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あらすじ
偽鈴仙によってまんまと殺されたエスカルゴ。
復活後、引っ捕えた鈴仙に拷問するも、誤解だったことに気付く。
誤解が解け、共に犯人を追いかけるが…?
偽物を捕まえるべく、全速力で玄関まで来たが、てゐの言う“外”がわからず、焦れったい思いをしていた。
カルゴ「てゐぃぃ!外ってのァ何処だ!?」
走ってきた廊下へ叫ぶ。
てゐ「竹林抜けたすぐそこウサぁぁ!」
遠くからてゐの声が聞こえてきた。
鈴仙達はまだ遠くにいるようだ。
カルゴ「サンキュー!早く来いよな!!」
てゐ「あっ、ちょっと待てウサぁぁぁ……」
遠くにてゐの声を聞きながら、竹林を駆ける。
飛ぶよりコチラの方が速いのかもしれない。
少し走ると、竹林の向こう側が見えてきた。
白髪ロングの少女と薄紫ロングの少女が話している様子が目に入る。確かに妹紅と話している。
偽鈴仙「それでね、里の人にありがとうって言われちゃったの〜♪」
妹紅「へー、そりゃあ良かったな。永琳のクスリはそんなによく効くのか。私は知らんが」
まだ竹林を抜けた訳では無いが、地獄耳の俺にはそんな会話も筒抜けだ。どうやら、里へ薬を売りに行った時の話をしているようだ。
何やってんだアイツは…!
馬鹿だな偽物、さっさと逃げればよかったんだ!
ふん縛って拷問して、嬲り殺しにしてやる!!!
カルゴ「テメェアアァアァァアア!!」
竹林を抜ける手前から偽物目掛けて殴り掛かる。
偽鈴仙「えっ!?(そんなっ…確かにあの時殺したはず!瞳孔は開いてたし、心肺停止に陥っていた…。あいつ、タダの吸血鬼じゃないのか!?)」
妹紅「どうした!?」
カルゴ「妹紅、その鈴仙は偽物だ!!捕まえてくれ!!」
偽物の1m以内に居る妹紅に協力を仰ぐ。
妹紅「(よくわからんが只事じゃなさそうだ…。)そういうわけだ鈴仙、済まないが捕まってくれ」
偽鈴仙「しまった!」
脇の下に手を入れ、ガッチリホールドする妹紅。
カルゴ「捕まえたぁぁぁっっ!!拷問『Thorny Restriction of Thunder』!!」
棘付きロープをカウボーイの様に投げ、妹紅諸共縛り付ける。
妹紅「いたたたたっ!!」
カルゴ「すまない妹紅、少しだけ我慢してくれ!訳は後で話す!」
妹紅「あ、あぁ…。(何なんだ?)」
やっと捕まえたぜこの野郎…!
このまま拷問してぶっ殺してやる!
カルゴ「おいテメェ。どうして俺を殺した」
乱れる呼吸を整えながら問う。
偽鈴仙「…お前は吸血鬼じゃないのか?」
妹紅「!?(鈴仙?というか、殺したって…?)」
カルゴ「ただの吸血鬼じゃないのでな。毒団子…いや、瘴気が練り込んである団子では、俺は殺せない。さぁ答えろ、どうして俺を殺した?」
偽鈴仙「…さぁ?聞く前に、自分で考えてみたらどうだ?……はぁぁぁっ…」
何やら集中する偽鈴仙。
すると次第に身体がボヤけはじめる。
カルゴ「…?なんだ?」
偽鈴仙「じゃあな、間抜け」
ニヤリと笑った瞬間、偽鈴仙の身体は霧となって消えた。
もこカル「…は?」
てゐ「エスカルゴ〜!偽物はどうなったウサ〜!?」
直後、てゐと永琳と鈴仙がやってきた。
カルゴ「消えた!捕まえてたのに!」
てゐ「ええ!?」
妹紅「なぁ、あの鈴仙はなんだ?偽物とか言ってたg…うわぁ、ここにも鈴仙が居る!?」
俺の背後からやってきた鈴仙を見、驚きを隠せない妹紅。
カルゴ「この鈴仙が本物で、今妹紅が話してたのは、鈴仙に成りすまして俺を殺した犯人だ」
妹紅「殺したって…一体…?」
カルゴ「不老不死のおかげで助かったよ」
妹紅「………」
なんといえば良いのか分からないという複雑な表情になる妹紅。
鈴仙「どういう事?なんで消えたの?」
カルゴ「わからない…けど、霧になって消えた」
永琳「何かしらね…。これは…異変?」
眉をひそめ、考えを巡らせる永琳。
カルゴ「まさか…。どっかのアホ妖怪が、最強の吸血鬼である俺を殺そうとしただけでしょう」
永琳「それだけのためにわざわざウドンゲの姿を借りるかしら?」
確かに…。背後から首を搔けばいいものを…。
俺の殺害には何か狙いがあって…?うーむ……。
カルゴ「正面からでは俺の事を倒せないって分かっていたから遠回しに殺そうとしたのでは?」
永琳「そうねぇ…。エスカルゴ相手に正面からぶつかるのは無謀だしね…」
妹紅「なぁなぁ、話が全くわからないんだが?」
カルゴ「すまない、順を追って説明するよ。でもまずは、鈴仙達に不老不死になった経緯から説明するから」
妹紅「わかった」
妹紅にそう断りを入れ、鈴仙達3人に不老不死化した経緯を話した。蓬莱の薬以外に不老不死となる術があることに、永琳は目を見開いて驚いた。
てゐは、未だ信じられずといった様子だったものの、縁側での事を言うと納得してくれた。
鈴仙は、俺が生き物を辞めたことに驚いた。
次に、偽鈴仙にまんまと騙されて殺されたことを説明した。そして、その偽物の目は黒い事も。
妹紅「異変じゃないか?」
カルゴ「妹紅まで…。これは異変じゃなくて、俺個人の命を狙った事件だと思うんだが」
妹紅「その可能性も否定出来ないが…」
竹林前で5人で議論しているその時、聞き慣れた幼子の声が聞こえてきた。
巫月「あ!もこーおねーちゃんだ!えすかるごもいるー!」
カルゴ「おぉ、巫月!」
妹紅「どこか行ってきたのか?」
巫月「ちるのちゃんとあそんできたの!」
妹紅「そうか!楽しかったか?」
巫月「うん!」
妹紅と巫月って面識あったのか。
知らなかった…。
チルノ達寺子屋のやつだけかと思っていた。
娘の交友関係を把握してないとは…。
クソ、父親失格だな。
巫月「えすかるご〜!だっこ〜!」
俺に向けて両手を上げ、抱っこをねだる巫月。
カルゴ「ははっ、いいぞ!」
いつもの調子で、娘の脇の下に手を入れて抱き上げた瞬間、鈴仙があることに気付く。
鈴仙「エスカルゴ!その巫月は偽物よ!」
一同「!?」
カルゴ「えぇ!?」
鈴仙「目が!!」
ハッと気付き、抱き上げた娘の目を見る。
その目は、墨汁をかけたように真っ黒だった。
そんな!何でだよ!?
なんで気付かなかったんだ俺は!!
カルゴ「娘に成りすますんじゃねぇ!!」
偽巫月「チッ!これでも喰らえ!!」
地面に叩きつけようとした瞬間、偽物が俺の顔に手を伸ばす。それと同時に目に激痛が走り、視界が暗転する。
カルゴ「うぎっ…」
手を離し、目を抑えてその場にうずくまる。
鈴仙「きゃあああああっ!!」
てゐ「ひぃぃっ!め、目がぁぁぁ!」
両目が抉り取られた。
目があった場所はポッカリ穴が空いており、瞼を開くと生暖かい血がドロドロと溢れてきた。
鈴仙「さっきは私に化けて…一体なんのつもりなの!?何が狙い!?」
偽巫月「さぁ?(チッ…面倒な吸血鬼は後回しにして、まずはあの女からにするか…。何処にいるんだ、八雲 紫は…)」
次第に巫月の輪郭がボヤける。
妹紅「!また霧になって逃げる気だ!」
カルゴ「させ…るか!催眠『惑星麻酔』!!」
地面に手をついている今なら、スペル発動時のモーションは0だ。
地面にそのまま電気を流し、地に足がついている者の動きを止めた…はずだった。
永琳「ぐっ………これは…電気?」
鈴仙「きゃうっ…」
てゐ「あばばばばばばば!!」
妹紅「少し痛いな…」
奇しくも、電気が効いたのはこの4人で、目的の偽巫月は既に、霧となって消えていた。
カルゴ「痛かった…」
偽物の襲撃を撃退した俺たちは、そのまま地面に座り込んでいた。
目ん玉取られるとスゲー痛いな…。
腕斬る時は麻酔かけてからやってたからなぁ…。
やっぱ麻酔って大事だね。
鈴仙「目は大丈夫?」
カルゴ「再生した。血も拭ったし、大丈夫」
鈴仙「よかった…」
てゐ「電気びっくりしたウサ…」
永琳「霧になって逃げる…これは厄介ね」
カルゴ「こんなんじゃあ、キリがないぜ」
一同「………………」
場の空気が凍りついた。
カルゴ「…なんだよ?」
永琳「あなた…わかってる?そんな冗談言ってる場合じゃないのよ?」
妹紅「その通りだ。下手したら幻想郷中が混乱に陥るかもしれないんだぞ?」
カルゴ「ええ、わかってますって。とりあえず、犯人を探します」
砂埃を払って立ち上がり、犯人を探しに行こうとしたその時、俺の前に1人の女性が立ちはだかる。
カルゴ「んぉ?…あ」
寺子屋の先生じゃん。
妹紅「慧音か」
慧音「妹紅…まさかお前がそんな奴だったとはな…。私は心が痛いぞ…うっ…うぅっ…」
慧音は開口一番そう言って泣き出した。
妹紅「!? ど、どうしたんだ慧音!?何かあったのか!?」
慧音「2人で食べようと言った羊羹…1人で全て食べてしまうとは……うぅっ…」
妹紅「羊羹を!?」
慧音「…惚けるのか?ついさっきの事だろう?」
それ偽物じゃね!?
カルゴ「待ってくれ慧音先生!それは妹紅じゃねぇよ!!」
慧音「何を言うかと思えば……。この私が妹紅を見間違えるはずが無いだろう…」
カルゴ「それは偽物だ!どういう訳か、さっきから偽物が続出してるんだ!妹紅は俺たちとずっと一緒にいた!妹紅は悪くねぇ!」
妹紅「そうだ慧音!私はずっとここに居たんだ!信じてくれ!」
慧音「…………」
慧音は、涙目で目の前の妹紅を見つめる。
慧音「じゃあ、その偽物とやらの目的は何だ?」
妹紅「それがわからないから…今、皆して混乱してるんだよ、慧音…」
その瞬間、俺は偽物の目的がわかった。
カルゴ「わかったぞ!あいつの目的は、信頼関係の破壊だ!!」
これだけだと、俺の殺害目的は説明つかないが。
異変解決しようとする霊夢を殺そうとするはずだが…俺でよかった。
鈴仙「信頼関係の破壊!?」
妹紅「そうか…だからお前の所には鈴仙と巫月の姿で行き、慧音の所には私の姿で…!野郎…!」
ギリギリと音が出そうな程歯を食いしばる妹紅。
永琳「…!それじゃあ…このまま放っておくのはまずいわ!人も妖怪も、信頼関係が滅茶苦茶になるわ!」
カルゴ「霊夢に伝えてきます!」
鈴仙「気を付けてね!あいつはあなたを殺そうとしてる!」
カルゴ「大丈夫、俺は不老不死だ!お前らこそ気を付けろよ!!雷装備『翼竜の舞』!!」
巨大な翼を出して、その場から飛び立った。
鈴仙Side
今度は妹紅にそっくりな偽物…?
何…何なの…?
なんだか今回の異変、大変な事になりそう…。
永琳「信頼関係は、一度崩れたらなかなか元には戻らない…」
ポツリとお師匠様が呟いた。
私もそう思う。
さっきのエスカルゴは泣いて謝って、私はそれを許したけど、もう少しで取り返しがつかなくなる所だったんだから…。
既に塞がった傷をさする。
慧音「妹紅、すまなかった。私の軽はずみな発言を許してくれ…」
妹紅「いや、大丈夫だ。慧音は悪くない。さっさと犯人見つけて、とっちめてやりたい…!」
慧音「同意だ…早く犯人を見つけたいものだ…。それから1つ、気になったことがあったのだが…聞いてもいいか?」
妹紅「なに?」
慧音「さっきエスカルゴは、“俺は不老不死だ”…と言っていたが…。あいつは吸血鬼、不老不死では無いだろう?」
妹紅「いや…ある事情から、あいつも不老不死になっちまいやがった」
慧音「なんだと…!?」
それから妹紅は慧音に、エスカルゴが不老不死化した経緯を話し始めた。そして私は、ある疑問がふと浮かんだのでお師匠様に訊ねる。
鈴仙「お師匠様…本物と偽物を見分ける方法は、目の色を見るしか無いのでしょうか?」
永琳「…そうね…今のところはそうとしか言えないわね。偽のウドンゲは見てないけど、さっきの巫月ちゃんは確かに目が真っ黒だった。もし黒目の誰かに化けたとしたら…見分けるのは難しそうね」
黒目の人……人里の人は皆黒目だったわよね。
あと…
妹紅「ホントだな。さっきまで偽のお前と話してたけど、言われるまで気付かなかった。何かおかしいな、とは思っていたが…確信には至らなかったんだ」
慧音に説明を終えた妹紅が乱入。
鈴仙「なんで私に化けたのよ…」ボソッ
妹紅「鈴仙に化けたって事は、犯人は鈴仙の姿を何処かで見た可能性があるな。最近何処か行ったか?」
なんてアバウトな質問なの…。
鈴仙「昨日は人里に薬を売りに行ったわね。今日はずっとお師匠様のお手伝いしてたわ」
妹紅「…!人里に行ったのか?」
何か気付いた風な反応をする妹紅。
鈴仙「行ったわよ?」
妹紅「薬について、誰かに礼を言われたか?」
鈴仙「言われたわね。どうして?」
妹紅「さっき偽物はその話をしてきたんだ。という事は、犯人はその礼を言った奴かその時近くに居た奴だ!」
なるほど、流石妹紅!あ…でも…。
鈴仙「その時近くに居た人って言ったら…人通り多かったからそれは何とも言えないわ…」
妹紅「だよなぁ……」
永琳「ねぇウドンゲ。怪しい奴とか異様な風貌のヤツとか居なかった?普段はされない何かをされたとか」
お師匠様にそう言われ、昨日人里に行った時の記憶を鮮明に思い出す。
そして、1つの心当たりが思い浮かぶ。
鈴仙「そういえば、姫様が少し幼くなったような女性が居まして…その人に握手を求められたので、仕方なく握手しましたが…」
妹紅「なんで握手なんだ??」
鈴仙「さぁ…」
ここで、ハッとなにかに気付くお師匠様。
永琳「もしかして…その女性が犯人じゃないかしら?触れたり、間近で見たりして、姿を模倣した…とか」
妹紅「それだ!輝夜が幼くなったような女か…!そいつが犯人だ!!」
人里へ向けて走り出す妹紅。
永琳「エスカルゴも妹紅も不死身だから、心配は無用でしょう。私たちは安全な所に行きましょうか」
鈴仙「はい…」
てゐ「おっかないウサねぇ…」
竹林へ戻ろうとする永遠亭組。
慧音「私も人里へ行く。自警団に言って貰って、注意を促そう」
永琳「それがいいわね」
一言、失礼する、と言って妹紅の後を追う慧音。
永琳「(この仮説が正しければ…巫月ちゃんと犯人は接触してる事になるわね。本物は何処にいるのかしら?本当にチルノと遊んでるといいけど…。まぁ、エスカルゴから色んなこと教わってるし、心配は無用よね)」
てゐ「目の色でしか区別つかないのか〜。少なくとも、永遠亭に黒目の奴は居ないから一目瞭然ウサね」
永琳「そうね。…いや、輝夜は黒だったはずよ」
てゐ「引きこもりの事なんか忘れたウサ〜」
永琳「酷いわねぇ…」
鈴仙「(あれ?そういえば、霊夢の目って何色だったっけ…?)」
エスカルゴSide
自分の出せる最高速度で空を飛び、隕石の如き速さで境内に降り立ち、屋内に飛び込む。
カルゴ「霊夢、大変だ!」
飛び込んだ先では、霊夢と紫さんが深刻な顔つきで話し込んでいた。
カルゴ「っと…こんにちは」
紫「こんにちは」
なんで紫さんがここに?
霊愛に会いに来たにしては、霊愛はベッドで寝てるし、顔つきが真面目すぎだが…。
霊夢「まさに噂をすればってやつね。丁度、紫があんたを迎えに行こうとしてたところよ」
カルゴ「え?」
霊夢「異変よ」
霊夢も気付いてたのか!
カルゴ「わかってる。だから霊夢に伝えるために急いで帰ってきたんだ」
霊夢「…!どうして気付いたの?」
カルゴ「永遠亭及び迷いの竹林周辺で、目が黒に固定されている偽物が現れてな。俺の知る限り、最初は鈴仙、次は巫月、ラストに妹紅だ」
いつもの様に言葉に詰まる訳でも無く、スラスラと被害を述べていく。
紫「くっ…被害がもう3件も…!」
手を強く握りしめて悔しさを露わにする紫さん。
カルゴ「紫さんはこの異変についてなにか知っていますか?」
紫「ええ…誰よりもよく知ってるわ…」
何だと…?どういう事だ?
新出の異変じゃない…のか?
カルゴ「本当ですか!?犯人は!?」
紫「犯人は…妖怪・
カルゴ「無面鬼…?」
聞いたことない妖怪だな。
紫「無面鬼は、妖怪でありながら私たちのような実体を持たず、他人の姿や名前を借りて生きる、唯一無二の種族」
唯一無二…?
それなら紫さんと同じだな。
それより、他人の姿や名前って…!
紫「そいつはね、幻想郷が出来て少し経った頃、急に現れてね。人里の人間を喰い滅ぼしかけたの…」
カルゴ「んなっ…あんなに居るのに!?」
どんだけ喰うんだよ!?喰いすぎだろそりゃ!
紫「当時の博麗の巫女は当然、退治しに行った。けど、彼女は無惨に殺された……」
博麗の巫女が…!?
というか、昔はホントに殺し合いだったんだ…。
紫「それもそのはずよね……。奴は、怪力乱神と謳われる、あの星熊 勇儀を模倣していたから…」
カルゴ「勇儀さんを!?模倣ったって、姿と名前だけじゃ…」
それに、勇儀さんは地底に住んでるんじゃ?
違う、昔は妖怪の山に住んでたんだった!
紫「それだけじゃないの…。無面鬼が模倣出来るのは、さっき言った“姿や名前”だけじゃなく…記憶、身体能力、能力の全てなの……」
か、完全なチートじゃないか…!
紫さんが言った“模倣”は、とてもじゃないがにわかには受け入れ難いものだった。
だがここで1つ辻褄が合った事がある。
先程妹紅は、“里の人に礼を言われた”という話を偽鈴仙から聞かされたという。それを鈴仙本人に確認した所、それは本当だった。
つまり、記憶のコピーが可能だというのは紛れもない事実なのだ。
カルゴ「無面鬼はどうやって模倣するんです?」
紫「対象に触れるだけで、それらを全て模倣する事が可能よ…」
触れるだけで!?
てことは、あの3人は無面鬼に触られたのか…。
カルゴ「つまり…少なくとも今回は鈴仙、巫月、妹紅の記憶、身体能力、能力はコピられたと…」
待てよ?
これを機に、巫月の能力がわかるんじゃないか?
紫「その後、かなりの急ごしらえだったけれど、2代目博麗の巫女、私、萃香の3人で、やっとの思いで封印した…」
カルゴ「滅したのではなく…?」
なるほど、今回はその封印が解けたのか。
紫「それしか出来なかったの…私や萃香の能力も模倣され、2代目もまた殺されたから…」
カルゴ「紫さんや萃香さんのまで!?」
紫「もう、封印なんて甘い事は出来ない…。今度こそ、完全に滅するしかないの…。でも、私では恐らく力不足…」
紫さんで力不足なんて言ったら…それってもう…終わりなんじゃ…。
紫「だからあなたにお願いしたいの…。無面鬼・不知火 麗葉を完全に滅して欲しいの」
カルゴ「え…」
俺ええええええええぇぇぇぇ!?!?
今回のまとめ
てゐの言う通り妹紅と話していた偽鈴仙。
捕らえて尋問するも、霧となって逃げてしまう。
その直後、娘の巫月の姿となって再度出現する。
目玉を抉られながらも反撃するが、またもや逃げられてしまう。
その後、慧音からの情報により妹紅にさえ化けた事を知り、異変と断定して霊夢の元へ向かう。
神社では霊夢と紫が作戦会議を開いており、紫はエスカルゴに、この者が過去にも幻想郷で猛威を振るったことを伝え、滅する事を依頼する。
異変の犯人は、無面鬼、不知火 麗葉────。