※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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E.S.暇潰しには戦争なのか?

カルゴ「……」

 

天魔「……」

 

ある日の朝、天魔の使者こと、姫海棠はたてから呼び出された俺は、さっさと朝食を食べるなり、すぐに天魔の屋敷へと赴いた。

なんでも、天魔の機嫌が悪いのだとか。そこで、なぜ俺を呼ぶのかとはたてに尋ねた所、「エスカルゴを呼べ」とだけ言われたのだとか。

機嫌が悪いと、何をしでかすかわからないので、大人しく命に従って俺を呼びに来たらしい。

霊夢や霊愛、霊麗とゆっくりした時間を過ごしたかった俺からしてみれば、はた迷惑な話である。

 

天魔「……」

 

俺が部屋に入った時からずっと不機嫌そうな顔をしている。それに、ずっと殺気立っている。ダダ漏れの妖気を隠そうともしない。さっさと用事を終わらせ、ゆっくりとした時間を過ごしたい。

そう思った俺は、緊迫感が漂う空気を破り、口を開く事にした。

 

カルゴ「天魔様、本日はどういったご用件で?」

 

すると天魔は、大きな大きなため息をひとつだけついた後、重々しく口を開いた。

 

天魔「……暇なのじゃよ。とんでもなく、な…」

 

カルゴ「は、はあ…?」

 

とても朝から呼ぶほどの用件では無いことに拍子抜けした俺は、素っ頓狂な声が漏れる。暇というだけで、人間なら即座に気絶しそうな程の妖気を漏らさないでもらいたいものである。

 

カルゴ「ならば、誰かと戦えば宜しいのでは?」

 

天魔「誰がおる?お主レベルの奴はそうおらん。お主とは戦い過ぎて、はっきり言って飽きとる」

 

カルゴ「カルゴンハートブレイク」

 

天魔「かと言って、ゆかりんは仕事があるから、そう声をかける訳にもいかん。天魔といえど特に仕事も無いから、本当につまらんのだ」

 

カルゴ「じゃあ何で呼んだんすか…はぁ…」

 

天魔「暇潰しの為の策を一緒に考えてもらおうと思ってな!お主なら、また何か面白いことを思い付きそうだしな!」

 

カルゴ「え〜……」

 

天魔「ん?(威圧)」

 

カルゴ「ひえっ」

 

睨みを利かす天魔に、思わず小さく震え上がってしまう俺。暇だ暇だと言っていても流石は天魔。

実に恐ろしい。

しかも性格のせいで、その恐ろしさがさらに膨れ上がっているから大変である。

 

ったく、俺だって暇じゃないんだがなぁ。

霊夢たちとゆっくりするっていう予定がァァ…。

巫月や弦月姫の特訓メニューとかも考えたかったって言うのにさ。妖舞は妖夢が、茜は紫さんが。穹は撮影練習で、樹里愛は修行する気無しで…。とにかく、2人は俺が特訓つけてやらなきゃダメだから、メニュー考えたかったんだけど。

 

いや、母親に任せっきりにしているのではなく、そういう教育方針なのだ。俺よりも、妖夢の方が剣技が優れているから妖舞に稽古をつける。茜は紫さんの跡継ぎだから紫さんが指導をする。穹は強さよりも技術を重視している。樹里愛については早苗の意向である。まだ4歳なのだから…と。

それが当たり前だ。

どうにかして、天魔と特訓をこじつけられれば…一石二鳥になるとは思うのだが、子供たち8人が束になったとしても、天魔には適わないと思う。それほど、天魔との力量には大きな差がある。

 

カルゴ「…………あっ」

 

天魔「おっ!?おっ!?何か思いついたか!?」

 

「あっ」と言っただけなのに、目を輝かせて身を乗り出す天魔。普段は威厳があるが、こういった姿を見ると、子供っぽいお方だと思う。

暇だからと他人を振り回すのも、子供らしい。

 

カルゴ「天魔様の暇潰しになりそうな事は一応、思いつきました。ですが、この様な大それた事は言えないので…すいません、無しでお願いs」

 

天魔「良いから言うてみぃ!大それた事かどうかなんぞ、わしが決める事じゃ!!」

 

カルゴ「では…」

 

深呼吸を数回行った俺は、腹を決めて口を開く。

 

カルゴ「我が子供たちと、山の天狗たちによる…力比べ(戦争)は如何でしょう?天魔様は観戦を…」

 

天魔「ほう……!」

 

それを聞いた天魔は、ニタリと薄い笑みを浮かべながら膝を立てる。あぐらから膝を立てる時は、大抵乗り気な時である。

 

天魔「それは…人数や何やらを設定して、か?」

 

カルゴ「そこは置いといて。力比べ(戦争)という案自体は、如何でしょうか?」

 

天魔「うむ、面白そうだと思うぞ!それでいこうではないか!……じゃが、お主の子供らは…何と言うだろうか?」

 

カルゴ「子供たちには…力試しと言えば、喜んで参加してくれましょう。長女と四女は特に」

 

天魔「長女…中々の実力者だと文と穹から聞いておるぞ。四女と言えば…その…あれだ、紅魔館でメイドをしているとか」

 

カルゴ「ですね」

 

文と穹が天魔に子供らの話を…?

プライベートな事はあんまり漏らして欲しく無いんだけど…そのお陰で話がスピーディに進んでるから、今回は何も言わないでおこう。文の事だ、言ってはいけない所などは分かっているだろう。

 

天魔「しかしな…10数年前のお主との衝突以降、天狗共には厳しい訓練を課しておる。はたして、お主の子供らはそれを越えた天狗を越えられるかどうか。もしそれを行えば、致命傷を与えられるやもしれんぞ?」

 

カルゴ「心配はありますまい。…何せ、俺の子供ですから。そこらの若い妖怪とは違うのですよ。若い妖怪と言ったって、俺もまだ32歳ですがね」

 

天魔「なんじゃ、とんだヒヨっ子じゃないか…。わしなんぞは3XXX(ピー)歳じゃぞ」

 

カルゴ「ひぇっ…」

 

恐ろしい年齢差に思わず声が上ずる。

しかしよく考えてみれば、レミリアは500歳を、

文は1000歳を、永琳なんかは億にまでいっている

らしいので、そこまで驚く程のことでも無いかも

しれない。

 

天魔「ゴホン。まぁ、面白そうな催しではある。では天狗共へはわしがお触れを出そう。…して、誰と戦わせるつもりじゃ?天狗と言うても種族がある。お主の時の様に白狼天狗だけにするか?」

 

カルゴ「どうせなら…白狼天狗と鴉天狗の全員を動員しても良いのでは無いですかね」

 

天魔「…お前は自分の子を殺したいのか?」

 

カルゴ「俺の子はそんなにヤワじゃないですよ。どれほどの人数差でも捩じ伏せる力があるので。そもそも殺し合いでは、そちらよりこちらの方に分があります」

 

天魔「ほう?なぜじゃ?」

 

カルゴ「妖怪退治の専門家である、霊愛と霊麗。能力的に殺しが楽だと思われる、巫月と弦月姫。素早さでは誰も勝てない穹。ふふっ…こちらは、殺し合いならば最強でしょう」

 

天魔「…なるほどのぅ。確かに、殺し合いならばそちらが有利…じゃな。ではどうする?」

 

カルゴ「どうするもなにも、単なる決闘ですよ。こちらはスペルカードを使って、そちらは自由に攻撃する。あの時の俺と、同じ事ですよ」

 

天魔「フンッ…良いだろう、ノッた。それならばこの退屈も凌げようぞ。大天狗共よ、白狼天狗と鴉天狗の戦闘部隊に、触れを出せい!戦に備え、特訓に励むようにと!ついで、哨戒任務は一番の下っ端にやらせよと!!」

 

大天狗達「はっ!!!」

 

カルゴ「では、俺は子供たちに参加を呼びかけてみますので。日時はまた後ほど。ではこれにて」

 

天魔「おう。…あ、ちょっと待て」

 

カルゴ「はい?」

 

立ち上がってスキマを開いた俺を、腰を浮かしながら呼び止めた天魔。案外軽い呼び止め方だ。

力の無駄遣いを防ぐ為に、スキマは閉じる。

 

天魔「一体、何人呼ぶつもりだ?」

 

何人呼ぶのか。予想もしていなかった問に、俺はしばしその場で考え込む。はて、何人だろうか。そして、子供たちの性格や状況を鑑みると、その問いに対する答えが、自ずと浮かんできた。

 

カルゴ「…最低2人…最高6人、ですかね」

 

天魔「ん?8人ではないのか?」

 

カルゴ「茜は紫さんの後継としての訓練などが。樹里愛は、母の意向により殆ど戦闘訓練を行っていませんので。…最低2人というのは、好戦的な2人なので確実に参加してくれます」

 

すると天魔は、口元を三日月のように細くして、あくどい笑みを浮かべる。

 

天魔「はたして、この人数差で勝てるかな?」

 

カルゴ「もし俺1人と白狼天狗と鴉天狗共の連合艦隊がぶつかれば、どちらが勝つと思います?」

 

娘を馬鹿にされたようで少しムッとしたがそんな様子は微塵も見せず、質問を質問で返してみる。馬鹿にしてる…というのは思い過ごしだろうが、親バカとしては聞き捨てておけない言葉だった。

 

天魔「お主じゃろ」

 

カルゴ「…そういう事です。多分、アイツら力を合わせたら俺と大して変わりませんよ。何せ…」

 

今度は俺がニヤリと笑い、スキマを開く。

 

カルゴ「俺ですら手を焼くほど(・・・・・・・・・・)…ですから」

 

したり顔でそう言い放った俺は、スキマにその身を投じて、妻と娘の待つ博麗神社へと帰宅した。






下らん茶番劇 〜誠がエスカルゴだったら〜

カル「…メール?霊夢…」
文面「ごめん」
カル(長い…どんだけスクロールすんだ)
文面「さよなら」
カーナーシーミノー
カル「───ッ!!」
(振り向いた瞬間、霊夢に刺される)
カル「ぐぉぁ…あ゙っあ゙ぁ゙っ…」
(床に倒れ這って逃げようとする)
霊夢「酷いよ…!ッ!!」ドスッ
カル「あ゙がぁ゙っ……ごはぁっ……がっ…」
霊夢「自分だけ…鈴仙と幸せになろうなんて!」
カル「───ッ!!」
ドスッ……グチャッ……ズルッ……ザシュッ……
カル「霊……夢……」
(掠れ声で呼びながら霊夢の腹に手を置く)
霊夢「えっ…!?」
カル「………………………」
(目を開けたまま絶命)
霊夢「…うっ……っ……」
(声にならない声を上げて逃走)

数分後
カル「痛たたた…クソ、銀の包丁かよ…。道理で即復活できないわけだぜ……」
??「………」
カル「へっ?」
(絶命)

数時間後
霊夢(……?メール?…エスカルゴから!?)
文面「屋根の上で待ってる」
霊夢「……」
(屋根の上に行くと、そこにはアイツが薬売りの時に使用している大きな籠…。それを見ていると背後から女の声が…)
鈴仙「診療所、行きましたか?」
霊夢「!?」
(突然現れた声に驚き振り返るとそこには鈴仙)
鈴仙「お師匠様…良いお医者さんなんですよ」
霊夢「……行ってない」
鈴仙「どうしてですか?」
霊夢「あなたに紹介してもらった診療所なんか、行かない…!」
鈴仙「嘘……だからですよね?」
霊夢「えっ!?」
鈴仙「エスカルゴの気を引くために…赤ちゃんが出来たなんて嘘をついたんですものね」
霊夢「違う!!」
鈴仙「何が違うんですか?」
霊夢「私は本当に…」
鈴仙「だったら、ちゃんと診療所で診せられるはずですよね?」
霊夢「……」
鈴仙「それに…霊夢さんが彼の子供を、産める筈が無いじゃないですか。…エスカルゴの彼女は、私なんですから」
霊夢「……」
鈴仙「そうでしょ?」
霊夢「っ…私だって……私だって、エスカルゴの彼女になりたかった!!!…それだけなのに……ずっと我慢して、エスカルゴのしたがることしてあげたのに……!!なんで!?どうして!!」
鈴仙「…エスカルゴなら……。エスカルゴなら、そこに居ますよ…?聞いてみたらどうですか?」
(籠を示す鈴仙。それの開き口を少しだけ開けた霊夢は声にならない声を上げてフラ付き、嘔吐)
霊夢「げほっ、げほっ……」
鈴仙「霊夢さんの言ってる事が本当かどうか……確かめさせて下さい」
(出刃包丁?を構える鈴仙)
霊夢「…ッ!?」
(ポケットに手を入れ包丁を取り出そうとするも鈴仙に手を掴まれて取り落としてしまう)
霊夢「…!?っ…!!」
(霊夢の腹部に出刃包丁を深々と刺し込み殺害。そして体内をまさぐり始める)
グチャッ……ズルッ……ビチャッ……
鈴仙「やっぱり…嘘だったんじゃないですか…」
(ピチャピチャと手から血が滴る)
鈴仙「中に誰もいませんよ」



(海上)
鈴仙「やっと2人きりだね…エスカルゴ……♪」
(頭のようなものを胸に抱える)






はい、茶番劇終了でございます。
だからエスカルゴはハーレムを選んだのよな…。
彼女たちもそれを何とか受け入れてくれてる…と思うし…ね。

「中に誰もいませんよ」…だと?
「帽子の中に…誰もいませんよ」ケロ⑨やwww
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