次回、アイツが登場!
(だから、なんで前書きで予告すんの!?)
巫月「エスカルゴー!早く早くー!」
カルゴ「はいはい、わかってるよー」
俺は、里の中を走る娘を追いかける。
全く、子供というのは不思議で、好きな食べ物はいくらでも食べられるようだ。
そう、俺と巫月は今、デート…いや、2人だけでおでかけをしている。
それも、ちょっぴりアブナイお出かけを…。
巫月「次はここ!ここがいい!」
カルゴ「お、ここは…」
以前早苗と来たババロア等の甘味の名店。幸い、今日は並んでいない。日によってバラツキがあるのも、外と同じようだ。
巫月「すいませーん!ババロアっていうの、2つお願いしまーす!」
店員「かしこまりました」
俺のおすすめを聞いた巫月は、メニューを開く事無くババロアを注文。しっかりと俺の分も頼んでくれる所に愛らしさを感じる。
カルゴ「あんま食べ過ぎるなよ?」
巫月「わかってる!次はどのお店行こーかな♪」
カルゴ「財布がァァ……」
そもそもこうなった理由は、もちろん俺にある。
話はおよそ、2時間ほど前に遡る。
俺と鈴仙は、巫月が出かけていると思い込んで、鈴仙の部屋でまったりとアレをしていた。巫月はそれを、ドアの隙間から覗いていたのだ。
なぜ気付いたかというと、鈴仙が永琳に呼ばれ、手伝いに行こうとしたところ、ドアの前に巫月が立っていたからだ。
慌てる俺たちに反し、巫月は「何してるの?」と尋ねてきた。それに俺は、「くっついてたんだ」と答え、鈴仙もそれに頷いた。「なんで?」この問いにはほんの少しだけ答えに迷ったが、「お互いが大好きだから」と答えたのだ。だが、その言葉が墓穴を掘った。
「私もエスカルゴのこと大好きだから───」と抱きつき、唇を重ねて…普段以上に激しいスキンシップを行った。一応、Dは避けている。
流石に(理性が)まずいと思った俺は、甘味の食べ歩きに巫月を誘い、気を逸らそうとしたのだ。
それでも巫月のムラムラ(?)が治まらず、少し歩けばキスをせがみ、また少し歩けばハグをせがむという、とんでもないデレっぷりだった。
はっきり言って俺は、娘が大好きだ。無論それは家族としてであって、恋愛感情など微塵も入っていない。だが、押しに弱い俺が押されまくると…ダメだと分かっていても、いつ娘に手を出してしまうか分からないのだ。
巫月「はい、あーん♪」
あっ、もう届いてたか。
空いてるからか、注文品が届くのが早い様だな。
カルゴ「あー……」
ガパッと口を開け、スプーンを噛み砕かん勢いでかじりつく。やはりババロアは美味しい。
巫月「これ美味しいね!また来よ!」
カルゴ「ああ、そうだな」
ヤケにデレたり、スキンシップを求めたり…。
そんな行動には、見覚えがある。
巫月の母…鈴仙が発情期に入った時も、似た様な行動を起こした。もしかすると、巫月も発情期に入ってしまったのだろうか……。とすると、俺と鈴仙の行為を見て触発されたという事になる。
巫月「ジュース頼んでいい?喉乾いちゃった」
カルゴ「好きなの頼め」
巫月「うん!じゃあじゃあ…えーと…うーん…」
あれこれ迷った末、サイダーを注文した。
それもすぐに届き、巫月の喉を潤した。
巫月「そーだ、いいこと思い付いた!エスカルゴの血、飲ませて!」
カルゴ「ん」
特に断る理由も無いので、手首に噛み付けと左手首を差し出す。
巫月「いただきまーす!」
ガシッと俺の手を掴み、手首の血管の束に、牙を突き立てる。結構痛いが、首を落とされる痛みに比べればなんて事ない。
牙を突き立てた後は、ヂュルヂュルと血を啜っていく。しかし、それと同時に巫月の頬も膨らみ始めている。両の頬がリスのようにぷっくりと丸くなったところで吸血をやめ、サイダーに吐き出した。
水に赤いペンキを流したかのように、透明だったサイダーに鮮血が広がっていく。
カルゴ「お、おい…」
巫月「見て!エスカルゴの血のサイダーだよ!!美味しそ〜♪」
ええええええ…とても美味しそうには見えん…。
娘の作り出した奇抜な飲み物に内心ドン引きしながら、巫月の口元から流れる一筋の血液を発見。
カルゴ「垂れてるぜ」
人差し指でそれをそっと拭い、おしぼりで拭こうとするが、巫月は俺のその手を掴み、血の着いた人差し指を咥え込んだ。
カルゴ「おいおい…」
巫月「〜♡」
既に血は舐め取れているだろうに、巫月は俺の指を離そうとしない。巫月の小さい舌がヌルヌルと指に絡まるのは、何とも言えぬ快感を生み出していた。
カルゴ「こら、もう離しなさい…」
溜め息混じりにお願いすると、ようやく口を離してくれた巫月。
巫月「ふふっ、波長乱れてるよ?指舐められて、ドキドキしてたんでしょ」
カルゴ「し、してねーし…」
巫月「ね、お膝座ってもいい?」
これも特に断る理由が無いので、快諾する。
カルゴ「おいで」
巫月「うんっ!」
テーブルの向こう側から、娘が駆けてくる。両手でそれを受け止め、抱き上げ、膝に下ろす。
短パンの為に露出している俺の太ももと、ミニスカ幼女の太ももが密着する。結構、汗でペタペタしているが、悪い気はしない。
巫月「ギューッてして?」
カルゴ「はいはい」
抱き上げた体勢のままで、巫月を抱きしめると、必然的に顔が近くなる。なにかイケナイ事をしているようで、心臓が高鳴る。
巫月「ちゅー…」
振り向き、目を瞑って口を窄める。
柔らかそうなピンクの唇を見て生唾を飲み込み、何度目かのキスをする。
柔らけぇ…さすが俺と鈴仙の娘だぜ。
それにしても…はぁ、デレデレだなぁ。
内心で溜め息をつきながら、ぷにぷにとしていて柔らかい唇から自分の唇を離す。
カルゴ「ヤケにデレてるなぁ……大丈夫か?」
巫月「大丈夫大丈夫!エスカルゴ、大好き!」
カルゴ「お、おう…。俺も巫月の事大好きだぜ」
巫月「〜♪」
巫月「もう帰るの〜?」
カルゴ「ああ、これ以上は財布がもたない」
巫月「ぶー…」
ある程度里を周り尽くした俺達父娘は、永遠亭に向かって歩いていた。みたらし団子やらお饅頭、大福、たい焼き、金平糖etc.....のお菓子を食べてまわった。その中でも特に、金平糖が気に入ったらしく、鈴仙たちへのお土産にと買い込んだ。
明日は、にとりんとこに注文品取りに行くんだ。
これ以上使っちまったら買えなくなっちまう。
明日の買い物はクソ高いんだよ…。
俺の全財産を払わなきゃ買えないレベルで…。
確か、50万って言われたっけ。ぼったくりだろーとは思うけど、それほど便利なシロモノだから、仕方ないとは思うんだがな…。
巫月「じゃーさ、帰ったらまたギューってして?そーしたら許してあげる!」
カルゴ「はいはい。さぁ、子供は帰る時間だぜ。もう帰ろうな」
巫月「はーい♪」
お菓子を食べてホクホク顔の巫月と手を繋いで、竹林内にある永遠亭へと帰っていった。