色々あった10月ももうそろそろ終わりを告げる。上空では冷たく強い風が吹き荒れていて、太陽の下ですら鳥肌が立つような陽気になってきた。
まだ秋のはずだが、まるで冬のようだ。
そんな中で俺は、腕をさすりながらも本日の滞在予定地である永遠亭へ向けて飛んでいた。
到着すると、丁度鈴仙が里に出かける所だった。
今日は巫月と一緒に出るわけじゃないらしい。
ただ1つ、鈴仙がマスクをしているのには疑問を持ったが。
カルゴ「よっ、鈴仙。どした?」
鈴仙「あっ、もう来たのね。大したことないんだけど、風邪引いちゃって…」
カルゴ「え、大丈夫かよそんなんで里に行って…代わりに俺が行こうか?」
鈴仙「ううん、大丈夫よ。ちょっと咳が出るだけだからさ。…一緒に行く?」
カルゴ「ああ。このまま一緒に行こう。荷物なら俺持つから」
鈴仙「えへへ…ありがと♪///」
熱は無さそうだが、目が少しトロンとしている。無理をさせては、明後日のハロウィンパーティに響くかもしれない。安静にさせなくては…。
鈴仙「こんにちはー…ケホッケホッ…」
カルゴ「こんにちはー、薬売りでーす」
か細い声の鈴仙に代わって、俺が玄関から大きな声で中に話しかける。すると、すぐに奥から人が出てきた。
里人「んん?おぉ魚売りの兄ちゃん!今日は薬を売りに来たのかい?」
カルゴ「付き添いだよ、付き添い。オススメは…不安が拭える抗うつ薬かなぁ。まぁ頭痛薬とかも色々あるんだけど。何か欲しい薬はある?」
里人「最近よ、天気が悪くなってくると頭が痛くなってくるんだよな。頭痛薬頼む!」
カルゴ「たまに居るよねぇ、天気悪くなると頭が痛くなってくる人…。この季節の天気は割とコロコロ変わるし、やっぱりそういうのは辛いよな。鈴仙、頭痛薬ってこの瓶だっけか?」
鈴仙「それ媚薬、その隣の白いやつ…」
カルゴ「お、おう」
里人「おや?鈴仙ちゃん声どうしたんだ?まさか風邪か?」
カルゴ「いやー、あんまり大きな声じゃ言えねぇんだけどよ、昨日ハッスルしすぎてさ。なんか、声を枯らしちまったんだよな!はははっ!」
里人「たはー、そっちか!ならすぐに治るな!」
カルゴ「おうよっ!」
そんな軽いノリで会話をし、代金を受け取って、民家を出る。サラッと嘘をついたのは、風邪だと言ったら「薬売りなのに」と思われてしまうかもしれないからだ。予防線を張っただけだ。鈴仙もそれを承知しているのか、何も言わなかった。
そして、数時間後。
鈴仙「…うっ…」
カルゴ「おい、大丈夫か!?」
フラついてしまった鈴仙を支え、近くの甘味処に入る。路上で突っ立っていても良くない。少し、身体を休ませなければ。何も注文しないのはアレなので、一応冷たいお茶だけは注文した。
カルゴ「そろそろ帰ろうぜ?」
鈴仙「ダメ…まだ目標個数に届いてない…」
カルゴ「息も荒いし顔も赤い。…ほら、やっぱり熱出てきちまってる。今日はもうやめておこう」
額に触れると、普段より高い体温を感じとれた。やはり間違いなく熱が出ている。それも、妖怪がフラつくほどの…。40度前後は発熱しているかもしれない。やはり早々に帰還しなくては。
鈴仙「ダメだって…お師匠様に怒られちゃう…。具合悪くても多分許してくれないし…」
カルゴ「…仕方ない。『分身』」
周囲を見渡して、誰も見ていないことを確認した俺は、精巧な分身を作り上げ、背負っていた籠を押し付けるように渡す。
分身「やれやれだぜ。ま、鈴仙ちゃんが体調不良なら、仕方ないな」
カルゴ「鈴仙の見た目で俺の声出すな気色悪い。口調も鈴仙のにしろ、把握してんだろ?」
分身「…わかってるわ。これでいい?」
カルゴ「ああ。ほらさっさと行ってくれ、誰かに見つかると色々面倒だ」
分身「そうね」
笠を目深に被り直した分身の鈴仙は、そそくさと店を出て行った。直後、店員が来て茶を置くが、俺の隣に置いてあった籠が消えていたことに首を傾げていた。だが、多分、いくら考えたところでこの答えはわからないだろう。
鈴仙「ただいま帰りま…ゲホゲホッ…うぅ…」
カルゴ「喉痛めてるんだから無理に喋るな、すぐ寝なさい。汗なら拭き取ってやるから」
鈴仙「おねがい…」
永琳の報告よりも先に、鈴仙を布団に寝かせる。熱を測ると、41度5分…かなりの高熱だった。
鈴仙「うー…頭がグワングワンしてきた…」
カルゴ「キャベツでも頭に乗せとくか」
鈴仙「お願い…」
熱冷まし用に甘味処の帰りに買ってきたのだが、すぐに使えそうである。使い終わったら、毒素が溜まってるらしいので、てゐに食わせよう。
鈴仙「あ゙ー…冷えてきた…かも…」
カルゴ「乗せた直後だから格別気持ちいいだろ。
…早く治せよな。ずっとそばで看病してっから」
鈴仙「でも…そろそろ、巫月が帰ってくる…」
カルゴ「巫月なら1人でも帰ってこれるだろう?大丈夫、安心して寝てな。それに、今日は午後も授業ある日だから大丈夫さ」
鈴仙「そっか…よかった…」
しかし、それから数時間後…突然、鈴仙の容態が急変した。良い方にでは無く…悪い方に。
鈴仙「はぁっ…はぁっ…」
カルゴ「おい、大丈夫か?」
問いかけても、返ってくるのは苦しそうな喘ぎ声だけだった。俺は慌て、永琳を連れてきた。
カルゴ「鈴仙がおかしくなりました!」
永琳「落ち着いて。まずは熱よ」
カルゴ「はっ!そうだ、まずは計らなきゃ…」
鈴仙「はぁっ…はぁっ…うぅ…暑い…」
カルゴ「先生!先生!熱が42度です!」
永琳「ん〜〜…しょうがないわね、ウドンゲでも挿入しちゃいましょう」
鈴仙「座薬じゃ…ない、れす…ゲホッゲホッ…」
カルゴ「…座薬…」
永琳「あなたやってみる?何事も経験よ」
座薬って肛門か膣に入れる…鈴仙の弾幕みたいなアレだよな?
カルゴ「…やってみていいか?」
鈴仙「恥ずかしい…よ…」
永琳「何言ってんの、会う度ヤってるでしょ?」
鈴仙「それほど…でも、ないです…」
永琳「膣とお尻のどちらがいいかだけは選ばせてあげる。早くしなさい、早い方がいいから」
鈴仙「…お尻、で…」
永琳「…だそうよ。第二関節くらいまでズブッと挿入しちゃって。ウドンゲはお尻突き出して」
鈴仙「はい…」
うわぁ…エッロいな…。第三者に見られながらの変態行為みたいな感じでスゲェ興奮してきた…。
永琳「ほらあなたも。おっ勃ててないで早く挿入しなさい。ソッチじゃなくて座薬を入れるのよ」
カルゴ「わ、わかってますよ!…第二関節くらいまでか…ふむ…」
鈴仙「んっ…♡///」
座薬の頭を挿入するも、枕を掴んで腰を震わせる鈴仙。お尻でも感じてるらしい。今はそれどころじゃないのだが…。
永琳「奥に挿入すればイイってモンでも無いわ。奥に挿入するのはセックスだけにしときなさい」
カルゴ「なんでモロに言えるんですか…」
永琳「下心無いからね。…一気に入れると締まる腸壁を傷つけるかもしれないからね、押し戻しに負けない程度に、ゆっくりしっかり入れなさい」
カルゴ「よし…!」
鈴仙「んぁっ…んんっ…♡」
永琳「こら、何で座薬ごときで興奮してるの?」
説教しながら、ペチンと軽く鈴仙のお尻を叩く。
しかし鈴仙はさらに甘い反応を見せるのみ。
鈴仙「あぁぁんっ♡♡」
永琳「節操の無い娘ね…これも全てエスカルゴのせいかしら」
カルゴ「多分」
そして、襖が開いた。
巫月「3人で何してるの…?」
カルゴ「ゲェッ!?」
永琳「あら」
鈴仙「うぅ…」
巫月が納得するまで、かなり時間を費やしたが、何とか納得させられ、また、「やってみたい!」という好奇心も抑えられたので、もう大丈夫だ。
鈴仙の熱もその日の夜には下がり、次の日には、体調は万全になっていた。