※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

223 / 1140
こっちの方が日常に近いかもね…(汗)
最後、古いネタ使ってますw


前回の話の中で疑問に思ったことがあったという読者さんがいたので、ここでお答えしますデス。

Q.vs麗葉の時は、白狼天狗達を能力で浮かせたのに、なんでクジラは浮かせなかったの?
A.重すぎて、電気の力では浮かせられないから。

こんな感じで答えますので、どんな些細な疑問でも構わないので、気になったら遠慮無くどうぞ。
答えられるものなら全て答えます。
今回は、後書きに補足もつけておきます。


永遠亭での日常

紅魔館で2日過ごした俺は、本日滞在する予定の永遠亭へと移動している。フランや娘に、これでもかと甘えられたので、いつもより数分、出発が遅れてしまった。

可愛いから許してしまったが、仕方ないと思う。

可愛いは正義、それは幻想郷も変わらない。

…そんな事言ったら、みんなが正義になるが。

 

カルゴ「はよーございまーっす」

 

住居側の玄関を開け、部活に来た学生の如く軽く挨拶し、中に入る。娘の声がしないところから察するに、既に寺子屋へ行ってしまったようだ。

それを察し、舌打ちをしたい気持ちになったが、永遠亭での自室に向かい、荷物をまとめる。

 

カルゴ「さーて…何しようかな……」

 

永遠亭での日常…それは、ただダラけることだ。

ふざけている訳ではなく、本当に。

永琳から手伝いの要請があった場合は、手伝う。

鈴仙が里へ薬を売りに行く際も、手伝う。

それ以外は特に、やる事がない。

言われなくても手伝う事はあるが、永琳に呼ばれない時に行ってもやる事が全く無いのだ。

「ほとんど」じゃなくて「全く」無い。ゼロだ。

ボケッと座っているだけだ。

 

てゐ「あ、エスカルゴ来てたウサ?おはよウサ」

 

いつの間にか、部屋の入口にてゐが立っていた。

相変わらず可愛らしい容姿をしている。

嘘つきで無ければ、頭を撫でたりして可愛がったかもしれない。

 

カルゴ「おはよ。巫月はもう寺子屋行ったのな」

 

てゐ「そうウサよ〜、間に合わなくて残念だったウサねぇ〜?クックックッ…」

 

カルゴ「……」

 

こういう所が無ければ良いのだが…。とはいえ、もう慣れてしまっているのでイラつきはしない。

 

てゐ「巫月、寂しがってたウサよ?『エスカルゴ来ないなー』って。どうするウサ?」

 

カルゴ「帰ってきたら目一杯甘えさせてやろ…」

 

いや、迎えに行こうかな?

堂々と入っていいって慧音も言ってたし。

 

てゐ「それがいいウサね〜。さーて、どこか遊びに行こうかね〜」

 

カルゴ「…落とし穴掘るなよ?」

 

そう呼びかけると、一瞬だけピクリと反応した。

どうやら、穴を掘るつもりだったらしい。

 

てゐ「掘らないから安心しろウサ〜」

 

後ろ手に手を振りながら、部屋から離れて行く。

俺はその背中を見送り、畳の床に寝転がる。

 

あいつ、ぜってー何か企んでやがる…。

落とし穴には気を付けねぇとな。

それだけじゃねぇ、そのほかのトラップにもだ。

てゐが補強した鼠捕りはマジで骨が逝くからな。

そーいや、鈴仙は何処に居るんだろ?

 

その考えに至った時、永遠亭の奥で爆音がした。

 

ドゴォォォォン…

 

カルゴ「な、なんだ!?」

 

はね起きて、音のした方へ向かう。

ここに来るのももう10年目だから迷いはしない。

方向から考えると、輝夜の部屋辺りからだろう。

トラップに気をつけながら廊下を走り、とうとう輝夜の部屋の前に到着した。予想通り、音は輝夜の部屋からだったらしく、襖が吹き飛んでいる。

 

カルゴ「姫様!」

 

呼び掛けながら部屋に駆け込んで、輝夜の安否を確認する。

 

輝夜「あら、おはようエスカルゴ。来てたのね」

 

カルゴ「お、おはようございます…。ところで、あの爆音は一体……」

 

輝夜「余りに暇だったから、イナバと弾幕ごっこしてたのよね。そしたら盛り上がりすぎちゃってね☆」

 

てへっと子供らしく笑い、ウインクする。

輝夜は無事な様だ。

 

カルゴ「れ、鈴仙はどこに…?」

 

輝夜の言う「イナバ」とは即ち鈴仙の事だ。

「イナバと弾幕ごっこしてた」…ということは、ここに鈴仙が居るはずなのだが、姿が見えない。

 

輝夜「襖に挟まれてると思うわ〜」

 

廊下へ吹き飛んでいる襖の山を指さす。

大して心配している様子はない。これで心配していたら、それはそれで驚きでしかないが。

 

カルゴ「ちょおい!!」

 

それもっと早く言ってよ!!

 

急いで襖を退かしにかかる。

下敷きになっているかもしれないという事は、上に乗ったら圧迫してしまうので、上には乗らずに、1枚1枚の襖を投げる様にして退かす。

すると、萎れたウサ耳が見えた。

覆い被さっている残り全ての襖を払い除けるようにして退かし、鈴仙を抱き起こす。

 

カルゴ「鈴仙!大丈夫か!?」

 

鈴仙「うん…大丈夫…イタタタ…」

 

大丈夫…なのか?

まぁ、かすり傷位しか無いけどさ。

 

カルゴ「姫様…これはちょっとやり過ぎじゃありませんか?」

 

輝夜「だ〜か〜ら〜。盛り上がりすぎちゃったんだってばー」

 

振袖をフリフリしながら悪びれもせずに答える。

かなり長く生きているはずなのに、そんな威厳はこれっぽっちも感じられない。ほんのたまーーにだけは、カリスマめいた一面も見せるが、本当に希である。

 

鈴仙「盛り上がったというか…一方的にやられただけなんですけどね…」

 

ボソリと一言。

もちろん、地獄耳がこれを聞き逃すはずがない。

 

カルゴ「姫様ぁ…。少しおイタが過ぎますねぇ。お仕置きさせていただきます」

 

立ち上がりながら、ボキボキと指を鳴らす。

何年前だったかは忘れてしまったが、数年前から輝夜へのお仕置きが許可された。

誰から許可されたのかというのは言わずもがな。

とはいっても、俺と輝夜はあまり顔を合わせないので、お仕置きの回数は少ない。どこかの幻想郷の姫より、こちらの姫は(比較的)大人しいのだ。

 

輝夜「イヤよ、エスカルゴの電気痛いんだもん」

 

カルゴ「そりゃお仕置きですから。痛くしなきゃお仕置きの意味が無いでしょう?」

 

ニッコリ微笑んで、電撃を浴びせる準備をする。

 

輝夜「目が…目が笑ってないわ…」

 

カルゴ「そう見えますか?…鈴仙。暇な兎達に、壊れた襖の修理頼んどいてくれるか?」

 

鈴仙「うん、わかったわ」

 

服やスカートにかかった埃を払って、パタパタと駆けて行った。俺はその背中を見送り、お仕置きに怯えている輝夜に視線を戻す。

 

カルゴ「室内だと、俺まで永遠亭を荒らすことになるんで、外行きましょーか?」

 

輝夜「え…いつもの電気じゃないの?」

 

カルゴ「俺って気まぐれなんで、予定変更です。いつもより厳しくいきます。鈴仙を吹っ飛ばしたんですからね。さぁ、外行きますよ」

 

輝夜「はぁ〜い…」

 

目が笑っていない笑顔で威圧し、外へ行くぞ、と指で示す。勿論、蓬莱人相手なので容赦しない。

 

輝夜「…なーんて、大人しく付いていく訳が無いでしょ!」

 

クルリと背を向け、自分の部屋から外に逃げようとする輝夜。着物を着ているにも関わらず、意外と走るのが速い。着慣れているからだろうか。

 

カルゴ「逃がしません」

 

離れていく輝夜の背中に手のひらを翳す。

電撃を放つわけではなく、能力を発動させる。

相手に気付かれないよう電気を帯びさせるなど、俺には造作もない事なのだ。

 

輝夜「え…えぇ!?きゃあっ!浮いてる!!」

 

輝夜を浮かせ、右へ左へ、上へ下へと揺さぶる。

クジラなんかとは違って、軽い軽い。

 

カルゴ「さーて、お仕置きタイムですよー」

 

指の上でバスケットボールをクルクル回す様に、輝夜を空中でクルクルと回す。

 

輝夜「ふ、ふんっ!こんなの、飛べばなんてこと無いの……と、飛べないぃぃ!」

 

カルゴ「俺からは逃げられませんよ〜。ほらほら外行きますよ〜」

 

わざわざ玄関へ行って外へ出るのが面倒臭く感じた俺は、輝夜がやろうとしていた様に彼女の部屋から外に出る。

 

輝夜「い〜〜〜や〜〜〜!はーなーしーてー!」

 

カルゴ「お仕置きしたら離してあげますよー」

 

輝夜「電気嫌ぁ!!バチバチ嫌ぁぁぁ!!」

 

カルゴ「はいはい、泣き言は後でたっぷり吐いてくださいね〜」

 

輝夜「鬼ー!悪魔ー!」

 

カルゴ「吸血鬼ですからねー」

 

輝夜「何なのよそれー!」

 

空中でジタバタする輝夜を能力で押さえつけて、竹林の上空で固定する。

 

輝夜「こ、今度は動けない…!?」

 

カルゴ「今日はどんな声で啼いてくれるんでしょうかね、楽しみです」

 

輝夜「怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!」

 

カルゴ「まず最初は…千本の針で突きましょう。混合武器『雷銃&雷槍』」

 

輝夜「───ッ!!」

 

ナイフではなく、鋭い槍を大量に出現させる。

それを見た輝夜は、口をパクパクと動かす。

 

カルゴ「行け」

 

輝夜「ひっ…!」

 

それから約1時間もの間、竹林周辺では若い女の泣き叫ぶ声が響き渡ったそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カルゴ「キィィ……」

 

時は流れて、お昼直前。

慧音の寺子屋にて、娘を見守っている。

過去に慧音に言われたように、堂々と入って。

しかし、姿は蝙蝠だが。

更に残念なことに、来るのが少し遅かった様で、帰りの会をしているところに来てしまった。

 

チッ…お仕置きし過ぎたか?

話も長引いちまったし…。

授業見れなかったなんてなぁ…残念だぜ。

 

慧音「…注意事項は以上だ。みんな、気をつけて帰るんだぞ!」

 

一同「はーい」

 

不審者ねぇ…幻想郷にも居るんだなぁ…。

見たこと無いだけに、実感湧かねーな。

 

一同「さよーなら!」

 

元気だねぇ…。

 

皆がさっさと帰っていく中、巫月だけは最後まで残り、ゆっくり帰りの準備をする。普段の生活ではあまり見られない一面だが、マイペースな子なのだ。

 

巫月「慧音先生、さよなら〜」

 

慧音「お父さんがそこで待っているぞ。一緒に帰ってあげなさい」

 

父娘「!?」

 

天井にぶら下がる俺を指さす慧音。

俺は暴露された事に驚いて、巫月は父親がそばに居たことに驚く。

 

巫月「あの蝙蝠がエスカルゴですか?」

 

慧音「偶に、こうして巫月のことを見守っているぞ。大好きなんだな、巫月のことが。(まったく、相変わらずの親バカめ…)」

 

梁からパッと足を離し、落下中に人型に戻る。

慧音は見慣れた様子でそれを見ているが、巫月はそれを初めて見るので、目を見開いている。

 

カルゴ「来たぜ、巫月」

 

巫月「エスカルゴっ!」

 

カバンを放り出して、照れくさそうに手を上げる俺に抱きつく巫月。フワッと女子の甘い匂いが鼻をくすぐる。

 

カルゴ「済まないな、朝間に合わなくて。お昼、どこかに食べに行こうぜ」

 

巫月「うんっ!…あ、鈴仙がお昼作ってるよ…」

 

カルゴ「鈴仙には話付けてあるから、そこは安心していいぜ」

 

巫月「やったっ!!」

 

万歳しながらピョンピョン飛び跳ねる巫月。

こうして見てると、「ウサギだなぁ」と感じる。

 

カルゴ「…じゃあ、また!さよなら!」

 

巫月と手を繋ぎ、慧音に別れを告げる。

 

慧音「う、うん…さよなら…」

 

寺子屋を出た俺たち父娘は、鈴仙と合流する予定の、竹林の入口へと向かう。そこで鈴仙と合流した後、里の食事処でお昼を食べ、その後はいつも通りのんびりとした流れで過ごせれば良いと思う。

 

 

 

鈴仙「あっ、来た来た!おかえり!」

 

竹林の手前では、どこかソワソワした様子で鈴仙が待っていた。何というか…とにかく可愛い。

 

巫月「ただいま!」

 

手を繋いでない方の手を上げる巫月。

こうして見てると、子供っぽいなぁと感じる。

妹達が居るとこれほど子供っぽく振る舞わないので、長女としての自覚はあるようだ。

 

鈴仙「さっ、行こっか!」

 

巫月「うん!」

 

 

 

その後、定食屋に入ってガッツリお昼を食べて、甘味処をまわってお菓子を食べ、烏が鳴き始める頃に、家路についた。

食べ歩きしている最中に、鈴仙から、俺が巫月を迎えに永遠亭を出てからの様子を聞いた。

お仕置きを受けた輝夜は全身が痺れてしまって、鈴仙が永遠亭を出る頃にはまだ痺れていたとか。

ピクピクとしか動けない輝夜の事を、てゐを初めとする兎達がおもちゃにしていたらしく、永遠亭に輝夜の悲鳴が響きまくって大変だったらしい。

それを聞いた時は、大いに笑ったものだ。

 

 

 

鈴仙「夕飯、ちゃんと食べれるかなぁ…」

 

カルゴ「少なめでいいでしょ。…それにしても、ちょっと食べ過ぎたな。動かねぇと太っちまう」

 

鈴仙「∑('∨' )ギクッ」

 

ポツリと言ったその一言を聞いた鈴仙は、ピタリと足を止める。それに気付いた巫月と俺も足を止め、表情を窺う。俯いていて、表情は見えない。

 

カルゴ「…どした?」

 

鈴仙「エスカルゴ…ってさ…。太ってる女って…嫌い…よね?」

 

随分と突然だな!?

 

カルゴ「好きか嫌いかの2択で言えば嫌いだね」

 

鈴仙「うっ…うぅぅ…」

 

カルゴ「!?」

 

嗚咽を漏らし始め、次第に涙目になってくる。

俺がなにか余計な事を言ったのは明確だ。

 

カルゴ「どうした?」

 

巫月「あー、エスカルゴが鈴仙の事泣かせたー」

 

カルゴ「えぇ!?鈴仙は太ってないだろ!?な、何を勘違いして…」

 

鈴仙「体重…先週と比べて1キロ増えたの…」

 

カルゴ「そんなの、誤差の範囲だろ…」

 

わからないが、俺はそう思っている。

俺が人間だった頃は、体重は増減を繰り返してたから、それが普通なのか異常なのかは俺には分からない。だが、そんな俺から言わせれば、1週間で1キロなんて言うのは「誤差の範囲」だ。

 

鈴仙「誤差のレベルじゃないわよぉ…><」

 

どうしようどうしようと焦る鈴仙を、巫月はただ眺め、俺の方は、どうすれば良いのか考える。

運動しろと言うのは簡単ではあるが、1人きりで運動させるのは寂しいだろうし、させるものでもない。ならば俺もそれに付き合うべきだろう。

 

カルゴ「そんじゃあ、一緒に運動して汗流すか。2人でやりゃ、1人でやるより頑張れんだろ?」

 

鈴仙「…!うん!ありがとっ!」

 

パァッと明るい顔になる鈴仙。

太ったという自覚があるのなら、運動量を増やすなり何なりすれば良いのだが……あまりやる気が出ないのは想像に難くない。

 

巫月「私も私もー!」

 

カルゴ「よし、3人でやるか。それじゃあまず、ここから永遠亭まで、ウサギ跳びで帰ろう」

 

母娘「!?!?」

 

ここは、人里のハズレ。

永遠亭までは、かなりの距離がある。

 

鈴仙「も、もう少し近付いてからにしない…?」

 

カルゴ「そうやって甘えていると、いつまで経ってもそのまんまだぜ。俺は先に帰るぞ」

 

誰かに言うには、まず自分がそれをやってみて、「やるぞ」と見せつける必要がある。

そこで俺は、その場にしゃがんで、ウサギ跳びを開始する。有言実行だ。

 

鈴仙「ほ、本当にやるの!?」

 

巫月「私もいくー!エスカルゴ待ってー!」

 

鈴仙「!?」

 

巫月もウサギ跳びを始め、俺を追いかけてくる。

少しスピードを落とし、娘と合流し、鈴仙を振り返りながらウサギ跳びで進んで行く。

人間なら、「走って帰るぞ」と言う所だが、生憎鈴仙達は妖怪。人間よりも体力があるので、最初からスパルタでいく。

 

 

 

数十分後、ほうほうの体で永遠亭に到着した。

俺の目論見通り、3人とも汗びっしょりだ。

 

鈴仙「も…もう真っ暗じゃないの…」

 

カルゴ「だな。さ、風呂入るぜ」

 

巫月「うん!」

 

玄関からは普通に歩き、永遠亭の中に戻る。

 

鈴仙「な、なんでそんなに歩けるの…?足がパンパンなんだけど…」

 

カルゴ「仕方ないなぁ…。はい、風呂まで連れてってやるよ」

 

鈴仙「ありがと…」

 

足がプルプルしている鈴仙をおんぶする。

鈴仙の長い耳が、シナシナとしている。

 

運動不足な鈴仙には、ちとキツかったかも…?

 

帰るなり風呂場に直行し、入浴の準備を始める。

巫月はさっさと脱いで浴室へ。

俺もさっさと脱いで、タオルを巻き、入浴の準備を整える。鈴仙も服を脱ごうとするのだが、力が入らないのか、脱衣すらままならないようだ。

 

カルゴ「大丈夫?」

 

鈴仙「ダメみたい…。脱がせてくれる…?」

 

カルゴ「はいよ」

 

慣れない不器用な手つきで、制服を脱がし、下着までも脱がす。色々丸見えになるが、それには目もくれずに、鈴仙を立たせ、手を繋いで浴室に入る。

 

巫月「やっと来たの?おそーい!」

 

巫月は既に、風呂に浸かっていた。

小さい時から教えて来たように、しっかり肩まで浸かっている。

 

カルゴ「悪い悪い。鈴仙が甘えてきてな」

 

鈴仙「えへへ…」

 

巫月「ふーん…」

 

 

 

相変わらずシャワーが苦手な俺は、その時だけは巫月や鈴仙に手伝ってもらい、親子3人でゆっくりお風呂に浸かる。

 

カルゴ「あ゙〜…気持ちいい…」

 

巫月「だよね〜…」

 

鈴仙「運動した後のお風呂は気持ちいいわね…」

 

カルゴ「だなー…」

 

およそ41℃ほどのお湯は、夏場は少し熱いような気もするが、これもまた良い。

 

やっべ…寝そうだこれ。

なんだかんだ言って、俺も疲れてるな…。

もうちょい温まったら布団入るか。

 

鈴仙「スゥ……スゥ……」

 

カルゴ「!?」

 

寝息が聞こえてきたので隣を見てみれば、なんと鈴仙が巫月に寄りかかって眠っていた。

なぜ巫月は何も言わないのかと思ったら、巫月も鈴仙に寄りかかって眠っている。どうやら、互いを支えあって眠っているようだ。

 

カルゴ「やれやれだぜ…」

 

溜息をついた俺は、自分が寝てしまわないうちに風呂を出ることに決めて、寝ている2人を能力で浮かし、脱衣場へと移動した。

 

鈴仙「んっ……ピリピリ、する…」

 

体を拭いていると、まず鈴仙が目を覚ました。

ピリピリするというのはもちろん俺の能力の影響である。電気を帯びさせて浮かび上がらせているのだから、肌に直に触れたらピリピリするというものだ。

 

巫月「んぅ……ふぇっ…へっくちっ!」

 

巫月は、目を覚ますと同時にくしゃみをした。

熱い風呂から急に出たから、仕方ない。

 

カルゴ「起きたか。2人共、風呂で寝てたぜ?」

 

母娘「え」

 

カルゴ「それだけ疲れたってことだ。今日の所はこれで寝ることにしようか。俺も眠いし」

 

巫月「でもなー…弾幕勝負したかったなー…」

 

と言った直後に欠伸をする。

頭ではそう思っていても、肉体は休息を欲している。

 

カルゴ「明日の朝やればいいだろう?何も今やる必要は無いんだ。休める時に休もう。な?」

 

巫月「はーい」

 

 

 

 

 

その後、寝巻きに着替えた俺たちはすぐに布団に横になり、俺を真ん中にして眠りにつく。

巫月が幼い頃は、巫月を真ん中にして両脇に俺と鈴仙が居たが、成長するにつれて寝方も変わったのだ。しかし、寝付きがいいのは変わらない。

 

鈴仙「ふふっ…よく寝てる…♪」

 

カルゴ「そうだなぁ…。さ、俺らも寝よーぜ」

 

鈴仙「その前に……」

 

言葉を切り、布団の中でキュッと手を握る。

何か言いたいことがあるようだ。

 

カルゴ「どうした?」

 

鈴仙「1回だけ…シよ?」

 

それを聞いた俺は、深いため息をついた。

何故なら、今しかヤる時間が無いからだ。

明日は、ご飯を食べたら巫月と弾幕勝負。

その後は博麗神社へ移動しなければいけない。

つまり、時間が無いわけだ。

 

カルゴ「1回だけだぞ?」

 

鈴仙「はぁ〜い♪」

 

 

 

このあと(夜明けまで)滅茶苦茶セッ〇スした。




ちょ、まさかの終わり方…w

補足
マッコウクジラなんかは、成体ならば3.5〜5.7㌧もあります。そんなのは流石に持てません。
逆に言えば、それより軽ければOKという事。
なお、何キロまでなら持ち上げられるのか、正確な値は不明です。
何故なら、幻想郷にはそこまで重いものがないから、測定することすら出来ないからです。
木で測ろうにも、伐採する必要がありますから、それ程の木を切ったら自然破壊に繋がります。
(魔法の森の木なんか切ったら病気になりそう…)
ゆえに、何キロまでなのかは不明です。
能力で持ち上げられなかったら力技ですね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。