※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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多分、何処よりもここが一番日常っぽい。
けど、書きにくい。

またまた、質問に答えますコーナー。
Q.寺子屋に入る時にわざわざ蝙蝠化する意味は?
A.授業参観でも無いのに、自分の親じゃない人が教室の後ろに立っていたらどう思いますか?
「何でいるの?」「子供にベッタリかよ」とか、考えませんか?
ファザコンな巫月なら兎も角、「他の子には迷惑だろうな」という、彼なりの配慮です。
それと、「娘にベッタリだと気付かれたくない」という、2つの意味があります。

慧音だけは彼の存在に気付きますがそれは、教室の後ろの天井に蝙蝠が1匹でぶら下がってたら、そりゃ前にいる先生は気付くよねってww
微弱な気配を感じ取れるのは、年季の差と考えて頂いて構いません。


博麗神社での日常

次の日、巫月との弾幕勝負を終えた俺は、早々に永遠亭を出発し、博麗神社へと向かった。

巫月や鈴仙、上海や蓬莱は寂しがってくれたが、グズグズと留まっていたらその分だけ予定がズレこんでしまうので、仕方なく短時間だけ稼働する分身を置いてきた。それだけでも、俺の予想より20分は遅れてしまったが。

 

カルゴ「おはよ〜っす、来たぜ〜」

 

例によって、玄関からではなく賽銭箱のある縁側から神社内に入る。そこでは、畳に寝転がる母娘の姿があった。今日は少し暑いので、ダラケるのも仕方ないだろう。そうでなくとも、やる事が無い時はのびのびとダラケているが。

 

霊愛「おはよぉ…」

 

霊夢「おはよ〜…お賽銭は?」

 

カルゴ「あ、忘れてた」

 

霊夢「今すぐ入れてきなさいよバカぁ」

 

カルゴ「悪い悪い」

 

賽銭箱にジャラジャラと小銭を入れ、手を叩き、このまま平和に過ごせますようにと願う。

 

カルゴ「入れてきたー」

 

霊夢「ありがと、後で回収するわー」

 

カルゴ「いつもみたいにすぐ行くわけじゃないんだな。体調でも悪いのか?」

 

霊夢「動きたくない〜…」

 

霊愛「私も〜…」

 

ゴロゴロと転がる巫女姿の2人。

それを見下ろし、ついこの言葉が漏れる。

 

カルゴ「怠惰デスねぇ…」

 

霊夢「あー?なんだってー?」

 

カルゴ「んー?怠惰だなーって」

 

霊夢「はぁ…今日ばっかりは、ダルくて言い返す気にもならないわ…」

 

まだ30℃越えてないだろこの気温…。

これでダルいとか言ってたら夏終わるぞ。

つーか、毎年こうツッコンでるような気がする。

 

霊夢「そうだ、アイス食べましょ!」

 

霊愛「おー!」

 

ピョコッと飛び起きた2人は冷凍庫へ向かう。

何味があるのか忘れてしまったが、2人して色々迷っているようだ。

 

カルゴ「開けっ放しにすんなよー」

 

開けたままでアレコレ迷う2人に声をかけるが、返事は無い。俺の声は届いていない様だ。

 

カルゴ「ったく…」

 

仕方ないなと諦め、縁側に横たわる。

背中に、冷凍庫から漏れ出てきたヒンヤリとした冷気が触れる。まだ開け放しているようだ。

 

カルゴ「おーい、早く閉めろってー。中のモンがダメになっちまうだろー?」

 

振り返って声をかけるも、やはり返事は無い。

アイス選びに熱中しているらしい。

不貞腐れた俺は、太陽へ向き直って光を浴びる。

夏が近い日差しがジリジリと照りつける。

日焼けは好きでは無いが、暖かい光は好きだ。

この日光浴のせいで焼けてるのは間違い無いが。

 

カルゴ「はぁ……」

 

霊夢「なーにため息ついてんのよ」

 

いつの間にか、そばに霊夢が居たようで、寝転がる俺の頭上に腰を下ろす。

手にはバニラアイス(?)を待っている。

 

カルゴ「冷凍庫、閉めたか?」

 

霊夢「閉めた」

 

カルゴ「ならいいんだ」

 

やばい…すげー暑いな。まだ6月手前だろうが。

松岡修〇さんがついに幻想入りしたか?

太陽神松岡〇造…炎火とどっちが熱いんだろ…?

もしも松〇修造さんが異変を起こすとしたら、「灼熱異変」とか呼ばれるんだろうな。

「お米食べろ!!!!!!」とか言いながらそのお米を燃やしそうだ。

 

カルゴ「はぁ………あっつい…」

 

さらにため息が漏れる。

熱い事を考えていたらか、余計に熱くなった。

暑さにやられたのか、頭もボーッとしてきた。

 

霊夢「…あんたも舐める?」

 

白いアイスを咥えながら、霊夢が問いかける。

 

カルゴ「………うん…舐める」

 

長めの沈黙の後、ゆっくりと起き上がって、隣に居る霊夢の肩を掴んで抱き寄せる。

 

霊夢「ちょ、なに?暑いからくっつかないでよ」

 

カルゴ「舐める……舐める……」ボケー…

 

霊夢「…?どうしたの?」

 

カルゴ「霊夢…舐める」

 

霊夢の頬にツゥッと流れる汗をペロリと舐める。

 

霊夢「きゃっ!な、なに!?」

 

汗がしょっぱいのはもちろんのこと、汗によって霊夢の匂いがムワッと強調されており、離したくなくなってしまう。

 

カルゴ「やっぱりしょっぱいね。イイ匂いだし」

 

霊夢「なんでほっぺ舐めるの!?(力が強くて離れられない…!寝惚けたような顔しながら、なんて力してんのよコイツは…!)」

 

カルゴ「霊夢だから」

 

霊夢「全くわかんないわよ!」

 

カルゴ「もっと舐める…」

 

縁側にドサッと押し倒して、首やら頬やらに舌を這わせ、止めどなく流れてくる汗を舐めとる。

そうこうしているうちにアイスは溶け始め、霊夢の顔にぽたぽたと垂れ始めた。

 

霊夢「冷たっ!ねぇ、そろそろ退いてくれない?アイス溶けてきたから」

 

カルゴ「垂れたアイスも舐めてあげるね」

 

霊夢「そうじゃなくってぇ…!」

 

口元に垂れたアイスをペロリ。

ほんのり甘い味がするが、しょっぱい味と混ざってしまい、何味かは特定不能だ。

 

霊夢「やんっ…離してぇ…暑い…」

 

羞恥のあまりに耳まで真っ赤になる霊夢を見て、ムラッと衝動が沸き起こった次の瞬間には、押し倒したまま唇を重ねていた。

ムニッと柔らかい感触が伝わってくる。

唇の味も甘い味としょっぱい味が混ざっている。

 

霊夢「(暑いってばこのバカー!)」

 

カルゴ「ぷはっ……あっついな…」

 

霊夢「そうよ!暑いから離れてってば!」

 

ここぞとばかりに溶けかけたアイスを口に運ぶ。

棒を咥えると、その一口だけで食べ切った。

 

霊夢「あーもー…ほとんど液体だったじゃない」

 

カルゴ「舐めたい」

 

霊夢「もう舐めるとこ無いわよ」

 

カルゴ「あるもん」

 

そう言って、パクッとアイスの棒を咥え込む。

俺の狙いは…そう、間接キスだ。これは、普通のキスとはまた違うドキドキ感を得られる。

 

霊夢「ほんと、いつまで経っても子供よねぇ…。ねぇ、もしかしてあんた、のぼせたの?」

 

カルゴ「知らない」

 

虚ろな目でアイスの棒をチュパチュパしながら、知らないと答える。ボーッとしている頭では、まともな思考など出来はしない。

なお、霊夢の予想は当たっており、長時間陽の光を浴びていた事により、のぼせてしまったのだ。

 

霊夢「そんな棒なんか舐めてないで、アイス舐めたら?持ってきてあげるから」

 

カルゴ「ん…お願い」

 

霊夢「何味がいい?」

 

カルゴ「霊夢と同じやつ…」

 

霊夢「はいはい」

 

再び縁側に横になり、霊夢の帰りを待つ。

ヒンヤリとした冷気を感じて振り返ると、霊夢がこちらに向かって歩いてきていた。手には、袋から出したアイスを持っている。

 

霊夢「中で食べたら?そっち暑いでしょ」

 

カルゴ「…そうする」

 

動くのがダルいと感じる俺は、ナメクジよろしくズリズリと這って移動する。ここまでのダルさを感じたのはいつぶりだか覚えていない。

 

カルゴ「来たよ〜、ちょーだーい」

 

霊夢の足元まで移動した俺は、アイスを催促。

残念ながら、パンツは見えない。

無言で渡してきたアイスを受け取り、寝転がった姿勢のまま、ガボッと口に突っ込む。すると、口の中が急速に冷えていく。

 

カルゴ「冷てっ」

 

霊夢「そりゃーそーでしょ。それ食べてさっさと正気に戻ってよね」

 

カルゴ「元々正気だよ?」

 

霊夢「ならもっとシャキッとしなさいよ。そんな惚けた顔してないで」

 

カルゴ「ん…」

 

少しは頭がはっきりしてきたぞ。

もしかして、軽く日射病になってたか?

いや…まさかな。俺が日射病なんて…無いよな。

 

カルゴ「もー少ししたらお昼だな。何にする?」

 

霊夢「そうねぇ…。そうめんが良いわ。霊愛は?(間延びした話し方からいつもの話し方になった…やっぱ頭イカレてたんだ…)」

 

霊愛「私もそうめん!」

 

カルゴ「えー、このクソ暑い中麺茹でるのか?」

 

霊夢「文句言わないのよ。多数決でそうめんに決まったんだから、大人しく茹でなさい」

 

いつから多数決になったんだろ。

まぁ、俺がなんと言おうと、2対1じゃどっち道不利だったろうが…。

 

カルゴ「はぁ…わかった」

 

アイスを食べ終えた俺は、早々に調理を開始。

無論それは、やる気がある訳ではなく、「面倒な事は早く終わらせたいから」である。

 

カルゴ「あぢ〜〜〜…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「いけない!今日は妖怪退治の予定があったんだった!」

 

3時のアイスも食べ、のんべんだらりと横たわっていた時、唐突に霊夢が声を上げた。

 

カルゴ「何でそんな大事なこと忘れてんだよ…」

 

霊夢「こんな暑けりゃ忘れるでしょ!」

 

カルゴ「知らん!」

 

暑くて忘れるとはどんな理論じゃ!

 

カルゴ「どんな依頼なん?」

 

霊夢「里の東端の廃屋に、蛇みたいなウネウネした妖怪が住み着いてるって噂でね。被害は出てないし、里人がチラッと見ただけらしいんだけど、被害が出てからじゃ遅いから…って事で、またまた自警団の連中に頼まれたのよ」

 

テキパキと服装を整え、お祓い棒を取り出して、御札共々準備を進める霊夢。普段は怠惰だが、こういう一面を見ると「なんか凄い」と感じる。

 

カルゴ「ほー。気をつけて行ってこい、留守番は俺に任せ給え」

 

寝転がったまま、ビシッと敬礼。

 

霊夢「何寝ぼけたこと言ってんの?」

 

カルゴ「寝ぼけとらん」

 

霊夢「あんたも行くのよ。霊愛もね」

 

カル愛「え!?なんで俺(私)も!?」

 

霊夢の発言に、ぴったりシンクロする父娘。

 

霊夢「巫女としての勉強よ。退治は私とエスカルゴに任せて、見てるだけで構わないわ。でもついてきなさい」

 

霊愛「はぁ〜い…」

 

カルゴ「しゃーねーなぁ…はぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東端にある廃屋に到着。

見た目はただのボロ屋だが、いかにも魑魅魍魎の類が蠢いていそうな雰囲気を醸し出している。

 

霊夢「さっ、行くわよ。霊愛もついてきなさい」

 

霊愛「はーい」

 

スタスタと平気な顔で入っていく母娘を見、こうしちゃおれんと2人のあとを追って中に入る。

真っ暗だが、夜目が効く吸血鬼はなんて事ない。

ただ、霊夢と霊愛はそうでは無いので注意が必要である。

 

霊夢「ねぇ、臭いで居場所特定出来ない?」

 

カルゴ「犬じゃねぇからわかんねぇな。血の匂いでもすればすぐにわかるが」

 

霊夢「不便ねぇ…」

 

カルゴ「うっせ」

 

親子3人、バラバラになって散策を開始する。

気配なんて、これっぽっちも感じない。

 

霊愛「暗いなー…怖くなんて無…きゃあっ!」

 

唐突に悲鳴を上げる霊愛。

 

カルゴ「どうした!?」

 

声のした方を向いて声をかけるも、娘の姿は見えない。別な部屋にいるらしい。

 

霊愛「足に変なの絡んできた!気持ち悪い!」

 

カルゴ「なンだと!?」

 

急いで娘のいる部屋へ向かう。

そこには、紫色の触手に両足を絡まれて動けなくなっている娘の姿があった。

 

カルゴ「霊愛っ!!」

 

霊愛「お父さん助けてぇぇ!!」

 

嫌悪感を丸出しにしている霊愛は、泣き叫ぶように助けを求める。当然、俺の答えはYESだ。

 

カルゴ「雷武器『雷斧』!!」

 

斧を作り出し、床板ごと触手を切り落とす。

紫色の触手から、紫色の液体が流れ出てくる。

 

霊愛「お父さんっ!」

 

足を拘束されるという恐怖を味わった霊愛は、解放されると同時に俺に抱きつく。

 

カルゴ「霊愛、外行ってろ。このキモチワリィ奴は、俺と霊夢で何とかする」

 

霊愛「わかった!」

 

俺が来た方へと戻り、玄関から外へと飛び出る。

俺はその様子を見届け、切り落とした触手に目を落とす。切られた方は動いておらず、元の方はいつの間にか何処かへ引っ込んでしまっていた。

 

『蛇みたいなウネウネした妖怪────』という霊夢の声が頭の中でよぎる。その直後、なんとも言えぬ嫌な予感がした。

 

霊夢「きゃああああっ!!」

 

カルゴ「霊夢!?」

 

今度は、別な部屋から霊夢の声が。

急いで声が聞こえた方へ行くと、四肢を押さえつけられ床に倒されている霊夢の姿が。霊夢を押さえつけている触手は先ほどと同じ紫色で、その他にも数本、周囲に蠢いている。

霊愛に絡みついていた触手より太い。

 

霊夢「助けてぇ!ヌルヌルしてて気持ち悪いわよコイツら!!」

 

カルゴ「言われなくても……!」

 

手に持っていた斧で、霊夢の手を縛っている触手に斬り掛かるが、キィンッ!という金属音の様な高い音を立てて、斧は弾かれてしまった。

 

カルゴ「ふぁっ!?」

 

霊夢「なにやってんのよ、早くしなさい!」

 

カルゴ「ちがっ…切れないんだよ!」

 

霊夢「はぁ!?」

 

なんだこれ、さっきは切れたろ!?

このままじゃ、霊夢の手足が引っ張られて千切れちまうなんてことに成りかねない…どうする…!

風の傷使えば振り払え…いやダメだ、霊夢がタダじゃ済まない!スパークも同じだ。斧で切れないんじゃ、その他の武器も同じ……。

 

霊夢「ひゃあっ!?」

 

カルゴ「どうした!?」

 

霊夢「こ、こいつ、スカートの中に入ってきたんだけど!?」

 

カルゴ「!?!?」

 

驚いて霊夢の下半身に目をやると、数本の触手がスカートの中でモゾモゾと動いているのが見て取れた。

 

カルゴ「何してンだテメェェェ!!」

 

再び斧を振るうが、またも弾かれる。

手、足、その他の触手全てが切れない。

 

カルゴ「千切れろよクソがァァッ!!!」

 

踏んだり蹴ったりするも、ビクともしない。

恐らくこのまま放っておけば…人間だった頃に、嫌という程見てきた“あの展開”になる事は間違い無しだ。

 

霊夢「あンッ…当たっ…て……」

 

はぁ!?マジでそんな展開になるのかよ!?

 

カルゴ「巫山戯んなヨ…ぶち殺したるァァ!!」

 

雄叫びを上げて雷を乱発させ、部屋中にモゾモゾとしている触手に命中させるがビクともしない。

 

霊夢「はっ、早くしてっ!こいつ、私の事…!」

 

カルゴ「ビクともしねぇんだよコイツ!手立てが思い付かねぇんだ!!」

 

引っ張ったり殴ったりするが、やはり効かない。

 

霊夢「いやぁぁぁ!こんな…こんな奴に…!!」

 

クソ、どうすりゃイイんだ!?

これ以上屋内で暴れたら、この建物の倒壊は避けられない…。でも、このまま放っておいても霊夢が触手に…!

クソッ、どうやって助け出せば…!

 

殴ったり切ったり蹴ったりしながら思考を巡らすが、傷1つ付きはしない。

 

無闇にスペルを発動させても霊夢が傷つくだけ…ならどうすれば…………そうだ!

 

カルゴ「霊夢っ!」

 

床に倒されている霊夢に、ガバッと覆い被さる。

当然霊夢は驚きの表情を浮かべる。

 

霊夢「ちょっと!?こんな時に何をやっ…」

 

カルゴ「このクソ妖怪をこの建物ごとぶっ殺す。でも霊夢まで殺っちまうかもしれない」

 

霊夢「!?」

 

俺は吸血鬼。生き埋めになっても問題は無い。

だが、霊夢は仙人。死ぬ要素満載だ。

 

カルゴ「大丈夫、お前の事は守る」

 

霊夢「れ、霊愛が…」

 

カルゴ「霊愛は外に出した、大丈夫だ。…スペルカード発動!」

 

霊夢の頭を、ギュッと抱え込む。

ボロ屋とはいえ、梁や柱の木材は太く、倒れてきたら大変な事になるのは目に見えているからだ。

 

カルゴ「一閃『Mishap of Thunder』!!!」

 

建物の上空に魔法陣を出現させる。

大きさは、この建物1つ分程の大きさだ。

 

霊夢「ほ、ホントに大丈夫な…ひゃうっ…」

 

カルゴ「ブッ殺す…!召喚ッッ!!!」

 

ゴシャアアアアアアアアアアッッ

 

 

 

霊愛「お父さん!?お母さん!?」

 

外にいた霊愛は、親達がまだ中に居る建物が突然破壊されたことに驚く。

 

 

 

轟音を立てて崩れた建物の下で、俺達は───。

 

カルゴ「霊夢…大丈夫か…?」

 

瓦礫をどかしながら、霊夢の安否を確かめる。

幸い、彼女からの返事はすぐに返ってきた。

 

霊夢「大丈夫…。……あっ、ほどけてる」

 

カルゴ「よっし、予想通りだ。行くぞ」

 

優しく抱き起こし、瓦礫の山から飛び立つ。

元いた場所を見てみると、まだ触手がピクピクと動いている。やはり、叩くべきは根っこなのかもしれない。

 

霊夢「気持ち悪いやつだったわね…。どうやって仕留めればいいかしら…。夢想封印ならイケると思う?」

 

カルゴ「俺がやる。どうせ廃屋だからな、燃やしちまえばイイだろう」

 

霊夢「そ…そうね…」

 

カルゴ「カケラ1つ残さずに消し去ってやるよ。流星符『ファイアシューティングスター』」

 

手の中に、火花で出来た超高温の火球を作り出しそれをジワジワと大きくしながら、胸の前で構えていた手を頭上に移し、元○玉を放つ時のように構える。

 

カルゴ「そォら、消えて無くなれェ!!」

 

バチバチとスパークを起こしながら、流星の如く降り注ぐ火球。下手をすれば、近隣の建物も危険なのだが、そんなことにはお構い無しだ。

 

ボォォン…

 

瓦礫の山に触れた途端、火花を飛ばしながら爆発した。跡形もなく消すには燃やすのが一番だ、と俺は思う。

 

霊夢「大丈夫かしらね?近くの建物とか…」

 

カルゴ「大丈夫だろ、近くったって100mは離れてるんだしな。さ、仕上げだ」

 

霊夢「仕上げ……?」

 

カルゴ「雷牢『雷神の牢獄』」

 

炎を覆い尽くす様に囲み、2度の指鳴らしの後、大爆発を起こさせた。そう、バックドラフト現象だ。再度囲み、今度は酸欠させる。後には、完全な炭と化した廃屋だけがあとに残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その晩

 

自警団への報告等を済ませた俺達は神社に戻り、風呂を済ませて夕飯を済ませた。

 

霊夢「はぁ〜…ホント散々だったわ、今日は…」

 

布団に倒れ伏しながら不満を吐き出す霊夢。

霊愛は一足先に眠っている。

 

カルゴ「全くだ。あんなキモい奴がいるとはな。物騒な世の中になったものだぜ」

 

霊夢「『建物ごとぶっ殺す』…なーんて言ってたあんたも大概だけどね」

 

カルゴ「はぁ〜?そんな事を言っていいのかー?俺が助けなきゃ、あのキモい触手に犯されてたんじゃないのかー?」

 

霊夢「うっ……」

 

カルゴ「そういえば、お礼を聞いてないなぁ〜?助けてもらったらお礼を言うべきではないか〜?まさか、それくらいのことは出来ますよね〜?」

 

タジタジになる霊夢の反応が可愛くて、ついつい意地悪してしまう。本心では、礼なんか求めちゃいないが、可愛い姿を見るチャンスは逃せない。

それに、霊夢は素直に礼を言うのが苦手だ。

そんな霊夢だからこそ、反応が見たくなる。

 

霊夢「ぅ…あ……/////」

 

霊夢とて礼は言っておきたいのか、モジモジしながら目を泳がす霊夢。この、真っ赤になった顔が物凄く可愛いのだ。

 

カルゴ「んー?ほらほらー、どーしたー?」

 

顔を寄せ、ニヤニヤしながら煽る。

照れながらの「ありがとう」ほど、ぎゅっと抱き締めてあげたくなるものは無い。

 

霊夢「そんなジロジロ見ないでよ…近いし…///」

 

カルゴ「隣で寝てりゃー近くもなるだろー」

 

霊夢「……///」

 

おぉう、顔を赤くする霊夢可愛ええ…!

我慢、我慢するんだ俺!抱き締めるのはまだだ!

 

霊夢「あ………あり…がと、ね?/////」

 

カルゴ「〜〜〜〜〜ッ!!」

 

キタキタキタキタキタキタキタキタ!!!

あーもー可愛スギィィィィ!

 

真っ赤になって礼を言う霊夢にハートを撃ち抜かれた俺は、隣で横たわる霊夢を強く抱き締めた。

シャンプーのイイ匂いが鼻をつく。

 

霊夢「何よ急に…」

 

カルゴ「大好き…ぜってぇ誰にも渡さねぇ…!」

 

霊夢「他の誰かの所に行くつもりなんて無いわ」

 

くぉぉ…可愛い…っ!

 

カルゴ「へへっ…サンキュな☆」

 

抱き締めたまま、頬にそっと口付け。

スベスベとしていて、いつまでも触っていたい。

 

霊夢「ふんっ…。あんたこそ、最初の方はあんま乗り気じゃなかったくせに、随分乗り気ね。結構前からだけどさ」

 

カルゴ「一度手に入れたなら、一生自分のそばに置いておきたいタチなんでね」

 

霊夢「独占欲強いのね…」

 

カルゴ「まぁね」

 

俺は多分、人一倍独占欲が強い。

だから俺は、人間の頃から東方のエロ同人が超絶大嫌いだったんだと思う。

推しキャラを、俺だけのモノにしたいから…。

 

カルゴ「独占欲は強くても、束縛は強くないはずだけど…大丈夫かな…?」

 

霊夢「束縛?そんなの感じたことないから、安心しなさい」

 

カルゴ「そりゃ良かった」

 

霊夢の言葉を聞き、心底ホッとする。

実は内心、「俺は束縛が強いのでは?」と疑っていたのだ。

 

霊夢「…それにしても、“一度手に入れたなら一生自分のそばに置いておきたい”なんて、レミリアみたいな事言うわね?あいつも似たような事言ってたわ。多分、メイドのこと言ってたんでしょうけど」

 

カルゴ「ほー…」

 

霊夢「でも私……あんたのそーゆーところ、結構好きよ」

 

カルゴ「……!」

 

こんなド直球に言うか!?

うおおおおおおお、可愛すぎかァ!?

 

カルゴ「俺も…霊夢のそーゆーとこ、好きだよ」

 

霊夢「(どーゆーとこ…?)ありがと…///」

 

 

その後、布団で散々イチャついてから、ピッタリ密着しながら眠りについた。




あまりにも日常系が書きにくいのでついエロ同人要素入れてしまった。
それで、「もしそんな展開になったらエスカルゴはどの様に考えるか」と考えたら、独占欲が強いエスカルゴはブチギレるだろうなーと思ったら、オーバーキルになりましたw
潰す、燃やす、粉微塵…ひぇぇw
バックドラフト現象、マジ便利。

スパーク(spark)
名詞として使う場合はこの様な意味になります。
放電などによって火花が出ること。
また、閃光を発すること。



幻想万華鏡のLINEスタンプ出ましたね!
俺?もちろん即買いですよwww
電車の中で叫びそうになりましたな!!!
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