でも、内容はとんでもなくピュアですぞ。多分。
ベッドからこっそり抜け出して数時間。
俺は、全力で作って霊力で強化したトンデモ分身と死闘を繰り広げていた。
カルゴ「魔剣『妖魔雷霊剣』!!はぁぁぁっ!」
分身「ナメんなァァァァ!!雷武器『雷刀』!」
俺達が振るう武器は、高い金属音を鳴らしながら火花を散らしてぶつかり合い、弾き合う。
カルゴ「『風の傷』ッ!!」
分身「雷武器『雷盾』!!」
剣から放たれる超強力な衝撃波を、巨大で重厚な盾で防備する。その動きには一切の無駄が無い。
分身「っ!」
だが、衝撃波が1枚上を行き、盾にヒビが入る。
カルゴ「ト ド メ だぁぁぁぁっ!!」
分身「ぐっ……!!」
ヒビが入ったのを見逃さずに、剣を放り投げて盾ごと分身を貫く。貫かれた分身は小さく爆発して消え去り、落ちかけた剣を空中でキャッチ、背中にある鞘に収める。
カルゴ「ふぅ…ちっと疲れたな…」
時計台を見ると、短針は11を、長針は5を指している。23時25分……中途半端な時間帯だ。
カルゴ「あと35分か…」
何をしようか?
特訓するには、もう分身作る余力は無いし、風呂入るにも中途半端だし、何よりも、疲れてしまっているこの状態で風呂に入ったら確実に寝る。
そもそも、洗濯物増やすと咲夜さんの仕事を増やす事になる。出来るだけそんな事はしたくない。
シーツは汚しちゃったけどね…。
まぁ、俺が手伝えばいいんだけどさ。
じゃ…1人で素振りとか?うわ、寂しいヤツだ。
剣から充電しようにも、剣の力をさっきの風の傷で使い切っちまったからなぁ…。
充電器は博麗神社に置いて来ちまったし…。
八方塞がりだなぁ。
しゃーないな…残り35分、大人しく待つか。
何かをすることを諦めた俺は、大人しく屋根の上へと移動し、黙って待ち始める。しかし、すぐにキョロキョロソワソワとしてしまう。
カルゴ「はぁ……」
落ち着きが無い性格では無い俺がこうなってしまうのは、ある理由がある。
それは、1人に不慣れになったという事だ。
移動中を除き、俺のそばにはいつも誰かが居る。
博麗神社では霊夢と霊愛や魔理沙が。
永遠亭では鈴仙や巫月、てゐが。
妖怪の山や守矢神社では、弟や文、諏訪子様が。
そして紅魔館では、フランやレミリア、小悪魔、咲夜さん…といった具合に。
だからここ数年は、1人になる時間が短く、人間だった頃とは真逆に、1人が嫌いな性格になっていた。
いや、「1人が嫌い」では多少語弊がある。
「1人だと落ち着かない」のだ。
そばに誰かが居るのが当たり前だったから。
先日の事件解決の際も、敵が復活してくるまでは分身と喋っていた。例えそれがもう1人の自分であったとしても、誰かがそばに居るだけで心が落ち着くのだ。
カルゴ「あと30分…か…。はぁ〜……」
そう呟いた時、何者かに背中をつつかれた。
警戒して振り返るとそこには、レミリアが居た。
レミリアの気配なら気付くはずなんだがな…。
感覚鈍ったかな?
カルゴ「レミリアか。どうした?」
レミィ「別に。1人だと寂しそうだから来てあげただけよ」
ツンと澄ました顔をして、俺の隣に腰を下ろす。
カルゴ「寂しくなんかねぇさ。俺がそんな子供に見えるのか?」
レミィ「あらそう、なら寝るわ」
カルゴ「ごめんなさい一緒に居て下さい」
立ち上がったレミリアの腕を掴んで引き留める。
レミィ「咲夜が来るまでだからね」
カルゴ「うん。というか、そう言おうとしてた」
そう言葉を返してから、1つの疑問が湧いた。
カルゴ「なんでこれから咲夜さんが来るって知ってるんだ?」
レミィ「誰かと待ち合わせしてるからこんな時間にここに居るんでしょう?だとしたら、今日から付き合い始めた咲夜の可能性が高いと思うけど」
カルゴ「なるほどね。…まさか、咲夜さんまでも俺のこと好いてくれてたなんてな…」
そういえばさっきの夕飯の時、フランは驚いてたけどレミリアはあんまり驚いてなかったな。
まさか、咲夜さんが俺の事好きなのわかってた?
咲夜さんがレミリアに相談した…とか?
レミィ「あなたには、謎の魅力があるのかもね。私でさえもあなたにオトされたんだし」
カルゴ「オトされたって…(汗)」
レミィ「一体、これから何人の女をオトすのかが気になるわね」
カルゴ「そんなつもりは無いんだけどね…」
レミィ「断れない性格だものね、あなたは」
カルゴ「耳が痛い…」
レミィ「…あ、そろそろ日付変わるけど…何時に待ち合わせなの?」
カルゴ「0時」
現在は23時56分。
待ち合わせの時間まで、あと4分だ。
レミィ「なら、もう行くわね。咲夜の事だから、早目に来るでしょう。(どこから見ようかな…)」
カルゴ「とか言って、どこかから覗くつもりじゃ無いよなぁ?」
レミィ「…寝るわ。(たまーに、こういう変な所で勘が鋭いのよねー…。時計台からなら…何とか…バレないかしら…?)」
カルゴ「おやすみ。あとで潜り込むわ」
レミィ「起こさないでよね。(なら、終わりそうになったらスグ部屋に行かなきゃ)」
カルゴ「わかってる」
屋根から飛び降りたレミリアを見送り、深呼吸をする。今までは緊張などしていなかったが、一度意識してしまうと、やはり緊張してしまう。
カルゴ「はぁー……ふぅー……。うにゅあ〜……なーんか、変に緊張すっぞ〜…?」
思い切り背伸びをし、ボソリと独りごちる。
咲夜「ふふっ、私もです♪(“いつもの場所”で通じたのね…♪)」
カルゴ「うぉっ…」
突然、背後に咲夜さんが現れた。
気配を消して来たのか、また時を止めたのか…。
咲夜「驚かせてしまいましたか?」
カルゴ「い、いえ…。さ、隣どうぞ」
咲夜「はいっ、失礼します♪」
ウキウキした様子で俺の隣に腰を下ろす。
独り言聞かれた…恥ずかしっ!
って、何を持ってるんだ…?
その手には、ピクニックに持っていくような少し大きめのバスケットを持っている。
一体、何を持ってきたのだろうか。
咲夜「エスカルゴさん…」
カルゴ「はい?」
咲夜「私の告白を…受け入れて下さって、本当にありがとうございます」
真っ直ぐに目を合わせ、再び先程の礼を述べる。
だが、真っ直ぐに目を見られては、更に緊張してしまうというものだ。ましてや、咲夜さんと2人になる事すら久しぶりなのだから。
カルゴ「ぅ…あ……は、はい…!///」
ダメだ、緊張がッ!話題変えねば!
カルゴ「あ…そ、そのバスケットは一体…?」
咲夜「え…えっ、と…。ちょっとした…お菓子を作りまして…///」
モジモジしながらバスケットを開く咲夜さん。
中には、チョコやミニパフェ、マカロンなどの、美味しそうなお菓子がたくさん入っていた。
カルゴ「おおお…!相変わらず、凄く綺麗で美味しそうですね!」
ハート型だと!?
特に、ハート型のマカロンに目を惹かれる。
淡いピンクのマカロンに、新芽の如き若々しい色の薄い黄緑や、オレンジ色、黄色などなど…。
色彩豊かで、本当にカラフルだ。仕事が終わってからずっとお菓子を作っていたのだろうか?
咲夜「ありがとうございます……どうぞ、お食べ下さい…♪」
カルゴ「咲夜さんも一緒に食べませんか?」
咲夜「えっ?ですが…」
カルゴ「1人で食べるよりも、2人で食べた方が美味しいですよ?それに…俺達が付き合い始めた記念に…ね♪」
咲夜「…はい♪///」
カル咲「いただきます♪」
レミィ「(あっ、私も食べたい!!)」
月の光を返す湖を屋根の上から眺めながら、2人並んで一流パティシエ顔負けのスイーツを食す。
お菓子の力なのか、緊張した表情から一変、自然と顔が綻んでくる。
そんな中、やはり俺は咲夜さんの横顔を眺める。
眺めずには居られないのだ。
2人きりで居る時には、気付くと眺めている。
あくまでも無意識下での行動なのだ。
そして、本人に言われて気が付く。
いつもの流れだ。
明るい月夜に映えるな、咲夜さんの銀髪は。
すんげぇ綺麗…見惚れちゃうわ。
肌も透き通るように白いな。
咲夜さんの深い青色の瞳に、満月に近い月の光が入り込み、美しい輝きを放っている。
それが更に、咲夜さんの容姿を引き立てている。
カルゴ「……」モグモグ
パフェやっべぇな…。
そういや、バレンタインデーの度に別な種類のを作ってくれるよな。来年はなんだろうな…♪
貰えるように、努力しなくちゃな!
一方咲夜さんは、俺が顔を眺めているのを知ってか知らずか、マカロンを口に運びながら十四夜の月を見ている。
咲夜「今夜は…満月ではないみたいですね」
ほんの少しだけ残念そうにこちらを見る。
俺…いや、吸血鬼が、満月の夜を好んでいるのを知っての発言だろう。
カルゴ「ですね。でも、明日こそは満月ですよ」
咲夜「えっ…なんで分かるんですか?明後日かもしれないのに…」
カルゴ「月がほんの少ししか欠けてないですし、日付的にも明日が満月だと思います」
咲夜「なるほど…。満月ならわかるのに、その周辺の日だと同じようにしか見えないんです…」
えへへ、とでも言いたげに苦笑いする咲夜さん。
カルゴ「それはありますね。どれ位欠けてるのかなんて、パッと見一緒ですもんね」
咲夜「ええ……。そういえば、私の苗字でもある十六夜って、満月の翌日の月ですよね?」
カルゴ「ですね」
咲夜「今夜の様な満月の前日の月には、何か別な呼び方があるのでしょうか?」
素朴な疑問をぶつけてくる咲夜さん。
あまりに急な質問に、ゼロコンマ数秒だけ思考が停止し、慌ててしまう。が、すぐに持ち直して、頭をフル回転させて過去の記憶を呼び起こす。
上弦…下弦…いや、それは半月だろう!
んーと…えーと…!あー思い出せん!!
何のためにこれまで天文学の本読んできた!?
こういう時の為だろう!?(←違うわ
うー………うー☆
あ、わかったぞ!
カルゴ「今夜の、満月の前日の月は
やっと思い出せた答えをスラスラと述べる。
咲夜「小望月…なるほど、わかりやすくありがとうございます」
カルゴ「いえいえ。これ思い出すのにちょっぴり時間かかっちゃいました…」
咲夜「ぜ、全然かかっていませんよ?わずか10秒足らずで…」
カルゴ「…即答出来なかったので同じですよ…。十六夜関連なら即答出来ますが」
咲夜「そうなんですか?」
カルゴ「ええ」
人間だった頃に、咲夜さんの苗字の十六夜が月の別名として使われてる事を知って調べたからな。
咲夜「では、もう1つだけ質問してもよろしいでしょうか?」
カルゴ「もちろんです、どうぞ♪」
咲夜「十六夜とはどういった意味なんですか?」
これなら余裕だ!
カルゴ「“いざよい”は、くずくずと躊躇っている様子を表す言葉です。満月の翌日は、満月より月の出が遅れます。それが、月が出るのを躊躇っているように見えるということから来ているんです」
人間の頃に得た知識をこれでもかと披露する。
咲夜「なるほど…昔の人はその様な考え方をしていたのですね。月が、“出るのを躊躇っている”…だなんて、ロマンチックですね♪ 」
か、可愛い…。
カルゴ「そうですね♪昔の人の着眼点には、驚かされるばかりです」
パフェを食べ終え、ふぅっと一息つく。
咲夜「あら、口元にクリームが…」
カルゴ「えっ…」
どこだろう?
やばい、めっちゃ恥ずかしい。
咲夜「ここですよ♪」
カルゴ「ッ!?」
俺の下唇を、細く長い指でなぞって、指についたクリームをペロッとひと舐めする。
うわ、エッロ…!
意識して無いんだろうけど、すっげぇヤバい…!
レミィ「(きゃぁぁぁっ!大胆!大胆よ咲夜!)」
カルゴ「あ…ありがとう…ございます…///」
咲夜「いえ!まだお菓子はありますからね♪」
カルゴ「はい……///」
咲夜「(あっ…そういえば、チョコ棒作ってみたんだったわ…。どうしよ…バレンタインデーの時の妹様みたいに誘ってみようかしら…?)」
バスケットの中から、数本のチョコ棒を発見し、どうしようか考える咲夜さん。咲夜さんが言うチョコ棒とは、外の世界で言うポッキーだ。
咲夜「(だ、ダメよそんなの…!今よりも顔が近くなるなんて、緊張し過ぎて死んじゃう…!)」
マカロン美味ぇ…。
外の世界のお菓子ってどんな味だったっけ。
もう、すっかり忘れちったなぁ。
カルボナーラの美味さは覚えてるが、咲夜さんの作るカルボの方が上だしなー…。
その時、バスケットの中にポッキーが入っているのを発見した俺は、迷わずそれを手に取る。
外の世界ではよく好んで食べていたお菓子だ。
ポッキーじゃん。これも咲夜さんが作ったのか?
カルゴ「咲夜さん。もしかして、これも咲夜さんが作ったんですか?」
ポッキーを差し出しながら問うてみる。
咲夜「そうですよ。初めて作ったので、出来栄えに自信はありませんが…」
初めてでこのクオリティとか神か!?
ポッキーとして売れるぞ!?
ヒビキに見せたらぜってぇ間違えるわこれ!
カルゴ「これで初めてですか!?外の世界にも、これと似たようなお菓子がありますが、もの凄く素晴らしい出来栄えだと思いますよ!スティックに満遍なくコーティングされたチョコレート…。長すぎず短すぎず、ちょうどよい長さ!!本当に凄いですよ!」
咲夜「あ、あわわ…そ、そんなに、褒…め…///」
真っ赤になって慌てる咲夜さん。
そんな様子を見て、あることを思い付く。
カルゴ「そうだ、2人でこれ食べませんか!?」
咲夜「2人で…?」
カルゴ「はい!両側から2人が食べて行って…」
真ん中あたりでキスする…なんて…キャー!
咲夜「両側からって…!!(顔近くなる…!)」
途端に顔が真っ赤になる咲夜さん。
両側から食べた場合の結末を想像したのだろう。
カルゴ「外の世界じゃ、“ポッキーゲーム”と呼ばれていますが…カップルの遊びとして、深く定着してます」
多分。幻想郷でしかした事無いからわかんない。
咲夜「あぅぅ……そ、外の人達は…随分と積極的なんですね…。(だってそれ…妹様の時みたいに、キスするって事じゃ…!)」
確かにそれは思うわ、うん。
カルゴ「そうですね。1本で1回分行えるので、お手軽ですし…仲も深められたりしますからね」
咲夜「仲も…?」
カルゴ「はい。2人で1つの目標に向かって頑張る…みたいな感じですかね」
咲夜「なるほど…」
カルゴ「2人で食べるのに、途中で折れないようにするのって、思ってるよりずっと大変なんですよ?俺はもう慣れてますが」ドヤァ
さぁ!答えはYESですか!?
咲夜さんとチューしてぇ!!
って、何1人で興奮してんだ俺!
あんまガッツき過ぎたらダメだろ!
深夜テンションって怖いな!暴走しがちだよ!
咲夜さんも深夜テンションに堕ちて下さい!
美人メイドとポッキーゲームという、超悶絶案件なシチュエーションを想像し、頭がオーバーヒートしかけてしまう。
咲夜「(仲を深める…か。確かに、妹様や鈴仙ともとても仲良くしている…。勿論、お嬢様とも…。これで、より一層仲を深められるのなら……)」
咲夜さんは、俺の言葉に困惑し、ポッキーゲームを実行に移そうかやめようか考え込む。
一方俺は、そんな咲夜さんを眺めてはニコニコ…否、ニヤニヤしている。
どうかなー、OKしてくれるかなー♪
ダメだよな〜…だって今日が初めてだもんね…。
と思っていたのだが、返ってきた答えは思いもよらないものだった。
咲夜「お願いします、エスカルゴさん」
カルゴ「…はい?」
咲夜「わ、私と…ポッキーゲームとやらを…して下さい……/////」
やったァァァァァ!!
うおおおお、照れてる咲夜さんマジで可愛い!!
照れ顔堪んねぇ!押し倒してほっぺ触りてぇ!!
カルゴ「はい♪」
咲夜「………/////」
ポッキーの、チョコのついていないスティック部を咥えて、こちらを向いて目を瞑る咲夜さん。
カルゴ「じゃ…始めますよ?」
咥える前にそう確認すると、コクリと頷く。
緊張するぞこれは…!
まさか咲夜さんとポッキーゲームする日が来るとは、本当に、夢にも思っていなかった…。
高鳴る鼓動を感じつつ、ポッキーの先端部を咥えて食べ始める。咲夜さんもそれがわかったらしくて、俺に倣ってポッキーを食べ始めた。
途中で折れたり、唇を離したら負け…。
気を付けなきゃいけな
パキッ
咲夜「あ…折れてしまいましたね」
カルゴ「( ´・ω・`)」
どうやら、咲夜さんではなく俺がミスしてしまったようだ。緊張のあまり力が入り過ぎたらしい。
こんな顔になるのも仕方ない。
咲夜「まだまだありますから、もう一度やりましょう!」
カルゴ「はい!」
こうして、ポッキーゲームに熱中するも、中々上手くはいかなかった。
そして、ついに成功する時が来た。
咲夜「(うぅ……エスカルゴさんがすぐそばに…!近い、緊張しちゃう…!でも、もうすぐ…もうすぐでゴールよ、私!頑張るのよ!)」
うあああ咲夜さんが俺の目の前にィィィィィ!!
柔らかそーな唇…これが俺のモノになるのか…!
互いに目を瞑っていると思っているのだが、実は2人共薄目を開けている。それゆえに、内心ではとんでもない事になっているのだ。
咲夜「(あ…あぁ…!もう着く…着いちゃう…!!キスしちゃう…!)」
クソ、あと何ミリだ!?
暖かい気配はしてるのに触らない…!
その時、俺の唇が彼女の暖かい唇と重なった。
カル咲「───ッ!!!」
レミィ「(きゃー!きゃー!!とうとうキスしちゃったわよあの2人ーー!!やるじゃないのよ咲夜、このこの〜!)」
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!
柔らかいぞこの唇ぅぅ!!
幼女のと変わらない柔らかさ…最高かよぉぉ!!
咲夜「(あぁぁ…とうとうキスしちゃった…!エスカルゴさんのちょっぴり筋肉質な唇が…私の唇に触れて…。そろそろ離れなきゃなのに……つい…離れたくない…って思っちゃう…)」
離したくないな…この感覚。
それにしても、咲夜さんも離れようとしない…。
やばい、理性がぁ…。
落ち着け俺、このままエロ展開に持ち込めるのはあくまでもエロ本だけだ、実際の対人じゃそう上手くはいかん。
レミィ「(随分と長いキスねぇ…。私ともあんなに長くしたことないのに…)」
先に唇を離したのは、もちろん咲夜さん……ではなく、俺だった。
カルゴ「…ふふっ…キスしちゃいましたね…」
咲夜「そう、ですね…♡(もう少しの間だけ、していたかったけど…またすればいいのよね♪すごく緊張するけど…)」
ディープキスじゃなくて、普通のキスでここまで長くしていたのは、多分初めてだな。フランともここまでのキスはしたことない気がする。
レミリアや、鈴仙…霊夢や小悪魔とも。
咲夜「あ……あの……」
カルゴ「はい?」
咲夜「まだ…ありますよ♡」
そう言って、何本ものポッキーを見せてきた。
これはもう、誘ってると受け取って良いだろう。
カルゴ「なら…また出来ますね♪」
咲夜「はい……/////」
ゆっくり頷いて、またポッキーを咥える。
その様子を見て、生唾を飲み込む。
落ち着け…仮に咲夜さんとソウイウ関係になるとしても、それはまだまだあとの話…今すぐじゃない。
今はこの、健全なイチャつきを楽しむんだ。
付き合いたてならではの初々しさ。
これは、いつかは薄れてしまう。
だから、今この瞬間を、心に刻むんだ。
カルゴ「(咲夜さんの唇、)いただきます♪」
咲夜「…///」
約4時間後
レミィ「ZZZ……」
咲夜「あっ…もう太陽が…」
東の空から太陽が顔を覗かせ、それを見つけてしまった咲夜さんはハッとしたように顔を上げる。
カルゴ「ゲッ…すっかり時間忘れてた…」
咲夜さん、暖かかったな…。
実は、度重なるキスの後、咲夜さんは俺に寄りかかってきたのだ。当然、そんな事をされては舞い上がってしまい…軽いDまではイッてしまった。
咲夜「私もです…///」
カルゴ「そろそろ寝ますか…新しい1日が始まってしまいましたが…」
咲夜「もう少しだけ…こうして、一緒に……///」
そう言って、キュッと手を繋いできた咲夜さん。
柔らかい手の感触が直に伝わってきて、ドキドキしてしまう。
な、なんだよ…かなりデレてるじゃないか…!
もはや別人じゃないかって疑いたくなるぞ。
カルゴ「わかりました♪」
咲夜「ありがとうございます…♡」
結局、フランが俺達2人を見つけるまで、ずっと屋根の上で手を繋いでいた。レミリアは、何故か1人で時計台で眠っていたそうだ。
やば…デレ咲夜さんのキャラは何となく確定したけど凄く不慣れ…w
フランや鈴仙みたいに、ガッツリデレさせるのに慣れちまったからだな。