※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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そーいや最近、エスカルゴ目線ばっかで、ナレーション的なのが無くなったなぁ…。
これはこれでいい…のかな?
第三者目線って結構ムズいよ…。

さてさて、今回は鈴仙が(ry


修羅場①

「なぁ〜?れいしぇ〜ん」

 

「は、はい?なんです…酒臭っ!」

 

「う〜さ〜み〜み〜!ふへへへ〜」

 

「うさ耳…ですか?」

 

「ね〜…れいしぇんだぁいしゅき〜。ぎゅ〜」

 

「キャッ!な、なんですかいきなり!というかレミリアさんやフランさんは!?」

 

「ん〜…よにんでなかよくしよぉ〜?」

 

「だ、ダメですよっ!」

 

「いいじゃ〜ん、まいにちよにんでねよぉ?」

 

「ダメですってば!!…そ、それに…ベッド、狭くなっちゃいますよ…?」

 

「そっかぁ……。それならぁ…えっとぉ…あのこだ…かっぱの…そぉだ、にとりにおねがいしよぉ〜!あっはははっ」

 

「にとりさん?」

 

「にとりならぁ〜…でっかぁいベッドつくれるよぉ」

 

「そ……それなら……」

 

「おぉ?おぉ?おれんとこ、きてくれる??」

 

「……はい」

 

「やったぁ〜、たぶんふたりもなっとくしてくれるよぉ〜あははははははは!」

 

「説得…お願いしますね?」

 

「いいよぉ〜、このえすかるごにまかせとけって〜」

 

「末永く…よろしくお願いします♡」

 

「おうよ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

「うわあああああああ!!」

 

ガバッ

 

「ひぃっ!な、なに!?なんですか!?」

 

…あ…?朝…?鈴仙…?

 

「はぁ…はぁ…」

 

ゆ…夢…だったのか…?

 

「え、エスカルゴさん?ど…どうしたんですか?」

 

「鈴…仙?」

 

「は、はい…?」

 

「俺のこと…どう思ってる?」

 

あっ、やべ、夢の影響で変なことを…!

 

「あいや、ちが、何でもない!今のナシで!」

 

「…助平で…甘えん坊な患者さん…?」

 

「……え?」

 

「『どう思ってる?』なんて聞くから…」

 

「あ、ああ…ありがとう…」

 

「なんでそんな事聞くんです?」

 

「…なんとなく…」

 

夢の事なんて言えるわけ…。

 

「なんとなく?」

 

「うん…なんとなく」

 

「ふーん…」

 

興味を失くしたようだ。

 

はぁ…それにしても、なんなんだあの夢は…。

酔っ払って…鈴仙に告って…4人で寝る話してたっけか?…うーん、ハチャメチャだぜ全くよぉ…。

あれって良い夢に入るの?それとも悪夢?

良いような悪いような…よくわからん夢だな…。

 

さしずめ、「Glittering nightmare」…煌びやかな悪夢と言った所か。

ま、俺は英語は苦手だし、違うかもしれないがな。

 

「はああぁぁ……」

 

「どうしたんですか?凄いため息ですよ?」

 

「い、いや何でも…」

 

「そんな…何でもなく無いですよ、そんなに大きなため息出るくらいなんですから…何かあったんですか?」

 

「いやまぁ…。ホント、話す程じゃないし…」

 

「私は聞きたいんですっ!」

 

凄く食い下がるな…なんでだ?

 

「なんでそこまで…?」

 

「なにかに悩んでるなら、それを聞いて心を軽くしてあげるのも医者の助手としての役割だと思うんです!」

 

おお…かっこいいな…。

…負けたよ、鈴仙。

 

「じゃあ…怒らないで聞いて…?」

 

「はい」

 

 

結局俺は、さっき見た夢を覚えてる限り話した。

 

 

「えぇ…そんな夢見たんですか?」

 

「ええまぁ…。何故かはわからないけど…」

 

「じゃあ、エスカルゴさんは私のことどう思ってるんですか?」

 

「えっ…なんで?」

 

「さっきエスカルゴさんは私にそう聞いたじゃないですか。なら今度は私が聞く番ですよ」

 

うう…マジか…。

 

ニコニコして俺の返事を待つ鈴仙。

答えてあげるのが優しさ…ってもんか。

 

「可愛くて優しい…兎ちゃん…かな」

 

あ…ダメだ、爽やかな笑顔で言おうと思ったのに…途切れ途切れになった上、顔が赤く…あああ…。

 

「可愛いなんてそんな…お世辞はいりません、ホントに思ってること言って下さい!」

 

「ええ…」

 

本音しか言ってねぇぇぇ…。何度も言わせないでくれ、照れるし恥ずかしいから…!

 

「いや、その、本音なんだけど…」

 

「嘘よ、誰もそんなこと言ってくれ…」

 

「ウドンゲ〜。エスカルゴさんはね、あなたが好きなのよ。素直に受け止めてあげたらどうかしら?こんな好機、二度と無いわよ?」

 

ちょまっ、一体何を!?てかまた隣の部屋から…!

 

「…………」

 

鈴仙は黙ってしまった。なんだ?

てか、好機って…?

いや、今はそれより…

 

「永琳さん!?」

 

「何かしら?」

 

「俺、鈴仙が好きなんて一言も…」

 

「あら、違うの?それにしては照れまくりだったわよね?それに…男の人って、好きでもない女の子にそう簡単に可愛いとか言うものなのかしら?」

 

「それ、は…」

 

なんで照れてるってわかんのこの人?

マジスゲェ。というか正論キツい…。

 

「…………」

 

返しようがないド正論。

 

「ウドンゲ?」

 

何故急かすんだ永琳…。

 

「……エスカルゴさん…」

 

なんだ?

 

「…その…」

 

顔赤くしてモジモジして目が泳いでる。

 

「こんなの初めてで…その…なんて言えば…。…お師匠様〜、助けて下さい〜!」

 

…ずっこけそうになった。_(┐「ε:)_ズコー

 

「なんで私に頼るのかしら?自分の思っていることを素直に言えば良いだけでしょう?さっきのエスカルゴさんのように…ね」

 

「ううう〜……お師匠様冷たいですぅ〜……」

 

「…………」

 

黙った。

ここからは鈴仙に任せるつもりか。

 

「…あっ!朝ご飯まだでしたね!今お粥持っ…」

 

「ウドンゲ?あなた、そんなんじゃいつまで経っても言いたいこと言えないわよ?」

 

「ううう……」

 

「あは…」

 

再び永琳乱入…。流石に苦笑いしてしまった。

 

「エスカルゴさん!!」

 

ビクゥッ!

 

「は、はい!」

 

なん、だ?急に大きな声出すからビックリした…。

 

「え、えっと……しゅきですっ!」

 

えっ!?なんで!?

 

「噛んじゃった…噛んじゃった…」ボソボソ…

 

えっいや…は?惚れられる要素無いだろ…。

 

「なん…で?」

 

「えっと…それは……お師匠様ぁぁ〜…」

 

ガクッ…頼るんかい…。

 

「全くこの子は…しょうがないわね…」

 

え?今度はOKなの?

 

「この子はね、よくわからないけど、あなたと一緒に居るだけであなたの事が気になり始めてね。昨夜、『これは何でしょうか…』って言うから、『エスカルゴのことが好きなのね』って返したのよ」

 

いやなんでそうなる。

 

「そうしたら、『そうかもしれません』って言うからねぇ。驚いたけど、退院する前に伝えなきゃ、いつ伝えられるかわからないでしょう?だから、無理矢理にでも言わせようと思ったのよ」

 

なるほど…ホント無理矢理だったけど、急かしてまで言わせたのは永琳の優しさか…。

確かに、俺は今日退院するものな…。

いや、そうじゃなくて、なんで惚れられたんだ?

 

「なんで惚れたのかは…聞かない方がいいわ」

 

ホンットこの人は考えてることを見透かしてるように言うなぁ…。いや、ように、じゃなくて見透かしてるんだな。

 

「なんで、聞かない方が良いんです?」

 

恐る恐る聞いてみた。

 

「…世の中には、知らない方が良い事もあるのよ」

 

…まさか…鈴仙と俺を親しくさせてから実験台に使うつもりじゃ…?

 

「その…お返事の方は…」

 

鈴仙がモジモジしながら言う。

 

「あっ…」

 

返事…か…。

 

少し目を閉じて考える。

 

 

 

──ダメだ。やはりOKは出来ない。

目を閉じてる間ずっと、あいつら…スカーレット姉妹の顔が浮かんだから。

 

「ダ────」

 

「まさか断るつもり?」

 

なっ…なんてタイミング良く…。

それに、なんてドスの効いた声…永琳怖い…。

 

「えっ…ええ、鈴仙には申し訳ないけど…俺にはもうスカーレット姉妹が居る。隠れて彼女作るなんてそんなの出来ないし、もしやったところで、鈴仙のことを心から愛してやれない」

 

ふすま越しの永琳に向かって言ったが…思わず声が震えてしまった…。

 

「そう…それは残念ね…」

 

やっと引いてくれたか…。

というか、こういう話するならこっち来てからにしてよ…ふすま越しじゃあ表情見えなくてなお怖いわ。

 

「だからその…ごめんな」

 

鈴仙の方を向き直り、再度謝る。

 

「……………」

 

正座のまま項垂れていて、こちらも表情が見えない。

 

「そう…ですか…。3人目には成れませんか…」

 

たとえ鈴仙が俺の彼女が3人で良くても、俺が良くないからな。

 

「…ごめん」

 

また謝る。それしか出来ねぇ。

 

「…良いんです…。なんとなく…わかってましたから」

 

「わ…わかってた…?」

 

「ええ……」

 

「そ、そっか…」

 

「だからもう……」

 

「…?」

 

「……さよならです」

 

そう言って顔を上げた鈴仙は、涙を流していた。

そして、顔を上げるのと同時に指をこちらに向ける鈴仙。

 

「ちょっ…」

 

これって…弾幕を発射するつもりか?

 

「待てって!」

 

「……」

 

近付いたら撃たれそう…。

 

 

 

ドンッ

 

「うおあっ!」

 

間一髪で後ろに倒れて避けた。

今のは…銃声じゃなくて…風圧??なんだ?

なんか音がした…。

ふと後ろを見ると、障子に多数の穴が空いている。

やっぱ弾幕だったか…おっかねぇ…。

フランたちのより小さいな。

そして、穴から見えた景色は…竹林だ。

 

外だ!

 

「…次は…外さない」

 

暗く低い声で言う鈴仙。

なんか…ヤバいような気がする。

 

でも…外さなくていいよ。避けもしないから。

 

「ハァァッ!!」

 

バリバリバリバリ……シュンッ

 

「あ…れ…?」

 

鎧出したハズなのに…スグ消えた…?

 

「チッ!」

 

身体が鈍ってやがるのか!?

なら、あの少しの間に賭けるしかない!

 

「紅眼『吸血鬼の本質』!!」

 

鈴仙が狙いを定めている隙にイタい厨二病ポーズをとる。もちろんこれは全ステータスを上げるためだ。

 

今回の作戦はこうだ。

鈴仙が弾幕を発射する。それと同時に鎧を発動させ、鈴仙に突っ込む。そこからは…まぁ、いつものアレだ。

 

「ハッ!」

 

ドンッ

 

「…来た!雷鎧『サンダーアーマー』!」

 

バヂバヂバヂバヂバヂィィ!!

 

よし、電力は上がってる!

 

「すぐ消えんなら、短時間のうちに決着をつければいいだけのことだ!喰らえ!『キュッとしてバチバチ』!」

 

ギュッ

 

バチバチバチバチバチバチィ…

 

「キャアアアアアアア!!」

 

甲高い悲鳴をあげる鈴仙。

 

バチバチバチバチ……シュウウ…

 

クソ、またすぐ消えた!

 

「あ…あ………くぅぅぅ!」

 

ちっ…まだ痺れ切ってない!

 

「まだ…よ…!」

 

「チィッ!」

 

バァァン!

 

俺は鈴仙を離し穴が空いた障子に体当りし、外に飛び出す。室内ではこれ以上暴れられない。

 

「待てっ!」

 

鈴仙も追いかけてくる。

逃げようと思ったが、鈴仙がこのままでは無理だ。

 

「ハァッ!」

 

ドドドォォ…

 

うおやべぇ!弾幕来た!

 

「雷壁『雷纏反撃壁』!!」

 

ドドドドド…

 

凄く短時間しかもたないが無いよりゃマシだ。

 

「クッ…ううっ…」

 

ん?鈴仙の様子がおかしい。

 

「なん…の…これしき…!」

 

そうか、反撃壁のカウンターが当たって、そこそこ効いてるのか。フランたちの時と違って、そこまで距離があるわけじゃないから避けられないんだ。

 

じゃあ後は、大人しくさせれば…。

暴れられないよう、押さえつければ…いける?

壁も体力ももうもたない、それでいこう。

 

クソッ、外に出なければよかった!

押さえつけるなら室内が一番だ!

 

「解除っ!!」

 

体当りして部屋に押し込んで押さえつける!

それしかない!

 

「鈴仙っ!!大人しくしろぉっっ!!」

 

ドンッ!

 

体当りして、抱きながら部屋に突っ込む。

 

「いやっ!離してっ!!」

 

「ダメだ!うおおおおおお!!」

 

ドォォォォォ!!!ガラガラガラ……

 

「ゲホッ…ゲホッ」

 

「うぅ……」

 

抵抗が弱くなった。

俺が鈴仙の足に乗って、腕を掴んで床に押し付けてるからだ。…押し倒した感じの体勢だ。

 

「離し…てっ!」

 

「大人しくしたら離してやるから!」

 

俺を押しのけようとするが、手も足も押さえつけられてるから文字通り手も足も出ない。

 

「クッ……」

 

諦めたのか、フッと抵抗が無くなった……その時。

 

ガラッ

 

「えっ…?なに…やってるの……?」

 

ふすまが開き、誰かがそう呟く。

 

そこに居たのは────。




はぅぅ…よし、次だ次、次が大変なんだよ…。
書いてて楽しいからいいけどな。
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