※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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地の文すごい少ない………。
というか、戦闘の描写が下手くそになってる…?
精進します。


腕試し③

巫月Side

 

エスカルゴが外で弾幕ごっこをしているその頃、私達姉妹は地霊殿の奥でお空さんと戦っていた。

 

お空「はっはっはー!あなた達、本当にお兄さんの子供なの?避けてばっかりじゃない!」

 

全方向に高密度な弾幕をばら撒きながら、余裕そうに私達を見下ろすお空さん。その言葉に、ギリギリと歯ぎしりする。

 

巫月「暑いから力が出せないだけよっ!絶対に、勝ってみせるんだから!」

 

お空「それはどうかなー?」

 

こっちも向こうも、まだスペルは使ってない。

なのに…なによ、この密度…!

 

穹「(うーん…やはり、父上の戦闘訓練受けた方が良かったですかねぇ…。反撃しようにも、私には通常弾幕しかありませんよ?まぁ、被弾はありえませんがね)」

 

弦月姫「(密度は凄いですが、隙間があれば何て事ありませんね。高密度でも、時間を止めて余裕で避けられますし)」

 

巫月「っ…!」

 

穹は瞬間移動みたいな速さで避けるし、弦月姫は時間止めて避けてるみたいだし…何か悔しいっ!

私と霊愛は普通に避けるしか…!

 

霊愛「お姉ちゃん!こういう時って、どうやって反撃するんだっけ!?」

 

同じく避けるので手一杯な霊愛が話しかけてくる。

 

巫月「そんなのわかんないわよ!!わかってたらもうやってるから!!」

 

霊愛「…!そんな言い方無いじゃない!」

 

あっ…妹に八つ当たりなんて…。

 

巫月「ごめん、暑さのせいでイラついてただけ!気にしないで!」

 

霊愛「それなら仕方ないわね!!でもそれ、私にじゃなくてお空さんにぶつけたら!?」

 

巫月「ぶつけよーとしても……避けるので精一杯なのに…!」

 

霊愛「っ…そうだった……!」

 

 

 

 

 

鈴仙「はぁ……。妹に八つ当たりなんて、巫月もまだまだね。あとで注意しなきゃ」

 

鈴仙はそれを、部屋の入口からエスカルゴの分身と一緒に眺めていた。そして、私の行いを見て、大きい溜め息をついた。

 

分身「でも、霊愛ちゃんに言われて気付いたようだし…注意しなくても大丈夫じゃないか?って、アイツなら言いそうだ」

 

鈴仙「確かに、エスカルゴならそう言いそうね。でも、変ね…」

 

分身「なにが?」

 

鈴仙「エスカルゴから訓練受けてるはずの巫月が反撃出来ないなんて…。確かに高密度だけどさ、反撃出来ないほどじゃないと思うの」

 

追い詰められていくばかりの様子を見て、ぼそりと呟く。確かに、スペルではないからまだそこまででもない。

 

分身「…鈴仙ちゃん、吸血鬼にとってこの暑さがどれほどの強敵なのかが分かってないようだな。普段聡明な巫月ちゃんですら八つ当たりする位、まともな思考が出来なくなるんだ。だからまぁ…何とかして普段の思考に戻せたら、なにかしらの突破口を開ける…と、思うぜ」

 

鈴仙「そんなに暑いのがダメなのね…」

 

分身「俺は分身だから何ともねぇけどよ、吸血鬼は弱点が多いんだよな。流水、ニンニク、日光、銀などの魔除け効果を持つ物、暑さ、等々…。(そーいや、ニンニクが食えなくなったって、アイツ泣きそうになってたな)」

 

鈴仙「やっぱり、吸血鬼ってキツいわね」

 

分身「キツいよ」

 

鈴仙「…………」

 

少しの間考え込む鈴仙。

分身は相変わらず、こっちを見守ってくれてる。

 

 

 

 

 

弦月姫「お姉様、そろそろ1枚目のスペルを使いませんか!?このままでは、いつか押し切られてしまいます!」

 

巫月「私達が先に使ったら負けたみたいでヤダ!私はまだ使わないから!」

 

弦月姫「そんな意固地にならずに使いましょう!負けてしまっては、元も子もありません!私は、お父様にガッカリされたくありません!」

 

巫月「ッ!」

 

もし負けたら…なんて言うのかな…。

 

「それでも俺の娘かよ」

「お前にゃガッカリだぜ」

「幼い頃から教えてきたのになぁ…」

「俺の見込み違いだった、か…。残念だ」

「暴走してないお空に負けるかよ普通」

 

巫月「……………………………」

 

弦月姫「お姉様…?」

 

 

 

 

 

鈴仙「普段の思考に戻せたら…か。暑いのがダメなら、氷か何かで冷ませばいいんじゃない?でも持ってきてないし…うーん…」

 

分身「そう、冷ませばいーんだよ。ヒートアップしちまった頭をな」

 

鈴仙「…そうだわ!穹ちゃんの、風を操る程度の能力で…!」

 

分身「正解。でも、言っちゃダメだぜ?」

 

鈴仙「なんでよ?このままじゃ負けちゃう…」

 

分身「アイツはさ、自分の娘達に、自分で考えて戦って欲しいって思ってんだ。誰かの指示を仰ぐばかりじゃなくてな」

 

鈴仙「…!」

 

分身「エスカルゴ曰く、『四姉妹の中じゃ、巫月が司令塔的役割を担ってる。だから、その巫月が暑さとかでダメになった時に妹達はどう動くのかを見るのが、今回の腕試しの目的だ。勝ち負けは関係無い。どっちに転ぼうが、褒めるつもりしかない』…だとさ」

 

鈴仙「なるほどね…。(やっぱり褒めるのね…)」

 

分身「3人は巫月ちゃんに頼りがちだ。だから、それを止めさせて自分流の戦い方を磨いてほしいって考えてんじゃねぇのかな」

 

鈴仙「エスカルゴならそう考えそうね。…でも、その通りかもね。巫月が居なくても、妹達が戦う機会はあるでしょうしね。特に霊愛ちゃんはさ、次の博麗の巫女なんでしょう?妖怪退治とかさ…誰よりも戦う機会が豊富じゃない?」

 

分身「多分な。あと、アイツこうも言ってたぜ。『多分、突破口を開けたとしてもお空には負けるだろう。4人が束になって掛かったとしても、お空の高密度な弾幕には耐えられないはずだ』…って」

 

鈴仙「エスカルゴらしくないわね。いつもなら、娘達を信じてやまないのに」

 

分身「それほどまでに、八咫烏の力を取り込んだお空ちゃんは強いってことさ」

 

鈴仙「頑張って欲しいわね…」

 

分身「ああ…」

 

 

 

 

 

お空「それなら、お望み通り使ってあげるわっ!核熱『ニュークリアフュージョン』!!」

 

超巨大な弾幕を数個放ち、その後に高密度で細かい弾幕を発射するお空さん。圧倒的すぎる力の差を見せつけられ、私達は歯を食いしばる。

 

弦月姫「お、大きい…こんな大きい弾幕、初めて見た…。(すごい熱…確実に回避せねば…)」

 

穹と弦月姫は、相変わらず余裕で避ける。

 

弦月姫「でも、逃げてばかりでは勝てませんね!私もそろそろ、使わせてもらいますよっ!幻幽『ジャック・ザ・ルドビレ』!!」

 

大きめの弾幕を前方に発射して、大量のナイフを投げる弦月姫。

 

お空「お?うわ、多っ!はぁぁっ!」

 

弦月姫「!!」

 

自分に向かってくるナイフ、弾幕を相殺しようと弦月姫のみを狙ってスペルの弾幕を発射する。

しかし弦月姫は、能力の使いすぎで疲弊してしまっている。それを見、穹がサポートをする。

 

穹「弦月姫っ!えぇぇぇいっ!」

 

能力でかなりの強風を起こし、弦月姫へ向かっていく弾幕の弾道を逸らした。

 

弦月姫「ありがとうございます、お姉様!」

 

穹「能力の使いすぎは危険です、少しは自分の力で避けましょう。このままだと、いつ被弾してもおかしくありませんよ」

 

弦月姫「はい!(確かに使いすぎましたね…。弾を避けるのに、無駄遣いしてしまいました…)」

 

霊愛「(そうだ、相殺すればいいんだ!でもこれだけの密度だと…!)お姉ちゃん!私が弾幕を相殺するから、お空さんに攻撃入れてっ!」

 

巫月「!」

 

そうだ、何ボーッとしてるのよ私!今は戦闘中、戦った後の事を考えるより今の事を考えるのよ!

 

霊愛「お姉ちゃんってば!」

 

巫月「わかったわ!霊愛、お願い!」

 

霊愛「うん!大結界『博麗弾幕結界』!!」

 

スペルの詠唱をし、お空さんを囲む霊愛。

 

お空「うわわっ、囲まれた!核熱『ニュークリアエクスカーション』!!」

 

それを見たお空さんは慌てて、さっきのスペルの強化版のようなスペルを使用、全方向に発射して霊愛の弾幕結界を破壊しようと試みる。お陰で、お空さんの弾幕はこちらに届かなくなった。

 

巫月「霊愛、それ使ったら…!」

 

霊愛「これに全部の霊力使うから…早くキメて、お姉ちゃん!」

 

霊愛はまだ、霊力の配分が苦手。だから、このスペルを使うと、本人の意識とは別に、全部の霊力を消費してしまう。つまりこれは、捨て身の攻撃と同義…。

 

巫月「わかった!弦月姫、2人でキメるわよ!」

 

弦月姫「すみません…まだ力が回復しなくて…」

 

なんて事…まさか私しか居ないなんて…!

 

巫月「穹!一発でキメるから、補助お願い!」

 

穹「もちろん!いつでもどうぞ!!」

 

ニヤリと笑って団扇を構える。

最高の風をおこす為には、団扇の力が必須だ。

これで能力を増幅させて、暴風を起こすらしい。

 

巫月「よーし…!幻視『究極幻雷(アルティメットインビジブルサンダー)』!!!」

 

お空「目が紅く…!」

 

これを使うと、目を直視したか否かに関わらず、狙った対象にのみ幻覚を見せる事が出来る。

今私はお空さんだけを狙い、無数の雷に襲われる幻覚を見せている。ちゃんと効いている証拠に、お空さんは360°全方向に弾幕を乱射する。

 

穹「うわわわっ!随分荒ぶってますねぇ!姉上、合図はまだですか!?」

 

巫月「まだよ!もう少し疲れさせてからよ!」

 

穹「なるほどぉ…!なら、弾を逸らすのは任せて下さい!」

 

 

 

 

 

鈴仙「そんな…2人も力が使えないなんて…」

 

分身「こりゃ、完全に想定外だったな。それに、穹ちゃんの力量があそこまでとは。正直言って、見くびってたよ。持続力は四姉妹で1、2を争う程…か。弦月姫は、力を無駄遣いしちまったようだな」

 

鈴仙「時を止められても、私達には認知出来ないからなー…まさか、そんなに力使ってたなんて」

 

分身「だな。力使って避けてたのなら、それなりに位置がズレてるはずなんだけど…俺でも気付けなかったから、ホントの微調整しかしてなかったのかもな」

 

鈴仙「え…微調整ならなんですぐに…」

 

分身「塵も積もれば山となる、だぜ。少ししか使ってなくても、それも積み重なれば…ってこと。高密度だからな、使用頻度も高かったんだろう」

 

鈴仙「そっかー…課題は山積みね」

 

分身「ああ。でも、具体的な改善点が見つかったから、みんなももっと強くなるだろう」

 

鈴仙「そうね…♪」

 

 

 

 

 

お空「(何これ何これ…払っても払っても相殺できないんだけど…!当たりそうで当たらないから、身動きも取れないし…!)はぁっ、はぁっ…そう、さい…出来ない……?」

 

息が切れてる…お空さん疲れてる!いける!

これは絶好のチャンスよ、私!

 

巫月「穹、やるよっ!せぇぇのぉぉ!!」

 

穹「そぉれぇぇぇぇっ!!!」

 

極めて太い雷をお空の鼻っ柱に叩きつけようと、真正面から雷を発射し、穹の能力によってそれがさらに速くなる。

 

お空「(避けたいんだけど…囲まれてるし…!)」

 

巫月「ええええええええいっ!!!」

 

バリバリバリバリバリィィッ

 

お空「ゔぅ゙ぅ゙っ……頭がッ…………」

 

 

 

鈴仙「うそッ!?」

 

分身「オイオイ、マジかよ…」

 

 

 

 

私達姉妹は、この時初めてお空さんに攻撃を入れることに成功した。




巫月…超攻撃タイプ・持続力☆×7
霊愛……万能タイプ・持続力☆×3(☆×5)
穹………補助タイプ・持続力☆×7
弦月姫…攻撃タイプ・持続力☆×3(☆×6)

霊愛と弦月姫は、能力の使用頻度(配分)によるので、普段の持続力を()で示しました。
霊夢がちゃんと稽古つけていれば、霊愛が四姉妹の中で最強になれるのに(適当)

そろそろ、あの子のオリジナル能力が発覚しそうですねぇ…。一体誰でしょうか…?
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