魔理沙「さて…そろそろ情報でも纏めようかな。前回はエスカルゴのスペルについて…だったな。今回は子供達と親の違いと、私が知ってる限りの子供達のスペルを記録しとくか」
五十音順が良いか、年齢順が良いか…。やっぱりここは、年齢順が良いかな。練度のせいなのか、あいつらの年齢と強さはほぼ比例してるし。
となると長女の巫月からになるか。
巫月・優曇華院・スカーレット
鈴仙とは違い、波長は操れず、視るだけだとか。
ただ、波長の起伏でおよその感情は読めるから、たまにドキッとさせられることがある。「波長は口ほどに物を言う」とは、よく言ったものだな。
波長が視えるので、こいしの探知も可能らしい。
あと、これは鈴仙から聞いた事だが、玉兎同士の遠隔会話は出来ず、鈴仙としか出来ないらしい。
親としか出来ないとか、これも、血の力なのか?
鈴仙も幻覚は見せられるが、それは波長をイジるという少し回りくどいやり方だ。巫月は、本物と遜色ないレベルで鮮明な幻覚を見せてくるから、かなり厄介で、エスカルゴすら手を焼くほどだ。
雷の能力については、言わずもがな。父親であるエスカルゴのものをそのまま受け継いだんだな。威力も力量も父親ほどでは無いにしろ、やはり、驚異になり得るほど力は高まっている。
幻視『
幻の雷を視せ、その中に本物を混ぜる。幻だなと分かっていると「どうせこれは偽物」と横着して避けないようになってしまうが、その偽物の中に本物を上手く混ぜてくるのが厄介だ。
全部避ければいいだけの話だけどな。
威力は中の上くらい。
狂符『
鈴仙譲りのスペル。ただし鈴仙のは符名が無い。
効果も鈴仙のと全く同じだな。
狂砲『
ピンクのレーザーを発射する。エスカルゴは手を向けて発射するが、巫月のこれは、手をハートにして発射するという可愛らしいスペルだ。
威力は中の下くらい。
幻雷『
雷を落とした先でそこそこ大きな爆発を起こす。爆風は本物だがその爆発に伴う炎は単なる幻だ。
『雷針』を相手に刺していると、避雷針の原理で必ずその針へ向かう。エスカルゴもそんな感じで誘導する技持ってたよな。
パーティの時は、狭い範囲ではあったが紅魔館が火事になる幻が見えたぞ。慌てて離れたら普通の景色が目に入ったから、範囲まで操れるらしい。思ったより細かく調整が効くとみえる。
威力は上の下くらい。
幻惑『
「弾幕が無い空間」を見せてくる。このスペルを詠唱したら、真正面だけでも相殺しよう。てか、不可能弾幕なんじゃないか…?
威力は中の中。
雷速『疾風の電気兎』
素早さアップ。「雷速『クイック』」と同じだ。
流石は父娘だな。電気兎…考えたな。
『双刀乱舞』
両手に『雷刀』を出している時のみの非スペカ。
まだまだ父親より下手だが、兎らしく跳ねて舞うから、割と予測不能な動きをしていた。
なんにせよ、油断は禁物ってこったな。
博麗霊愛
霊夢とは違って、生まれながらの半妖巫女だ。
もう力のコントロールは上手くなっていて、隙はまるで見当たらない。ここ数年はスペルの枚数を設定してもしなくても勝てなくなってきた。
霊夢と違って、いつも本気だってことが伝わってくるから、そこは好感持てるがな。
霊夢ってほら…常に本気ってわけじゃないだろ?
霊符『夢想封印 夢幻』
普通の「霊符『夢想封印』」と同じくらいこれを多用するようになってきたな。必殺技でもあり、お気に入りの技でもあるらしい。
消費霊力を抑えて、攻撃力を落としたまま密度を上げる事も出来るし、逆に消費霊力を犠牲にする代わりに、密度や攻撃力を上げるやり方もある。要は、夢想封印よりも調整の幅が広いわけだな。そりゃあかなり便利だし、沢山使いたくもなる。
霊愛のオリジナルのスペルはこれしか見た事ないけど、他にもあったりするのかな?
射命丸穹
《加速を操る程度の能力》って凶悪じゃないか?
パーティの時に、数年ぶりに戦ってみたんだが、マスパが自分に跳ね返ってきたぞ。おかげで服が1着ダメになっちまったぜ。まぁ、私のマスパがそれくらい強いってことが分かって嬉しいがな。
穹曰く「能力使用には物理学と演算能力が必須」らしい。よく分からないが、計算するらしいな。
『絶対の
以降、触れるものを何でも反射させる。
エスカルゴが言っていた「夢想天生みたいな技」ってのはこれの事だな。確かに、こちらの攻撃が全く通じなくなるっていう点では同じだ。
ただし、これを多用すると頭がパンクして倒れるらしいから、最長5分、普段は余裕を持って3分のみで使用しているらしい。
思考が常人の何倍も早いアイツですら倒れるとかどんだけ頭に負担が大きい能力なんだよ…。
私はそんなのゴメンだな。
風符『圧縮砲』
手を向けた方に空気を圧縮した弾を放つ。弱点は手を向けた方にしか放てないことだ。黒霧異変の時に霊愛に使用したらしいがすぐに見破られたと言っていた。
アイツの勘は霊夢並に優れてるからな、仕方ない部分もあるだろう。
ただ、手を向けた方にしか行かないって言うのは重大な欠陥だよな。何にせよ、手を向けられたらその延長線上には居ちゃダメだ。すぐ逃げよう。
風雷『凝縮放電』
風を集めてプラズマを作るらしい。上手く行けばエスカルゴよりも強い電気を使えるんだとか。
だが、「武甕槌命」をその身に下ろしたアイツは絶対に超えられないだろうな。上限が無いんだ、勝てるわけがない。
それから、これを見たり、穹本人に聞いたりして気付いた事が1つある。
《加速を操る程度の能力》の技じゃなく、《風を操る程度の能力》での技なんじゃないか?
おかしいな…《風を操る程度の能力》を持ってる新聞記者、もう1人知ってるぞ…。
穹もエスカルゴもソイツもそれに気付いてない?
だとしたら黙っておくかな…。
十六夜弦月姫
咲夜と同じく《時間を操る程度の能力》を有している、紅魔館におけるそこそこの重要人物。が、彼女は幼い頃から美鈴の花壇仕事を手伝ったり、本人の感受性の豊かさから、植物の声を聞く力も得てしまった。
しかも、声を聞くだけかと思ったら《植物を操る程度の能力》に昇華させたって言うから怖いな。
風見幽香は《花を操る程度の能力》だったよな?
幽香の子供ならこれでも納得だが、一見植物とは無縁そうな弦月姫がこれだからな、聞いた者達が皆一様に驚くのも、無理は無い。
さらに、この能力を行使してエスカルゴと咲夜と美鈴の3人に勝ったっていうから驚きだ。
夢の世界の弦月姫が勝ったらしいが、夢のヤツに出来たんなら現の弦月姫にも可能だな。フランと組んで3人に勝ったと言ってたから、フランとは組ませちゃダメだ。
メイド秘技『お仕事は効率的に』
時を止めて、人体の弱点等にナイフを配置する。けど、流石に血の繋がった姉弟は傷付けたくないのか、驚かせる位置にしか配置していない。
あの姉弟の中で1番心優しいのは弦月姫かもな。
巫月も霊愛も霊麗も茜も容赦無いし。
種符『エクストラマシンガン』
相手より高い位置まで花を伸ばして、硬い種子を降らすように連射する。マシンガンって怖ぇ…。
種符『大種の発芽締め』
ツタで締め付ける。結界で己を囲んでからこれを使われると逃げ道が塞がれるらしいから、彼女と戦うときは結界の使用は厳禁だ。最も、屋内戦の時は大丈夫だと思うけどな。
花符『甘い息』
花の甘い香りで相手を眠らせたりボンヤリさせるという、割と凶悪な技だ。黒霧異変の時は霊愛がこれでオチかけたらしい。まだ未熟な霊愛だが、アイツがオチそうになるんなら、私はオチるな。
これは甘い香りの煙を吐き出すから、霧散しない様に植物で壁を作ってから発動するスペルだが、巫月は囲まれた瞬間に切り裂くから効かないな。アイツ強すぎだろ。幼少期からの英才教育が強く輝いてるな。
薔薇符『棘蔓地獄締め』
薔薇の棘付きの
結界で己を囲むと、これで結界を締め付けて、全方位に傷を付けてくる。脱出にはコツがいるな。
妖舞
コイツはまだまだだ。真面目に修行しているはずだが、どうにも伸び悩んでいるな。しかし最近、妖夢の祖父である魂魄妖忌が帰ってきたらしく、妖夢と妖舞に稽古を付け始めたらしい。
この2人が近々大きく成長するような気がして、まるで生きた心地がしないぜ。
妖舞のオリジナルのスペルは無しだ。爺ちゃんが教えても「魂魄家の教え」は変わらないしな。
なんか妖舞が可哀想に思えてきたぜ。好きな様にやらせてくれないなんて…って意味で。
霊麗
霊愛と同じく、霊夢の血を継ぐ2人目の子供だ。
ちゃんとした血の繋がりがあるからなのか、姉の霊愛と組んでる姿をよく見かけるな。
オリジナルのスペルは無い。…多分な。
霊愛もだが、昔の霊夢にそっくりなんだよな…。
あいつらを見てると、懐かしく思えてくるよ。
オリジナルの代わりに複合スペルを記しておく。
姉妹符『緋想封印』(霊愛×霊麗)
霊力の白、妖気の紅の色をした高密度な弾幕だ。霊愛が吸血鬼になる満月の夜は、普段より格段に威力が上がる。その時の威力たるや、霊夢とエスカルゴが組んだ時くらいだ。
でも私と霊夢が組んだら割と楽に突破出来たぜ。
私と霊夢のコンビプレイが最高に上手いんだな!
八雲茜
「紫の跡継ぎ」という名目で、生まれるべくして生まれた2代目スキマ妖怪。紫は唯一無二の存在だから、自分亡き後の事が気になるのはわかる。ただ、「跡継ぎ」ではなく「自分の子供」として接しているようには見えない。天狗たちとの戦争だって「息抜きになってる」と言っていたしな。子供として愛してやってるのかな?
いや、エスカルゴじゃなくて、紫がな。
茜のことは、99%紫が育ててるから、将来が1番不安な子供だ。いつか、あのスキマ母娘で激しく衝突するような気がしてならない。
パーティとかで姉妹と会っても、そばでニコニコしてたりイタズラする程度で、まともなコミュニケーションを取ってるようには見えなかった。
が、そんな茜のことも巫月達はハブらないから、やっぱり仲がいいんだろうなぁ。
オリジナルのスペルは恐らく無いな。でも、私を含めて皆が見た事がないだけかもしれない。真の必殺技ってのは、ここぞという時にしか出さないものだからな。
東風谷樹里愛
早苗がポニーテールにしたらあんな感じなのか?
ポニーテールって、直訳すると馬の尻尾って意味らしいが…なんでそんな呼び方なんだ?もう少し可愛らしい呼び方があっただろうに。
能力は《天候を操る程度の能力》で、使いようによってはかなり凶悪だ。だが樹里愛は見た目通り中身も子供だから「雨を降らす」「雷を落とす」くらいしかやっていない。
雷については「パパの真似!」と言っていたが、まだまだ似ても似つかんな。
だが、1番子供らしい子供が樹里愛なのかもな。
他の子供は皆大人びているからな。
大幣で弾幕を叩いて掻き消すアレ、最初に考えたのは樹里愛なんだよな。子供の発想力には、目を見張るものがあるな。
オリジナルのスペルは無し…だったと思う。
レイチェル・スカーレット
生まれたばかりで弾幕を発射するとか何なんだ?
センスの塊かよ羨ましい…。もしかしたら、巫月以上に強くなるかもしれん。あと、意外な事に、レミリアは誰かにものを教えるのが上手らしい。
エスカルゴと咲夜、弦月姫から聞いた話だ。
何せ、あのエスカルゴが「レミリアが居なきゃ、今の俺はねぇな。もう、マジで感謝しかないね」だなんてベタ褒めするくらいだ。意外だなぁ…。
まだ赤ん坊らしさが残っていて、何事にも興味が尽きないって様子だったぜ。「〇〇の真似!」と言っては、己の妖力で何かを作り出しやがる。
レミリアの真似で槍を、咲夜の真似でナイフを、霊愛の真似でお祓い棒を、穹の真似で天狗の団扇
(風は起こせない)を、妖舞の真似で刀、樹里愛の真似で大幣を作ってたぜ。
しばらくじっと観察してて、私もアイツに対して興味が尽きなかった。
ある意味で、エスカルゴよりも武器は多彩だな。
扱えるかどうかはともかく。
「パチェの真似!」と言って本を作った時とか、
「まさか魔法使うのか!?」って焦ったんだが、その本をブン投げて、私の顔面に当てやがった。
本での攻撃(物理)は全く予想してなかったよ。
私の真似で箒も作っていたが、紅い箒って気味が悪かった。しかもそれを床に叩きつけるだけで、箒としての役割を果たしていない。あいつ、箒のちゃんとした使い方がわからないのかな?
…紅魔館内はモップ清掃か。それなら仕方ない。
あと、私の箒は掃除用じゃないから、「ちゃんと使ってない」なんて言われても困るな。
魔理沙「よし…子供達は一先ずこんな感じかな?少しはアイツのも纏めとくか」
エスカルゴ・スカーレット
およそ16年前に幻想入りした、元人間の吸血鬼。
人間の頃は「コーセンセー」とかいう、少し頭が良い寺子屋の生徒だったらしいな。子供達の頭が凄くイイのは間違いなくコイツのせいだ。
日常生活内でパニクると間抜けな声を漏らして、戦闘中にパニクるとスキマを変な所に開くというおかしなクセがある男だ。
巫月には学問全般、穹には物理学を教えている。
それから、子供達全員には、世間一般的な常識を教えているな。どの母親も一癖も二癖もある奴らだから、コイツが比較的人格者で良かったぜ。
が、コイツはとんでもない女たらしだ。
よく分からんが、年々、アイツに付きまとう女が増えている。あのパーティに居たからまさかとは思ったが、慧音先生すらもオチたらしい。一方、妹紅は「私は違うぞ」と否定していたが。
まぁ、慧音がオチるのは何となくわかる。ただ、私が1番驚いたのは、(何年も前のことだが、)
神様であるはずの諏訪子がオチたことだな。
神すら篭絡するとはどういう事なんだ?まさか、全員に洗脳をしているのか?…アイツはそんな奴じゃないし、洗脳が効かない霊夢がオチてることからも、そうではないことはわかる。
霊夢以外に洗脳を…?それは少し考えにくいな。
ましてや、あの紫に洗脳が効くとは思えないし。
あと、魔界神の神綺。コイツがかなりネックだ。
お菓子を貰おうと集った時、突然体が重くなって床に叩きつけられたアレをエスカルゴに聞いた。
そうしたらアイツ、「母さんから誕プレで重力と念動力を操る能力を貰った」って答えやがった。
誕生日プレゼントが能力とか何なんだよ本当に。
でも、念動力の方は、便利だけど心が疲れるから殆ど使っていないらしい。心を休めたがっているアイツらしいな。
「重力の方は魔力を餌にしてるから多用は厳禁」と言ってた。アイツの魔力が少ないのが救いだ。
それと、アイツのスキマは、楽に開いている様に見えるが、案外消費が激しく、自分が通れる程のサイズだと10回も開けないと言っていた。
にとりの充電器、
最後にアイツにとっての「先生」を記そうかな。
まず、基本の体力と弾幕を育てたフラン。
フランが居なきゃどうにもならなかっただろう。
次に、吸血鬼の特性を教えたレミリア。
これについてはレイチェルの所で書いた通りだ。
更に、ナイフ術と体術、家庭的な面では咲夜だ。
霊夢より家庭的だぜ、アイツは。洋食は咲夜で、和食は鈴仙や他の彼女達から教わったらしいな。
魔法はパチュリーだ。あのパチュリーが、誰かに魔法を教えるなんて信じ難いが……エスカルゴの魔法が格段に上達してる以上、認めるしか無い。
あと、格闘では美鈴だ。元々は苦手だったのに、今では中々の腕前らしい。それでも、美鈴の方が上らしい。格闘だけでは、な。
性的な面では小悪魔だな。数年前は小悪魔の方が性欲が多かったらしいが、今ではアイツだ。
苦手克服にはさとりが一枚噛んでいる。さとりがエスカルゴの苦手な弾幕を出し、無理矢理に体験させて克服したとか。荒療治だなぁ…。
医学では永琳だな。エスカルゴは人間の頃、化学ってのを勉強していたらしく、それと似通ってる医学や、人体の構造を本で学んでいるらしいな。的確に弱点を突いてくるのはそれのせいらしい。弱点だと長時間痺れるから頑張って避けているが。
剣術は、一時期妖夢が教えていたらしいが、結構お堅い剣術らしいので今では自己流だ。アイツが挫折するとは…どんな教えなんだろう?
霊力は言わずもがな。そう、霊夢だな。そこまで霊力は多くないが、精度はそこそこだ。
魔理沙「思いつく限り書き出してみたが…やっぱエスカルゴの欄は他の皆よりも長くなるなぁ…。付き合いがちと長いからな、仕方ない仕方ない。
…ちょっと書き足すかな」
女をドキドキさせるのが上手い奴だ。
魔理沙「あれ、こんな所にまた紙が…。『次回、〇〇とアイツが決戦か…!?』だと?見たいが、場所がわからんな…。誰と誰が戦うんだ?」