※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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ネタバレと子供達と決断と

夜。俺以外は何の成果も得られなかった親達は、予定通りに博麗神社へと戻ってきていた。

しょんぼりしていた皆に、俺は成果を話した。

犯人は山の鴉天狗であり、俺が見つけた時には、子供達が既にボコボコにしていた事。その犯人は俺がトドメを刺したこと。

 

早苗「でも…そこに居なかったんですね…」

 

カルゴ「うん…1歩遅れたって感じでさ…」

 

霊夢「腹に穴が空いてたぁ?…なんで?」

 

カルゴ「知らん。あのやられ方、巫月かな」

 

鈴仙「そんなに攻撃力高まってるの?」

 

カルゴ「多分。他の皆はそこまででも無いから。そんで、もう喋れないくらい死にかけだったからグシャッと潰してきた」

 

妖夢「妖舞、斬らなかったのかな」

 

カルゴ「斬られた跡は見受けられなかったかな。脇腹にナイフは刺さってたから、処分したがな」

 

咲夜「なんで脇腹なんでしょう…首にでも刺せば即終わるというのに」

 

カルゴ「敢えて苦しませたと考えるのが自然かと思いますね。牢は切り飛ばされてたから、最初に妖舞が突っ込んだ感じかな」

 

妖夢「へー…。いつもみたいに、巫月ちゃんじゃ無かったのか。ま、妖舞は特に樹里愛ちゃんの事可愛がってたみたいだし、それが原因かな?」

 

カルゴ「多分。…あ、もう時間だ」

 

俺たちがそんな話をしていると、とうとう時計が8時を示した。同時に、トランシーバーから穹の声が聞こえてきた。

 

無線「皆さんこんばんは、夜の解放区放送の時間がやって参りました!今日は2点程、お知らせがあります!まず1点目、樹里愛についてです!」

 

樹里愛についてと聞き、早苗が顔を上げる。

 

無線「鴉天狗の宿舎内の地下牢最深部にて、両手両足を縛られ、口に布を噛まされていた樹里愛を発見しました!犯人は皆で半殺しにし、樹里愛を解放区に連れてきました!」

 

早苗「ちょ、余計に心配なんだけど…」

 

咲夜「しっ!」

 

早苗「むぐっ」

 

無線「2点目のお知らせです!明日の朝の解放区放送にて、この解放区の場所を発表しますよ!!連れ戻したい、心配だから様子を見たい、などと思う方はぜひ来て下さい!では、今日は樹里愛に締めてもらいましょうっ!」

 

無線「えーっと…また明日ね!バイバイ!」

 

元気そうな樹里愛の声が聞こえた後、解放区放送はプツンと途切れるように終わってしまった。

何はともあれ、無事が確認できて良かった。

 

カルゴ「ふぅ…良かった、樹里愛も無事か」

 

早苗「良かったぁぁ〜……。まだ心配だけど…」

 

大きく息をつき、ホッと胸を撫で下ろす早苗。

俺は元々、子供達なら大丈夫だと思っていたが、希望が確信に変わったので、俺も安心した。

恐らく俺が地下牢に到着する直前、茜のスキマで抜け出したのではと思う。穴は1つだけであり、1本道だからだ。

 

霊夢「へー…明日の朝、場所教えちゃうんだ」

 

咲夜「ふーん…なら待ちましょうか。じゃ、私はもう失礼するわ。メイド長が、あまり長く留守にするものでは無いからね」

 

早苗「私も、今夜は失礼します!また明日!!」

 

妖夢「いけない、お皿の片付けしなきゃ!じゃ、また明日ね!」

 

鈴仙「また今度、埋め合わせはしてもらうわよ♪じゃあ、またね」

 

親達はバラバラとそれぞれの家に戻り、神社には俺と霊夢だけが残った。無事とわかった安堵からなのか、何か喋りたい気分になってきた。

 

カルゴ「よし、少し遅くなったけど飯にすっか?それとも風呂?それとも…俺か?」

 

霊夢「下手な誘い文句ね。まずご飯食べましょ。そんで風呂入って寝ましょ」

 

カルゴ「あ、はい」

 

霊夢「妙に上機嫌ね。無事なのわかったから?」

 

カルゴ「まぁね。無事なのわかったら、誰だって嬉しくなるさ。ましてや、親なんだから」

 

霊夢「それもそうね」

 

 

 

夕飯を軽く済ませ、次は風呂に入る。

…霊夢と、2人で。

 

カルゴ「っ……」

 

隣の霊夢は、捜索した疲れからか、既にウトウトしており、カクンカクン揺れている。しまいには俺に寄り掛かって眠り始めた。

 

霊夢「スー……スー……」

 

カルゴ「お、おーい…マジで寝てるのか?」

 

頬をムニムニと強く触るが反応は無い。どうやら本当に眠ってしまったようだ。そして、ある考えがフッと俺の頭をよぎる。

ゴクリと生唾を飲み込んだ俺は、準備を始めた。

 

 

 

カルゴ「ふぅ、こんなモンかね?」

 

この雷の能力は本当に便利である。たとえ両手が塞がっていても、足をかざすだけで物体の操作がある程度は可能だし、片足になれない時は空中に浮かべばいいだけだからだ。

身体をよく拭いた霊夢をベッドに下ろして、俺はそんな霊夢を見下ろして、これからヤろうとしている事を頭の中で反駁する。

 

カルゴ「睡姦、かぁ…。ヤッたことない…よな。やっぱ初めては霊夢がイイ…うーん、どうしよ…娘達が帰ってきてからにしようかな…それとも、居ない今のうちにヤるべきかな…?」

 

裸の霊夢を見下ろしながら、暫く自問自答する。ようやく結論を出した俺は、悪戦苦闘しながらも霊夢に寝巻きを着せて、普通に眠る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊愛「あれ、ヤらないの?」

 

霊麗「おっかしーなー…私達が居ないんなら遠慮なくヤリそうだと思ったのにね」

 

その頃の解放区では、そろそろ両親がヤってる頃だろうと思っていた博麗姉妹が、茜に頼んで神社を覗き見していた。しかし父親は、眠る母に服を着せ、普通に眠り始めたのだ。

プライベートな事なので、他の皆とは別な所へと3人だけ移動しての事だ。

 

霊愛「なんで私達居る時にはヤって、居ない時に限ってヤらないのかなぁ…」

 

霊麗「何でだろ?」

 

そんなプライベートゾーンに、遠慮をしない文はこっそり入ってきていた。見るだけ見たら、退散しようと思っていたのだが、姉妹の疑問に答えてやろうと口を開くことにした。

 

文「それはですね…」

 

霊愛「わっ、いつの間に…」

 

文「無事だとはわかっていても、やはり皆が心配なので、ヤる気になれないんですよ。いつもなら大きく怒張してるはずのアレも、今はしょんぼりしてましたしね」

 

霊愛「無事だってわかってんのに心配?何で?」

 

文「やはり…ずっとそばに居ないと、心配になるものなのですよ、親というのは。強い子達だから大丈夫だ…生きていけるから大丈夫だ…とかでは無いんです。あなた方もいずれ、大きくなったらわかると思いますよ」

 

霊愛「ふーん…」

 

霊麗「そーゆーもの…なのかなぁ…」

 

文「ですから、気が済んだらちゃんと自分たちの家に帰りましょうね。あまり心配させるものではありませんから」

 

霊愛「そっか…わかったよ。…ところでさ」

 

文「はい?」

 

霊愛「なんでプライベートゾーンに来てるの?」

 

霊麗「処す?処す?」

 

文「あやややや…!ここは逃げるが勝ちです!」

 

ドゴォンと轟音を立てて、星空へ飛び立った文。姉妹はそんな文を見上げるが、後を追おうとは、しなかった。

 

霊愛「…じゃ、明日に備えて(・・・・・・)寝よっかな〜」

 

霊麗「だねっ!」

 

皆の元へと戻った姉妹は、茜が紅魔館から盗んできた夕飯をペロリと平らげ、次の日に備え、皆で眠りについた。

解放区生活は、きっと本家(ぼくら)よりも長く続かない。

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