階段を上りきる。
すぐ右側にトイレがある、そこで休もう…。
カルゴ「クソが…相変わらずくっせぇよ…掃除してんのかよ…」
とは言え、今は四の五の言ってられないので、個室に入りドカッと座る。
カルゴ「はぁぁぁぁ………」
大きなため息をつく。
そうして、どれくらいの時間が経ったのかわからないが、熱さ、痛みが治まった。
カルゴ「よっし、帰るか。……あ、その前に…」
水道のところにある鏡を見に行った。
理由は言うまでもない。
なんで悲鳴を上げられ逃げられたのか、自分の顔を見るためだ。気にしない気にしない、とは一旦思ったが、やはりあそこまでの酷い反応をされる謂れは無いと思う。
カルゴ「えっ?なんでこんな…」
そう言うしか無かった。目は、とても赤くなっていた。充血とは全然次元が違う。白目の部分はともかく、瞳の部分は全てだ。真っ赤というよりは、深みのある赤だ。到底、人間の目とは思えなかった。
女子高生らが逃げたのはこれが原因なんだろう。
カルゴ「どうしよう……。病院?いや、家に…」
そうだ、家に帰ろう。
今はそれが最優先事項だ。
カルゴ「ただいまー……」
家には誰もいない。一番に着けた。
カルゴ「よし!」
彼が親より早く家に着きたがっていたのは、部屋の片付けをしたいがためである。年頃の男子だ、見られちゃイヤンな物もある。
カルゴ「よしっ、完了…」
片付けを終え、風呂を沸かし、風呂に入る。
カルゴ「あー………。この目、どうしよ…」
そんなことを考えていながら、2時間は風呂にいた。何故か寝ることは無かった。
手足の指はすっかりふやけ、老人の様になった。
カルゴ「…出っかぁ…」
そう呟き、彼は風呂を出た。
ピンコーン…ピンコーン…
ん、LINEが…。誰だろ?俺にLINEするなんて物好きな奴だz…って、母さんかよ!
自分で自分にそうツッコみ、LINEを開く。
そこにはこう書かれていた。
『帰り、遅くなる。こっちはこっちで飯食って帰るから、お前は自分で買って食え。1000円以内なら明日返すから』
なんだ。なら仕方ないな。
『ん』
とだけ返し、着替える。
もちろん、夕飯を買いに行くためだ。
カルゴ「さっみ…」
奥歯がカチカチうるさい。手が悴みスマホ操作出来ない。イヤホンを取り出し音楽を聴く。もちろんそれは東方Projectのアレンジ楽曲だ。
「〜♪」
歌詞を口ずさみながら、1.5キロ程歩き、やっと○ーソンに着いた。
ここのカルボナーラが美味いんだ。
迷うこと無くそれを1つ手に取り、レジへ向かう。
店員「460円になります」
店員さんはいつも丁寧だ。単純に凄いと思う。
店員「ありがとうございましたー」
店を出ようとしたその時…会話が聞こえてきた。
彼の会計を担当した人が…
店員「ちょ、先輩!あの人の目、すごく赤くなかったですか?」
先輩「そう?あたし見てないけど」
店員「やばかったですって!とても人とは思えないです…」
先輩「ふーん…」
忘れてた。スッカリ忘れていた。
先輩と呼ばれた人は上の空で聞いているが…しまったな…見られてしまった…。
でも仕方ない、サングラスとかをしなかった俺の落ち度だ。
俺はそそくさとその場から退散し、急ぎ足で家へ戻る。
カルゴ「ふうっ、ごちそーさんでしたっと…」
家に帰るや否やスグ食べ始め、スグ食べ終えた。
これがカルボナーラだからだが。
今日は凄い眠いな。もう寝よ…。
ボーッと過ごすうちに時は流れ、いつの間にか9時になってた。
あれっ…まだ、9時かよ…?
親帰ってくんの…おせぇなら…ゲー…ムを…。
やり込んでいるゲームを起動するも、すぐにそのまま寝落ちしてしまった。柔らかな何かが首に当たった気がしたが、きっと気の所為だろう。