結界師という作品を知って欲しかったからです。
活動報告見て欲しいです。
フラン「ひっまーひまひま」
レミィ「暇ねぇ」
メイド「……」
結界師「………」
良守との修行を終えた俺は、彼を家に送り届け、雪村家へ帰った。だがそこには、部屋で取っ組み合いをしているフランと分身がいた。
当然、「何してるんだテメェ」とブチ切れ、咲夜さんから「外へ出ようとしている妹様を押さえて下さっていた」と聞かされた。
そこで、恐らく今日中に帰れる旨を伝え、「夜、一緒に学校行こう」と説得した次第だ。
珍しく良守が先に来ており、時音と来た俺に警戒心を向けてきたが、フランとイチャついている様を敢えて見せつけると、ようやく鉾を収めてくれた。
カルゴ「ドでかい妖来ないかなー」
時音「来たら来たで大変ですけどね…」
カルゴ「俺達ならどんな奴でも瞬殺だ。なっ♪」
フラン「もちろん」
レミィ「それしか有り得ないわね」
咲夜「愚問ですね」
弦月姫「恐らく…大丈夫です!」
時音「(体が子供なのにそんな…)」
良守「(嘘くせー)」
あれこれ見回って、妖の有無を確認する。
侵入は感知していないが、あまりに雑魚過ぎて、感知できないということもしばしばあるらしい。しかし、幸か不幸か、その瞬間同時に複数の妖が現れた。いつもの事ながら、降って湧いてくる様な感じだ。
斑尾「来たよ!」
良守「どこだ!?」
白眉「待て、匂いが多すぎて絞り込めねぇ…」
妖犬がダメだと判断した俺は、学校上空に飛び上がる。
カルゴ「『反響定位』」
超音波を発し、妖の位置を瞬時に特定し、彼らの元に戻る。
カルゴ「弦月姫、プールの上の妖を。フランは、目の前の建物の影にいる奴を頼む。咲夜さんは、校門近くに現れた奴をお願いします。レミリアは屋上にいるやつを頼む。俺は校庭の妖を倒す。倒したら証拠として死骸を持ってここに集合すること。行くぞ!」
メイド「はいっ!」
姉妹「わかったわ!」
さぁ、ドでかい雷、落とすぜ!
烏森学園は、防音の結界に包まれている。
それを最大に活かした作戦だ。
カルゴ「一閃『Mishap of Thunder』!!!」
校庭の真ん中に陣取っている巨大なシカのような妖の頭上で、魔法陣を展開していく。
大きさが十分と判断した俺は、拡大をやめる。
カルゴ「召喚ッ!!!」
良守Side
良守「うわっ、遅れ取った!斑尾、場所はアイツ言ってたところで合ってるのか!?」
斑尾「合ってるね」
良守「よし、行くぞ斑尾!」
斑尾「無駄だよ」
結界師「え?」
白眉「きっと、もう倒されちまってるよ」
良守「まだ間に合うかもしんねーだろ!」
その時、風船が破裂したような音が響いてきた。
ギョッとして音の聞こえてきた方を見ると、微量の青い血に濡れた、特徴的な翼を持つ子供が、鬼の頭のようなものを持ってこちらに歩いてきていた。
次の瞬間には、2人の銀髪のメイドが同時に現れた。子供の方はエイが大きくなったような妖を、大人の方はユニコーンのような妖を。両方とも、おびただしい量の血を流して絶命している。
その次に、屋上から巨大な目玉の様な妖が落ちてきて、それに続いて蝙蝠のような翼を持った子供が降りてきた。よく見るとその目玉は、真ん中に大きな穴が空いている。
そして最後に、ドドンと大きな雷が校庭に落ち、今度の作戦の発案者が、真っ黒に焦げたシカの頭のようなものを持って舞い降りてきた。
俺たち2人の結界師は、一連の仕事の速さにただただ驚くしか無かった。
エスカルゴSide
カルゴ「チッ、俺が最後か」
軽く舌打ちし、焦げて脆くなったシカの頭を叩きつける。叩きつけられた頭は粉になって散った。
フラン「はぁ〜、やっぱり、壊れないのはお姉様とエスカルゴだけね。この子すぐ壊れちゃった」
と、ビチャッと妖の残骸を投げ捨てる。
レミィ「脆いの一言ね。たった一撃でコレよ」
と、巨大な目玉を蹴飛ばす。
弦月姫「呆気ないの一言に尽きますね」
と、エイをビチャッと投げる。
咲夜「伝説のユニコーンかと思ったらただの畜生でしたわ」
と、ユニコーンの頭をポイと投げ捨てる。
カルゴ「どうだ、俺たちの仕事の早さは」
時音「予想以上に早くて…驚きました。おみそれしました…」
良守「どーやって位置を特定したんだよ?」
カルゴ「エコーロケーションと言えばわかるか」
時音「…超音波…」
カルゴ「そう。犬達が、匂いを絞れずに混乱していたから、上から超音波を降らせて、帰ってきた音波で位置を特定し、みんなに伝えたんだ。でも多分、俺に言われなくても皆わかってたはずだ」
その言葉に、咲夜さんや弦月姫、姉妹はウンウンと繰り返し頷く。
レミィ「そうね。そもそも、あなたに反響定位を教えたのは私なんだけど」
カルゴ「ははっ、分かってるって。ありがとな」
フラン「もっと来ないかなー?つまんないー」
弦月姫「手応えのある相手を求みます」
時音「(すごい…まるで次元が違う…)」
良守「(なんか悔しいぜ…)」
ふふ…ふふふっ…驚いてる驚いてる…。子供だと思ってどこかで舐めてた所があったろ…この早業の前に口を開けるか?ふはははは…!
諏訪子《エスカルゴ~!》
うわ、ビックリした。
カルゴ《はい?》
諏訪子《やっと紫と連絡ついたから、今から繋げてもらうね!でも、今日はもう遅いから、明日の宴会の時に遊ぼ!》
カルゴ《はいっス!》
これまた急だなぁ…どうしよう?
いや、俺たちの力は見せつけたし、もう満足だ。
カルゴ「神から連絡が入った。今から迎えの者が来るから、俺たちはそれで帰る。短い間だったが世話になったな」
良守「あっ、ずりーぞ!勝ち逃げか!?」
カルゴ「いつまで経っても、お前は俺には勝てんよ。これは運命だ」
良守「けっ…」
こつんと小石を蹴飛ばす良守。
すると、その先の空間が縦にスゥッと裂けた。
結界師「え?」
中から出てきたのは、相変わらず胡散臭い笑みを浮かべる、紫さんだった。
繁守「むっ!?なんちゅー邪気…烏森で一体何が起こっておる!?」
時子「おや…何やら不穏な空気ですね…」
紫「こんばんは♪」
妖犬達「(コイツ…とんでもない妖力…!)」
カルゴ「あっ、紫さん!こんばんは!」
弦月姫「(あわわわ、八雲様だ…!)」
紫「帰りましょう、明日は忙しいんでしょ?」
カルゴ「ええ、そうですね」
フラン「やっと帰れる〜」
レミィ「ベッドでゆっくり寝ましょう…」
欠伸をしながら、姉妹はスキマに入って行った。
弦月姫と咲夜さんはスキマの前で一旦振り向き、一礼してから帰って行った。
紫さん「ほら、早く」
カルゴ「ええ。…じゃあな、良守、時音!修行に励めよな!特に良守!絶界のムラを無くせよ!!じゃーな!」
元気にそう言い放ち、スキマにイン。
良守「次会ったら勝ってやるからな!」
次会う時が…来るのかなぁ?
紫「では皆さん、ご機嫌よう」
時音「え、えぇ…」
カルゴ「やっぱ幻想郷の空気は美味しいぜ!」
フラン「そうね♪」
少し間を置いて、紫さんもスキマから出てきた。
別世界を繋ぐのはやはり疲れるのか、ほんの少しだけ疲れているような様子だ。
カルゴ「紫さん、本当にありがとうございます。助かりました」
紫「貸し1つね。おやすみ」
カルゴ「ははっ…了解です。おやすみなさい」
弦月姫「今晩は私と寝る日ですね!」
カルゴ「そうだな♪」
咲夜「待って下さい、私も居ますよ?」
カルゴ「わかってますって♪」
良守Side
良守「なんか…あっという間だったな」
時音「そだね…まるで台風みたい」
その時、上空から女の声が降ってきた。
???「あーらら、もう帰っちゃったのかい。もっと空間締めとけば良かったかしらねぇ」
この声は…!
???「元気にしてた?良守、時音ちゃん」
良守「か、母さん…!?」
時音「よっ…良守のお母さん!?」
良守の母…墨村
良守「どーゆー事だよ母さん!?」
守美子「たまには刺激を…と思ってね、たまたま見つけた強そうな妖を引っ張ってきたんだけど…レベルの差がありすぎてまともに戦えなかった様ねぇ。もっと修行に励みなさい。そうでないと烏森なんて封印出来ないわよ?」
良守「母さんまでアイツみたいな事を…」
時音「(『たまには刺激を』って理由だけで、祟り神の眷属とその家族連れてくるってどんだけよ…ほんとこの人も有り得ないレベルよね…)」
守美子「…と、主人が申しておりました」
結界師「え?」
すると、守美子はペコりと一礼し、ポンと弾け、あとに残った白紙の紙はペラペラと風に吹かれてどこかへ飛ばされていった。
良守「はぁぁぁぁぁぁ!?!?」
良守の叫びが夜の学校に響き渡る。
帰ってきた、と思った母は本物ではなく、精巧に作られた式神だったのだから、驚きだ。
良守「マジか…」
時音「…じゃあ、今日は少し見回って終わりにしよっか。お母さんと連絡ついたって、早く皆に伝えたいでしょ?」
良守「ああ…」
こうして俺達は、謎の吸血鬼との騒がしい1日を平和に終える事が出来た。次会った時に、ヤツを退治するにしろ封印するにしろ、これからの課題は山積みだ…。
マンガでは、フラフラと放浪していた理由も明らかになっているので是非どうぞ。