※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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原作未プレイ者は調べるしかねぇんですよね。
(タメと敬語が混ざってる謎の言語)





新しい異変?

何気ないある日の朝方…ソレは起こった。

なんの前触れもなく…突然に。

 

 

 

カチャカチャッ……カチッ……カキンッ……

 

カルゴ「……?」

 

ある日の朝方、奇妙な金属音を聞いた俺は、太陽も登りきらない真っ暗な内に目を覚ました。

AM4時…そりゃあ暗いわけだ。

 

霊夢「…歯ぎしりうっさい……バカルゴ……」

 

隣で眠る霊夢は、俺の方へ手を伸ばしながら文句を垂れる。起きたのかと思ったが、すぐに寝息を立てて寝始めた。

 

カルゴ「俺の歯は金属製かよ」

 

小声でツッコミを入れて、ほっぺをプニる。力が入っていないからか、かなり柔らかい。そうこうしている間にも、金属音は鳴り止まない。段々とイラ立ちが募ってきた俺は、腹を出して眠る霊夢に布団を掛け直して、音のする方へ向かう。

俺たちの居る寝室から…では無い。

 

カルゴ「こっちか…?」

 

娘たちの寝室を覗くが、そこでもない。

キッチンでもないし、トイレでもない、賽銭箱の中でもない。なぜ箱の中を見たのか?理由は至極単純、寝ぼけて頭がぼんやりしているからだ。

 

カルゴ「っせーな……ふわぁ…」

 

繰り返し出てくるあくび。何度あくびをしたのか覚えていないが、あくびの数が10を超える頃に…やっと、音の原因を特定した。

 

カルゴ「…何で勝手に動いてんだよ?」

 

音の原因は、俺の持つ魔剣、妖魔雷霊剣だった。玄関に置いてある剣は、鞘に入ったままカチャカチャと音を立てながらで揺れていた。地震でもない、俺が能力で動かしている訳でもない。

俗に言う、ポルターガイストだろうか。

 

カルゴ「とりあえず眠らせてくれ…ふあぁ…」

 

剣を壁で囲うように防音の結界を張った後、再び霊夢の隣に潜り込み、朝を迎えた。だが、本当におかしな事が起こり始めたのは、その朝だった。

 

ペチッ……パシッ……

 

カルゴ「…ん〜…?」

 

頬に妙な衝撃を感じた俺は、目を覚ました。瞼が重くて目を開けていないので、正確には眠りから覚めた、が正しいだろうか。違和感を覚えつつ、その変な衝撃をスルーしていた。だが次の瞬間。

 

べチンッ!!

 

頬に強い痛み、熱さが走った。それで一気に目が覚めた俺は、布団からはね起きた。

 

カルゴ「いったァ!!何すんだよ霊夢!?」

 

その痛みは、お祓い棒で頬を殴られた時のようなあの感触だったので、霊夢が俺の頬を殴ったのだと結論づけたのだ。

 

カルゴ「あれ…?」

 

霊夢「何よ…うっさいわねー…」

 

その霊夢は、たった今俺の声で目覚めたのだ。

ならば娘は…居ない。だったら殴った犯人は…?

と思った、その時。俺の布団に、ピョコッとあのお祓い棒が飛び乗り、フンスと胸を反らしていた(様に見えるだけ)。

 

カルゴ「うわああああああああ!!?お祓い棒が動いてるうううううう!?!?」

 

俺が驚き、文字通り飛び上がったのは言うまでもない。なぜ、霊夢の持ち物であるただのお祓い棒が勝手に動き、俺を殴ったのだろう。

 

霊夢「うわ…なんか動いてる…え、何これ異変?だったらさっさと終わらせないと……」

 

持ち主ですらも困惑する事態だ。何故だかわからないが、勝手に動いているらしい。

 

霊夢「もしかしてだけど、あんたの事起こしたんじゃない?私のお祓い棒」

 

すると、棒の半分から上が前方に倒れ、繰り返しうんうんと頷き始めた。流石にこれには、霊夢も顔を引き攣らせる始末である。

 

カルゴ「え〜…自我あんの?」

 

霊夢「さぁ…。そうなんじゃない?とりあえず、ご飯にしましょうか。解決はそれからよ」

 

カルゴ「だな…やれやれ」

 

娘たちを起こし、ご飯も食べ、2人のお祓い棒を確認したが、特に変化は見られなかった。更に、先程の俺の剣についてだが、やはり相変わらず、縦に横にと揺れ動いていた。それを霊夢に見せた結果、霊夢は「異変ね」と結論付けた。

道具…それも各人の武器が付喪神化しているかもしれないとの事だ。

娘たちに、留守番と他の道具の付喪神化を見張るように言い残し、神社を出る。

まず最初に向かったのは魔理沙の家だ。

 

魔理沙「おぉ、お前たちもか。実は私もなんだ。何故か今朝から、私のミニ八卦炉が………」

 

言葉を切り、ポケットから取り出したミニ八卦炉を机に置いて、俺と霊夢に見せる。酷く禍々しい力が感じられる上、カタカタ動いている。

 

魔理沙「やっぱ異変だよな?」

 

霊夢「そうね、きっと」

 

魔理沙「…ここは道具が多くて不安だ。神社で、作戦会議でもしないか?」

 

霊夢「そーね」

 

魔理沙の家は小物や何かしらの道具が多いので、ミニ八卦炉の様にならないか、と持ち主が怖がるのも仕方ないだろう。

 

 

 

霊愛「うわ…すごい禍々しいねソレ…」

 

ミニ八卦炉を見た霊愛も、同じ感想だ。

動くお祓い棒には可愛いと言っていた霊愛だが、感じられる力が違えば対応も変わるだろう。

 

カルゴ「俺でもわかるほどに禍々しいぞ」

 

魔理沙「だろ?なんか怖いなぁ…。エスカルゴの剣こそ、禍々しさがパワーアップしてないか?」

 

カルゴ「そうかな…?例によって俺は、この剣の禍々しさは感じられないんだけど…」

 

魔理沙「鞘越しでもわかるほどに強い邪気だぞ」

 

霊夢「そうね」

 

カルゴ「ほーん…」

 

揺れる剣をサラサラと撫でていると、突然に襖が開いた。そこには、紅魔館の美人メイドが居た。

 

霊夢「あら、今度は咲夜? 何かあった?」

 

咲夜「…その様子だと、こちらでも何かあったのかしら?こっちは、私のナイフからおかしな力が感じられるようになって…霧の湖では、わかさぎ姫が凶暴化してたわ。普段は大人しいんだけど」

 

霊夢「普段大人しい妖怪が凶暴化…マズいわね」

 

咲夜「もちろんわかさぎ姫は退治してきたわよ」

 

魔理沙「いや、そうじゃなくてだな…。これは、色々と厄介な案件だぞ」

 

咲夜「どこら辺が?」

 

魔理沙「人里だよ。あそこにゃあ、正体を隠して大人しく住んでる妖怪もいる。そんな奴が凶暴化してたら…もう、大変だぜ」

 

咲夜「あぁ、なるほど」

 

霊夢「…何にせよ、さっさと終わらせなきゃ…。なんか、上手く言えないけど…ヤバい気がする」

 

カルゴ「語彙力死滅してるな」

 

霊夢「うっさい!」

 

霊夢の声に呼応するように、お祓い棒が俺の頭をバシッと叩く。強化されていないはずだがすごく痛い。自我があるのは厄介だ。

 

咲夜「へー、棒が勝手に動いてるんだ…」

 

霊夢「そーなのよね。今朝はこれでエスカルゴが起こされたみたい」

 

咲夜「あらら…」

 

そして俺たち4人は、まずは人里に隠れ住む妖怪の状態を見るために、里へ向かうことにした。

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