あらすじ
不老不死に興味を持ち、なりたいとすら思っているエスカルゴ。寿命の差という問題が再燃するも、“周りの者すら不老不死に変え、永遠の幸せを享受する”などという突拍子もない考えを持ち始め、まずは蓬莱の薬以外に不老不死になる方法を発見すべく紅魔館へと向かった。
妹紅と別れ、不老不死について調べるべく、紅魔館へと向かった。
俺のスピードを以てすれば、ものの数分で着く。
紅魔館に着いた時、美鈴は何かしらの拳法を嗜んでいた。
カルゴ「おっす」
美鈴「あれ、エスカルゴさん?昼間に来るなんて珍しいですね!」
カルゴ「少し調べ物があって。…というか、最近ずっと起きてるよね」
美鈴「えへへ…。まぁ、ある事情がありまして、寝てはいけないのですよ」
苦笑混じりに頬をポリポリと掻く美鈴。
カルゴ「そりゃ、門番だし寝ちゃダメでしょ」
美鈴「建築の際に河童達が余計な事したせいで、二度とここで寝れなくなってしまったんです…」
カルゴ「へー…余計な事って?」
美鈴「どこかにセンサーなどがあるようで、私が寝たら即座にナイフが飛んでくるんです!ウトウトすることすら許されません…。あぁぁ、思い出しただけで震えが…!」
ふーん…河童達が再建の際に余計な仕掛けを…?
にとり達が勝手にそんな仕掛け施すかな?
それ、咲夜さんがこっそり依頼したんじゃね?
カルゴ「それが門番の本来あるべき姿だからね、俺からは何とも言えないが。通らせてもらうよ」
美鈴「はい、どうぞ!」
軽く雑談した後に門をパスし、誰にも会うことなく図書館へと真っ直ぐに向かう。
うっ…目が少し痛いな…。
紅い内装に目がやられるなんていつぶりだろう?
最近はあんまり来れないからな…。
料理教えてもらう以外は屋内に入らないで、外で弾幕ごっこしてイチャついて終わりだしなぁ…。
もうちょいイチャつきたいとは思うけど、霊愛が大きくなるまではもう少し我慢しないとね。
霊愛はかなり人間寄りだから、誰かが付きっきりで見るしかないんだ、早く調べて早く帰ろう。
今晩は何にしようかな…昨日シチューだったから今日はカレーか?うーむ…。まぁいいや、今日も霊夢に決めてもらおっと。
ゴチャゴチャとそんなことを考えているうちに、図書館の前へと来ていた。
フラン「あー!エスカルゴだー!」
突然、背後からフランに話しかけられた。
カルゴ「おお、フラン!」
振り返って両手を広げると、胸に勢いよく飛び込んできた。
カルゴ「この匂い、この感触…久しぶりだ〜!」
フラン「まだ2日振りだけど、なんか久しぶりに思えるわね!」
カルゴ「ああ!」
フラン「図書館…っていうことは、パチェに用があるの?」
抱きついたまま此方を見上げる。
カルゴ「そゆこと。調べたい事があってね」
フラン「そうなんだ…。私も一緒に居ていい?」
カルゴ「もちろん」
2人で手を繋ぎ、図書館へと入る。
小悪魔「エスカルゴさん!お久しぶりです!」
図書館に入ると、例によって小悪魔が出迎えてくれた。パチュリーの姿は見えない。恐らく、いつも通り机に向かっているのだろう。
カルゴ「久しぶり。2週間ぶり…かな?」
小悪魔「いえ、15日ぶりです」
キリッとした顔で細かい日数を答える小悪魔。
小悪魔「最近シてくれないから欲求不満なんですよ?」
カルゴ「あら…ごめん…」
小悪魔「ですから…ほんの少しだけ…♪」
パンツが見えるか見えないかというギリギリまでスカートを持ち上げる。
カルゴ「…わかった、少しだけな。悪いフラン、少し待っててくれるか?」
フラン「ん〜…久しぶりに見たいかも〜♪」
カルゴ「……………」
やれやれ…またこれだ…。
まじまじと見てくるから凄く緊張するけど、何かそれが興奮に繋がってるような気がする。
そう、見られながらの交わりは謎の興奮をもたらすものなんだ。もちろん個人差はあるだろうが。
2時間後
以前まで使っていた、図書館前の部屋ではなく、今回は小悪魔の部屋で交わった。フランは、その様子を一部始終そばで見ていた。
カルゴ「ふぅ…今日はこんな感じでいいかな?」
相変わらず凄く気持ち良かった…。
何回イッたのかも覚えてない。
小悪魔「はいぃ…。というか、以前よりお上手になってませんか…?腰ガクガクなんですけど…」
カルゴ「そんな事ないと思うよ。久しぶりで身体が鈍ってたんじゃないかな?」
小悪魔「そう…ですかねぇ…」
フラン「相変わらず、凄く激しく突くのね!相手してもらえる小悪魔が羨ましいわ〜」
うっとりとした表情で発言するフラン。
いくらお願いしても聞き入れてもらえなかった際のことを思い出しているのだろう。
カルゴ「はいはい、今は我慢しろよな。フランはもっと大人になってからだぜ」
フラン「はぁ〜い…」
不満そうに返事をし、ぷくっと頬を膨らませる。
もちろんそんな様子を見せられては、触らずには居られない。
小悪魔「ぁ…そう言えば、どうして図書館に?」
カルゴ「あぁそうだ。えっと、不老不死について調べたくて来たんだった」
って、何分ヤッてた?
時計はどこに…うわぁぁ2時間も経ってる!?
アレに夢中で時間忘れてた…てか、よくフランも2時間見てたな…お疲れ様としか言えないぞ…。
小悪魔「不老不死…ですか?確か……蓬莱の薬を服用することで成れるとか…」
カルゴ「勿論それはわかってるさ。ま、不老不死関連の事調べたいなって思ってね。どこら辺にあるかわかる?」
小悪魔「今取ってきます、少々お待ち下さい!」
カルゴ「腰大丈夫?」
小悪魔「はい、何とか!」
軽く一礼して部屋を出る小悪魔。
フラン「はぁ〜、早く大人にならないかな〜」
ため息混じりに小悪魔のベッドに腰を下ろす。
足をプラプラさせ、じっと此方を見る。
カルゴ「そんなにシたいのか?何でそこまで?」
フラン「勉強した事をエスカルゴとヤりたいなーってだけよ。でもエスカルゴは大人になってからって言うし…。ねぇ、子供でもヤっちゃダメ?」
俺の肩に顔を寄せ、頬擦りする様にお願いするフラン。
カルゴ「可愛くお願いしてもだーめ。もう少し、我慢するんだぜ」
フラン「ぶーぶー…」
その時、小悪魔が2冊の本を持ってきた。
小悪魔「お待たせしましたっ!」
カルゴ「ありがとう」
受け取ったその本の目次に目を通す。
どれもこれも難しそうなサブタイだな。
タイトルにしたって、“不老不死に関する考察”、“不老不死とは何か”…。やっぱ、不老不死には不明な点が多いのかな。考察的内容ばかりだ。
カルゴ「ありがとう。これ借りていくよ」
小悪魔「わかりました!もうお帰りですか?」
カルゴ「ああ。霊愛と霊夢が待ってる。というか夕飯作らなきゃ」
本を小脇に抱えて立ち上がる。
霊夢のことだし、夕飯の準備なんて全く進めてないんだろうな。少しでも進めてたら驚くわ。
小悪魔「…わかりました、また来て下さいね」
フラン「うんうん♪」
カルゴ「うん、また来るよ。それじゃあ、今日はこれで」
小悪魔の部屋を出、ふとパチュリーを見ると、此方も珍しく起きていた。
カルゴ「パチュリー様、2冊お借りします」
パチェ「わかったわ、絶対返してね」
此方には目もくれずに言葉を返す。
カルゴ「わかっています」
パチェ「ならいいけど。……なんか久しぶりね、こうして話すの」
カルゴ「確かにそうですね。図書館に来るのすら15日ぶりですから」
パチェ「それしか経ってなかったっけ…。もっと長い時間経ってると思ったけど……ん〜…」
本を開いたまま背伸びをする。
ぷはっ、腕プルプルしてるし(笑)
カルゴ「気の所為ですよ」
本ばっか読んでるからそう感じるだけじゃ…?
図書館、もっと明るくしないのかな。
目、悪くするぞ?
魔法使いはそういう事もないのかな?
パチェ「さっき小悪魔から聞いたけど…不老不死ねぇ…。あなたまさか、禁忌を犯すつもり?」
カルゴ「…蓬莱の薬が無ければ成れませんから、大丈夫でしょう。恐らく」
パチェ「じゃあどうして調べるの?」
カルゴ「興味あるというか…。成れたらいーなーと思いまして」
パチェ「ふーん…。ま、あなたが不老不死になろうとどうなろうと、私には関係無いけど。でも、そっちばっか見てないで他にも目を向けてみたらどうかしら?」
カルゴ「?どういう意味です?」
パチェ「…これも持って行きなさい」
そう言うと、読んでいた本を閉じて差し出すパチュリー。
カルゴ「ありがとうございます、読んでみます。では、今日はこれで」
深く頭を下げて背を向ける。
よし、さっさと帰ってご飯の準備して、この3冊読んで何とかなるなら何とかしよう!
それからそれから…えーと………ま、アイツらがどういう反応をするのかが気になるけど…。
とりあえずは、早く帰らなきゃ話にならんな。
パチェ「走るんじゃn……もう居ないし…」
カルゴ「ただいまー」
霊夢「遅いじゃないの、何処ほっつき歩…あぁ、紅魔館行ってたのね」
本を見て出掛けた先を理解した霊夢。
カルゴ「すまない、今すぐ準備するよ」
持ってきた本をその場に起き、台所へ向かう。
カルゴ「今晩は何にする?」
霊夢「あの茶色くて舌痛くなるヤツ」
カルゴ「カレーか?」
霊夢「そうそれ」
フン、気が合うじゃないか。
というか、舌が痛くなるって認識とは…。
カルゴ「霊愛は?」
霊夢「とっくに飲ませたわよ。もう寝てる」
カルゴ「なら良いんだ」
霊夢「お腹空いた〜早くして〜」
カルゴ「わぁってるよ、もーちょい待て」
居間で霊愛を抱っこしている霊夢と会話しながら手馴れた手つきでカレーを作っていく。
カレーは幼稚園から作ってたから、野菜系、卵系の次に得意な料理と言っていいよな。咲夜さんに教えて貰って更に美味くなったと自負している。
カルゴ「お待たせ」
霊夢「遅い〜お腹空いた〜」
居間に行くと、霊愛をベッドに下ろして自身は横になっている霊夢の姿があった。
カルゴ「食べるぞ、身体起こしなさい」
テーブルに料理を並べながら霊夢に声をかける。
霊夢「起こして」
無愛想な顔で手を伸ばす霊夢。
カルゴ「甘ったれんな」
などと言いつつ起こしてしまうのが俺。
レイカル「頂きます」
〜少年少女食事中〜
レイカル「ご馳走様」
カルゴ「どーよ、俺のカレーは」
霊夢「まぁまぁね。あのメイドの方が美味しい」
口を拭きながら感想を述べる。
カルゴ「咲夜さんと比べるならもう作らんぞ」
霊夢「冗談よ、これからも作って?」
カルゴ「はいはい…。じゃあ皿洗いは宜しくな」
霊夢「なんで吸血鬼は流水が苦手なのよ…洗うのばっか私の仕事で…」
その言い方から察するに、もし俺が流水大丈夫だったらやらせようとしてたな?
全く、めんどくさがり屋め…。
カルゴ「代わりに屋内の掃除、料理は俺がやってるんだがな?あとたまに洗濯物も」
霊夢「境内の掃除と昼ご飯は私だもん」
カルゴ「……だな。そんじゃ、借りてきた本でも読みますかね…」
3冊の内の、パチュリーから受け取った方の本を手に取る。タイトルは“吸血鬼の全て”。
こんな本始めて見たな。
前に吸血鬼について調べてた時はこんな本見てない様な気がする。
霊夢「3冊も持ってきたんだ…。どれど…れ…」
残りの2冊を手に取った霊夢は言葉を失う。
霊夢「あ、あんたこれ……何考えてるの?」
表紙を指さし、真面目な顔で問い詰めてくる。
カルゴ「不老不死に興味が出てきてな。大丈夫、永琳は薬作ってくれないだろうから、どうせ成れないだろうさ。ただ、少しでも可能性あるのかなって思って調べてみるだけだよ」
霊夢「変な気は起こさないこと。不老不死になったって、待ってるのは孤独。妹紅が言ってるでしょ?」
カルゴ「ああ、わかってる。昼間本人から聞いたさ。けど、成れないとしても好奇心は満たしたいんだよ」
霊夢「…好奇心ねぇ…」
怪しいと言わんばかりのジト目で此方を見る。
カルゴ「…もし……もしもの話だけどさ。霊夢も不老不死になれば、霊愛のことも見届けられる上に、ずっと皆で暮らしていけるんじゃないか…って思うんだ」
言っちゃった…怒られるかな…?
霊夢「…ふ、ふんっ、馬鹿ね。そんな事しても、周りの奴が居なくなって悲しい思いするだけよ。仲良くなっても…そいつは死んじゃうんだから」
霊夢の事だ、親友の魔理沙の事を思い浮かべてるんだろうな。
カルゴ「魔理沙も早苗も、咲夜さんもそんな感じになったら…?あくまでも妄想だけどね」
霊夢「無理に決まってるわよ。第一、どうやって不老不死になるってのよ?」
カルゴ「だーかーらー、ただの妄想だってばさ。もしそうなったら、ずっと皆で過ごせるなって」
霊夢「…面白そうだけど、そうなったらアイツが首突っ込んできそうね。えーと…地獄の閻魔」
四季映姫…だったっけ。
死者を裁くとかどーのこーのだったっけ?
霊夢「じゃ、皿洗ってくるわね」
カルゴ「おう」
ついでに寝る準備も整えとくかね。
その後───。
霊夢が寝静まってからも、暫く本を読み進めた。
そしてついに、蓬莱の薬の服用以外で不老不死と成る方法を発見してしまった。
レミ咲の寿命ネタの画像をみてふと思いついた“Project蓬莱人”。書き切れるか…!?