因みにイヴは前日って意味ではなくevenもしくは
eveningの略ですゾ。日本では、祭などの前夜、
前夜祭って意味の方が一般的になってますがね。
(どっちでもいいわい)
夢幻世界へ攻め込んだ数日後。俺はパーティーの会場で飾り付けなどの準備に勤しんでいた。
会場は、当然ながら紅魔館だ。西洋の文化がある程度知れ渡っている俺たちの周辺人物にとって、今日は楽しい日だ。人里の人間にとっては普段と何ら変わらない、「ただの寒い日」だろうが。
俺が人間の時なんかは、「メリークルシミマス」
だったり、「もうマヂ無理。。。マリカしよ。。。」
や、「シングルヘル(Single Hell)」だったが、幻想郷に来てからはそんな事は無い。
彼女は要らなかったが、パーティーをする友達は欲しかったな、と過去に思いを馳せてみる。だがやはり幻想郷での生活が楽しすぎて、外の事などもうどうでも良くなっていた。
今年からは、レイチェル、ここあ、シガレットも居るし、母さんたちやお空たちもいる。例年より盛り上がること間違いなしだろう。
それから、今夜はプレゼントを配るのだ。さとりの協力により、子供たちの欲しがっているものは把握している。それをスキマで届ければ、任務は完了である。
カルゴ「よーし、飾り付けはこんなもんかね」
会場にツリーを立てて、小さな電球で飾り付けをした俺は、それを見上げて息をつく。あとは料理だが、こちらは大丈夫だろう。咲夜さんと弦月姫がいるし、毎年妖夢が手伝いに来てくれている上今年は夢子も居るのだ。
4人も居る厨房で、俺の出番は無い。せいぜい、来客を迎えるくらいだろう。
カルゴ「さみー…お勤めご苦労様、美鈴……」
美鈴「あれ、どうしたんですか?また咲夜さんに怒られでもしたんですか?」
カルゴ「来客を迎えるんだよ。美鈴もこんな中で1人はつまんないだろうし」
美鈴「ありがとうございます!」
カルゴ「…あ、噂をすれば」
山の方から、人影が複数こちらに向かって飛んできている。ホワイト・クリスマスではないので、視界はいい。あれは、文と穹だ。
文「この寒空の下で門番ですか、お疲れ様です!ところでエスカルゴさんは何故ここに?」
カルゴ「来客を迎えるためさ。料理はまだだが、いつもの会場でパーティーやるよ」
文「了解です!」
穹「お先に失礼しますっ!」
玄関を開けて2人を屋内に入れると諏訪子の声が頭に響いてきた。
諏訪子《やっほーい、もうすぐ着くよ〜!》
カルゴ《ああ、見えてきた。あの小さいやつか》
諏訪子《小さいゆーなーっ!》
白と青の腋出し巫女服の早苗、上海と蓬莱を抱く樹里愛、マイ盃を持ってる神奈子様、ケロ帽子の諏訪子も紅魔館に到着。
早苗「どうもー!来ましたよ♪」
樹里愛「やっほー、パパー!」
上海「シャンハーイ!」
蓬莱「ホラーイ!」
人形2人は樹里愛の腕から離れ俺の頭に乗った。
少し懐かしい感じがする。
樹里愛「上海蓬莱、何でパパの頭に乗るの!?」
今にも泣きだしそうな顔をして、樹里愛が喚く。
どうしたものかと美鈴が慌て始めるが、俺は落ち着いて、早苗に任せるようにと美鈴を諭す。
早苗「元々はパパのお人形さんなのよ、樹里愛」
樹里愛「今は貸してもらってるもんっ!!」
早苗「上海と蓬莱がパパを選んだのよ、樹里愛もたまには言うこと聞いてあげたら?」
樹里愛「ヤダヤダヤダ!上海と蓬莱といる!」
早苗「樹里愛?お料理、食べられちゃうわよ?」
樹里愛「あ!!ダメ、私も食べるっ!!」
早苗「ったく…」
突如駆け出した樹里愛は、玄関を開けて屋内へと消えていった。上海と蓬莱は、それを見送って、
「ゲンキンナジュリア!!」と騒いでいる。確かに現金だ。
諏訪子「先に行ってるね♪…今日のアレ、楽しみだなぁ〜♪」
神奈子「招待ありがとう。楽しませてもらうぞ」
早苗、諏訪子、神奈子様も入って行く。すると、今度は子供と老人と女性の3人組がやってきた。
幽々子「こんばんは〜♪」
妖舞「オッス父上ー!」
カルゴ「こんばんは幽々子さん。相変わらず早い到着ですね。妖舞、もう少しで料理が完成だぞ。あと…」
妖忌「…………………何じゃ」
カルゴ「爺ちゃん来るとはビックリだなって」
妖忌「妖夢がこちらに来ておるから儂がこちらに護衛に来たまで。宴会など楽しむつもりは無い」
カルゴ「はいはい。妖舞、幽々子さんと爺ちゃん会場に案内して」
妖舞「はーい!」
妖忌「うぬ……」
妖舞が先導して、幽々子さんと妖忌を屋内に向かわせると、今度は魔法の森から2人飛んできた。
魔理沙「おっす!招待ありがとさん!魔理ちゃん来てやったぜ〜!」
カルゴ「おぉ、来てくれたか。ありがとな。あと姉ちゃんもありがとう」
アリス「ふふふっ、可愛い弟のお誘いだものね♪
あと、今日は上海と蓬莱も居るのね、嬉しいわ」
カルゴ「樹里愛から少し借りててね」
魔理沙「ん?姉ちゃんに…弟…??」
アリス「その話は中に入ってからね、魔理沙♪」
魔理沙「お、おう!なら早く中に行こうぜ!」
魔理沙は姉ちゃんの腕を引っ張り、玄関を開けて駆け込んでいった。すると今度は、サンタ衣装の3人組がやってきた。
霊夢「今魔理沙来たでしょ」
カルゴ「来たよ」
サンタ衣装ではなかった。紅白の巫女服だった。
紛らわしいものである。
霊夢「料理はもう出てるのかしら?」
カルゴ「知らん。行けばわかるよ」
霊夢「じゃ、また後でね」
霊愛「お先行ってるね」
霊麗「私もー」
そっくり母娘3人を見送ると、今度は母さんから通信が入った。
神綺《今神社の上を通ったわよ、もう少しで私と小さいアリスちゃんが到着するわ♪》
カルゴ《はいよ、了解》
次は、竹林の方向から多くの人影が飛んできた。
巫月「エスカルゴ〜!ムギュ〜ッ!!」
着地するなり、すぐに腰に抱きついてくる巫月。ファザコンバンザイ。
鈴仙「あっこら巫月!慧音先生も居るのにっ…」
慧音「はああぁぁぁ〜〜〜……」
永琳「相変わらずね、巫月ちゃんは…」
輝夜「まさか妹紅がクリスマスに興味あるなんて思わなかったわ〜♪」
妹紅「べっ、別にそんなに興味無いぞ!この前の異変解決の時にエスカルゴから誘いを受けたから来てやっただけだ!」
慧音「その割にはサンタ衣装作ろうか思案してたようだが」
妹紅「してないしてないしてない!!!」
輝夜「そぉいえばぁ、その服、縫い合わせた跡があるわねぇ〜?」
妹紅「そ、それがどうした!」
輝夜「自分の服を改造しようとしたんでしょ♡」
妹紅「断じてしてないッッ!!!先にパーティー会場に行ってるぞ慧音!」
顔を赤くして、大声&早口で言い放った妹紅は、玄関を乱暴に開け放ち、屋内に消えた。
慧音「あーあー、妹紅…。私も先に行ってるぞ」
カルゴ「おーよ」
慧音、それに続いて輝夜も中に入る。
永琳「私たちも行きましょ、ウドンゲ」
鈴仙「はい。巫月、行くわよ」
巫月「寒いから離れたくな〜い♡」
カルゴ「ここより中の方が暖かいぞ」
巫月「そうだけど……」
美鈴(寒いからエスカルゴさんに抱きついてたいって事でしょうに…。鈍いのは娘さんが相手でも変わらないんですね…)
巫月「…まーいーや。エスカルゴの事よろしく、美鈴さんっ♪」
美鈴「はい、お任せ下さい!」
巫月はスキップで、鈴仙と永琳は普通に紅魔館に入っていく。すると今度は、久しぶりにあの神様から通信が入る。
ヘカT《はぁ〜い♪ そっち行くから純孤の仙界にスキマお願い♪》
カルゴ《了解》
スキマを開くと、今度こそサンタ衣装の3人組が現れた。肩を出すあまり胸までもが見えそうだ。しかもミニスカである。
純孤「恥ずかしいわよぉ…///」
ヘカT「サンタさんが来たわよ〜♪」
ピース「Merry Christmas、エスカルゴ!3人、オソロのサンタ衣装だぞー!」
カルゴ「似合ってるよ純孤。どこか色っぽいが」
純孤「これね、またへカーティアに…うぅ…///」
カルゴ「鈴仙はもう来てる。見せてあげたら?」
純孤「恥ずかしいわよぉぉ〜……///」
消え入りそうな声で呟く純孤を、へカーティアとピースが引き摺るようにして連れていった。
美鈴「…おや?」
カルゴ「どした?」
美鈴「何やら邪悪な気が……神社の方から複数、こちらに向かってます」
カルゴ「2人なら俺が呼んだ客だが」
美鈴「2人ですね、これは」
カルゴ「なら間違いないな」
美鈴「?」
読み通り、邪悪な気を発する2人が紅魔館前までやってきた。ここの場所は先日教えておいたし、俺の妖気を辿ってきたようなので迷わずに来れたらしい。
幻月「遊びに来たよ♡」
夢月「数日ぶりだね、おにーさん♪」
カルゴ「だな。多分そろそろ料理出てる頃だから先に行って食べててよ」
姉妹「お言葉に甘えて♪」
2人が屋内に入ってから、美鈴が俺に訊ねる。
美鈴「あの2人は…?見覚えのない方ですが…」
カルゴ「新しい彼女。翼ある方が幻月、メイドが夢月。双子の姉妹だ。厳密にはメイドじゃないがあの服が好きなんだとさ」
美鈴「なるほど…。私、天使というものを初めて見たんですが、天使って聖なる力のようなものを感じると思ってたんですけど…思ったより邪悪な力なんですね」
カルゴ「あー…天使っぽく見えるけど、実は悪魔なんだよね、あの2人」
美鈴「悪魔!?ひえー、吸血鬼以外の悪魔って、初めて見ました…。吸血鬼より禍々しいですね…強いかどうかはともかく…」
カルゴ「……幻月は俺と大して変わらないかも。俺でも死にかけたし」
美鈴「ひえっ……あ、神綺様ですよ!」
カルゴ「お」
幻月と夢月に遅れ、母さんとロリスが到着した。
まったり来すぎたからか顔が白い。
神綺「来たわよカルちゃん!今日は寒いわね!」
カルゴ「確かに今日はいつもより寒い。アリスもよく来たな、早く中入って温まりな」
ロリス「お兄ちゃんからのお誘いだもん、来ないわけ無いよ♪」
まるで巫月のようなデレである。巫月がロリスに何か言ったのだろうか。嬉しいような恥ずかしいような、複雑な心境だ。
カルゴ「そうか、ありがとうな。母さん、夢子が料理作ってくれてるから、ロ…アリスと先に中に入ってて。俺もそろそろ行くから」
神綺「はいはい、わかったわ♪」
神綺《本人の前でロリスって言いかけるのは気を付けるのよ♪》
カルゴ《わかっとる…》
カルゴ「遅いなー」
美鈴「ですねー」
来るはずの招待客が来ないことに首を傾げる俺。
少しスキマで覗いてみれば、1人の用意が遅れて焦っている他のメンバーの姿が見えた。
カルゴ「美鈴、迎えに行ってくる」
美鈴「了解しました!」
スキマを広げた俺は地霊殿の前に移動する。用意が遅れていたのはお空で、さとりとお燐とこいしがそれを待ちわびていた。
地底はやはり暖かく、寒いところにいた俺の額に早速汗の玉が浮かぶ。
カルゴ「よっ。お空、どうしたんだ?」
さとり「あっ、わざわざ迎えに……すみません。お空、何を持っていこうか迷った挙句、どうして迷っていたのかすらも忘れ、いざ行こうとしたらその持っていこうとしてた物を思い出してを繰り返してて…」
カルゴ「うわぁ……ウボァァァァ!!!!」
後半はお空の突撃による悲鳴である。
お空「お兄さん、パーティー呼んでくれてありがとね!でも何を持っていこうか忘れちゃって…。ずっとそれ考えてて…」
なんて言えば落ち着くんだ?中途半端な事言えば無限ループに陥る…よな?
カルゴ「制御棒じゃないかな?ほら、いつも装備してるあの棒」
お空「あっ!多分それ!ありがとう、お兄さん!すぐ持ってくるね!」
なぜ持ってくる必要がある…。
数分後、それを持ってきたお空、さとり、お燐、
こいし、勇儀、パルスィ、ヤマメ、キスメを、
「転移『
美鈴「おかえりなさいです!今さっきチルノさんたちが来ましたよ!いつもの5人です!」
カルゴ「そっか、わかった」
響子は一輪たちと聖の目を盗んで騒ぐらしいのでこちらには来れないのだとか。少々残念である。
カルゴ「あとは紫さんと茜だが…どーせスキマで中に直接来るんだろな。美鈴も頃合いを見て中に入りなよ?今日は聖夜、クリスマス・イヴだし、美鈴も楽しもうぜ?」
美鈴「はい!」
夢幻姉妹が居る事が少しだけ不安に感じない事もないが…まぁここは幻想郷、何とかなるだろう。
それに、いざとなれば、あの邪気だけを封印してしまえばそれで済む話である。
そもそも俺が招待したのだ、不安もクソもない。
おかげさまで、今回の話をもちましてハーメルン内での東方二次小説では話数ランキングが1位になりました!ワァ───ヽ(*゚∀゚*)ノ───イ!!
(KEN☆ZEN〜R-18総合で!)
いつも応援ありがとうございます!
俺が東方関連で1位になれる事があったんだなと少し感動しております(笑)
これからも、「欲望に忠実に」をモットーに投稿頑張っていきます!!
1日中書いてていつ寝てるんだって思いますか?
今日(昨日)は、朝まで書いてスマブラWiiUしたあと、6時から15時までしっかり寝たので大丈夫ですよ!徹夜すると、前の話のような支離滅裂な展開になるので反省です…。あーもー幻月好き。
それと、次回は地味にエロかも…。