※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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Project蓬莱人 〜再考〜

霊夢とちょっぴりシリアスな話をした翌日。

洗濯物や軽い買い物を済ませ、娘の顔を見に永遠亭に行っていた。いつも通りの懐っこい巫月で、見た時は思わず涙が出そうになったが、そこは意地でも泣くまいとグッと堪えた。

 

カルゴ「…巫月…いつも通りで良かったな……」

 

ポソッと1人呟く。

その時、視界の隅で一瞬、真っ赤な炎が上がったのが見えた。

 

カルゴ「…ん?あれは…」

 

一瞬だったので、気のせいかと思ったが、よく目を凝らしてみるとそこには1人の女性が居た。

白髪のロングヘアーに、髪には紅白の大きなリボンが一つと、赤いもんぺのようなズボンをサスペンダーで吊っているのがパッと見の特徴である。

藤原妹紅だ。

 

カルゴ「おっす」

 

にこやかに挨拶しながら、煙草に火をつけた妹紅の前に降り立つ。

 

妹紅「ん?お前は…あぁ…エスカルゴか」

 

カルゴ「お、おう」

 

ちょっと忘れてたな!?

まぁ別に良いけどね!(泣)

 

妹紅「お前って元気だよなー。朝、早いだろ?」

 

カルゴ「ん…まぁ、普通の人に比べたら早いな。何で知ってるん?」

 

妹紅「たまに、あの胡散臭い文屋と追いかけっこしてるだろ?」

 

み、見られてたか…。

太陽が昇りかけの時間帯だから誰も居ないと思っていたんだがな…迂闊だった…。

 

およそ一週間に一度の割合で、文と早朝追いかけっこをしている。賭けてるのはパンツ。

スペルの使用は禁止なので勝ったことは無い。

 

妹紅「それと、ほぼ毎朝上空でドッカンドッカンやってるだろう?」

 

カルゴ「マジか、そっちも見られてたか」

 

文と追いかけっこをしない日は、全力で練った分身とバトっている。無論、俺のスペルは雷主体…つまり基本的に音が大きいので、雷系のスペルは使っておらず、武器系や特殊系のスペル、更には“妖魔雷霊剣”を駆使して戦っている。

 

妹紅「音がしないのに上空でビカビカ光ってたんだ、怪しむだろう?」

 

カルゴ「怪しむ」

 

光るのか…。

武器がかち合う瞬間とかかな?

 

妹紅「近付いたらお前が2人居たんだからなぁ…あれは驚いたよ」

 

えー…近くに来たの??

全く気付かなかったぞ…集中しすぎてるのか?

…集中するのは良い事だな、うん。

 

カルゴ「どっちが本物かわからないだろ?」

 

腰に手を当ててドヤってみる。

 

妹紅「いや、わかりやすい」

 

カルゴ「え?」

 

妹紅「片方がその剣を持ってるんだ、どっちが本物かなんて一目瞭然だろう」

 

俺の背中にかけている剣を指さす妹紅。

 

カルゴ「言われてみればそうか」

 

妹紅「あれは特訓なのか?傍目から見たらただの殺し合いにしか見えないくらい壮絶だったが」

 

カルゴ「ただの特訓だ。定期的に動かなきゃ腕が鈍っちゃうからな」

 

妹紅「(定期的にっていうかほぼ毎日だろ…)」

 

そういえば…ちょっと聞いてみたいことがあったんだった。聞いてみてもいいかな…?

 

カルゴ「なぁ…妹紅」

 

妹紅「ん?」

 

カルゴ「不老不死ってのはどんな感じなんだ?」

 

そう訊ねた途端、ほんわかムードから一変、急に真顔になる妹紅。

 

妹紅「もしかして、不老不死に興味あるのか?」

 

「違う」と答えても、「なら聞くな」って感じの事言われて終わりだろうな。

最も、嘘をつく意味なんて無いが。

 

カルゴ「…おう。興味ある。不老不死になりたいとすら思っている」

 

妹紅「悪い事は言わん。やめておけ。なってから後悔するんじゃ、遅いんだ」

 

カルゴ「………」

 

永く生きた妹紅の言葉だからだろうか、その言葉はとても重く、心にのしかかってきた。

 

カルゴ「…前向きに検討しとく。俺は、興味あることはトコトン追求したいからな」

 

妹紅「まぁ、不老不死になる方法なんて蓬莱の薬しか無いからな…。あの医者がまたそんなモンを作るとは思えないし…お前の好きにすると良いさ」

 

カルゴ「おうよ」

 

俺が考えていた、吸血鬼不老不死化計画は、重大な欠陥があるから実用に値しない。

根本から考え直さなくてはならないな…。

妹紅の言う通り、永琳がその薬を作ってくれるとは到底思えないし、自力で見つけ出すしかない。

 

妹紅「そもそも、吸血鬼自体が不老不死みたいなもんじゃないか?」

 

カルゴ「そうなんだけどな…」

 

妹紅「紅魔館に住んでるあいつ…名前忘れたが、“まだ”500歳位だろ?子供じゃないか」

 

カルゴ「“まだ”って…。俺にとっては“もう”500歳なんだがな…」

 

妹紅「私の方がもっと永く生きてるからな、あいつは見た目通り子供でしかない」

 

そう言って、フーッと煙を吐き出す。

 

ダメだ、時の流れに対する考え方が違い過ぎる。

俺なんて18歳のヒヨッコだろうな。

…あれ?俺って何歳だ?

幻想入りして2年だから…18歳で合ってるよな。

ここ2年、誕生日を祝ってないから自分の年齢を忘れそうになるなぁ…。俺の誕生日は9月1日、忘れんじゃねぇぞ、俺…。

 

カルゴ「だがな…、吸血鬼でも死んだら蘇らないからな…不老不死になりたいなぁ…」

 

妹紅「不老不死は孤独だ。何れ必ず1人になる」

 

真っ直ぐに前を見据えて淡々と話す妹紅。

 

重いなぁ…。

蓬莱人の寿命が無限とするなら、何れ…って事を言いたいんだろうけど…よく考えられるよな…。

やっぱり、考えたくないな…。

いや待て。不老不死になりたいのに周囲との寿命の差を無視するっていうのは矛盾してないか?

 

その時、とんでもないアイディアが浮かんだ。

 

寿命の差が問題となるのなら、周りのみんな全員不老不死になればいいのでは?

 

カルゴ「…ククッ」

 

何考えてんだ、俺は…。

俺のわがままでみんなが生き物やめる訳には行かねぇよ…。史上最大最悪のわがままだな。

 

妹紅「…?どうした?」

 

カルゴ「いいや。現実的ではない、とんでもなくバカな考えが浮かんだんだよ」

 

妹紅「もし良ければ聞かせてくれないか?」

 

カルゴ「誰かに話せる考えじゃない」

 

手をフリフリしてはぐらかす。

 

妹紅「余計気になるぞ、そんな事言われたら」

 

それもそうだ…言葉選びをミスったな。

 

カルゴ「…じゃあ、“この考えは実行に移せない”ということを前提に話すぞ?誰にも言うなよ?」

 

前提を話すと、ゆっくりと頷く妹紅。

あまり良い考えでは無いことは雰囲気から察してくれているらしい。

 

カルゴ「周りのヤツらがみーんな不老不死になれば…孤独とかで悩む事が無くなるじゃん?寿命の差が孤独を生むんだからさ」

 

それを聞いた妹紅は、ポロッと煙草を取り落とし、驚きの表情を浮かべる。

が、すぐに表情を戻し…。

 

妹紅「……ハッ…とんでもない考えだな。お前、顔広いだろ。それだけの数をどうにかしようなんて、ハッキリ言ってどうかしてると思うぞ」

 

当たり前だ…薬以外に不老不死になる方法もまだ無いのにさ…。

 

カルゴ「…わかってて言ってるんだ。そんな事、出来っこ無いってな。そんな気にしないでくれ。…けど、こうなれば孤独で悩む事が無くなるなって思っただけさ」

 

妹紅「…まぁ…確かにそれはそうだな。皆が同じなら、悩むことも無い。お前の言いたい事はわかる」

 

カルゴ「妹紅…」

 

妹紅「けどそれは、命を弄ぶ行為と同義だ。禁忌を犯すって事に他ならない。わかってるよな?」

 

いつに無く真面目な顔をする妹紅。

不老不死ならではの考え方などもあるのだろう。

 

カルゴ「……もちろん。生物は皆、何れ死ぬ運命にあるんだからな」

 

妹紅「わかってるじゃないか」

 

カルゴ「さっきも言ったが、こんな馬鹿げた考えは“実行に移せない”。あくまでも机上の空論だ。だからまぁ…忘れてくれ」

 

澄み渡る青空を見上げ、軽くため息をつく。

 

妹紅「…ああ、わかったよ。(こいつなら本当にやりかねないんだがな…)」

 

寿命の差という悩みを持っても…不老不死というのは実に魅力的だ。始皇帝が追い求めたとも言われている、不老不死…。命を弄ぶ、禁忌とされている行為…。

 

妹紅「あー、なんか湿っぽくなったなぁ!」

 

煙草を燃やして背伸びをする。

 

カルゴ「すまない、俺のせいで…」

 

妹紅「私が話を聞きたがったんだから、お前が謝る必要は無い。けど、私をこんな気分にさせたんだ、責任は取ってもらうぞ」

 

カルゴ「えぇ…」

 

どっちやねん…てゆーか責任とはなんぞや…。

 

妹紅「よーし、勝負だ!!」

 

カルゴ「! そういう事なら…!」

 

俺は羽ばたいて、妹紅は炎の翼を背中に出して、上空へ飛び上がる。

 

カルゴ「へー、炎の翼か!イイじゃん!」

 

妹紅「似合ってるか?」

 

カルゴ「ああ!」

 

距離を取って互いに弾幕を放ち始める。

 

妹紅は火、俺は雷…属性的には向こうが有利。

ま、当たらなきゃいいだけなんだがな。

そんで…今のところ、互いに被弾数は0。

俺の弾幕の方が速いのに当たらない…どういう事だ?避けるのが上手いのかもな。

 

カルゴ「そろそろ使わせてもらうぜ妹紅!スペルカード発動!雷神『Thunder☆Fall』!!」

 

やっぱ、「スペルカード発動!」から言った方がなんかかっけぇ!!

 

滝のように降り注ぐ大量の雷の弾幕は、流石の妹紅も避けづらいらしく…。

 

妹紅「くっ……ぁぐっ……」

 

少しはダメージを受けている様子。

 

 

 

カルゴ「へへっ…どうでい!」

 

雷が止んでから問いかける。

髪や服は所々焦げている。

そこそこ被弾したのだろう。

 

妹紅「避けるの結構得意なんだが…。喰らうとは思ってなかったよ」

 

痺れているのか、右腕を庇うようにしている。

 

避けるの得意なのか…それは初めて知ったな。

炎火のとこの妹紅はどうなんだろう?

 

妹紅「次はこっちからいくぞ!」

 

妹紅の攻撃宣言により、隙が無いよう身構える。

 

妹紅「時効『月のいはかさの呪い』!!」

 

スペルカードの発動を宣言すると、妹紅を中心として、弾が連なってロープの様になった弾幕が回転するようにしていくつも向かってきた。

 

隙間狭っ!これ避けられるか!?

 

カルゴ「つっ……うあっ!」

 

無理に隙間に体をねじ込もうとするが、連なっているせいで連続して被弾してしまう。

 

いや違う、狭い隙間を通るんじゃなくて、

弾の動きに合わせて俺も動くんだ!

 

そう閃いた俺は、回転するように動く連なった弾幕と同じ速度、同じ方向に動く。すると、予想通り被弾しなくなる。

 

妹紅「ほぉー、よく気付いたな。でも…前ばかり見過ぎだ」

 

カルゴ「───っ!」

 

気付いた時には時すでに遅し。

振り返ると、背後から向かってきていた弾幕はもう目の前に迫っていた。

 

カルゴ「殲滅『Breath of Thunderstorm』!!」

 

腕に雷を纏って扇状に振るう。

間一髪、被弾寸前で弾幕を掻き消すことに成功。

 

妹紅「…チッ、言わなきゃ良かったか」

 

カルゴ「後ろからも来るのか…」

 

妹紅に向き直る俺の頬には、一筋の汗が流れていた。

 

妹紅「そういうスペルなのでな」

 

くっ…結構厄介だな…EXキャラなだけある。

フランのもスゲーキツいけどこれもキツい…。

なに?なんなの?EXの子は弾幕もEXなの?

…なーんてことは置いといて。

どうやって倒そうかな…。

負けるのは嫌いだからな、絶対に勝つぞ。

けどここは里の近く、あまり力を多用出来ない。

 

前後から迫る弾幕を避けながら、または相殺しながら、次の手を考える。やがて、スペルの効果時間が終わったのか、密度の濃い弾幕が消えた。

 

カルゴ「はぁ…はぁ…」

 

やっとあのスペル終わったか。

思ったより長い時間続いたな…。

 

安心したのも束の間、すかさず通常弾幕に切り替える妹紅。霊夢の御札の様な弾幕だ。

 

カルゴ「雷武器『雷砲』!サンダァァァッ!!」

 

ロケランを肩に担ぎ、目の前の弾幕を掻き消すために1発ぶっぱなす。掻き消すため、とは言っても狙いは妹紅につけている。

 

妹紅「うおっ!?なんだそれ、凄いな!」

 

喋りながら普通に避けるあたり凄いなと思う。

 

妹紅「なぁ。その剣、使わないのか?折角あるんだから使えばいいだろう」

 

弾幕を放ちながら呼びかけてくる。

 

カルゴ「下手したら殺しちまうからな、別にいいぜ!」

 

俺も弾幕を放ちながら言葉を返す。

 

妹紅「私は不老不死だぞ、忘れたか?」

 

カルゴ「あ」

 

忘れてたな、うん。

ついさっきまでその話してただろうに…。

 

カルゴ「それなら…遠慮無くっ!!」

 

迫る弾幕を避けながら剣を抜き、弾幕の発射をやめて妹紅への接近を試みる。

 

妹紅「(なんだ?あの剣を抜いた途端、禍々しい力を感じられる様になったが…)」

 

カルゴ「はぁっ!ふんぬぁっ!!」

 

弾幕を破壊しながら接近しようとするも、エネルギーの塊である雷刀とは違って質量のあるこの剣だと、慣性の法則により素早くは振るえない。

よって、早く近付くには被弾を覚悟しなければならない。

 

カルゴ「くぉっ………くっそぉ、雷鎧『サンダーアーマー』!!」

 

通常弾幕にも関わらず物凄い密度を誇る妹紅の弾幕は、モロに喰らっている俺の意識をジワジワと刈り取ろうとしている。被弾を覚悟していたとはいえ、気絶までしては話にならない。

そんな状況が、俺に鎧の発動を促した。

 

節約しようとしてたんだがなぁ…!

もうそんなのはヤメだ!

妹紅相手に節約は負けを意味する。

通常弾幕でも気絶しかけるとか意味わかんねぇ!

 

妹紅「おっ…何だそりゃ、鎧か?(被弾しながら突っ込んでくるだと!?こりゃあ…特攻かッッ!)」

 

カルゴ「うおおおおおっ!と ど けぇぇぇぇ!!」

 

俺と妹紅の距離はおよそ5m。

もう少しで届く。そう思った時、妹紅は2枚目のスペルを発動させた。

 

妹紅「不死『火の鳥 -鳳翼天翔-』」

 

カルゴ「なっ!?」

 

目の前から、自身よりも大きな火の鳥が飛んできた。

 

カルゴ「チィッ!!」

 

火の鳥を避け、ホッとしたのも束の間、鳥の軌跡から細かい弾幕が飛んできた。

 

カルゴ「うわわわっ!?『霊力遷移』!からの、霊符『二重結界』!!」

 

自身が妖力から霊力へ切り替えてなかったという事で、剣に込めた霊力を引き出し、利用する。

 

妹紅「…ん?霊夢みたいな結界使うんだな」

 

カルゴ「霊夢から教わったんでね!!」

 

こうして話している間にも、俺の結界には火の鳥と弾幕がぶつかってきている。

この機を逃さず、妖力から霊力へと切り替える。

 

あの火の鳥、一体何なん!?

スゲーカッケェけど暑い!

結界越しでも熱が伝わってくる…って、結界が!

 

妹紅の怒涛の連続攻撃により、結界には蜘蛛の巣状にヒビが広がっていた。

霊力で結界を強化しようと試みるが、修復と破壊では破壊の方が上回っている為修復が出来ない。

 

仕方ねぇな…やるっきゃねぇ!

結界が破壊されるのと同時に、俺も…!

 

カルゴ「魔剣『妖魔雷霊剣』」

 

ドクンドクンと剣が脈打つ。

そして、剣は紅、紫、黄、白のオーラを纏う。

 

妹紅「いつまでも隠れてないで、出て来いよ!!蓬莱『凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ-』!!」

 

妹紅の大技が繰り出され、結界は粉砕される。

 

カルゴ「今だっ!喰らえ妹紅、『風の傷』!!」

 

強力且つ広範囲に広がる衝撃波は、妹紅の弾幕を掻き消しながら突き進み、彼女を消し飛ばす。

煙が晴れ、視界は良好になったが、彼女の姿は見えない。

 

カルゴ「…あれ?妹紅ー?おーい?」

 

剣を背中の鞘に仕舞い、妹紅の姿を探す。

その時、目の前に鳥の形をした炎が上がった。

すると、何事も無かったかのように無傷の妹紅が現れた。

 

妹紅「ふぅ…」

 

うおおおおおおおっ!!

 

カルゴ「妹紅キターーー!マジで復活した!妹紅パネェ!!」

 

妹紅「ど、どうした?」

 

急なハイテンションに少し引き気味の妹紅。

 

カルゴ「いやぁ、目の前で復活されたから驚いてさ!凄いな、何も無い所から出てくるなんて!」

 

妹紅「へへ、凄いだろー…じゃなくて!!丸ごと消し飛ばすとか酷くないか!?不老不死とはいえ一瞬焦ったぞ!?」

 

カルゴ「ごめんごめん、少し本気出しちゃった」

 

あれが不老不死の…蓬莱人の力…。

是非とも、その力をこの身に宿したい…。

 

妹紅「そうか。…今日はもう終わりにするか?」

 

カルゴ「そうだな。やりたいことも出来たし」

 

妹紅「やりたい事?………ハッ、まさか…」

 

カルゴ「そう、妹紅が考えてる事そのまんまさ。不老不死について調べてみる」

 

妹紅「懲りないねぇ…。(ま、薬無しには実現不可能だし、好きにさせとくか)」

 

止めもせず勧めもせず、あくまで中立的な妹紅。

永琳が薬の製作、提供をしないと信じているからこその反応である。

 

カルゴ「そんじゃ、またな!」

 

妹紅「気を付けて行けよー」

 

カルゴ「おう!」

 

元気に手を振ってその場をあとにする。

向かう先は、嘗ての我が家…紅魔館だ。

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