※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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前回の続きです。


読書

レミリアの部屋についた。

ここに来るのは久しぶり…だな。

大掃除以来だ。(※番外編参照)

 

コンコンコン

 

「おはようございます、お嬢様。朝食の準備が整いました」

 

やっぱり、一応声掛けるんだな。

 

「失礼します」

 

咲夜さんが先に入る。続いてフラン、俺も入る。

 

遠巻きに寝顔を見る。

普段あれだけトゲトゲしいのに、それが嘘かのように可愛らしく、そして柔らかそうな寝顔だ。

 

「…スゥ……スゥ……」

 

俺らが入ってきたことにも気付かず、寝息を立てている。フランもだけど、いびきかかないのかな?

 

「おはようございます、お嬢様」

 

「おはよ、お姉様♪」「おはよう」

 

「ん…んん……?」

 

へぇ、案外起きるの早いんだな。

すんげぇすんなり起きた。

 

「…あら…おはよぉ、咲…夜……って、なんであんたらがここにいるのよっ!?」

 

気付くのおっそ!!

 

「たまたま早く起きただけだよ〜」

 

「ま、まぁ…そんな感じ」

 

咲夜さんが俺らのこと気遣って先に起こしてくれたことは黙ってる。

 

「一緒に起こしたいと仰るので」

 

「そ、そう…。ま、まぁいいけど」

 

「えへへっ♪」

 

あ、いいんだ。怒るかと思った…。

 

「それで、咲夜。今日の予定は?」

 

ほう…予定なんて聞いてるのか。

初めて紅魔館の主らしい一面が見れた様な気がする。

 

「本日は何もございません」

 

「あらそう。ならゆっくり出来るわね」

 

「そうですね。でもまずは朝食をお召し上がり下さい」

 

「そうね、行きましょ」

 

4人で食堂へ向かう。

こういうのは初めてだから、新鮮味があるな。

 

『いただきまーす!』

 

うん、今朝も美味しい!

 

チョコクロワッサンにフルーツヨーグルトに…?

またよく分からんのがある。

ま、美味しいからいいけど…。

 

 

 

『ごちそうさまでした!』

 

「ね、ね、エスカルゴ!」

 

フランがテンション高めで話し掛けてくる。

 

「ん?どうした?」

 

「今日は何する?」

 

あー…ちょっとやりたいことあったんだよなぁ…。うーん、フランと一緒に居たいけど…うーん……。

久しぶりにあそこに行きたい。

そう、今日だけ…今日だけだ。

フランが一人になるかもしれない…。

ちょっと心が痛むが…ううう…仕方ない。

 

「ごめん…ちょっとやりたいことあってさ」

 

「やりたいこと…?」

 

「パチュリー様の図書館で、吸血鬼について調べたくてさ」

 

「なんで?」

 

「吸血鬼についてもっと知れれば、自分の力を引き出す方法がわかるかもしれないでしょ?」

 

「そういうことかー。私も行っていい?」

 

おお、来てくれるのか。

こういうことには興味無いと思ってた。

 

「もちろんいいよ!(というか来て欲しかった)ボソッ」

 

「ん?最後の方よく聞こえなかった」

 

「い、いやなんでもないよ。じゃ、行こ」

 

「うん!」

 

 

 

ガチャッ…

 

「失礼しまーす…。パチュリー様〜?」

 

「パチェ…?いる…?」

 

何故か俺もフランも小声になる。

いや…何故か、では無いな。静かなところだから、自然と大きな声、音を出すのがはばかられる雰囲気なんだ。

 

シ──────ン……

 

あれ、おかしいな…。返事が無い。

まぁ…いいか…。

 

「入りまーす……」

 

一応探すか…。

あ、いや…机で寝てるのかな。

 

「パチェ〜?」

 

「多分机だ」

 

「机?」

 

「うん。多分だけど」

 

あ、いたいた。

まーた机に突っ伏して寝てるし…。

やっぱ小悪魔も隣で床に座って机に寄りかかって寝てる。仲良い(?)なぁ…。

 

「はぅっ!?寝てません!!」

 

「うわぁぁ!?」

 

急に小悪魔が飛び起きてそう言ったから驚いた。

なんだよもう…心臓に悪いなぁ…。

 

「おはよ、小悪魔」「おはよ♪」

 

「あっ…エスカルゴ様にフラン様…どうされたんですか?」

 

「ちょっと調べたいことがあって…。あと、俺は様付けなくていいよ、偉くも何ともないし」

 

「で、でも…エスカルゴ様は…その…えっと…」

 

なんか口篭ってる。

 

「俺が……何?」

 

「フラン様の彼氏さんじゃないですか…」

 

どうした急に。

 

「うん…そう…だけど…?」

 

「フラン様の彼氏さんですから、やはりそれは…」

 

なんだ、そんな事考えてたのか。

 

「そんな事は考えなくていいよ。俺のことは気軽にエスカルゴって呼んでよ」

 

「よよよ呼び捨てなんて申し訳無いです!!」

 

「でも固いのはあんまり好きじゃないなぁ…」

 

そう。俺は、固いのはあんま好きじゃないんだ。

後輩にも敬語じゃなくていいって言ってた。

それでも敬語使う奴がいたなぁ…。懐かしい。

 

「じゃあさ、「さん」でいいんじゃない?」

 

フランが提案する。なるほど、それならまだ…。

 

「それなら…まぁ…」

 

タメでいいんだがなぁ…。

敬語とか、さん とか様だと壁を感じるんだもん。

 

(俺は咲夜さんとパチュリーにだけ敬語だぞ。咲夜さんの場合は、向こうが敬語だと自然と敬語になっちゃうから。パチュリーの場合は…なんか怖い。表立って呼び捨てには出来ない。あくまでも心の中でだけだ。)

 

「で、では…エスカルゴさんと呼ばせていただきます…」

 

ま…いっか…。様じゃ無くなっただけでいいか。

 

「うん…じゃ、それで…」

 

「なによ、うるさいわねぇ……」

 

パチュリーが突っ伏したまま言う。

起こしちゃったか…。

 

「それで、何の用?」

 

「えと…吸血鬼についての本を探してまして」

 

「吸血鬼…?」

 

「そうです」

 

「わかったわ。小悪魔」

 

「はい」

 

「探してあげて」

 

「わかりました!」

 

タッタッタッ…

 

やっぱ小悪魔に任せるのね…。

というか…机に突っ伏したままで会話とはな…。これまた新鮮だなぁ…。

 

「じゃ、俺も探してきます」「私もー!」

 

「2人は大人しくしてて」

 

「えっ…でもその方が早く…」

 

「ここの事は小悪魔が良くわかってるから、すぐにでも持ってくるわ」

 

「ええ、こんなにあるのにそんな早く…」

 

「持ってきましたぁ〜」

 

「早っ!!ていうか多っ!!」

 

広辞苑の半分程の厚さの本がひぃふぅみぃ…14冊も。

 

「重いですぅ…」

 

あ、まだ持たせたままだった!

 

「ごめん、今受け取る!」

 

「すみませぇ〜ん…」

 

ドスッ

 

「ゔっ…」

 

おっも!

 

机…とりあえず机に置こう…。

 

手近な机に置く。

 

ドスンッ

 

机が揺れた。勢いよく置いてないんだが…。

 

「さ、見つかったんなら静かに読んでよね…。私、今眠いから…」

 

「わかりました」

 

「ふあぁ……」

 

あくびしてまた寝るパチュリー。

 

「私も手伝うわ。何を探せばいいの?」

 

あっ…そうだった。

 

「えーとね、吸血鬼の力について、をお願い」

 

「わかった、力ね!」

 

「私も手伝いますっ!」

 

小悪魔が申し出る。

 

「あいや、小悪魔はいいよ。眠ってるとこ起こしちゃったからね…もう一眠りしなよ」

 

「いえ、もう目が覚めましたのでっ!」

 

「でも、俺が探したいことだから…大丈夫だよ」

 

「これだけ分厚くて多いんですよ?それなりに人手が必要だと思います」

 

「うっ…確かに…」

 

「そうよ、手伝って貰いましょ?」

 

「フランまで…。じゃあ…お願いしようかな…」

 

「はいっ!任せて下さい!」

 

 

 

それからどれくらい経っただろうか?

 

酷く目がショボショボする。

 

2人は…と思ってふと2人を見ると…。

 

「…スゥ……スゥ……」

 

フラン寝てるし…。

 

「…スー……ピー……」

 

小悪魔まで…。

 

なにかかけてあげるか…。

このままだと風邪引くかもしれん。

 

俺はこっそり部屋に戻り、フランと自分の上着を持ってきた。

 

そして2人にかける。

これなら風邪引かないだろう。

 

パチュリー?パチュリーは、元々の格好が暖かそうだから大丈夫だ。

 

 

 

さて、続きだ続き。頑張って探すか。

 

 

 

「ふあぁぁぁ……」

 

やべ…俺まで眠くなってきた…。

やっと5冊目だよ…ったく…。

 

コクッ…コクッ…

 

ダメだ…気をしっかり…持つ…んだ…。

 

バタッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エスカルゴ、起きて!見つけたわ!」

 

…フランの声が聞こえる…。

 

「フラン様ぁ…寝かせてあげましょうよ…」

 

…小悪魔の声もだ…。

 

「でも、早く教えてあげたいじゃない!」

 

「そうですけど…」

 

起きるか…。うう…目が…。

 

「起きた…ぞ…」

 

「おはよっ!ねっ、吸血鬼の力を引き出す方法っていうのが書いてあるよっ!!!」

 

それを聞いてスグに目が覚めた。

 

「なに!?」

 

「これ!」

 

フランに指さされたページのその行を声に出して読む。

 

「『特定の格好を取り、強くなった己の姿を強くイメージする。特定の格好というのは自分が決められる』…だと?」

 

「本当にそんなんで力を引き出せるのかしら?」

 

格好…?ポーズ…って解釈でOKかな…?

一時期厨二病ボーイだったから、イタイポーズとかはまぁまぁあるぞ…。どうしようか…。

 

というか、俺のあのスペル自体厨二っぽくないか?

「闇の雷」なんてさ。「闇の炎」みたいじゃん。

 

「はははっ…」

 

なんか笑えるな。

 

「なに笑ってるの…?」

 

「いや、何でもない」

 

「ふーん…」

 

………よし、決めたぞ。

片手で片目隠して指の隙間から片目だけ覗かせる、あのポーズにしよう。…イタイな。というか厨二くさい。まぁいいだろう。

 

スペル(?)の名前は〜……………。どうしよ?

 

うーん、目だからな…。

俺の目は…赤いから…。

 

紅眼『吸血鬼の本質』……とでも。

 

紅眼はそのまま、赤い眼だから。

なぜ赤ではなく紅にしたのか?

こっちの方がしっくり来るからだ。

吸血鬼の本質もそのまま。力を引き出すから。

これまた安直ではあるが、まぁ気に入った。

 

でもそれより…腹減っ…

 

「失礼します。夕食の準備が整いました」

 

えっ、タイミングよすぎ…。

 

「全く…ここにいらしたんですね。何処にもいらっしゃらないので少し探しました」

 

『ごめんなさーい…』

 

「さぁ、参りましょう」

 

「うんっ♪」「はーい」

 

あっ、本戻してないや。

 

「咲夜さん。読んだ本戻してきますので先に行ってて下さい」

 

「はい、わかりました」

 

「さーて、片付…」

 

スッカラカ───ン………

 

片付けられていた。

 

「いつの間に!?」

 

「咲夜さんと話してる隙にっ!!ですっ!!」

 

ドヤる小悪魔。

 

仕事早すぎだろ…。たかがあの短い時間でか…?

 

流石は大図書館の司書…恐るべし…。

 

「ありがとう!」

 

「いえいえっ!」

 

俺は図書館を出ようとする。

 

「あっ、あのっ!!」

 

声をかけられたので振り返る。

 

「ん?」

 

「先程は上着、ありがとうございましたっ!凄く暖かかったですっ!!」

 

あ、上着かけたの忘れてた。

 

「それはよかった。そのまま寝てたら風邪引くかもしれないからね。気をつけてね」

 

「ありがとうございます!」

 

「いえいえ。じゃ、夕飯食べてくるね。小悪魔も行く?」

 

「いえ、私はここでパチュリー様が起きられるのを待ってますっ!」

 

「そっか、わかった」

 

 

 

俺はそう言って図書館をあとにした。




自分の力を引き出す方法…。
俺も、自分のやる気を引き出す方法を知りたいです。

いやー、小説書いてると時間が経つのが早いです。
軽く3、4時間越えてたりwww

3、4時間かけてこのクオリティなのかって?
そこは、素人なので大目に見て下さいね?

というか、「筆者は素人」っていうのを前提とした上でお読み下さい。素人は素人なりに頑張ってます。
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