※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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なんかふざけたタイトル思いついた。本編とは、ほとんど関係無いですゾ。
あと今だから言えるんだが、咲夜さんと付き合う伏線?は、36話目くらい…に張ってたんだよね。でも気付いた人ってどれくらいいるのかな?


真夏の夜の霊夢

紅魔館での特訓を終えた俺は、お昼前だが早めに博麗神社に赴いた。何となくだが、早めに来た方がいいような予感がしたのだ。

 

カルゴ「ただいま」

 

中に入ると、いつものように横になっている霊夢たち3人がいた…訳ではなく、霊夢の前に正座で座り、何やら話を聞いている娘2人が居た。当の霊夢は、足を崩して座っているが。説教などの、そういった堅苦しい雰囲気では無い様に感じる。和気藹々とした、明るい雰囲気だ。

 

霊夢「おかえり。今日は早いのね」

 

カルゴ「まぁな。今日は昼ご飯も俺が作るよ」

 

霊夢「ありがと、助かるわ」

 

剣を近くの壁に立て掛けて腰を下ろすと、娘達が俺にかじりついてきた。その目は、何故だかキラキラ輝いている。

 

霊愛「良いところに帰ってきたじゃんお父さん!ねぇ、突然で悪いんだけど、お母さんとお父さんって、昔はどうだったの?」

 

カルゴ「な、何だって?どうしたんだ急に…」

 

クール(つっけんどん)な霊愛がここまで興味を示すとは一体何があったのだろう。すると、娘の代わりに霊夢が答えてくれた。

 

霊夢「弦月姫ちゃんに咲夜との昔の事を話したんでしょ?この子達、弦月姫ちゃんからそれ聞いて私とあんたの話に興味を持ったらしいわ」

 

カルゴ「あ〜…なるほど。…ん?でも、今霊夢が話してなかったか?」

 

霊夢「丁度話し始めたところよ。紅魔館に異変の解決に向かって、あんたと軽く会話した所まで」

 

霊愛「そこはライブで歌として聞いたって文句を言ったところ。告白の経緯も歌で聞いたよ」

 

カルゴ「ふむ。じゃあその続きだな」

 

霊麗「そーそー!教えて教えて!」

 

と言っても…話すことって何も無くね…?いや、何を話せばいいのさ?俺vs霊夢の結末とかか?

 

カルゴ「えーとなぁ…あの時の俺vs霊夢はすごく一方的な戦いだった。ただ殴られて終わった」

 

霊愛「…お父さんが?」

 

カルゴ「恥ずかしながら…」

 

霊愛「雑魚っ…」

 

霊麗「うわぁ…」

 

殴られて終わったと聞き、あからさまにドン引きする娘2人。驚くのはまだわかるが、こんな風に引かれると少しばかりメンタルに効く。

 

カルゴ「返す言葉も無い…。スペルなんて1枚も使ってくれなかったんだぜ。なぁ?」

 

霊夢「隙だらけだったからね。それに、わざわざ消費する必要は無いでしょ?」

 

カルゴ「もっともだ。…まぁそんなわけで、俺はその一件がちょっとしたトラウマになった。で、ついでに霊夢のことも苦手になって…。その後の宴会で、地味な仲直りをしたってわけだ」

 

霊愛「トラウマになった人から仲直りを切り出すとは思えない…。てことは、それはお母さんから話を切り出したってこと?」

 

霊夢「そうよ」

 

カルゴ「そうだ」

 

鋭い娘の読みにも、すんなり頷く俺達2人。この勘の良さは霊夢、頭の回転の速さは俺譲り…なのかもしれない。

 

霊愛「なんで仲直りしようと思ったの?まさか、その時からお父さんのことが好きだったり?」

 

霊夢「ううん、それは違うわ。仲悪いより仲良くしてた方が良いでしょ?そう思っただけ。まさかこうなるとは思ってなかったけどね」

 

カルゴ「同感だ。あの頃は互いに、友達…いや、知り合い程度にしか思ってなかったしな」

 

その言葉に、うんうんと頷く霊夢。互いを好きになり、付き合い始め、子供を作り、結婚する…。現在の俺達がタイムスリップをして過去の俺達に言っても、絶対に信じなさそうな話だ。

 

霊愛「そーなんだ…なんか意外。なんでお母さんはお父さんの事が好きになったの?」

 

霊夢「そうね…なんでかしらね。…なんで苦手に思われてるのかな…って、こいつのことばっかり考えてたら…いつの間にか……好きになってた」

 

霊麗「きゃー!お母さんカワイー!」

 

霊夢「うっさいわね!で、あんたはどうして苦手だったはずの私を…その……えっと……///」

 

カルゴ「どうして好きになったかって?知らん。

…知らねぇけど……暴力的な所も含めて、告白の仕方とか、色々可愛い所を見てくうちに…その…多分だけど…好きに…なってたのかな…って…」

 

霊愛「へぇ〜…苦手が好きにすり変わるなんて、なんかすごいね」

 

カルゴ「それは俺も思うな。…そういや、弦月姫から俺と咲夜さんの話を聞いたって言ってたが、いつ聞いたんだ?黒霧異変のときか?」

 

霊愛「ううん、解放区のとき」

 

カルゴ「解放区…おい待て、つーことは他の皆もその話を知ってるのか?」

 

霊愛「うん」

 

カルゴ「あちゃー…」

 

霊夢「ご愁傷様」

 

なんかドンマイです…咲夜さん…。

 

霊愛「こういうのって恋バナって言うんでしょ?穹から聞いたよ。中々面白いね」

 

霊麗「だねだね!」

 

カルゴ「話してる方は恥ずかしいけどな」

 

霊夢「…そうね…」

 

幻想郷の女子も恋バナが好きだなんて驚いたな。もしかして人間のDNA自体に刻まれてるのか?

 

霊愛「まぁ恥ずかしいだろうね。…あとさ、もう少しだけ聞きたいんだけど…いい?」

 

霊愛がここまで俺とコミュニケーションをとろうとするのはなかなか無いことなので、少しばかり恥ずかしい話も話していいだろうか。

思えば、霊愛とこんなに話すのは久しぶりだ。

 

カルゴ「何が知りたい?」

 

霊愛「あー…うーん…」

 

霊麗「そーだなー…今もすっごくイチャついてるけど、私が生まれた頃やお姉ちゃんが生まれた頃とかはどうだったの?」

 

カルゴ「イチャつき?それなら今と変わらないと思うなぁ。…いや、今の方がイチャついてるか?どう思う?」

 

霊夢「うーん…年々イチャつきは増えてるかも?自分じゃよくわからないけどね」

 

霊愛「確かに、霊麗が生まれる前よりイチャつく頻度は増えてるかもね。飽きたりしない?ずっと同じようなことしてて。飽和状態にならない?」

 

カルゴ「別に飽きないな。霊夢の反応、やっぱりいつ見ても可愛いし。子供の前じゃ絶対見せないオンナの顔ってのもあるんだぜ。それがまた凄く可愛くてな…もうマジ最高!って感じ」

 

姉妹「??」

 

霊夢「どうして子供を相手にそこまでオープンに言えるの?頭のネジ全部吹っ飛んでる?」

 

顔を赤くしながら俺の脇腹をつねる。その反応もまた、すごく可愛い。照れ霊夢…可愛い…。

 

カルゴ「霊愛の毒舌は霊夢のそれを継いだのかもしれねぇな。霊麗くらい小さかった頃とかはさ、お父さんお父さんってくっ付いてきたのに……。今では思春期の娘みたいだぜ…」

 

霊愛「はいはい」

 

カルゴ「はぁ…。そんで、他に聞きたいことは?もし無いんなら霊夢とデートに行きたいんだが」

 

霊夢「随分と急ね…嬉しいけど…///」

 

霊愛「じゃあ私から。…やっぱ、冬って普段より激しくイチャつくわけ?」

 

霊夢「…?」

 

カルゴ「なんで冬?」

 

霊愛「寒いから。お父さんとお母さんの事だし、寒いからくっつこうとか言いそうじゃない?」

 

カルゴ「なるほど。だが惜しい。逆だな」

 

霊愛「逆…って、夏?」

 

カルゴ「そう。俺が思うに夏は特にイチャつく」

 

霊愛「なんで?」

 

カルゴ「暑いと気分が盛り上がりやすくなる様な気がするんだよな。気温が高くなってるからか、心拍数も上がりやすいし。それでなくとも、汗が手とかにつこうとも、構わず手を繋いでる…のは毎年見てるだろ?」

 

霊愛「見てるだけでむさ苦しいあれだね」

 

カルゴ「それだ。頭もボーッとしやすいからな、いつの間にか一緒に縁側で寝てたりするんだよ」

 

その時間の幸せなことといったらありゃしない。手を繋ぎながら互いに寄りかかって寝たり…ね。何回も魔理沙にそういった様子を見られてる気がするけど、魔理沙はそれについて触れてこない。魔理沙は、大変気が利く。

 

霊夢「…随分と暴露するわね 」

 

カルゴ「霊愛の言う通りで、冬ももちろんイチャつくさ。寒いから。布団の中で強く抱き…ゲフンゲフン。これ以上は念の為に言わないでおこう」

 

霊愛「その先は何となく読めた」

 

カルゴ「そうだろうな」

 

霊夢「…他には?」

 

霊夢が他の質問を促すが、2人は顔を見合わせて首を横に振った。俺達の恋バナ?もここまでだ。

 

カルゴ「んじゃ、お前達の昼作ったら俺と霊夢は出掛けるからな、留守番頼むぞ」

 

霊愛「はいはい、楽しんでね〜」

 

カルゴ「言われなくとも」

 

久しぶりのデート…時間の許す限り、めいっぱい楽しむ事にしよう。

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