剣を二振り構える俺と、剣を一振り構える妖忌。俺たちの睨み合いはしばらくの間続いた。妖夢も幽々子さんも…そして、妖舞も、離れた場所から息を呑んでその様子を見守っていた。
だが、そんな睨み合いにも終わりが来た。
先に仕掛けたのは、もちろん俺───ではなく、妖忌の方だった。
妖忌「───ハッ!」
カルゴ「ッ!」
文や妖夢…いや、穹をも越える超人的素早さで、一息に間合いを詰め、剣を真一文字に振るう。
首が飛ぶと悟った俺は咄嗟にのけ反り、紙一重で妖忌の斬撃を躱した。風圧だけでフラつきそうになってしまうが、そこは吸血鬼の筋力、なんとか耐える。そして、元の体勢に戻る際の反動を利用して、妖忌に斬撃を繰り出す。
カルゴ「フンッッッ!」
妖忌「ヌァッ!」
耳障りな金属音を奏で、銀の刃の剣と、二振りの黒塗りの剣がガッチリ組み合わさる。1対2だが力は拮抗している。
俺の力と釣り合ってるだと!?俺は吸血鬼だぞ、半人半霊よりも単純な筋力なら上のはずだ……!なのになんで押し切れねぇ!?
妖忌「この程度で歯を食いしばるか。青いぞ」
カルゴ「くっ…誰が青いだとォ…!?この程度、重くも何ともねェよ……!!」
妖忌「む…!」
カルゴ「ハァッ!」
煽りに乗り、力を上げつつ、剣を上に払い退けて斬撃を放つが、難なく受け流されてしまう。
妖忌「剣に使われているようでは儂には勝てん」
カルゴ「っせぇ!吹き飛べ、『風の傷』!!」
暗黒斬月剣を地面に刺し、妖魔雷霊剣の方から、広範囲に広がる衝撃波を放つ。だが妖忌は、その衝撃波を、正面から刃を当てるだけで切り裂く。
カルゴ「んなっ…切れた…!?」
妖忌「この程度、当てるだけでも切れる。これを切れぬ者はただの未熟者だ」
妖夢(うっ…)
カルゴ「へ…へへっ…威力を上げ忘れてたな…。そりゃ切られちまう。魔剣『妖魔雷霊剣』!!」
妖忌「むっ……力が上がった…」
カルゴ「喰らえ、『風の傷』!!」
妖忌「フン、馬鹿の一つ覚えか……」
威力を倍増させた衝撃波を放つが、妖忌はまたも剣を正面から当て、それだけで切り裂いた。
カルゴ「なんで通じねぇ…普通抉れるだろ…?」
妖忌「次はこちらから行くぞッ!」
カルゴ「! させねぇ!催眠『惑星麻酔』!!」
地面に手を置き、そこから地面を媒介して妖忌の足に電気を流した。しかし妖忌は、そんな電気をものともせずに剣を振るう。
カルゴ「あぐっ……!」
地面に手を置くという大きな隙を見せていた為、後ろに避けるのが遅れて、左目を潰される。剣を雷の方の能力で引き寄せながら、スキマへ落ちて距離を取った。
カルゴ「くっ…イテテテ…」
妖忌「即再生だと…?貴様…」
カルゴ「目ん玉程度なら2秒も要らねぇ…!」
ひゅっと血を払い飛ばして、睨みを利かせる。
隙という隙が無く、更に『風の傷』も効かず電撃すらも効かないので、俺は攻めあぐねていた。
妖忌「吸血鬼というのは強大な種族と聞いていたのだが…案外、そうでもなさそうだ」
カルゴ「ンだと…?それだったらこれでも喰らえ!!『エスカルゴ・スパーク』!!」
妖魔雷霊剣からも手を離し、両手から極太光線を2本発射する。横に並べている上にかなりの太さなので、切ることは不可能である。
妖忌「────斬ッ!!」
………と思っていたレーザーまでも、容易く切り飛ばされてしまい、俺は呆気に取られる。
妖忌「光を切るのは雨水を切るより容易い」
妖夢(えぇ…)
カルゴ「だったら、これでも喰らいやがれ!雷符『Midnight☆Thunder』!!」
突如、俺を中心に真っ暗な闇な広がり始める。
妖舞はこのスペルを初めて見るので、当然だが、慌てふためく。だが妖忌は構えを崩さずチラッと闇に目を移しただけで、慌てる様子は一切無い。
そして、頭上に、一筋の雷が落ちてきた。だが、妖忌に当たる───と思ったその時。
妖忌「ムンッ!!」
カルゴ「ッ!?」
妖忌には何も見えていないはずなのに、その雷を斬り、己の両側に落とした。続いて何筋もの雷が降ってくるが、全てを斬って回避してしまう。
やがて闇が晴れ、無傷の妖忌が姿を現した。
妖忌「フン、その程度か!」
なんで剣1つで防げるのさ…妖夢でも無理だぞ。剣の腕が圧倒的過ぎるよ…。
カルゴ「だったら…こっちならどうかな!禁弾『降り注ぐ厄雷』!!」
上空で大量の槍を形成して、妖忌の肩、足の甲、腕を貫くようによく狙いを定める。もうなりふり構っていられない。妖夢は渡さない。最悪の場合半殺しにしてでもこの戦いには勝つ。
そして、その大量の槍に、重力の能力をかける。
これで重力加速度がえげつないレベルに達してるはず。雨水の数倍の速さだ。殆ど音速と同じで、数本は防げても残りは全て喰らうはずだ。もはや弾幕ごっこではなく殺し合いだ。
カルゴ「降り注げッ!!」
妖忌「ッ!!」
流石の妖忌もまずいと思ったか、腰に差していたもう一振りの剣を抜き、被弾寸前で剣を振るう。
妖忌「ハッ!!」
ブワッと強い風圧を感じ、目を開けた頃にはその槍は全て掻き消されており、妖忌は剣を構えて、こちらを睨んでいた。
幽々子「妖夢。この戦い、どちらが勝つかしら」
妖夢「エスカルゴですよ。…エスカルゴが負けるはずがないです」
幽々子「それは、楽しむ時以外は、相手に本気を出させない戦い方をしてるからでしょう?でも、妖忌を見て?」
妖夢「…師匠が二刀流…」
幽々子「あっちの剣を出したら妖忌は本気を出すってことよ。…初めて戦う上に、まるで隙がないから、何が妖忌の本気なのか図りかねたのね…。エスカルゴくんにとってアレは、本気ではなく、
『妖忌も二刀流になった』ってだけよ」
妖夢「二刀流でも…弾幕で勝てますよ、きっと。でも、あの剣を使っているのは初めて見ました。私が幼かった頃だって先程までの一振りしか…。何なんですか、あの剣は…」
幽々子「あの剣は…今から大体500年くらい前、
山に住まう天狗の長、天魔を殺した時に手にした得物なのよ。博麗大結界成立以前…つまり、今の幻想郷の仕組みが成立するよりずっと昔の話ね」
妖夢「え…でも天魔って今も…」
幽々子「天魔っていうのは、長の役職名よ?今の天魔はその次の世代ってことよ」
妖夢「あぁ、そういう…。(今の天魔と前の天魔…一体、どっちが強いんだろう…)」
幽々子「あの頃の妖忌は血気盛んでねぇ…。己の力試しにって山に討ち入りしたのよ、1人で」
妖夢「うわぁ…」
幽々子「後は…エスカルゴくんのように、天狗を倒し進めて、天魔と対峙したってわけ」
妖夢「師匠にもそんな時代があったんですね…」
幽々子「他にはあんまり剣の使い手が居なかったからわざわざ山まで行ったのよ。『部下が太刀を使うならば長も刃物を使うはず。ならばその長と戦えば己の力量が測れる』…って言ってたわ」
妖夢「部下が太刀を使うからって…。なんか適当じゃありませんか?」
幽々子「そこはまぁ…若気の至りってやつよね。風貌は今とあまり変わらなかったけど。あの髭が無かっただけで」
妖夢「怖いですね…」
幽々子「怖いわね…」
カルゴ「へぇ…爺ちゃんも二刀流か…」
妖忌「今の攻撃は…中々だった。だがこの風来丸の前では無力!紙屑同然だ!」
たった今抜いた剣を掲げ、声を上げる。今の槍を消した剣は「風来丸」と言うらしい。
妖忌「この剣は使い手の妖気と同等の強さの風を起こす。貴様なんぞのチンケな妖気、すぐにでも呑み込んでくれるわッ!」
カルゴ「やれるものならな!」
なるほど、さっきの風圧は風で槍を消したときに発生した圧ってわけか。あんまり長引くと、俺が不利だ。だったら、さっさとケリをつけてやる。素早さを上げ、攻撃力も上げて、守りを固めて…最強形態になる。これなら絶対に勝てる。
カルゴ「闇の電撃を喰らえ!!雷符『Dark Side of the Full Moon』!!」
闇を広げて、10個の巨大な電気玉で妖忌を囲み、集中的に攻撃する。当然、こんなのは防がれる。俺の狙いは、攻撃ではなく、隙を作るための時間稼ぎだ。
カルゴ「紅眼『吸血鬼の本質』と…雷装備『最強最速の吸血鬼』…からの、神速『スウィフト』」
これで俺は(狂気を使用しない時での)最強だ。
もう俺に死角は無い。どこからの攻撃でも完全に防げる。鎧の強度まで最高レベルまで上げているのだ、これで防げなかったら万事休すだ。
妖忌「フン、今のは目くらましのつもりか!」
闇が晴れ、やはり無傷の妖忌が姿を現した。今の電気玉すらも全て斬ったのだと思う。かなり高い電圧なのだが焦げた様子も無い上に痺れた様子も無い。それでいて隙の無い構えは健在だ。
いや、妖忌を相手にして、隙など探している暇は無いのかもしれない。
妖忌「行くぞ小僧ッ!!」
カルゴ「小僧って言うなッ!『雷速断刀』!!」
俺も妖忌も二振りの剣を振り上げ、地面を蹴って肉薄し、キィンと高い音を立ててすれ違う。
カルゴ「ッ……ぐっ…」
剣から手を離し…否、剣から手が離れてしまった俺は、地に片膝をついた。本来右手があるはずの場所には、手首から先が無かった。
大きく損傷した鎧は自然に解除されてしまうが、背中で妖忌の接近を感じた俺は、再生まで左手の暗黒斬月剣のみで戦わなくては、と心を決めた。しかし、妖忌を相手にして手の再生までのおよそ5秒はかなり大きな隙となってしまう。
左手は利き手ではない上に、感覚の矯正などしていないので、左手では右手のように振るえない。右手と同時にならまだまともに動かせるのだが。
しかし、心に湧いたそんな不安を振り払いつつ、背後の妖忌に向かい…。
カルゴ「魔剣『暗黒斬月剣』!」
暗黒斬月剣に込めた全ての力を引き出して、振り向きざまに剣を振るう。
妖忌「ヌゥ……よもや防がれるとは…」
やはり、そこには剣を振り下ろした妖忌がいて、俺の剣は妖忌の両剣を受け止めた。片腕では少し分が悪いので、軽口を返さず魔法の詠唱をした。そう、治癒魔法の詠唱だ。
カルゴ「…成功か」
今振り返るの遅かったら背中から斬られてたぞ…おっかねぇな爺ちゃん…!
妖忌「こやつ、怪しげな術まで使いおる…!」
カルゴ「
再生した手で妖魔雷霊剣を引き寄せ、妖忌の剣を振り払い、押し返す。着地した先でステップバックして構え直し、足に力を入れて腰を落とし、距離を詰める体勢に入る妖忌。
カルゴ「いい加減に終わらせてやる!ハァッ!」
妖忌の頭上に左手をかざし、重力の能力を使用。本人に能力をかけると、その質量によって魔力を消費してしまうが、質量がゼロである空間にならそんな効果は発揮されない。
つまり、妖忌の周辺には現在、とてつもなく強い重力がかかっている。その強さは、実に7倍だ。残念ながら今の俺ではこれが限界である。本当はさらに強い重力をかけたいのだが、能力が未発達故にこうなっている。
妖忌「むっ…ぬぁぁっ……!」
切れ長の目をしている妖忌が目を見開いて、その重力に耐えようと踏ん張っている。両足は地面に刺さり、剣も地面に落ちようとしているが本人の腕力によってギリギリ持ちこたえている状態だ。
カルゴ「殺った────ッ!!」
と、素早さが上がったままの状態で突撃するが、妖忌は俺が到達するよりも前に、剣を振るった。その瞬間、左手に激痛が走る。何だと思った俺は足を止め、左手を見る。怪我はしていない。
妖忌「はぁっ……はぁっ…………今のは…重量…いや、重力の類の技か…?」
踏ん張るのに相当な力を使ったのか、肩で大きく息をしている。それでも隙は見つからない。
カルゴ「今…何をした…?」
妖忌「空間を斬ったに過ぎん…儂の体重が増える訳が無いのだからな、この空間に何かしらの術がかけられたのだろう…。だから術ごとこの空間を斬り裂いたまで」
カルゴ「くっ…空間を…」
今の痛みは、能力を斬られた痛みってわけかよ。
骨折や臓器が千切れることよりもずっと痛い…。
妖忌「雨を斬れるようになるには30年…空気を斬れるようになるには50年…時を斬れるようになるには200年は掛かる。…時と空間は、密接に関係しておる。時が斬れれば空間を斬れるのと同義。儂に斬れぬものなど無い」
「斬れぬものなどあんまりない」じゃないのか…流石は妖夢の爺ちゃん…やばいぞこれ…!
カルゴ「落ちろ、『冥道斬月波』!!」
妖忌「効かぬわァ!!!」
ドスの効いた野太い声と共に、
カルゴ「じゃあ、これならどうだ!融解『地上の人工太陽』!!!」
巨大な火球を生み出し、それを強く投げつける。
すると妖忌は、俺が投げた火球に風来丸を向け、突風を起こした。
カルゴ「うわっ…くっ…」
翼を広げていると俺自身が飛ばされそうになったので、翼を少し畳む。だが、その時…火球が俺に向かって飛んできたのが目に入った。
カルゴ「あれ、この様子…」
暴走お空に殺された時のアレに似てる───…。
カルゴ「…なんてな。霊符『四重結界』!」
慌てず、焦らず、冷静に結界を展開する。ただ、強度を重視してしまった為に、霊力がガリガリと削られていく。しかし、風圧が凄まじく、結局は結界も呆気なく破壊されてしまったので、妖力で強化した剣で火球を受け止めた。
カルゴ「なんって熱気なんだ…これってホントに俺の技か…? お空の技なんじゃねーか…!?」
妖忌「ぬははははははッ!己の放った技で無残に死ぬがいい!妖夢は儂のもの!ははははは!!」
昔の俺なら確かにこれで死んでたかもしれない。
けど、違う。
カルゴ「俺はあの時とは違う…!成長してんだ、遥かに強く!焼かれねぇし、自爆以外では絶対に死なねぇ!…それが…俺、だァァァァッ!!」
妖忌の放つ風ごと、火球を斬って爆散させ、その勢いのまま妖忌に突撃する。
カルゴ「ハァッ!フンッ!セィヤッ!」
妖忌「小癪な…!」
妖忌を切り刻まんと剣を無茶苦茶に振りまわし、激しい連撃を与えていくが、妖忌はそれを、全て受け止め、受け流し、流す。
カルゴ「悪ぃな爺ちゃん!ッダラァッ!!」
妖忌「ぐはっ…!」
剣を上手く組み合わせた隙を狙い、妖忌の腹を、少し強めに蹴り飛ばし、距離を開ける。
カルゴ「雷神『荒れ狂う霹靂神』!!」
妖忌「すぐさま斬りかかってくれば良いものを…ハァァッ!」
滝のように降り注ぐ雷さえ、二振りの剣で斬り、受け止め、弾く。1本も妖忌には届いていない。
妖忌「馬鹿の一つ覚えも酷いものだな」
カルゴ「馬鹿の一つ覚えだと?それはどうかな。
…今のはただの小手調べさ」
妖忌「くはっ…はははっ…!圧倒的弱者が圧倒的強者に小手調べだと?思い上がりも甚だしい!」
カルゴ「何とでも言うがいいさ。その圧倒的弱者とやらに、これからお前は負けるんだ」
妖忌「何だと貴様ァ…!」
カルゴ「キメてやる…もう攻略法はわかった!」
妖忌「フン、世迷い言を……。ここまで圧倒的に押されながら、何故攻略出来ると思うのだ?」
カルゴ「さぁな!負ければわかるんじゃないか?とにかく次でケリをつける!」
妖忌「そうか…。ならば、遊びは終わりだ。次で貴様を
カルゴ「出来るものならな…!」
剣を構え、必殺の結界を展開しようとした俺だがある違和感を覚えた。……霊力が枯渇している。しかしすぐに原因に気付いた。火球を受け止めた際に使用した四重結界。あれに、一瞬で全霊力を使ってしまったのだった。
カルゴ「…だからどうした。俺の力が無いなら、剣の力を使えばいいだろが…!『霊力遷移』!」
一瞬でも心が揺らいだ己に説教の言葉を吐いて、剣に込めた霊力を引き出す。満タンには程遠いが必殺の技程度ならまだ足りる。
…1発分しか無いのが心もとないが…これだけで決めればなんの問題も無い。
カルゴ「トドメだ!ぶった斬るッ!!」
妖忌「来い餓鬼ィ!!」
地を蹴って再び互いに肉薄する。そして、空中で剣を振り下ろした、その刹那。1つの非スペルを発動させた。
カルゴ「『妖魔封結』!!」
妖魔雷霊剣は白い結界を纏い、妖忌を斬らんと、空気を斬る音を立てて振り下ろされる。
妖忌「その様な結界、打ち砕いてくれる!!」
妖忌の剣と組み合わさり…結界は、砕け散った。
だがそれと同時に、妖忌によって斬られたはずの結界は、まるで再生するかのように、妖忌を包み込んで再形成された。
妖忌「なっ…我が身を包んで…しかしこの程度、斬れん事は無いッ!」
足元に剣を突き刺し、その結界を今度こそ完全に破壊した妖忌。だがそんな彼の身体を、違和感が襲い始める。
妖忌「っ…何だ、これはっ…身体が重い…!」
ザクッと土を飛ばしながら剣を地面に刺し、もう一振りの剣を振るって重力の強い空間を斬ろうとしたが、特に変化は無かった。その作戦が上手くいかなかった妖忌は俺を睨み、正面から見据える。
妖忌「儂に何をした貴様…!」
カルゴ「『妖魔封結』妖、魔力を封じる結界さ。今のお前はただの力が強い老人。その風来丸も、風が起こせないただの剣さ」
妖忌「その様な嘘を…………………何だと…?」
風来丸を俺に向けて、強風を起こそうとした妖忌だったが、そこからは何も発せられなかった。
カルゴ「悪いが、勝つためなら手段は選ばない。ましてや、妻を取られるなんてごめんだからな。汚い手だろうと何だろうと、使えるものは何でも使う。俺にも使えるなら技だって盗む。あんたも妖夢にそう教えてきたんだろ?」
妖忌「………」
「教えて貰おうとして聞いても一喝されただけ。
『技は見て盗め』って教えられてきたんだ」と、過去に妖夢に聞いている。
カルゴ「老人になったあんたに、勝ち目はない」
妖忌「そんな事は儂を倒してから言えッ!妖夢は儂のもの、それだけは絶対に譲らん!!次こそ…決着をつけてやる!!」
カルゴ「チッ…」
仕方ないか…できるならもう妖夢の爺ちゃんとはぶつかりたくなかったんだけどな…。揺るぎない現実ってものを見せるか体験させなきゃ、絶対に納得してくれないんだな。
妖忌「行くぞ、小僧…!」
カルゴ「来い…!」
2人「妖夢は、俺(儂)のものだァァァァァァァッッ!!!」
To be continued......