※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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感想ありがとうございます!
評価もいつの間にか増えてて狂気乱舞…じゃなく狂喜乱舞ですよ、本当に。
明日、明後日は無理しない程度に更新します。
予定としては1日に2〜5話ほどですかね。
先日の7話更新は流石に疲れました(笑)


開始の合図は美しく

再吸血鬼化から3日目。

手紙を出してからは2日目になる。

この日の俺は、いつものように、彼女の仕事場に引きこもって子供たちを見守ったり、さとりや、ルーミアと喋ったりするという、何気ない普通の生活を楽しんでいた。

手紙という挑戦状を叩き付けられた者達は、今、どこで何をしているだろうか?

そんな事もふと考えてしまうのだが、少しばかり暗い気持ちになってしまうので、あまり考えないようにしている。

今回のこの戦いは、出来るだけ早く始めたい。

この面倒事を早く終わらせるために。また、早く鬱憤を晴らすために。

 

さとり「そろそろ始めたらどうです?紅魔館ではおやつの時間ではありませんか?邪魔しません?ふふっ…」

 

カルゴ「妖夢がまだだし、霊夢が居ないから…。どこ行ったんだろ。トイレにも居ないし」

 

するとそのタイミングで、霊夢が帰還した。

 

霊夢「ただいまー」

 

カルゴ「おかえりー。どこ行ってたん?」

 

霊夢「ちょっと修行にね」

 

帰ってくるなり寝転がる霊夢。

とても修行帰りには見えないのだが。

 

カルゴ「霊夢が修行?やっぱり今回のこの騒動、不安なのか?鍛え直してるとか…」

 

霊夢「ンな訳。仙人の身体を保つための修行よ。怠けると身体が朽ちてしまうらしくてね」

 

寝転がりながら煎餅を割って、大きめの欠片から煎餅を食べ始めた。

 

カルゴ「こわ。でも、今までしてたか?」

 

霊夢「あなたの見てないところでね」

 

カルゴ「俺にも修行する様子見せてくれよ…」

 

霊夢「フン…」

 

さとり「『あんたと居る時に修行?ふざけんじゃないわよ。一緒に居れる時間が修行で減るとか、ホントに嫌だから。隠れてやらなきゃ一緒に居る時間が短くなるじゃないの、そんなことも分からないの?この鈍感バカルゴ!』」

 

カルゴ「え…」

 

霊夢って、内心ではそんな事考えてたの?

 

霊夢「あんたねぇ!それ言う必要無いから!!」

 

するとさとりは、ニタッと口元を歪めて笑う。

 

さとり「たまには霊夢さんも素直になってみてはいかがです?ほら、彼も満更ではありませんよ?本音でぶつかるのもイイと思いますよ」

 

霊夢「余計なお世話よ!エスカルゴ、今の発言、気にしなくていいからね!?いや、忘れて!」

 

焦る霊夢は、今のさとりの発言を忘れろ、と俺の肩をガタガタと揺さぶる。真っ赤に照れていて、とんでもなく可愛い。

 

カルゴ「霊夢…お前ってやつは…」

 

霊夢「な、何よ…?」

 

カルゴ「可愛すぎかよコンニャロー!」

 

霊夢「キャッ!な、何よ!?」

 

目の前の彼女を強く抱き締め、唇を重ねる。

昼間?誰かが見ている?知らんな。

とにかく、今すぐ霊夢に抱きつきたい。

 

霊夢「ちょっ、急にどうしたの!?」

 

カルゴ「霊夢が内心でそんな事考えてたなんて…あぁもう可愛すぎだろ!そんなにも俺との時間を大切に考えてくれていたなんて…可愛すぎるにも程がある!アッー!」

 

霊夢「…あ、ありがと……///」

 

変な興奮状態に陥った俺は、そのままの調子で、奴らと戦う事に決めた。アドレナリンがドバドバ出ている今なら、負ける要素はない。

 

カルゴ「よっしゃあ、霊夢のおかげでやる気出てきたァ!今すぐ、戦争おっぱじめるぜ!!」

 

霊夢「え、今!?」

 

さとり「紅魔館のおやつタイムの邪魔する為ですから、あまり深い意味はありませんよ」

 

霊夢「おやつ関係ある?」

 

さとり「好きな事を邪魔されたら起こるだろう、という地味な嫌がらせです」

 

霊夢「ああ、そういう意味か…。しょうがない、付き合ってあげるわ。皆、戦闘準備をしなさい!これから戦を始めるわ、負けんじゃないわよ!」

 

なんだかんだ言って乗り気な霊夢は、部屋にいる皆を見渡し、声を張り上げる。霊愛と穹は姿勢を正し、文は団扇を構えてニッと笑い、ルーミアはニタリと口元を歪めて笑う。

 

カルゴ「妖夢呼ぶぞ!」

 

妖夢に話した予定の時間より20分ほど早いが、現在こちらに向かっているはずの妖夢の目の前に、正円のスキマを開き、彼女を呼び寄せる。

 

妖夢「わっ…びっくりした…」

 

目を丸くして驚いた様子を見せながらも、ちゃんとスキマを潜って仕事場に到着した。

 

カルゴ「よう妖夢!ちょっと早いけどもう始めるから、準備をお願い!」

 

妖夢「もう大丈夫だよ」

 

カルゴ「わかった!よし、やるぞルーミア!力を貸してくれ!」

 

るみゃ「1人で出来るでしょうに…」

 

カルゴ「これから戦闘するんだからあまり多くは力を使えない。わかるだろう?」

 

るみゃ「ええ、そうね。ま、わかってたけど」

 

それなら最初から素直に手伝ってくれ…と思ってしまうが、なんとか口に出すのは堪えた。

そして、俺とルーミアで仕事場の窓辺から、外に飛び出そうとするが、直前に霊夢に止められた。

 

霊夢「何するのよ?」

 

カルゴ「言ったろ?闇を出すんだ。大丈夫だよ、みんな集まったら消すからさ。闇出したらみんなも外に来てくれよな。今来てもいいけど」

 

霊夢「わかったわ」

 

妖怪の山の前にある平地に、俺とルーミアは降り立つ。そして、2人で空に手を掲げて、スペルカードの詠唱をする。

 

ルミカル「暗黒符『ディープ・プラネタリウム』」

 

すると、俺とルーミアの頭上の空を中心にして、夜の様な暗さの闇がザァッと広がっていく。

視界を奪う訳ではなく、これは美しさを重視しているスペルだ。あまりにも微調整だから、1人でやると力の消費が激しいので、今回はルーミアの力も借りた。

 

るみゃ「ふふっ…やっぱり綺麗ねぇ」

 

空を見上げて目を細めるルーミア。

その空には、様々な星が輝いている。

実はこのスペル、夜のような暗さに設定してあるから、昼間限定のスペルなのだ。また、プラネタリウムと名付けたのも、星々が見えるからである。

 

霊夢「えっ、何よこれ!?夜じゃない!」

 

一緒に来たらしい霊夢が背後から声を上げる。

 

カルゴ「まだ昼間だよ」

 

霊夢「だって、星が出てるし、月まで…」

 

カルゴ「あれは、闇に穴が空いてるから星が輝いているように見えるだけ。月とかも太陽の光だよあれは。木漏れ日みたいなもんさ」

 

霊夢「えぇ…。ついに夜と昼までいじれるようになったのかと思った」

 

カルゴ「流石にそれは無理さ」

 

すると、出てきたらしい文たちも満天の星空に気付き、歓声を上げる。文にも同じ質問をされたが同じように回答する。この戦いが終わったら長い取材が待っていそうだ。

そして、そんなには早く全員来ないだろうと思っていた俺達だったが、意外にも早く全員が揃い、久しぶりの対面を果たした。




開始させようとしたんですが、長くなりそうだったので引き伸ばしました(. .`)
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