もっと役に立ちたいとこです…(;´・ω・)
妖怪の山に着いた。
「さて、あれが妖怪の山だ」
「やっぱり結構デカい山だな」
デカいとしか感想が出てこない。
誰か語彙力分けてくれ。
そして俺たちは山の近くに着陸する。
わざわざ着陸するってことは…登山か。
すると、下っ端と思しき天狗が大量に現れる。
なんなんだ、ワラワラと出てきやがって…。
「お前達!妖怪の山に何の用だ!」
「人間と吸血鬼が何の用だ!」
何の用だ何の用だうるさいな…。
「はぁ…」
小さくため息をつき、頭を掻く。
ここに来てため息ついてばかりだ。
幸せが逃げないといいが。
ん…?人間…?やはり炎火は人間だったか。
「私達はここの頂上の神社に用があるの。別に天狗に用があるわけじゃないわ。はっきり言って邪魔」
お、おいおい…言い方なんとかしろよ…。
「おい」
「なっ!なんだとー!?」
そりゃー怒るさ。…挑発上手なんだねー…。
ホント恐れ入りますわ、あははー…。
霊夢のその発言は、その他大勢の天狗を怒らせたらしく、ドンドン襲いかかってくる。
「この挑発怠惰巫女がぁぁぁ!!」
炎火お前…結構な苦労してるっぽいな…。
次々と天狗達が集まって来たので、俺らはそれぞれ自分の能力等を使い、集まってきた天狗達を倒しながら走り抜ける。
ホントは、スペルで一掃したかったんだが、細かい調整は効かないから炎火や妹紅まで巻き込む恐れがある。
もちろんフランのことも。
いや、フランのことだけは絶対に守り抜くが。
それに、仲間を1人以上連れての戦闘は初めてだ。
慣れないことはしない方が良いだろう。
すると、天狗とは違う、2人の少女が現れる。
えーと……誰だったっけ…。あ、そーだ。
秋 静葉と秋 穣子だ。
「何よあんた達。通してくれる?」
だから言い方…。
「妖怪の山で暴れられると困るのよ。折角の紅葉なのに……」
言われて気付いた事だが、妖怪の山は紅葉で溢れかえっていた。戻ったらピクニックにでも行こうかな?
…いや、向こうはまだ春直前だな。
それに…あっちでも天狗が出てくるのかな…。
「だから、これ以上暴れないでもらえる?」
確かに、こんな綺麗な景色の中で暴れるのは気が引けるし、出来るなら避けたいことだが…事情が事情だからな、そうも言ってられない。
「それは無理ね。こっちは自己防衛なんだから」
「じゃあ、力尽くでも帰ってもらうわ!」
秋姉妹は連携して弾幕を放ってきた。
俺らは自由に弾幕を回避していく。
「妹紅!一緒にやるぞ!3人は先に行っててくれ!」
…任せるか。
「あっ!待ちなさい!」
待てと言われて待つ阿呆が何処にいる。
遠慮なく行かせてもらおう。炎火、任せたで。
「…行くぞ、フラン」
「うんっ」
しばらく行くと、緑髪の少女に通せんぼされた。
んーと…鍵山 雛…だったかな。厄神の。
確か、近付くとなんたらかんたらって…。
ダメだ、人間の頃にもっと知識集めておくんだった。
「こんにちは。…突然で申し訳ないんだけど…この妖怪の山は危険だから、今すぐ引き返しなさい」
話しかけてきた。引き返せ言われてもなぁ…。
「危険なのは承知の上さ。…やらなきゃいけない事があるから、それをやらせてもらう。それが終わったらすぐ帰るから」
多分。…と心の中で付け加える。
「だから通してくれないか?」
あくまでも穏便に済ませたい。俺は霊夢とは違う。
「…なら力ずくで追い返させてもらうわ」
チェッ…仕方ないか。
「ここはヨロシク、ここで戦うのは面倒臭いわ」
「えっ、あ、おい…」
……行ってしまった。全く霊夢は…。
「……フラン。大丈夫、俺がやる。フランが出るほどじゃない。俺に何かあったら頼む」
「わかった!」
よし、やるか。
…綺麗な景色を傷付けないように…。
そう、いつも通り気絶させりゃ良いだけだ。
「私の言うことを聞かなかったこと、後悔するわよ。厄符『バッドフォーチュン』!」
言うなり弾幕を放ってくる。
もちろん俺もフランも難なく躱す。
「後悔はしたくねぇなっ!!俺らが勝つから後悔なんかしねぇけど!雷鎧『サンダーアーマー』!!」
このままアレで決める。
「いくぜ!!雷速『クイック』!!」
被弾しながら、素早く雛の背後に回り込む。
「貰ったッ!『キュッと……うおああっ!」
ズルッ ドシャアッ
「ってェ〜……」
「エスカルゴ!?クッ!」
フランが弾幕を発射する。
何があった?今何があったんだ!?
なんでズッコケた??
「はァ!?」
足の裏を見ると、デカい葉っぱがくっついてる。
「くそッ!」
こんなんで滑ったってのか!末代までの恥だぜ…。
ヒュンッ
「んぁ?」
ドカッ
「あでっ!」
頭に流れ弾を喰らった。痛ってぇなぁ…。
「ごめんなさいエスカルゴ!」
フランが謝るが…今のは普通に俺が悪いな。
「大丈夫だ、問題無い」
さて、雛がフランの相手をしてるうちに…。
後ろにいる俺の相手するとフランの攻撃をモロに喰らうことになるから、近くに居ても攻撃してこないんだな。
なら、ガラ空きになってる今しかない。
気を取り直して立ち上がる。
「『キュッとしてバチバ……うあっ」
ドシャッ
……ナンデマタコケルノ?
周りを見ると、潰れた栗が転がっていた。
もしや…栗を踏んで?
「…………」
ダメだ、イラついてきた…。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙もう!!」
「エスカルゴ!?」
「フラン、離れろ!!俺が決める!!!」
「わ、わかったわ!!」
このイライラ…悪いが、全てぶつけさせてもらう!
「喰らいやがれェ!雷神『Thunder☆Fall』!!」
ゴロゴロゴロゴロ…
「えっ?雷?」
雷鳴が轟き、雛は攻撃をやめ空を見上げる。
カッ…ドドドドドドドドド…
「キャアアアアアアアアッ!!」
怒涛の連続攻撃に耐えかね、雛は痺れ、気絶した。
「よっし…」
はぁ、スッキリしたぜ。
ちと無駄な力使っちまったが大したことは無い。
壁の方が体力の消耗が激しいからな。
「よいせっと…」
このまま道の真ん中に倒れさせておく訳にもいかないから、道端に寝かせる。
「よし、行くか」
「うんっ!…それにしてもエスカルゴ…面白かったわ♪」
「…?面白かったって?」
「コケてばっか!あっははははっ!!」
腹抱えて笑い出したフラン。
「わ、笑うなよ〜……。と、とにかく行こう」
うう…恥ずかしい…。
「あはは…そうね…あははは…」
まだ笑ってるし〜…。
その時。
「あっ、エスカルゴ達だ。おーい!」
お、炎火か。
「よう炎火。あっちは終わったのか?」
「おう、そっちはこんなところで何してるんだ?」
「ちょっと厄神に出会っただけだ」
酷い目に遭ったことは言わないでおこう。
「そうだ、霊夢は?もう先に行ったのか?」
「おう。霊夢は先に行ったぞ。『ここで戦うのはめんどくさい』とか言ってたな……」
「言ってたね。いつもあんなんなの?」
炎火は頭を抱えた。霊夢の自分勝手さ…ゲフンゲフン、自由さに悩んでるようだ。
苦労人だな、お前…。
これが終わったらゆっくり疲れを癒してくれ。
「ちょっとやりたいことがあるから、少し離れてくれ」
ん?なんだろ。とりあえず言われた通りに…。
炎火がそう言うと、みんなも少し後ろに下がった。
炎火は片手を地面に起き、炎で魔法陣を作る。
へぇ、凄いな。
「出てきてくれ……炎の妖精……」
炎の妖精?…雷の妖精もいるのかな。
炎火がそう言うと、辺りは小さな光に包まれた。
光が消えると、魔法陣は消えていて、魔法陣があった場所には、小さな赤い妖精が横たわっていた。
これが炎の妖精?
「炎火、これは?」
「炎の妖精だ。今の状態だとずっと昏睡状態だけど、契約を交わせば、起きるはず……」
こ、昏睡って……。契約ってなんだ?
炎火が右手で妖精に触れ、炎を妖精に纏わせた。
ほぅ…凄いものだ。…雷も纏わせられるのかな?
すると、妖精はその炎を取り込み、目を覚ました。
…目を覚ましたってことは、それが契約なのか?
「ふわぁ〜……。ここはどこれすか?」
な、なんか能天気な妖精だな…。
いや、チルノたちも能天気だし、妖精はみんなそんなものなのかもしれない。
「俺のことがわかるか?」
炎火が妖精に話しかける。
「マスター……ですよね?」
……マスター?
「ま、マスター?………君の名前は?」
「スカーレットです!これからよろしくお願いします!マスター!」
スカーレットて!!
俺とフランは思わず顔を見合わせる。
そして何故か笑いそうになる。
「よろしく……あと、俺のことは炎火って呼んでくれ。マスターだと堅苦しいから嫌いだ」
「わかりました!」
やはり堅苦しいのは嫌いなのね〜。
それにしても、無邪気な妖精だなぁ。
いや、無邪気なのはチルノたちも変わらないか。
「じゃあ、早速お願いなんだけど。この先にいる赤と白の服の人の方向とかわかる?」
赤と白の人…霊夢だな。
「ちょっと待っててください……聞いてみますね!」
だ、誰に聞くんだ…?
そう言って耳を澄ますスカーレット。
気になるけど、聞かないでおこう。
炎火はスカーレットに任せてるし、そうするか。
多分炎火もきっと気になってるだろう。
「あっちです!着いてきてください!」
おお、わかったのか。すっげぇ…!
「よし!行こうかみんな!」
俺らはスカーレットに導かれて進んでいく。
霊夢が通ったって人目で丸わかりだ。
天狗達が倒れまくってる。全くあの巫女は…!
お陰で、天狗達に襲われなくて済んでるが。
そのまま進んでると、にとりが倒れてる。
炎火が横に移動させてくれた。優しいなぁ。
「スカーレット、あとどれくらいだ?」
炎火が尋ねる。
「えっと……あっちで誰かと戦ってるって言ってます!」
交戦中かよ!!
「じゃあ、さっさと行くか」
炎火の発言で俺らは再び足を進める。
戦ってるのか…。大丈夫かな?
いや、霊夢なら心配無用だな。
「もうすぐで着きます!」
スカーレットの速度が速くなる。
さて、あのクソ自由巫女は…?
あ、居た居た。
「霊符『夢想封印』!!」
「うわぁぁぁぁぁ!?」
可哀想…だな。
丁度決着がついたみたいだ。
まぁ、別世界の霊夢といっても同じく博麗の巫女。
心配はしてなかった。
「よう霊夢。お疲れ様」
「あんた達、追いついたのね。そこまで遅かったかしら……」
霊夢が遅かったんじゃなく俺らが早かったんだ。
多分。
「まあ、そっちは2回ぐらい中々の戦闘をしたらしいし、こっちはお前との合流最優先で怠惰巫女さんの方角に一直線で突き進んだからな」
再び怠惰巫女で吹きそうになる。
あぁもう、笑わせんなよ…。
「誰が怠惰巫女よ!!」
霊夢は炎火に殴りかかっていく。
炎火はそれを間一髪で躱す。やりますなぁ。
あれ喰らうと痛いんだよなぁ…。
パンチもキックもホンットにこりごりだ。
そんで、今霊夢が戦ってたのは……。
白狼天狗の犬走 椛だ。
犬耳…!!俺は犬耳より猫耳派だが…いっぺん触ってみたいものだ。
「炎火、そろそろ移動しようぜ。また天狗が集まってくる」
「そうだよー!弱い天狗と戦うのは飽きたー!」
弱いって…あはは…。
「スカーレット、山の上の神社までどれくらい?」
「えっと……あともうちょっと山を登ったら……です……」
ん?様子がおかしいな。
「どうした?スカーレット」
スカーレットは空中でフラフラしている。
「ふわぁぁぁ……炎火……眠いですぅ……」
眠いのか…ありゃまぁ。
「サラの上にでも乗るか?」
ひぇっ…熱そう…。止めとけ止めとけ。
いや、炎の妖精だから大丈夫なのかな?
「うーん……あっ!」
スカーレットは炎火のところまで飛んで行って、胸のポケットの中に入った。
どこかで見たことあるような光景だ。
「炎火……私は寝させていただきます……。おやすみなさーい……」
スカーレットは頭を引っ込め、寝てしまった。
ここまで道案内頑張ってくれたしね、休ませてあげよう。
「じゃあ、あともう少し、目的地までさっさと行くぞ!」
『はーい!』
そして、俺らはあともう少しらしい目的地を目指して進み始めた。
まだまだコラボは続きますよ!!
いやぁ、楽しいです!!