲滅『Breath of Thunderstorm』!!!うるあああああああっ!!!」

 

雷を纏う腕を大きく振るい、前方を扇状に薙ぎ払う。

 

兵士達「うああああああああっ!!!」

 

悲鳴を上げながら後方に吹き飛ぶ兵士達。

 

カルゴ「ふむ…」

 

100人も吹っ飛ばなかったな。

やはりこれは、対多人数では無くて、あくまでも広範囲攻撃用に使うのが良いのかもな。

 

兵士達「何だコイツはぁっ!」

 

兵士「何でもいい!何としても、都への侵入だけは防ぐんだ!」

 

兵士達「おうっ!!」

 

ビームサーベル(?)を構えて再度襲ってくる兵士達。

 

残りは2000強残ってるって感じかな。

そろそろ本格的にやるか…!

 

カルゴ「雷神『荒れ狂う霹靂神』!!!」

 

兵士達「あぁ゙あ゙ぁあぁ゙ぁあ゙あああ゙ッッ!!」

 

半分程の兵士はこのスペルで戦闘不能となった。

大量の落雷は地面に大量のクレーターを作った。

兵士達は、残り1000人にも満たない。

 

カルゴ「ふぅー…」

 

兵士達「ひっ…ひィッ!」

 

少し先にいる兵士達は皆、足が震え歯が鳴っている。

 

お前らじゃ練習相手にもなんねぇな。

よし、残り1000人位、一発で終わらせてやる。

 

剣を抜き、構える。

 

カルゴ「魔剣『妖魔雷霊剣』」

 

ドクンッ……ドクンッ……

 

剣が脈打ち、紅、紫、黄、白のオーラを纏う。

 

カルゴ「喰らえ……!『風の…」

 

ニッと笑い、オーラを纏った剣を両手で持ち、高々と振り上げる。

 

兵士「ま、まずい!退け、退けぇぇ!!」

 

兵士達「うわぁぁぁっ!!」

 

危ない気を感じ取ったか、我先にと逃げ出す兵士達。

 

カルゴ「…傷』!!!」

 

ゴオオオオオオオオオッッ

 

地を抉り、強烈かつ広範囲に広がる衝撃波を放つ。

 

兵士「ぎゃああああああッッ!!」

 

背を向けていた兵士もそうでない兵士も、皆吹き飛んだ。技を放つと、オーラは消えた。

 

本来は、あるアニメの主人公が使ってる技だし、多少原理は異なるけど…イイよね♪

俺、犬夜○大好きだもん♪

 

 

──────────────────────

本家の『風の傷』は、妖気と妖気がぶつかることで生まれる風の裂け目の名称で、犬夜叉の持つ鉄砕牙で風の傷を切り裂くことで、広範囲に衝撃波を放つ技です。是非アニメも漫画も見てネッ!!

──────────────────────

 

 

さてと…あとは依姫と大将みてーな奴だけだな。

 

依姫「なっ…こんな一瞬で…!?」

 

遠くで依姫が呟く。

 

結界はまだ残ってるみたいだし…依姫とアイツの相手をするだけか。

2人だけとかつまらんな。

 

依姫「部下達の敵!はぁぁぁぁっ!!」

 

依姫が刀を構えて向かってくる。

 

おっ、敵討ちか。

でもそれはこっちも同じだぜ。

それに、向かってくるからってそのまま迎える訳ないだろ。遠くから狙い撃ちにしてやる。

 

カルゴ「雷武器『雷鎌』」

 

剣を背中の鞘に仕舞い、両手に鎌を作る。

 

カルゴ「『クロスインパクト』!!」

 

X字のエネルギー波を放つ。

 

依姫「っはぁっ!!」

 

依姫は、自分に真っ直ぐに向かってくるエネルギー波を掛け声と共に真っ二つに切り裂く。切り裂かれたエネルギー波は依姫の背後で軽く爆発する。

 

カルゴ「は…?」

 

いや、何でそれを切るの?馬鹿なの?死ぬの?

 

依姫「隙アリッ!!」

 

そんなことを考えている隙を狙い、依姫は肉薄する。気付いた時にはもう、依姫の刀は首元に迫っていた。

 

カルゴ「やべっ……」

 

首が飛ぶ…と思った刹那、剣がピタリと止まる。

 

カルゴ「…え…?」

 

殺さないの?

 

依姫「穢き地上の妖怪よ。何しに来た」

 

なるほど、目的を聞いてから殺すのね。

それにしても、穢きとか穢れとかしつけぇな。

 

依姫「おかしな気は起こすな。少しでも動いたら貴様の首が飛ぶ。見たところ、貴様は吸血鬼の様だな。吸血鬼の殺し方も心得ている。…簡潔に答えよ。何しにまた月へやってきた?」

 

つまり、心臓に杭を打たれるわけね。

どうやって逃げy………そうだ!

 

カルゴ「大昔の同胞の敵討ち…それと、月の都を壊滅させる為に来た。壊滅させるというのは主に上層部の者の殺害を指している」

 

依姫「上層部の者の殺害だと?そんなことをして何になる?」

 

よし、気を引けたな。

尤もらしいことを言われると、結構気を引かれるものなんだよ。今回は本当の事を話したけどね。

 

何故本当のことを話したのか?

もちろん、逃げる為である。

今俺は、首に剣を当てられ、絶体絶命の窮地に陥っている。下手を扱けば殺されるだけである。

残機は無駄遣いしてはならない。

少しでも節約するべきなのだ。

 

カルゴ「それは…」

 

─────よし、今だ。

 

カルゴ「雷速『クイック』」

 

素早さを上げ、逃げる。

刀は、首の左側に当てられている。

なので、右側へ逃げた。

 

依姫「フンッ!!」

 

当然、それを見逃さない依姫は刀を振るうが…。

 

カルゴ「当たらんなぁ」

 

ニヤケ顔でそれを回避する。

人間の反応速度は0.1秒が限界と言われている。

それは月人である依姫も例外ではなかった。

0.1秒未満でも、刀の間合いから外れる事など今の俺には容易な事なのだ。

 

カルゴ「お前は、俺には勝てねぇ」

 

俺は既に、間合いの遥か彼方に居る。

 

依姫「…フンッ、笑わせる。たかが一撃を避けたくらいで図に乗るな」

 

カルゴ「依姫さんの斬撃を避けることなんて造作もない。蚊を殺すよりも簡単だ」

 

普通ここでは“赤子の手を捻る様”って言うがな。

 

依姫「貴様…何故私の名を?」

 

カルゴ「永琳が言ってたからだが?」

 

依姫「八意様と知り合いなのか…!?」

 

カルゴ「知り合いだ。というか、一つ屋根の下で一緒に暮らしている。因みに、この襲撃のことも相談してあるぞ」

 

軽い調子でいいのける。

 

依姫「なんだと!?八意様が都を見放したとでも言うのか!?」

 

カルゴ「そういう事」

 

依姫「嘘だッ!!そんな事がある訳ないッ!!」

 

首を強く振る依姫。

 

依姫「八意様の名を出し、この場を逃れようとでも思ったか!?そのような戯れ言が…許されると思っているのか!!」

 

尊敬する人を引き合いに出され、怒りを露わにする依姫。

 

カルゴ「はぁ…ホントの事なのに…」

 

依姫「ここで焼き尽くしてくれる…!」

 

すると、全身に炎を纏う依姫。

 

カルゴ「…火?」

 

依姫「ただの火ではない。愛宕様の火…全てを焼き尽くす神の火よ。地上には…これほど熱い火は無い」

 

決めゼリフなのか、それを言った後にニヤリと笑う。

 

カルゴ「へっ。そんなん、喰らわなきゃ良いだけの話だろう。絶雷『紫電一閃』!!!」

 

魔法陣の無い、強力な雷を落とす。

 

依姫「ぐっ…!」

 

完全な不意打ちをかますも、そこまでダメージを受けた様子は無い。

 

愛宕様の火とやらが護ったのか…。

これが効かないんなら、炎火にも効かねぇな。

愛宕様<炎火 だもん。

結構力出したんだからな?

 

しかし、その火ももう消えた。

いや、消した。次の攻撃に移行する為に。

 

依姫「貴様は雷を使うようだから…どちらの雷が強いか試してみるか?」

 

依姫からとは思えぬ提案をする。

 

カルゴ「フンッ…面白い。来い、避けること無く受け止めてやる」

 

依姫「いい度胸ね。火雷神(ほのいかづちのかみ)よ。七柱の兄弟を従え、この地に来たことを後悔させよ!」

 

すると、8体の龍のような雷が現れ、俺を包み込んでいく。

 

おー…これが神様の力?

ふむ…思ったよりかは強いね。

 

依姫「(おかしい…。まともに喰らっているハズなのに呻き声ひとつ上げないとは…。もう粉微塵になったか?力加減などしていないから、有り得ない話では無いが…)」

 

 

 

しばらくすると、俺を包んでいた龍のような雷が消えたが、俺は平然とそこに立っている。

だが1つ、おかしい所がある。

バチバチと、帯電しているような音が耳に入る。

 

……俺が帯電してるだと?

やっぱ神様って凄いね。

 

吸収したはずの力が、少しだけだが溢れてくる。

 

依姫「なっ…貴様、何故…!」

 

本気を出していた依姫は驚きを隠せない。

 

カルゴ「全部吸収したから意味無いぞ。喰らえ…禁弾『降り注ぐ厄雷』!!!」

 

吸収したエネルギーを天に放ち、少しの時間だけチャージさせる。

 

カルゴ「槍となって降り注げ!!」

 

合図を送ると、エネルギーが無数の槍となって依姫を囲むように降り注ぐ。

少しでも動けば感電する程、スレスレだ。

 

依姫「…何のつもりだ。敵の命を助けるのか?」

 

カルゴ「…お前とお前の姉さん、それに玉兎達は殺すな、と永琳に言われたのでね。世話になってるからな、それ位のお願いは聞くさ」

 

依姫「八意様が…」

 

カルゴ「言っとくが、まだ誰も殺してねぇからな。さっきぶっ飛ばした兵士達も、気絶してるだけだ」

 

依姫「え」

 

素頓狂な声を上げる依姫。

 

え、ってなんだよ。

殺したと思ったのか?ヒデェ奴だな。

まぁ、まだ誰一人として起き上がらないから死んだと思っても仕方ない…かな?

 

カルゴ「永琳が見放したのは都であって、お前らの事は大事に思ってる。俺はその思いを汲んで、お前らには危害を加えない。一部の奴に用があるだけなんだ。事が済むまで、ここで大人しくしててもらう」

 

依姫「しかし…都に入れる訳には…」

 

オチかけるも、使命を思い出した依姫。

 

カルゴ「仕方ない…終わるまで眠っててもらう。悪夢『The Nightmare Without the Ends』」

 

依姫の頭に電気を流し、悪い記憶を呼び起こす。

 

依姫「も…申し訳…ございません……八意様…」

 

怯えた顔で、うわ言のように繰り返す依姫。

 

どんな夢見てんだろ。永琳に怒られてる夢かな?

さてさて…結界は…まだ残ってるか。

じゃ、未だ動かない大将でもぶっ潰しに───。

 

??「動かないで」

 

背後から女性の声がする。

 

カルゴ「!?」

 

後ろを取られた!?

 

??「よくも妹をやってくれたね… 」

 

背後に来たのは、依姫の姉、綿月豊姫だった。

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