カルゴ「さ〜てと…そろそろ行きますかね」
霊夢「大丈夫だと思うけど、一応気を付けてね」
カルゴ「わぁってるよ。あと、魔理沙に夜露死苦伝えておいてくれ」
霊夢「なんか良からぬ事考えてそう」
カルゴ「そか?とりあえずいってきまーす」
霊夢「いってらっしゃい」
境内にて霊夢と別れた俺は、すぐ裏山へ向かう。
湖なんて見たことないのだが、博麗の巫女による文献に記述がある以上存在はしているのだろう。霊夢が知らなかったことには、違和感があるが。
しかし、やはり上空は寒い。それに加えて、山を登っていくにつれて木の密度が増えていき、地面が見えなくなってきた。湖を探すのに地面が見えなくなっては意味が無いので、途中から徒歩だ。
しばらく歩くと、猫が威嚇の時に発する声の様な声を発する謎の物体を発見した。
妖怪「フシャアァァアァァッ!!」
カルゴ「うわキモッ…何コイツ、花?」
巨大な妖花が2本のツタのようなものを振り回しながら弾幕をばらまいてきた。花まで弾幕を発射するとは、やはり幻想郷は不思議だ。
カルゴ「デカい花は邪魔だな、花刈りといこう。雷武器『雷鎌』」
鎌を作った俺は、草刈りをするようにごく自然な流れで花を地面から切り離し、容易く切り裂く。花弁もツタも全てが空中に舞い、風に流された。
カルゴ「妖花っつっても花は花か。……ん?」
その花を刈ると地面に穴が開き、その中からは、赤い目のようなものが2つ見える。覗き込むが、襲ってくる気配はない。どこか不気味だ。
カルゴ「創符『岩石落とし』」
放置しておくのも危険かもしれないので、真上に岩を創造してフタをしておいた。これで、地面に穴を開けない限りは出られない。
カルゴ「これでよし、と」
花を潰してからもしばらく1人でズンズン進む。
そこで、出発前に霊夢から聞いた情報とたった今見ている景色との情報等を照らし合わせてみる。
昨晩俺と話したあとに、先々代による記述がまた見つかったのだそう。それによると、花を倒した後に人型の妖怪が出てきたらしい。
言葉を発し、意思疎通が可能だったが、なんと、倒した後に封印してしまったのだとか。そんなに危ない妖怪でも無かったらしいのだが…。
それなら夢月と幻月を封印してくれと考えるのはあの2人に悪いだろうか。
カルゴ「………おっ?」
鬱蒼と生い茂る草や木の向こうに、開けた土地が見えてきた。赤い大地なんて珍しい。酸化鉄でも多いのだろうか。それなら赤褐色だろうが。
……と思っていたのだが、いざその大地に行くとそうではなかったことに気付かされた。大地ではなく、湖だった。赤い湖…どう見ても血だ。
カルゴ「血の池地獄かよこれ…うーわ…」
そして、湖のほとりで仰向けになっている大きな翼の少女を発見した。何かあったのかと近付いてみたが、ただ眠っているだけらしい。
カルゴ「可愛いな…こんな子居たのか。この翼、俺と同じ…吸血鬼か?」
翼だけなら、俺と同じくらいか俺より大きいかもしれない。それほど、背丈に合わないほど大きな翼だ。そしてその女の子そのものが可愛らしい。長い金髪、あたまの白いリボン…。
忘れられがちだが、俺はそもそもロングヘアーの女子が好みだ。故にこの女子を一目見てから胸の動悸が激しくなっている。
スゥスゥと静かな寝息を立てる彼女を少し離れて見つめつつ寝顔を拝ませてもらう。目が行くのはやはり胸ではなく頬である。
カルゴ「ぜってーぷにぷにしてんだろ、これ…。うおーほっぺ触りてぇ〜…」
そう呟いた途端、彼女の目がパッチリ開かれた。
あまりに突然なことに驚き、俺は目を丸くする。
金色の瞳でくりくりしている目が、やはりとても可愛らしい。惚れた…ワケではないが、どうにか手に入れたいような気がしないでもない。
???「そんなこと言って大丈夫かしら」
カルゴ「おわっ、起きてたの!?ごめんなさい、ちょっと口に出ちゃっただけで触る気ないから!マジで!マジだから!!」
???「ふふっ、焦っちゃって可愛いわね」
カルゴ「かっ……!?」
そう笑った翼のある美少女は砂を払いながら立ち上がる。やはり可愛い。
???「初めまして。私はくるみ。この湖の門番をしてる者よ。ここに来た邪魔者を、1人残らず倒しているの♡」
カルゴ「分かりやすい説明だな…」
くるみ「あなたは?」
カルゴ「エスカルゴ・スカーレット。吸血鬼だ」
くるみ「へー、お兄さんも吸血鬼かー。でも何でこんな所に来たの?」
カルゴ「…まぁ、野暮用で夢幻世界に行くんだ。通らせてはくれないかね、門番さん?」
くるみ「うふふー、カッコイイから特別OK♪」
カルゴ「それでいいのか門番」
くるみ「…とか言うわけ無いでしょ。私を倒してからなら構わないけど」
そう言うなり、彼女の妖気が高まる。弾幕を発射するような気配を感じたので、慌てて後退して、彼女と距離をとる。
くるみ「ふーん、勘は良いみたいだねっ!でも、言っとくけど私は強いからね!」
すると彼女は翼をパタパタと動かしながら、回転しながら少し広がっていく、同心円状の弾幕を、何重にも発射してきた。右に避けては左に避け、それを幾度と無く繰り返す。
カルゴ「悪いがここで力を使う訳にはいかない。さっさと終わらせてもらう」
くるみ「長引いたら私が有利だもんね♪」
カルゴ「どちらにせよ俺が勝つ。だからせめて、早く終わらせる。獄雷『Deadly Thunder』!」
剣を刺して赤黒い稲妻を地面に走らせ、くるみを襲わせる。しかしくるみは飛んでその稲妻を回避してしまう。
くるみ「おバカさんね。地面に流れているなら、飛んで回避すればいいだけじゃない」
カルゴ「いーや、計画通りだよ!来たれ、最凶の地獄の雷!!」
地面から、赤黒い光が発せられる。たった今発動したスペルはこの為の布石。雷で巨大な魔法陣を描いたのだ。
くるみ「ちょちょっ、こんな大きな魔法陣なんて見たことないんだけど!?」
カルゴ「獄雷『
間欠泉のように吹き出した太くて赤黒い稲妻は、地面に向かって急降下し、くるみの全身を包む。
くるみ「うぎゃわあああああぁぁぁっっ!!!」
くるみの真下の地面は大きく陥没して、くるみはそのクレーターに落ちる。服は少し焦げたものの上手く威力の調整が出来たらしく、安堵した。
くるみのポーズがヤ○○ャっぽいのがなんとなく笑いを誘う。
くるみ「う〜…イタタタ…」
どうやら気絶はしてないらしい。もしくは、気絶したとしてもすぐに目覚めたか。やはり吸血鬼は普通の妖怪より飛び抜けて頑丈だ。
カルゴ「通っていいよな?」
くるみ「うん…これ以上やったら体がもたない…通っていーよ…。あははは…」
「これ以上やったら体がもたない」が別な意味に聞こえるのは、俺の心が汚れているからかな。
カルゴ「うん、遠慮無く通らせてもらうよ」
くるみ(またね…♪)
くるみを撃破した俺はなおも進み続ける。
しばらく進むと遠くに舘が見えてきた。しかし、その手前に何やら不気味な物体が浮いている。
黒く輝く、手鏡のような物体だ。その持ち手部分には肋骨のように湾曲した棒が突き出していて、鏡本体の横には、悪魔のような翼がある。
敢えて名付けるなら「闇鏡」ってところだろう。
カルゴ「カッコイイなお前…妖怪?」
闇鏡「……」
カルゴ「まぁ喋らないよな。とりあえずあの館に凸しますか……うわっ!?」
そう呟いて館に向かおうとすると、闇鏡が弾幕を発射してきた。突然の事に初弾は被弾してしまい体勢を乱す。
カルゴ「やりやがったなコンニャロめ!よぉし、お前はブッ
被弾することも厭わず真っ直ぐに突き進む。拳を突き出し、顔面(鏡面)を殴り飛ばす。
闇鏡「…!?」
パリィィィィン…
ガラスが砕ける音が響き、闇鏡が砕け散り、破片が血の湖にパラパラと落ちていった。
カルゴ「次はあの館だな。夢幻館だったか」
誰のものとも知れぬ強い妖気を感じる。しかし、何故か感じた事があるような妖気に思える。何にせよ行けばわかる。余計な事を考えるのを止め、館に向かって飛翔した。
夢幻世界編書くとか頭大丈夫?
クリスマス編どーすんの???
〆切までに夢幻世界編とクリスマス編終わる??
今日何日?23日?………\(^o^)/
「東方幻想郷」で検索してくるみのところ見ると
「吸血鬼」なのに、くるみ単体で見ると「吸血鬼ではない」ってなってて全く参考にならんです。
なので、ステージ名の「枯渇〜Lake of blood〜」より、吸血鬼ということにしました。
直訳で「血の湖」でしょ?多分。吸血鬼らしい。