※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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デートに出発したエスカルゴと鈴仙。
一体どこに向かうのだろうか?


デートといえば…?

「…どこ行く?」

 

「うーん…」

 

フランたちと散歩した時もだが、こう言われると悩むな…。どうしようかな…。うーん……。

 

あ、そうだ。

 

「鈴仙って人里に薬売りに行ってるんだっけ?」

 

「そうよ」

 

「そこで遊んだことはある?」

 

「あー、言われてみれば…。無いわね」

 

ホントに仕事ばかりなのだろうか…。

たまには労ってやらねばな。

 

「じゃあさ、人里で何か食べ歩きとかどう?」

 

「ふふっ、それって、あなたが何か食べたいだけでしょう?食いしん坊さん♪」

 

「違うよ、鈴仙と一緒に食べたいんだ」

 

「も…もうっ…。じゃあ…行こっ♪」

 

「おうっ」

 

 

 

…と、少し歩いて人里へ着いた訳だが…。

 

この前来た人里を反対から見てるような風景だ。

え?ここ、この前フランたちと来たとこじゃね?

い、いや、人里ってのはどこも似たようなもんなんだろ…多分…知らんけど…。

 

「どうしたの?」

 

「い、いやなんでも…」

 

「?」

 

さ、さて…。鈴仙は何がいいのかな?

兎だから…やっぱ団子かな?

タツロウさんとこの団子はマジ美味かったな〜。

 

「お団子とかどう?ほら、向こうに店あるし」

 

「良いわね!お団子大好き!(≧∇≦)」

 

「よかった。よし、行こ〜」

 

「おー!」

 

 

 

うーん…似てる…。とりあえず注文しよう。

 

「すいませーん!お団子4本下さーい!」

 

「あいよー!そこの長椅子で待っててくれー!」

 

「はーい!」

 

 

 

「へいおまちー!あれっ!?この前の!」

 

タツロウさんだ。

てことは、やはり逆から来ただけだったか。

 

「…どもっす」

 

「あれっ?この前の彼女らは?確か4人くらい連れてたよな?」

 

よく見てるなぁ…。

 

「この前の4人は、彼女2人とその従者さんと友達です」

 

「ほぉ〜。で、今日はまた別な友達とか?」

 

「いえ、彼女です」

 

「はぁ!?3人目!?ま、まさか浮気か!?」

 

「う、浮気じゃないですよ!彼女公認ですっ!」

 

「こ、公認!?こりゃ魂消たな…」

 

「えへへ…」

 

「モテるんだなぁ…。まぁ、あのゴロツキ共をぶっ飛ばした程強いんだし、モテるのもわかるな!うんうん!」

 

一人で納得してるし…。

 

「でもまさか、その3人目が薬売りの子だとはなぁ…」

 

「えっへへ〜」

 

「ん?鈴仙知り合いか?」

 

「薬を売りにここら辺まわってるからね〜」

 

「なるほど〜」

 

「兄ちゃんに幸せにしてもらえよ?ハッハッハ!」

 

「そのつもりですっ!」

 

おじちゃあん…ハードル上げないでくれよ…。

 

「じゃーここに置いとくからな、仲良く食べろよ〜」

 

『はーい!』

 

「あれ?このお団子、棒に刺さってるよ?」

 

「えっ…?そうだよ?」

 

「刺さってるお団子なんて初めてみた〜!」

 

「おお、そうなのか」

 

「うんっ!いただきまーす!」

 

パクッ

 

「ん〜!美味しい〜!」

 

「だろ!ここのお団子は美味しいんだ〜」

 

「そうねっ!」

 

食べたら帰る感じかなぁ…。

竹林で迷ったせいで時間がかかっちまったしな…。

 

『ごちそうさま〜!』

 

「おじさぁん!お皿ここ置いとくよ〜!」

 

「あいよー!いつもありがとな〜!」

 

「はぁ〜い!」

 

…さて。なんて言おうか…。

 

「食べたね〜!」

 

「そうだな」

 

「お団子作りのヒントになったよ♪」

 

「お?どこら辺が?」

 

「棒に刺すとこ!」

 

「お、おう…」

 

「ねーねー、これからどうする!?」

 

来たか。よし、言うぞ。

 

「あの…それについてなんだが…」

 

「ん?」

 

「今日はその…これから予定あってさ…。だから、続きはまた今度にしないか?」

 

「……今度っていつ?」

 

…いつがいいかな…。

 

「鈴仙が仕事休みなのはいつ?」

 

「毎週月曜日よ」

 

「じゃあ、来週の月曜日、またデートしないか?」

 

「わかった♪」

 

「永遠亭まで送るよ。…と言いたいけど、鈴仙居なくちゃ迷っちゃうから竹林まででいいかな?」

 

「うんっ♪」

 

「ありがとう」

 

 

 

んだよ…もう着いたのか…。早いなぁ…。

 

「じゃ…今日はここまで…だね」

 

鈴仙が寂しそうに言う。

なんかこっちまで寂しくなってくる…。

来週まで会えないならせめて…。

 

ギュッ……

 

「えっ…?」

 

「来週まで会えないならせめて…さ。良いだろ?」

 

「…うんっ」

 

どれくらい長く抱き合ってただろうか?

ゆっくり腕を解き離れる。

 

「じゃ…またな」

 

このまま帰ろうとする。

 

「ねぇ、待って」

 

鈴仙が呼び止める。

 

「ん?」

 

「あの2人にもこんな感じなことしてるの…?」

 

あの2人というのはフランとレミリアの事だろう。

 

「まぁ…そうだな」

 

「じゃ……あの2人じゃ出来ないこと…してあげる」

 

「え?」

 

「んっ…」

 

チュッ

 

え…あっ、とうとう鈴仙ともキスしちゃった…!

 

「…ふふっ、これならあの2人ともしてないでしょ?」

 

してるんだよなぁ……。

 

「ん…そう…だな…」

 

「あれ?…何その反応…まさかもうしてるなんて言わないでしょうね?」

 

「………うん…そのまさか…」

 

「え〜…ホント??」

 

「うん…」

 

「…お師匠様…こうなる事が分かって…(ボソッ」

 

「ん?なにか言った?」

 

「ううん、なんでも。……じゃあさ…」

 

「?」

 

「これなら?」

 

チュッ……ペロッ

 

!?舌が入って…

 

「んはぁっ…んっ…んん…」

 

れろっ…ちゅぱっ…

 

 

 

「ぷはぁっ…はぁ…はぁ…………えへっ♪」

 

「はぁ…はぁ…」

 

俺も鈴仙も息が切れてる。

やべ…完全に鈴仙のペースに持ってかれた…。

 

「これなら…初めてでしょ?」

 

「あ、ああ…」

 

「ホントに?」

 

「ほ、ホントさ」

 

「よかった♪お師匠様が言ってた通り♪」

 

「えっ?」

 

「なんでもな〜い!じゃ、またね!」

 

「あっ、おい…」

 

そう言って、鈴仙はスキップで帰って行った。

 

 

 

──────────────────────

昨夜───永遠亭にて。

 

「お師匠様、明日エスカルゴさん来るんですか?」

 

「ええ、そう見たいね。レミリアのあの口ぶりだと、エスカルゴさんが1人で来ると思って良いでしょう」

 

「緊張します〜…」

 

「なにも、緊張する事は無いでしょう。明日緊張するのはあなたじゃなくてエスカルゴさんの方よ。あの時彼、かなり混乱してたからね…。一度断ったのに返事を伸ばしたってことは、OKするはずよ」

 

「そうなんですか〜?」

 

「ええ」

 

「さすがお師匠様〜…」

 

なんでこの人はお医者だけなんだろう?

ほかの仕事も出来そうなものなのに…。

まぁ、そうなったら私の仕事も増えるだろうからこのままでいっか…。

 

「どうかした?」

 

「い、いえなんでも!」

 

「そう…そしてきっと、デートに行くことになるでしょうね」

 

「えっ!?」

 

「彼は緊張して上手く言えないだろうから…あなたから誘ってあげなさい?」

 

「でも……もしそうなったとしても、エスカルゴさんはレミリアさんやフランさんたちともデートしてらっしゃるんでしょうから、緊張なんてしないかと思いますが…」

 

「はぁ…わかってないわねぇ…」

 

「え?」

 

「初めてデートする子が相手なら、少なからず緊張はするものなのよ」

 

「え〜…?そういうものですか〜?」

 

「ええ、そういうものよ。あと彼はきっと、彼女たちにしてることをあなたにもするでしょうね」

 

「彼女たちにしてること…?」

 

なんだろう…?

 

「大方、ハグとかね」

 

「ええ〜!?」

 

「でもあなた、彼女たちに負けたくないでしょ?」

 

「はいっ!」

 

もちろん!!

というか、お師匠様は私の気持ちなんてなんでもお見通しなんだなぁ…。

 

「その時は……キスしてあげるのよ」

 

…え?

 

「ききき、キスですか!?でで出来ません出来ません出来ません!!」

 

「それくらいしなきゃ勝てないわよ?」

 

「うう…それは嫌です…」

 

「でしょう?それでもし…もしよ?彼があの子達とキスも経験済みだったとしたら……」

 

「…したら…?」

 

「舌入れてあげるのよ♪…うふふ♪」

 

「え…!?」

 

「彼のあの性格では、普通のキスまでが精一杯でしょうから…あなたがそうしてあげることで、あなたたちはもっと熱くなれるわよ♪」

 

「うう…頑張り…ます…」

 

「私はトコトンあなたを応援するわ♪」

 

「なんでそこまで…?」

 

「いつもお仕事頑張ってくれてるものね」

 

「え…?」

 

それだけ?

 

「まぁ、頑張りなさい」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

「うふふっ♪」

 

─────────────────────

 

「〜♪」

 

俺は鼻歌を歌いながら飛んで帰っていた。

ディープキスの影響か、足に力が入らないからだ。

 

あれが…あれがディープキス…!

気持ちよすぎて力入んねぇよぉ…あっはは〜♪

 

「イィィヤッフー!」

 

某赤いオーバーオールのおじさんのような声を出して猛スピードで飛ぶ。

 

 

 

猛スピードで来たから、紅魔館はもう目のま…ん?

 

ビュンッ

 

なんか黒い服きた人が玄関から飛び立って行った。

あの人も速いな、あっという間に見えなくなった。

 

「…誰だ?」

 

急ごっと。

 

 

 

「ただいまー」

 

「あっ!エスカルゴおかえりっ!」

 

フランが明るい笑顔で迎えてくれる。

 

「おお、フラン。さっきここ出てったの誰だ?」

 

早速聞いてみる。

 

「魔理沙よ」

 

えっ?

 

「魔理沙?なんで?魔理沙来るの明日じゃないか?」

 

「うん…それについてなのよ…」

 

明るい表情から一転、暗い表情になるフラン。

 

「どうした?」

 

「『もう少しで掴めそうなんだが、まだ掴み切れてないからもう少し待っててくれ』…ってさ」

 

ふむ…まだなのか…。

 

「そか…そりゃ残念だな…」

 

ま、まぁ…明日来たらボロ負けしただろうなぁ…。

まだ本調子とは言えないし…。

ある意味よかった…のかなぁ?

 

「じゃあ明日は久しぶりに2人で特訓するか!」

 

「うんっ!」

 

「………………ゴホンッ」

 

ん?…あっ…レミリア居たのか…。

 

「た、ただいま。どうした?」

 

「どうしたじゃないわよ!私に何か言うことあるんじゃないの!?」

 

急に怒り出すレミリア。ええ…?なんだ?

 

「えっと………明日一緒に特訓するか?」

 

当てずっぽうに言ってみる。

 

「…ええ」

 

「えっ?」

 

「なに?わたしは入っちゃダメなの?」

 

「あ、いや、そうじゃなくて…。特訓に入れてって事だとは思わなくて」

 

「…今まであなたたちだけだったからね、そろそろ私も入ろうと思ったのよ。…それに…一緒に居れる時間が長くなるならそれで…(ボソッ」

 

「ん?最後聞こえなかった、もう1回言ってくれないか?」

 

「何でもないわよ、バカッ!」

 

「ちぇ〜…」

 

最近よく聞こえないの多いな…なんなん?

 

「今夜は満月よ、お夕飯食べたら外で紅茶でも飲みましょう?」

 

唐突にレミリアが提案する。

これまた急だが……それはいいかもな!

 

「良いんじゃないかな?」

 

「さんせーい!」

 

「決まりね」

 

 

 

 

 

『ごちそうさまでしたー!』

 

うん、美味しかった!

ミートソースのパスタも悪くないな。

人間のうちにもう少し食べとけば良かった。

…いや、咲夜さんのだから美味しいんだな、きっと。

 

「早速準備しますか?」

 

「もう少しお腹を休ませるわ」

 

「わかりました。では食器を下げてきます」

 

「ご苦労様」

 

「いえ」

 

「外でなんて、エスカルゴには初めてかしら?」

 

言われて気付いた。そうだな。

 

「そうだね」

 

「なら今夜は、存分に楽しむといいわ。ねぇ、フラン?」

 

「そうね、お姉様♪」

 

「…?何かあるの?」

 

「その時のお楽しみよ♪」

 

「教えてくれても良いじゃないか〜…」

 

「ダーメ♪」

 

「チェッ…」

 

「まぁ、外に移動して待ってましょ」

 

「えっ、咲夜さんは?」

 

「咲夜なら、私たちが移動してることくらいすぐにわかるわ」

 

ま、そーだな。

 

「行きましょ!」

 

「おう」

 

「こら、走らないの!」

 

「えっへへ〜」

 

 

 

俺とレミリアはフランに手を引かれ、外に出て行った。一体、何があるのだろうか…。




鈴仙思いの永琳による影からの指導のもと、着々とエスカルゴとの距離を縮める鈴仙。
次回もお楽しみに。





あと、そこまで細かくない設定としては、レミリアとフランのこと考えたり言ったり呼んだりする時には、エスカルゴ視点の時はフラン、レミリアの順だけど、他の人視点の時はレミリア、フランの順だよ。
何故かは…わかるよね?(/∀\*)
気付いてる人いるかな?居たらどれくらいだろう?

気付いてたら「気付いてました!」って感想のとこに書いててくれるとわかりやすいですな(*´∀`*)

もしもエスカルゴ視点でレミリア、フランの順だったら単なるミス。無いと思うけど…。
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