※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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今回も咲夜さん視点で(・ω・)ノ
いつも、告白される側の視点なので。






メイドの告白

とうとう、おやつも出し終わり、自分で設定した状況になりつつある。今思えば、なぜ時間を指定しなかったのか不思議でならないが、それ程緊張していた、という事なんだろう。

そして、今。

彼の来訪を、自室で待ち受けている。

 

あぁ、物凄い緊張が…!

全然落ち着かない……こんなに気持ちがザワザワするものなの…?

 

全く落ち着かない私は、部屋の中をグルグル歩いている。しかし、それでも全く落ち着かない。

 

必ず成功すると言われていても、緊張するものは緊張するのよ…。告白ってこんな感じなのね…。

早く言わなくちゃ緊張でおかしくなりそう…!

お願い、早く来て…。

 

そんな祈りが通じたのか、部屋の扉をノックする音が部屋に響いた。

 

この叩き方は…間違いない、エスカルゴさんだ。

 

咲夜「はい」

 

カルゴ「エスカルゴです、入ってもよろしいですか?」

 

咲夜「どうぞ、お入り下さい」

 

って、なんで私が開けないの!?

あぁぁ…やってしまった…!

 

カルゴ「失礼します。(相変わらずイイ匂い…)」

 

開けようとノブに手を掛けると同時にドアが開いた。そこには、何やら表情を強ばらせたエスカルゴさんが居た。

 

カルゴ「(咲夜さんからでも説教は説教だよなぁ…ニヤケないようにしないと。はぁ、緊張する…)」

 

早く言うのよ、私!

私が言わなければこの緊張は続くの!

シンプルに…そう、思いを伝えるだけ…。

ただそれだけ、なのに…言えない…。

 

思っている事を言うだけ。

言ってしまえば、告白とはそういうものだ。

しかし、本心をさらけ出すことへの羞恥、緊張、更には恐怖までもが襲い掛かってくる。

 

カルゴ「あの…お呼び出しとは…」

 

待ち兼ねたエスカルゴさんが口を開く。

 

咲夜「そっ、それは……その……」

 

カルゴ「(説教じゃないのか??)」

 

そうよ、エスカルゴさんは暇じゃない…。

妹様の相手をしなくてはならないのに、わざわざ私の為に、妹様を差し置いてまで時間を作って下さった…。ここで「やっぱり何でもありません」なんて言って逃げたらきっと、「時間の無駄だ」と怒るでしょう…。

 

覚悟を決め、想いを伝えることにした。

待たされている妹様の為に…待ちくたびれたエスカルゴさんの為に…そして何より、自分の為に。

もう、「伝えたいけど伝えられない」などというもどかしい思いはしたくない。それに、これ程のチャンスは、もう2度と無いだろう。

 

咲夜「エスカルゴさん……私…」

 

カルゴ「…?」

 

緊張のあまりに足が震え、暑くもないのに汗が出る。病気じゃないか、と疑いたくなるほど、心拍数が大幅に上昇する。唇すらも震える。

 

カルゴ「(どんだけ溜めるんだ……。怒鳴るのか?怒鳴っちゃうのか?)」

 

咲夜「……わたっ……私……あなたの事が…っ」

 

好き。どうしてもその2文字が言えない。

やはり、「もし断られたら?」という恐怖が先に立ってしまって、自分で気持ちをセーブしてしまっている。

 

カルゴ「(もしかして告白か!?うぉい!咲夜さんからか!?…流石に自意識過剰か…?)」

 

咲夜「す……うぅ……/////」

 

言えない…!

口が動かない…なんで?

酷く緊張してるからね、きっと…。

そんなに緊張したって事態は好転しないでしょ!

言うの!言うのよ私!

 

咲夜「……す……き……です…/////」

 

カルゴ「え…」

 

急に告白されたエスカルゴさんは、目をパッチリ見開いて驚いている。一方私の方は、その言葉を伝えた事で、いくらか緊張が解れた。

 

言っちゃった…ついに言っちゃった…!

3年越しのこの思い…とうとう…!

でも、まだよ!まだ終わってないわ!

 

咲夜「つ…つ、付き合って下さいっ!」

 

カルゴ「(何で咲夜さんが俺を…!?どう考えてもダメ男だろう!?)」

 

言い切った……!

あとは返事を待つだけね…。

 

カルゴ「(咲夜さんから告られるなんて事、絶対に無いと思ってた…。もし次誰かが告ってくるなら美鈴だと思ってた。だって、咲夜さんよりも話す頻度は高めだし、気楽に話せると思ってるから。美鈴は恋愛とか意識して無さそうだけどね。

2人に聞きたいけど……保留にしてもいいのか?

咲夜さんくらい身近な人物なら、レミリア辺りは気付いてそうだし……今回ばかりは聞かなくても良い様な気がする。だって、咲夜さんだし。

でも…7人目ってのはどうなんだ…うーむ…流石にそろそろまずいんじゃないのか…)」

 

うぅ…考え込んでる…どうしよう…。

断られたりしたら…本当に…話せなくなる…。

 

しかし、そんな心配は杞憂に終わった。

 

カルゴ「…わかりました、咲夜さん。これからもよろしくお願いします♪」

 

爽やかな笑顔で、手をこちらに差し伸べてくる。

私は、その手を取って…。

 

咲夜「はいっ!ありがとうございます!」

 

うっすら涙を浮かべながら、笑顔で礼を言う。

 

やった、成功した!嬉しい…嬉し過ぎる…!

今すぐ抱きつきたい…けど、まだ早いわよね…。

もう少し、彼氏と彼女として仲を深めてからで…うぅ、これからが楽しみ…♪

 

カルゴ「まさか、咲夜さんが俺に好意を抱いてくれていたなんて…嬉しいです♪」

 

…今まで、隙を見てはアピールしてきたんだけど…本当に鈍感なのね…。弟さんの方がそこら辺は鋭い様ね…。

 

咲夜「私は、誰よりも早くエスカルゴさんの魅力に気付いていましたよ?」

 

カルゴ「え?」

 

咲夜「初めてお会いしたあの日から…少しずつ、本当に少しずつですけれど…段々、あなたに心惹かれていって…///」

 

カルゴ「(初めて会った日…?幻想入りした日か。3年前くらい……え゙っ、3年!?…もしかして、誰よりも奥手なのか…?)」

 

エスカルゴさんにとっては、6人目の彼女か…。

付き合い始めたのは誰よりも遅いけど…絶対に、私しか見せてくれないエスカルゴさんの表情を見るんだから!私にしか出来ないことだってあるんだし!

 

カルゴ「気付いてあげられなくてすいません…。俺、そういうの疎くて…」

 

咲夜「ふふっ、気にしないで下さい♪ お付き合いが許されただけで、私は幸せです♪」

 

カルゴ「咲夜さん…。(可愛いな…。幻想郷イチ…いや、全世界で一番のメイドに好かれるとか…俺は幸せ者だぜ…。絶対に幸せにしてみせます…皆一緒に…!)」

 

その時、またノック音が聞こえてきた。

 

フラン「エスカルゴー、早くヤろー?」

 

扉越しに妹様の声が聞こえてきた。

エスカルゴさんと遊ぶ為(?)に、わざわざ迎えに来たらしい。

 

カルゴ「わ、わかってるから、待ってろって(汗)」

 

フラン「先に部屋行ってるわよ?」

 

カルゴ「はいはい」

 

何をやるのかしら…。

もしかして、お風呂でのアレの続き?

 

咲夜「いってらっしゃいませ、エスカルゴさん」

 

カルゴ「え、でも…」

 

咲夜「私のことはまた後で良いですよ。以前のように…また、屋根で夜の景色を眺めましょう♪」

 

カルゴ「…すいません、わかりました。それではまた…今夜早速」

 

こ、今夜早速!?

そっか…お泊まりは今日だけだものね…。

 

咲夜「ありがとうございます♪」

 

早く仕事終わらせなきゃ!

 

カルゴ「失礼しました♪」

 

入口で深々と一礼して、部屋を出て行った。

 

咲夜「………はぁ〜…緊張したぁ〜……」

 

大きく息をつくと共にベッドに倒れ込む。

 

オッケーされた…良かった…!

お嬢様…本当にありがとうございました…。

 

安心して疲れが一気に出たのか、そのまま深い眠りに落ちてしまった。




ねぇ、咲夜さんがヒロイン入りするって事、どれ
位の人が予想できた?
スゲー意外だったかな?
となると、他の誰かがヒロイン入りするのは…?
えー、もうヒロイン入りなんて無いだろう…。

LAWSONのカルボ美味い(本日の昼飯)
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