さてさて、話の続き聞かせてくれ。
興味が尽きないぞい!えーと?地底がなんだって?
俺はまだその場に出ていかないで遠くから盗み聞きしている。だって、あとから颯爽と現れた方がイイじゃん?多分だが。
「地底?」
「そう!着いて来て欲しいんだけど……」
最近、急に温泉が湧き出した場所がある。
それだけなら何ら問題ないのだが、その温泉からは怨霊という、冥界にいる幽霊、亡霊とは違う霊が一緒に出てきているらしい。
霊に種類なんてあったの?霊夢と幽霊の違いかと。
いや、つまらん冗談はさておいて。
そして、その怨霊は本来地獄にいるらしい。
さらに、早苗はそれに心当たりがあるらしい。
なんでも、守矢神社の神様2人が早苗を無視して温泉計画を進めていたらしい。
何ともまぁ勝手な神様…とか言ったら神罰が下されそうだから黙っていよう。
で、これを霊夢は異変と決定し、異変解決へ行く……のだが、1人じゃまためんどくさいことになりそうとかいう理由で炎火のいる永遠亭に来たらしい。
そして早苗はそれに協力するらしい。
炎火行くなら俺も行きたいな…。
なぜ「炎火が行くなら」かって?異変自体には興味ある。だが、元の世界で起こした異変のおかげで、霊夢のことはほんの少しだけ苦手なのだ。あの宴会で和解できた…とは思いたいのだが、やはりダメなのだ。だから炎火が行かないなら俺も行かん。
「なんで俺なんだよ。魔理沙と一緒に行けよ」
あぁ、確かに。なんで魔理沙じゃないんだ?
「嫌よ、魔理沙うるさいし」
う、うるさいって…。
「残念だが私はここにいるぜ」
いるんかい!と心の中でツッコミ、上を見る。
上から箒に乗って飛んできた。
「私もついていくんだぜ!」
「はぁ……ったく、俺もついていくよ。その怨霊がいるのは、人里の人にとってもよくないだろうしな」
……行くか。
「なぁ炎火……」
「ん?なんだ?」
くぁ〜ッ!!なぁにが颯爽とだよッ!!
普段自分から話しかけねぇから緊張しちまったわ!
…と、とりあえず本題に入るか。
「俺も連れてってくれないか?」
『え?』
「エスカルゴが行くなら私も〜!」
む、フラン…いつの間に。…ふふ、愛いやつめ…♪
『え?』
「炎火が行くなら私も行く〜!」
む、妹紅か。
「いいぞ〜♪」
オイッ!!
「やった〜♪」
『そこは疑問に思わないのか!!』
と、ツッコンだものの…俺も逆の立場なら…。
フランなら即OKしたな、うん。
「いいわよ。数が多い方が楽だし……」
「おいこら怠惰巫女。その発言前にも聞いたぞ」
いつにも増してツッコミが冴えてるな、炎火。
「れ、霊夢さんってこんな性格なんですね……」
あー、妖怪の山行った時も、道中はこんな感じだったなぁ。「めんどくさい」とか「数が多い方が楽」とか。
そうだぜ早苗さん、霊夢はこんな性格だ。
「じゃあ、明日行くわよ!私も準備したいわ……」
へ、へぇ…。霊夢が準備…?
即日出発じゃないのな。
「じゃあ、俺達は体を休めようか。明日に備えて準備準備……」
そだな、そーしよそーしよ…。
「私もミニ八卦炉の手入れしたいんだぜ」
「じゃあ、とりあえず解散」
霊夢達はとりあえず自分の家に帰っていった。
さーてと、休憩はお終いお終い。
残り少し、おわらせよう。
そして仕事を終え、自分達の部屋に戻った。
「ね〜エスカルゴ〜」
「ん?どした?」
「明日楽しみだね!」
「そうだな!」
このまま話し続けてると眠れなくなっちゃう…♪
「明日のために、今日はもう寝ようぜ」
「うん♪」
そして俺達は眠りについた。
翌日
「みんな〜、準備は大丈夫か〜?」
『大丈夫〜!』
俺達4人はとりあえず仕事を終えて、永琳先生に外出許可をもらった。仕事が楽で助かったぜ。それに、永琳先生も優しいね。
炎火がなんか持ってるが…後々わかるか。
「さて、じゃあ行こうか」
「でも、どうやって行くのよ。私地底の入り口なんて知らないわよ」
おいコラ。
「ゆーかーりーさーん!!」
炎火が紫さんを呼ぶ。なるほどスキマで…。
「はいはーい、紫さんですよ〜♪」
ぎょええっ!?地面から来るなぁぁぁぁ!!
なんで炎火は驚かないの!?ヤバッ!!
「で、紫さん。地底の入り口まで連れてって」
「いいわよ。はい、このスキマ」
紫さんは俺らの目の前にスキマを作り出す。
なんという手際の良さ…。
「ありがとう紫さん。助かったよ」
「どうも。いつも炎火には下級妖怪が人里に手を出さないように手伝ってもらってるからね」
「ボランティアでね。しかも、エスカルゴが来てからやってなかったんだけどね」
炎火すげぇなぁ…。
って、俺来てからやってなかったんかい!
「あと、一つだけ注意してね」
ん?
「ん?何?」
「地底は鬼や妖怪の住処よ。無闇に手を出したら危険だからね」
別に、スペルで一掃出来るから余裕じゃない?…と言いそうになるが、口に出す前によく考えてみる。
住処ってことは鬼や妖怪がたくさん居る訳で…。
たくさん居ればまとめて潰せるがまた湧いて出てくるかもしれない。つまりキリがない訳だ。
だったら、体力が持たないかもしれないな。
そう何度も何度も使える訳でもないし…。
「わかった。気をつけるよ紫さん」
…うん、気をつけよう…。
「じゃあ、行って来なさい。全員気をつけてね」
『わかった!』
俺らは紫さんが出したスキマの中に入る。
スキマを抜けた先は、大きな穴が空いている場所だった。あれが入口か…。全員がこっち側に来ると、スキマは閉じた。
…よっし、いっちょやるかぁ!
「じゃあ行くぞー!」
『おおー!!』
俺らは地底の入り口へと飛び込み、穴の中を飛ぶ。
穴を抜けた先には……大きな地底の街並みが広がっていた。
スキマ入ってみたい。