※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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東方ならではの、立体交差してるようなああいう会話が好きなんだけども、風神録あたりから少しまともな会話になってきてる感じ?ちと寂しい。ああいう言い回しとか好きだったんだけどな…。



口が上手

カルゴ「さーてと…まずはどこ行くよ?てか何を食べたいんだ?」

 

るみゃ「私は何でもいいわよ。美味しいならね」

 

カルゴ「何でもいいってのが一番困るんだが…。食べたいものとかは考えてるものかと思ったぞ」

 

るみゃ「そうねぇ…。敢えて言うなら…ううん、やっぱり言えないわね。食べたいものが多すぎて決まらない…って感じだから」

 

カルゴ「嫌な予感しかしねぇ」

 

るみゃ「ふふふっ♪」

 

ある日、紅魔館の門前にて美鈴に悪戯をしていた俺は、突如空から舞い降りた幼女ルーミアから、

「お腹空いたから奢って」と言われて、紅魔館をあとにした。今日は紅魔館の日だが夜まではまだ時間がある。何せ今はお昼直前だ。

先日の約束を果たすのには、絶好の機会だろう。

そうして、彼女とアテもなく歩き始めたのだが、道中ルーミアは俺にこう言ったのだ。

「素の姿であなたと歩きたい」と。

俺はそれに頷き、その場で彼女の封印を解くと、金髪ロングヘアのルーミアが姿を現した。封印のリボンは、今は俺のポケットの中にある。

やはり封印を解いたルーミアの見た目は大人だ。

口調も大人になっている。いいや、戻している。

毎度の事だが、変わり身がここまで早いと、最早二重人格者のようにしか見えない。

 

カルゴ「そーだ。ミスティアの屋台に行かね?」

 

るみゃ「焼き鳥とかウナギとかは、出来れば夜に食べたいわ」

 

カルゴ「あ、わかる」

 

るみゃ「あなたもそのタイプ?」

 

カルゴ「ああ。まさかルーミアがそのタイプとは思わなかったがな」

 

るみゃ「朝や昼より、夜の方がガッツリ食べたくなっちゃうのよね。妖怪だからかしら?」

 

カルゴ「さぁな。人間の頃の俺もそうだったぞ」

 

るみゃ「そーなのかー」

 

カルゴ「…お?」

 

るみゃ「ふふっ、ついクセが出ちゃったわ」

 

カルゴ「その見た目で『そーなのかー』はあんま似合わねーけど…なんか新鮮だな」

 

るみゃ「失礼ね。幼女でも大人でも私は私、心も体も1つしかないわよ?」

 

カルゴ「そーなのかー」

 

るみゃ「…それ言いたかっただけでしょ」

 

カルゴ「そーなのだー」

 

るみゃ「もうっ、やめて!なんか恥ずかしい!」

 

カルゴ「はは、悪(わり)ぃ悪ぃ」

 

るみゃ「ったくぅ…!」

 

ちょっぴり顔を赤くしたルーミアは、自分の隣を歩く俺の腕を強くつねる。肉が千切れるかと思うほど痛いが、骨を噛み砕かれる痛みに比べれば、こんなものは何でもない。赤ん坊に指を握られるあの感覚にすら思える。

 

カルゴ「でもホントにどこ行くよ?『奢って』と言われても、ミスティアの屋台以外に何か店とかあったっけか?」

 

るみゃ「あなたは何を言ってるの?人里に行くに決まってるじゃない」

 

カルゴ「えーやだ」

 

るみゃ「子供!?」

 

カルゴ「里なんてもう嫌いだ。壊してぇくらい」

 

るみゃ「えー…全然あなたらしくないけど、一体どうしたの?」

 

カルゴ「話したくないから話さない」

 

魔女狩りで魔理沙が殺された…なんてそんな事は言えるわけないよな。まぁ、来年の里は大凶作と言われているから、ザマみろってところだ。

 

るみゃ「余計気になるんだけど…」

 

カルゴ「……」

 

諏訪子(祟り神)が里の人間の本性を見たのだ。それが例え一部の人間のせいであったとしても、神の怒りは人間という種族全体に向くものなのだ。つまり、来年は大凶作だ。そして俺は、創造魔法で食物を必要な分だけ創り、何不自由の無い生活を送る。

 

るみゃ「でもこの前、奢ってくれるって約束したじゃないの」

 

カルゴ「…………俺のせいでルーミアにまで迷惑掛けたくねぇんだよ。クソ人間共のせいで」

 

るみゃ「迷惑?何で?」

 

カルゴ「俺が誰かと歩いてるとな、男がヒソヒソコソコソ、色々と喋ってくれるんだよな。嫉妬や羨望の眼差しのおまけ付きでよ」

 

るみゃ「あら…。まぁ、あなたはモテるからね。それは仕方ないでしょうに…」

 

カルゴ「それだけならな。だがあの男共…自分の女房や娘が俺の話するからって、注意してるとか言ってたんだぜ?」

 

るみゃ「口にしちゃいけないとかおかしな話ね。誰が誰の話題を出そうと関係無いのに。でも私の迷惑には繋がらないわよ?」

 

カルゴ「嫉妬やいやらしい目線にアテられたか、弦月姫が体調を崩した事があった。気持ち悪い、嫌だ…。真面目な弦月姫がそう言ってうなされるのは、見てて最悪の気分だった。その時ほどあの里を壊そうと思ったことはないよ。ルーミアにはそんな風になって欲しくないんだ」

 

るみゃ「…私は、そんな言葉は気にしないわよ。むしろ見せつけてあげたくなるから」

 

カルゴ「ふふっ…開き直りか」

 

そんな方法があったのか、と俺はただ感心する。

全くの盲点であった。

 

るみゃ「弦月姫ちゃんにもそう言ってあげたら?少しは嫌悪感も減るでしょう」

 

カルゴ「なるほどなぁ。防御するばかりでなく、別な方向から攻めるのか。うん、良いね。よし、それで行くか」

 

るみゃ「約束守らないと怒るからね?」

 

カルゴ「俺は約束は守るぜ♪」

 

るみゃ「行かないとか言ってたのに?」

 

カルゴ「ミスティアの屋台で奢るとは言ったぞ。そもそも『里で奢る』とは言ってなかったし♪」

 

るみゃ「あら、口が上手ね♪」

 

カルゴ「伊達に幻想郷で生きてないさ。ハーッ、ハッハッハッハ!!」

 

るみゃ(フフッ…良い感じに闇に侵されてる…。今日の『闇』はきっと過去最高に美味しいわね♪

食べるのが今から楽しみで仕方ないわ…♪)

 

吹っ切れた俺は、足取りも軽く、ルーミアと共に里へと向かっていった────。




東方二次創作のオリ主物でここまで性格腐ってるオリ主見た事が無いぞ…。(里についての発言)
てか口が上手なのはどっちだルーミア…。

エスカルゴに幻滅した読者さん多いでしょうねw
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