カルゴ「…ってなワケで、今度月に行くから」
霊夢「危なくない?大丈夫なの?」
次の日、純孤たちと共に月を攻める話をすると、案の定心配してくれる。確か霊夢も依姫に対して少しばかり苦手意識があるらしい。まぁ、多少は仕方ないと思う。だって月だし。(謎理論)
カルゴ「うん。ちょっと戦うだけだ」
霊夢「ふーん………ホント?」
カルゴ「ホント。あのチート共とやり合うだけ。殺し合いじゃないから安心してよ。っていうか、殺し合いなら俺の勝利は確実なんだけど」
きゅっとしてドカーンすればそれでおしまいだ。
つまらないが、一番手っ取り早く、一番確実だ。
霊夢「あんたも十分なチートだと思うけどねぇ。依姫の方が喚べる神が多いってだけで」
カルゴ「んじゃ
霊夢「私は普通だし!」
霊愛「どっちもチート、それで解決」
カルゴ「おっそうだな。……え、俺も?」
霊夢「納得いかない」
霊愛「どんな攻撃も通用しないっていうチートなスペル持ってるのに言い逃れできる?」
カルゴ「そーだそーだー!」
霊夢「あれは私の能力を最大限に引き出したってだけだし!能力の応用よ、応用!」
霊カル「だからそれがチートなんだってば!」
霊夢「なんですってー!?」
霊麗(仲良しだねぇ…)
危険な事をさせたくないと願う霊夢からも許可を取った俺は、その日の夕方、3人が風呂に入った隙を狙って、純孤の仙界へスキマを繋いだ。
華扇のような仙人や純孤のような仙霊は各個人で仙界という自分の世界を持っているらしく、座標などがわからないと普通に訪れる事は不可能だと言っていた。
ならば何故、俺は純孤の元に行けるかと言うと…そう、仙界の座標を教えてもらったに過ぎない。
座標と言っても、X軸Y軸、緯度経度などという座標では無いが…。
カルゴ「来たよ純孤〜」
純孤「キャー!!」
カルゴ「!?」
玄関の扉を叩いて声を掛けると、何故か屋内から悲鳴が聞こえてきた。
純孤「待って待って、まだ寝間着だから!今すぐ着替えちゃうからちょっと待ってぇ!!」
カルゴ「お、おう…」
なんかすげぇ焦ってる…。そりゃあ、寝間着姿を見られるのは恥ずかしい…のかな。俺の寝間着姿なんて色んな人に見られてるからなぁ…もう特に何も感じなくなっちゃった。
…ところで、純孤ってどういうタイプなんだろ?
フランみたいにデレデレ?レミリアみたいに少しツンデレ気味?霊夢みたいにツンとデレの
……うーん、どういうタイプなんだろう。恨みの強さ以外は、意外と普通なのかもしれないね。
それから数分後、ようやく着替え終えた純孤が、玄関の扉を開けた。いつものあの服装だ。…髪が少しボサボサしていることは言わないでおこう。可愛いし…可愛い。
純孤「お待たせ、エスカルゴ君!」
カルゴ「あぁ。突然ごめんね」
純孤「ううん、大丈夫よ。今日中に巫女から許可取って、結果を教えてくれるって話だったもの」
カルゴ「そうだね。…結果は…わかるでしょ?」
純孤「OKね。向こうに攻めるのはいつにする?私もへカーティアも、いつでもいいわ。あなたに合わせるつもりよ」
カルゴ「マジか、なんかゴメン…。次のあそこの日に決行が良いかな。娘の都合も考えて、ね」
純孤「…!でも、大丈夫かしらね?」
カルゴ「まぁ……アイツなら多分。と言っても、観光目的なんだけどね、アイツは。言っとくけど前線には行かせないよ?」
純孤「わかっているわ」
カルゴ「ならいいんだ。アイツも喜ぶだろうし…永琳も予想してないはずだ」
純孤「でもあの賢者なら、私達が読んでることも読んでると思うわ」
カルゴ「そりゃ永琳だもん、当然読んでるよね。で、更に読んでることを読んでると思…ってこれ無限ループするやつだ」
純孤「ふふっ、そうね」
カルゴ「裏の裏の裏と考えてくとキリがないな。やっぱり行き当たりばったりの方が良いのかな。いや、そのせいで前回はミスったんだったな…。でもまだ…」
純孤「前回……といえば、あの姉妹への対策は?あなたの事だし、作戦立ててるんでしょう?」
カルゴ「作戦なんてモン無いよ」
純孤「…へ?」
カルゴ「だって、八百万の神の力と素粒子に返すおかしな奴らを相手にねぇ。作戦立てて崩され、どうしようかその時に考えるんなら…行き当たりばったりの方がまだ良い。元より作戦なんてないんだからさ」
純孤「よ、予備の作戦とかは…?」
カルゴ「向こうの力は予測つかないからなぁ…。大丈夫だよ、殺し合いじゃないことは永琳が月に伝えてるはずだから、向こうも殺す気では来ないんだし。負けたら…その時は、それを糧に少しは対策を練るよ。まだ判断材料が足りないんだよ」
咲夜さん、魔理沙、霊夢、レミリア…。あの時に月に行ったメンバーに聞いたり、第三次月面戦争の時に俺自身が体験したことを踏まえても、作戦を練るにはまだ材料が足りない。
不意打ちだったから仕方ないんだけど。あの時は絶対に勝たなきゃダメだったしね。……待てよ?負けるのも依姫や永琳の作戦の内だった…のか?うわ、マジで手のひらの上で踊らされてるわ…。
カルゴ「兎に角、戦って勝つ!それだけだ!」
純孤「そ、そうね!頑張って!(頭脳派に見えて、意外と脳筋だったりするのかしら?両方の属性も持ってそうで、面白いわ♪)」
カルゴ「目には目を、歯には歯を。神には神を、剣には剣を…だな。なんか俺と依姫ってキャラが被ってねーか?なんっか腹立ってきたわ……」
純孤「あなたとアイツでは全然違うから、そこは大丈夫よ♪」
カルゴ「そうかな?ならいいけどさ。それじゃ、そろそろ戻るね。霊夢たちが風呂出る頃だから。また今度!」
純孤「ええ、またね♪」
カルゴ「おっふろ〜♪アツアツのお風呂〜♪」
スキマを開いた俺はぴょんとそれに飛び込んだ。
後にはそれを見送った純孤だけが残った。そして屋内に戻ろうとした時、あることに気が付いた。
純孤(えっ、ちょっと待って!?エスカルゴ君、まだ風呂に入ってなかったの!?一家の大黒柱…旦那は一番風呂…なんじゃないの!??)
純孤は過去にそういう生活を送っていたせいで、男を優先する癖があるらしい。無論、俺にとって風呂の順番など、虫刺されと同じくらいどうでもいい事なのだが。
純孤は結構昔に夫婦生活を送ってたはずなので、男尊女卑に近い環境で暮らしてたと思ってます。
一家の大黒柱が一番風呂だなんて意味わからん。
自分の配偶者の呼び方は、割と数ありますよね。
エスカルゴは「妻」「嫁」としか言ってません。
その理由について少しお話します。
俺は「奥さん」「家内」「妻」「嫁」「女房」が主かな?と思ってますので、これを例にして話をしますと以下のようになります。
「奥さん」元々の語源的には「(家の)奥」に居るという意味があるので「“奥”さん」らしいです。つまり男尊女卑の名残があるんです。そういえば江戸時代には「大奥」なんてのがありましたね。
「家内」これも同じです。元は「家の内(側)」に居るという意味らしいので、これもまた男尊女卑時代の名残があると言えます。(字のままだし)
「女房」昔は、房という字に、部屋という意味も含まれてたそうです。女…部屋…。やはり女性は内側に居ろって事なんですかね?┐( -"-)┌ ヤレヤレ
平安くらいの頃の「女房」は、宮廷とかの職業のあれだったらしいですが、やはり意味は少しずつ変わっていきますね。
対して、「妻」「嫁」にはそう言った暗い側面の意味が無い(と思っている)ので、エスカルゴはこれらを好んで使っています。
(とはいえ「嫁」の字を見ての通り、女へんに家だから、やはり男尊女卑の意味もあるのかな、と作者個人的には思っています。)
てか、妻って旦那側が使う言葉なのか?少し違うって記事を過去に見たような気がするけども…。
女は家で家事、男は外で稼ぐ。この風潮が語源となって言葉が生まれ少しずつ意味を変えて現代に浸透してる。なんだか怖く感じます。
余談ですが…「亭主」と聞くと大体の人が旦那を思い浮かべると思います。
しかし“亭”には屋敷や住居という意味があって、亭主はそこの主という意味なので、女性が主なら亭主になるわけです。
この小説で言うなら…博麗神社で例を挙げると、エスカルゴは霊夢の夫でも、神社はやはり霊夢のものなので、霊夢が亭主、という事になります。神社が彼のものになったわけでは無いですから。
現在では「店の主人」とかの意味もありますね。
Google先生は現在の意味ばかり載せるので語源は色んなサイトを漁った方がいいですよ〜。
先程の奥さん家内妻嫁女房のは、3年くらい前に社会の先生から聞いた話の受け売りなんですがw
もちろん、明日が“良い奥さんの日”だからって、Twitterで何か言ったりはしません。そんなんじゃどこかのクレーマー?と同じですしねw
(ていうかそれに便乗するつもりだしねぇ…w)
ただ、その“良い奥さんの日”というのを知って、先生のその話をふと思い出したんです。
個人的には、男尊女卑はやはり好かないですね。