やばいやばい、すっかり遅くなっちまった!
早く帰って夕飯作らねぇとぶっ飛ばされる!
先程まで永遠亭で娘と戯れていた俺。
しかし、気が付けば外は真っ暗な闇に覆われて、美しい満月が昇っていた。
数日ぶりという事で、遊びも特訓も会話も、普段以上に盛り上がった。娘に責任を求めるつもりはサラサラない。そもそもの話が、娘とのコミュニケーションを怠っていた俺のせいなのだから。
そして、急いで娘と彼女と患者に別れを告げて、先程ようやく永遠亭を飛び出してきたのだった。
紅魔館〜博麗神社より、永遠亭〜博麗神社の方が距離があり、ほんの少し時間がかかってしまう。
カルゴ「ヤバいよヤバいよ…早くしないと…!」
急いで飛んでいた俺。
その時、もう真っ暗だというのに、誰かが博麗神社の方角からゆったりと飛行してきた。
白黒の服装が目立つ。
普通の魔法使いこと、霧雨魔理沙だ。
何やら、神妙な面持ちだ。
カルゴ「よう魔理沙!」
軽く挨拶して通り過ぎようとした俺。
だが魔理沙は、そんな俺を呼び止めた。
魔理沙「待てよ、エスカルゴ」
カルゴ「ん?何か用か?」
魔理沙「ちょっと…時間、いいか?」
余りに真面目な顔つきでそう言ったものだから、「ごめん、急いでるからまた今度な」…などとは言えなくなってしまった。
カルゴ「…おう、なんだ?」
魔理沙「ここじゃ場所が悪い、私の家まで来てくれないか?」
魔法の森にある魔理沙の家にか?
時間がアレなんだがなぁ…。
でもま、本気で飛べば何とかなるかな?
結局俺はその問いに頷き、魔法の森にある魔理沙の家までついてきた。物が捨てられない性格らしい魔理沙の家の中は、とてもでは無いが、お世辞にも綺麗とは言えない。
後ほど、片付けを勧めることにしよう。
カルゴ「それで、何の用だ?」
魔理沙が俺を家に連れ込むんだ、只事ではない事はバカでもわかる。
魔理沙「変なこと聞いていいか?」
カルゴ「うん」
なんだよ“変なこと”って。
魔理沙「もしもだぜ?友達がさ、人間辞めるって言ってたら…どうする?お前が人間だった場合、だぞ。吸血鬼じゃなくて」
カルゴ「────…」
なるほどね、霊夢からその話を聞いたのか。
あれ?でも霊夢は、生物は辞めないって…。
カルゴ「止める…かな。でもそれって、方法とかあるの前提で言ってるのか?」
魔理沙「あぁ、そうだ。方法はある」
カルゴ「なら、友達の人間卒業を受け入れ、俺も人間を辞め、その友達と永い時間を過ごしたいと考えるだろうな」
もちろんこれは本心であって、願いでもある。
仮に霊夢が人間を辞め、不死身になったとする。
しかしそれでは、俺とは永い時を過ごせたとしても、魔理沙などの人間の友人達はどうなるのか?
その考えに至った時……つまり、俺が不老不死となる前からの願いだ。
以前、妹紅にも話した考え。
寿命の差が問題となるのなら、周りのみんな全員不老不死になればいいのでは?
今回の場合は、寿命の差というよりも、同族が他種族へ切り替わる事への動揺だが、行く末を考えれば結末は同じ。
どちらかが先に死に、どちらかが生き残る。
魔理沙「お前でもそう思うのか…」
カルゴ「相手がそれだけ、自分の中で大きな存在なら、人間ってことに拘る必要は無い…と思う。一緒に過ごせるのなら、そっちを取りたいかな」
魔理沙「…ふむ…」
カルゴ「…どうだ、魔理沙。これを機に、本物の魔法使いにならないか?パチュリーみたいなさ」
少し冗談めかした調子で言うが、これは本心だ。
不老長寿になれば、共に永い時を過ごす事が出来るし、どちらかが寂しい思いをする事も無い。
魔理沙「じょ…冗談だろう?お前までもが霊夢と同じ事を言うなんて…」
そう言って苦笑する魔理沙。
対する俺は、霊夢も同じ事を言ったのかと驚きを隠せないでいる。
カルゴ「霊夢も、魔理沙と一緒に過ごしたいからそう勧めてきたんだろうな」
魔理沙「……なるほどなぁ…。どうやら霊夢は、仙人になるつもりらしいぞ?」
カルゴ「え」
仙人に…なるほど、不老長寿か。
なら、人間は辞めても生物は辞めない事になる。
前言っていた、「生物辞めるつもりは無い」という言葉には矛盾していない。もしや、あの時から仙人になるつもりだったのだろうか?
霊夢ならあんな死神には負けないから、ほとんど不老不死と変わらないだろうな。
魔理沙「やべ、まだ言っちゃダメなんだったぜ。今のナシで頼む」
大して焦ってもいない様子で手を合わせる。
カルゴ「わかったよ。霊夢が俺に言ってくれるまで知らないフリしとく」
魔理沙「サンキュ。…ところでさ」
カルゴ「?」
魔理沙「…エスカルゴは…さ。私に、どうなって欲しいと思っているんだ?冗談じゃなく、本音を聞かせてくれ」
答えによっては、とんでもない事態に陥りそうな質問を投げかけてくる魔理沙。
言葉選びには、普段より気を付けねばいけない。
カルゴ「…やっぱり俺も…魔理沙には魔法使いになってほしいなって思ってるよ。マジで」
魔理沙「理由聞いてもいいか?」
返事には肯定も否定もせずに、理由を求めてくる魔理沙。だが、俺の答えは決まっている。
カルゴ「さっきも言った通りだ。一緒に過ごせるのなら、それでいい。魔理沙居ねぇと…幻想郷での生活が成り立たないっつーか…」
魔理沙「?なんでだよ、フラン達が居るだろ」
カルゴ「そうじゃない。恋人だとか、そういうんじゃ無いんだよ」
魔理沙「んじゃ、どういう…」
カルゴ「恋人とか家族だけじゃなくてさ、友達も環境も全て含めての“生活”だろう?」
魔理沙「だな」
カルゴ「特に魔理沙はさ、俺が初めてまともに戦ったり、一緒に異変解決に行ったりして…特に思い入れがあるっつーかさ…。居なくなったら…寂しいな…と……思ってる」
魔理沙「ふむ…」
2人の間の空気を、謎の沈黙が支配する。
カチカチと、時計の針の音だけが部屋に響く。
ふと時計を見ると、魔理沙宅に着いてから15分程が経過していた。そろそろ帰らねばなるまい。
カルゴ「そろそろ帰るよ。片付けしとけよ?」
魔理沙「気が向いたらな」
やらないパターンですねわかります。
カルゴ「またな」
魔理沙「おう。なんか悪かったな、帰宅中に引き止めたりして」
カルゴ「気にすんな」
手をヒラヒラさせ、家の前から直接夜空へ舞い上がる。
魔理沙「茶を出すの、すっかり忘れてたぜ☆」
カルゴ「ただいまー!」
魔理沙宅を出て、およそ10分弱で博麗神社へ到着した俺は、勢いよく襖を開けて屋内に飛び込む。
霊夢「スゥ……スゥ……」
ね…寝てるだと!?
ま、まぁいいや…夕飯作ろうか……って、あれ?
分身がいない。
つまり、力を使い果たして自然消滅したのだ。
霊夢がこき使ったに違いない。
本来なら夕飯を食べているこの時間帯に、霊夢は寝ている。本当に、全て俺に丸投げのようだ。
いや、この2日霊夢に育児を押し付けてしまった俺が言うべきではないのだが。
カルゴ「霊愛〜、父さん帰ってきたぞ〜♪」
霊愛「たぁ〜♪」
ベビーベッドに居た娘を抱き上げると、嬉しそうにキャッキャと声を上げる。
カルゴ「今日はなー、父さん、かなり頑張ったんだぞ〜?色々とな〜」
霊愛「うぅ〜?」
指をチュパチュパしながら首を傾げる。
可愛い(確信)。異論は認めない。
カルゴ「指ちゅぱしてるが…ミルク飲んだか?」
霊愛「あぁ〜うぅ〜……」
カルゴ「…飲んで無さそうだな。待ってな、すぐに母さん起こすからな」
頭を撫で、頬をプニり、ベッドに下ろす。
霊愛「たぁ〜♪」
言ってること通じてる…よな?
話せないだけで言葉の意味理解してるよな?
カルゴ「ほれ霊夢、起きろ」
力が抜けていて、とんでもなく柔らかい頬をツンツンしながら声をかける。
霊夢「スゥ……スゥ……」
反応無し…だと?
ならば仕方ない、本気を出そう。
よっこらせ、とジジくさい声を出しながら霊夢の隣に横たわり、ギュッと強く抱き締める。
カルゴ「ほれ〜、起きろぉ〜」
霊夢「う…く……」
苦しそうな呻き声を上げる霊夢。それを見て腕の力を少しだけ緩め、その代わりに、丸出しになっている霊夢の腋に息を吹きかける。
霊夢「ひぅっ…くすぐったい…」
カルゴ「ほーら。起きてんだろー?」
霊夢「スゥ……スゥ……」
カルゴ「なんってわざとらしいんだ…。そんな事するやつには、こうするしかないな」
狸寝入りを決め込む霊夢の唇に、強めの口付けをする。そのまま強制的に舌を挿入、口内を優しく掻き回す。すると、ようやく霊夢は目を開き、俺を軽く突き放す。
霊夢「苦しい…」
カルゴ「おはよう、霊夢ちゃん?霊愛にミルク、飲ませてくれたかな?」
霊夢「あっ!!今何時!?」
カルゴ「卍」
霊夢「8時!?何でもっと早く教えてくれなかったのよ、もう!!」
時計を見た霊夢は焦り、急いでミルクを飲ませ始める。
カルゴ「いつ起きたんだよ?」
霊夢「抱き締められたときよ」
カルゴ「ならその時に、素直に起きりゃ良かったじゃないか」
霊夢「寝たフリ続けたらあんたがどこまでやるのか気になったからね」
カルゴ「なら文句言うな。…さて、夕飯作るか。何がいいとか希望ある?」
霊夢「特に無いわ。文句言わないから早くして。お腹空いたから」
相変わらずだなぁ、霊夢は…。
これでこそ霊夢って感じがするけどね。
カルゴ「よし、完成っと。ほれ霊夢、夕飯だぞ」
霊夢「早く食べましょ!」
今夜はバリバリの洋食。
俺の好みをとことんブチ込んだ。
カルボナーラ大盛りに野菜サラダ。
和風な風景には、とことん似合わない。
霊夢「大事な話あるんだけど、良いかしら」
カルゴ「うん、良いよ」
寝る直前、唐突に話を切り出してきた霊夢。
大事な話とは、先程魔理沙が言ってた話だろう。
霊夢「私ね……。人間、辞めるわ」
予想通りの言葉。
恐らく、博麗の巫女が人間を辞めるなんて、前代未聞な出来事だろう。紫さんの反応が気になる。
カルゴ「そっか」
霊夢「驚かないの?」
カルゴ「そこまで驚かないかな。でも…どうして人間辞めるんだ?」
霊夢「どっかの誰かさんなんかは、私が居なきゃダメダメだろうし、霊愛が気掛かりだからね」
どっかの誰かさんとは…俺の事か?
おいおい…酷い扱いだなぁ…。
カルゴ「ありがとうな、霊夢。俺のために…わざわざ人間辞めるなんて」
霊夢「誰もあんたの為なんて言ってないんだけど…良いわ、それで。…で、何になると思う?」
絶対わからないだろう、とでも言いたげに、ニヤニヤと俺の顔を覗き込んでくる。可愛い(確信)
カルゴ「勘だが…仙人かな?」
霊夢「…紫から聞いたの?」
カルゴ「え、紫さんに話してたのか」
霊夢「え?えぇ、話したわ。こういう大事な事は真っ先にアイツに言わなきゃダメだからね。何で仙人だと思う?」
言いたいことを言えたからか、ヤケに饒舌だ。
全く、愛いヤツめ。
でも…本当にわからないな。
カルゴ「天人っていう選択肢は無いのか?」
霊夢「アイツと同族になるのは嫌」
カルゴ「なるほど。それが答えか」
霊夢「あ」
カルゴ「見たか、俺の誘導尋問(?)!」ドヤァァァ
頬をペチペチと叩きながら、俺史上最高にイラつくドヤ顔をする。
霊夢「やるじゃない、エスカルゴのくせに……!でも、もう1つの理由はわからないでしょうね」
まだ理由があるのか。
負けず嫌いな俺は、その理由を考えながら布団の中でモゾモゾ動き回る。霊夢は、そんな俺を見てニヤニヤと笑っている。
そんなこんなで、20分が経過。
全く思いつかない俺は、唇を噛み締めながら白旗をあげる。
霊夢「どうやら降参のようね!」
今度は霊夢がドヤ顔をする。
なんと言うか…どんな表情をしても可愛い。
カルゴ「わかんねぇ。教えてくれ」
霊夢「天人と仙人には、決定的な違いがあるの。刃物で傷付くか否か。それと、住む場所」
カルゴ「ほう?」
霊夢「天人には、何故か刃物が通じないみたいだけど、仙人には普通に通じるの」
カルゴ「ほへー」
それは知らなかったな。
でもそれじゃ、普通の人間と同じじゃないか?
霊夢「天人になったら天界行かなきゃだしね…。毎日毎日こっちに来るのは面倒臭いから、仙人にしたの」
カルゴ「ほー………」
霊夢「…聞いてる?」
カルゴ「聞いてる。ただ、驚いてるだけ」
霊夢「何に?」
カルゴ「なんでそんなに知ってるんだ?」
霊夢「今日の昼間、紫を呼んで色々教えてもらったの。修行には何年もかかるから、その間は皆とお別れだけど」
カルゴ「え…」
霊夢「だから、霊愛がもっと成長してからになるわね。寂しくなるけど、生き物辞めないで人の体を捨てるにはこれしか無いの」
何年も…か。
そりゃ、楽に不老長寿が得られるわけない。
そんなのは分かってたけど…いざそう聞くと動揺しちまうな…。ダメだ、俺がしっかりしねぇと。
霊夢「でも…仙人に成るにあたって、1つだけ不安なことがあって……」
カルゴ「魔理沙、か」
霊夢「……………」
ズバリと当てられた霊夢は、視線を外して黙る。
それはつまり、正解を意味していた。
カルゴ「さっき魔理沙から聞いたぞ。霊夢、魔法使いに成らないか勧めたんだってな」
霊夢「……だって…私だけが不老長寿になったら…魔理沙と一緒に居れなくなるじゃない…」
徐々に涙目になる霊夢。
どうやら言葉選びを間違えたようだ。
カルゴ「あわわ、えっとな、咎めるとかそういう意味じゃねぇよ!?ただの事実確認だぞ!?」
霊夢「わか…て……る…グスッ」
うわぁぁぁ泣かせちまったぁぁぁぁ!!
とりあえずアレ伝えないと!
カルゴ「お、俺もな、霊夢と全く同じ考えでよ!さっき会った時、魔法使いにならねぇかって俺も勧めといたんだ!」
霊夢「なんて……言ってた…?」
カルゴ「お前までも霊夢と同じ考えなのか、て」
霊夢「そう…」
カルゴ「でも、結構前向きに考えてると思うよ。悪い反応では無かったし。押せば落ちると思う」
霊夢「…よかったぁ……」
安心したのか、目元に残る涙を指で拭い、笑顔を見せてくれた。
その後、寝る準備は整っているのに、霊夢の気持ちは昂ったままらしく、色々話してくれた。
霊夢「…娘を取るか親友を取るかで…ココ最近、ずっと悩んでたの。結果私は、娘を取った。でもそれによって、魔理沙と一緒に居れなくなる事に後から気付いて……怖くなったの…」
なるほどね…そりゃ悩むよな…。
そんな重要な悩み、なんで今まで話してくれなかったんだろう…ちょっと寂しいな…。
霊夢「それも紫に相談したら、“なら魔法使いに成ってもらえば良いんじゃない?”…って言うから…丁度遊びに来た魔理沙に勧めてみたの。でも反応がいまいちで…もしも断られたら、私は……どうすれば良いんだろうなって……思って…」
次第に嗚咽を漏らし始める。
俺はそんな彼女の背中を優しくさする。
霊夢「…霊愛の事は大事だけど…魔理沙の事も、同じくらい大事…。どちらか選ぶなんてことは、軽々しくは出来ない……」
俺は入ってないのね…(汗)
霊夢「でも───…」
突然に言葉を切る霊夢。
つい気になって、次の言葉を急かしてしまう。
カルゴ「でも?…」
霊夢「あなたが勧めてくれたなら…大丈夫ね♪」
ニコッと笑って、布団の中の俺の手をキュッと掴む。柔らかい霊夢の手から、普段よりも少し暖かい温もりが伝わってくる。
カルゴ「なんで?」
霊夢「だって、あなたが願うことって全部叶っちゃうんだもの♪」
カルゴ「え…?」
やべぇ、思考が追いつかない。
霊夢の思考に追いつかないなんて初めてだ。
いや、バカにしてるわけじゃなくて。
カルゴ「俺、なにか願ったっけ…」
霊夢「『強くなりたい』って願えばホントに強くなるでしょ?『霊力使いこなせる様になりたい』って願えばホントに使いこなしちゃうでしょ?」
カルゴ「彼女らを幸せにしたいって願いは叶ってないぞ。これ1番重要なやつな」
霊夢「?何言ってるのよ。もう私たちは幸せよ?あなたの理想とは少し違うかもしれないけどね、フランもレミリアも鈴仙も、みんな幸せを感じてるわ。じゃなかったら、あいつらの性格からして、文句言いそうなものじゃない?」
カルゴ「…まぁ…そうかも?…そうだと…イイんだけどな…。そう、都合よくいくかねぇ…」
霊夢「大丈夫大丈夫♪私は、あなたの起こす奇跡を信じてるからね♪」
俺の起こす奇跡…。
願えば叶う…か。ただの偶然だよ、そんなの…。
カルゴ「…ありがとな、霊夢。話してくれて」
霊夢の頭をポンポンしながら笑顔で礼を言う。
怒るかと思ったが、そんな事は無いようだ。
カルゴ「でも、そういう大事なことは1番に相談して欲しかったかな」
霊夢「そうよね…。本当は、あなたに1番に言うべきなんだろうけど…それでも、あなたの悩みを増やしたくなかった…」
俺のことを想っての事か…。
そっちの方が、「信用されてないのかな」っていう心配に繋がるんだよなぁ…。
カルゴ「そんな心配はしなくていい、大丈夫だ。何かあったらすぐに言ってくれ。信用…してくれてるんだろう?」
霊夢「当たり前でしょう?」
カルゴ「なら話してくれよ。心配するし」
霊夢「うん…わかったわ」
深々と頷くその様子を見て、心から安心した俺。
カルゴ「っ…ふわぁぁ…」
中々濃い1日で、しかも徹夜だったせいで、ついコックリコックリとしてしまう。
霊夢「クスッ…もう寝ましょ?霊愛も寝てるし」
カルゴ「そうだな。ごめんな、2人きりにしちゃって」
霊夢「そうね。分身もすぐに消えちゃったし」
カルゴ「充電させなかったのかよ」
霊夢「忘れてたわ」
わ す れ て た !?
霊夢「でも、たまには羽を伸ばしてきなさいね。疲れが溜まって、倒れたりしたら大変だもの」
カルゴ「…うん」
羽を伸ばす…か。
でもそれは、霊夢もやるべきだよな。
カルゴ「……今度…里へ降りて飯食い行くか」
霊夢「!?じゃあ餡蜜!餡蜜が食べたいわ!!」
途端に目を輝かせる霊夢。まるで子供の様だ。
カルゴ「はいはい、また今度ね」
霊夢「楽しみね〜♪」
カルゴ「だな♪」
ムギュッと腕に絡みついてくる。
デレたらトコトンデレる、それが霊夢だ。
カルゴ「それじゃ、おやすみ」
霊夢「おやすみなさい♪…んっ♪」
優しくキスをして、その日は眠りについた。