※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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サンタスカーレットは大忙し

カルゴ「あれ……今何時だ…?」

 

夜も更けて気温も下がってきた頃、丸裸のままでベッド上で目を覚ました俺は開口一番そう呟く。時計を見ると、もう夜中の3時だ。

この大乱交に参加していた者は全員、そのままの格好で寝落ちしていた。

 

カルゴ「やっべ……プレゼント配んなきゃな…」

 

ダブルキングサイズのベッドの各所で眠る彼女、嫁、または娘たちに布団を掛けてやり、その場にスキマを開いて軽く身体を洗い流した俺は、すぐパーティーの会場に向かう。メイド母娘によって既に片付けられていたが、テーブルの1つに咲夜さんの字で書かれた置き手紙があった。

 

皆様、予定通り本日はお泊まりになるそうです。

それから、悪魔の双子もお泊まりになりました。

 

その2文の下には、どの部屋に誰が泊まっているのかが簡略化された地図に書かれていた。それを見るに、茜と紫さんも泊まっているらしい。

大体は母と娘が同室らしい。妖舞なんかは妖忌と一緒で、妖夢は幽々子さんと同室だ。当然の処置だが、どこか息子が可哀想に思えてならない。

さて、お空はサンタを見たがっているのだが……一体、どこに白髪白髭の老人が居るのやら。

妖忌は絶ッッ対に手伝ってくれない。言う前から答えはわかっているので言わない。何故なら彼はこういった浮ついた行事が嫌いだからだ。

そもそもの話だが、今夜渡せるプレゼントらしいプレゼントがレイチェル以外にないのが寂しい。

いや、霊麗は外の服を欲しがっているので、以前霊夢を外に連れていった際に着せた、吸血鬼用に改造したあの服を縮小して創造すれば済むか。

今一度、プレゼントを確認しよう。

 

巫月……父との交わり

霊愛……特に無し

穹………技術

弦月姫…父との少し進んだ関係

妖舞……強さ

霊麗……外の服

茜………不明

樹里愛…自由

レーテ…バドミントン道具一式

ここあ…特に無し

シガー…特に無し

ロリス…兄からのキス

 

うむ、どうにもならないのが多すぎる。子供たちには、欲しいモノが無いのだろうか。どうにも、我が子たちは無欲らしい。

ここあとシガレットが物を欲しがらない理由は、何となくわかる。魔法でどうにかなるからだ。

彼女らは「変換魔法」「貯蔵魔法」「創造魔法」など、小悪魔が使える魔法を既に体得している。

変換魔法は精液から魔力に変換する魔法で、貯蔵魔法はその魔力を貯蔵する、いわば蔵(くら)を作る為の魔法らしい。創造魔法は言わずもがな。

更には、胸の大きさを自在に変える魔法も練習中だと聞いている。末恐ろしい姉妹である。

 

 

 

カルゴ「特別に10着ほどプレゼントしてやっか」

 

まともな願いの霊麗には、奮発して外の服を10着程度創造し、枕元にスキマで送った。隣には姉の霊愛も眠っているが、気付かれる事は無かった。創造物には術者の魔力が残る。小悪魔には、その残留魔力を取り除くのを手伝ってもらった。本来は5着の予定だったが、奮発して10着にしたので残りの5着は俺が頑張って魔力を消した。

当然、ラッピングは忘れていない。

 

カルゴ「レイチェルは…っと…」

 

スキマ空間から、ラッピング済みの魔界神&父親特製のバドミントン道具一式を取り出し、室内に備え付けてあるテーブルの上に乗せる。

せっかく靴下があるので、そこにはラケットのみ突っ込んでおいた。流石にサイズが小さすぎる。

残念だが、俺のサンタとしての仕事はこれでもう終わってしまった。……お空の所へ行こうにも、俺はサンタのコスプレは出来ない。

 

カルゴ「…ほう、靴下は用意してるのか。心から強さを欲しておきながら何か欲しいってか?」

 

妖舞の枕元を覗いた俺は、自分に似たその欲に、少しばかり目を細める。

 

カルゴ「何が欲しいのかわからんし…適当にアレでもぶち込んどくか」

 

スキマを開いた俺は、妖舞が準備した靴下にある物を突っ込んでおく。だがその瞬間、眠っていたはずの妖忌が目を覚ました。

 

 

 

妖忌「何奴ッ!?」

 

布団を蹴飛ばし、剣を抜き払い、剣を構えてその気配を感じようと集中する。

 

妖忌(この気配は…?まさか、妖夢が言っていた三太なるものか…?)

 

気配に集中しながら、妖忌は頭を回す。

 

妖忌(三太黒須…。何処の馬の骨とも知れぬ輩が忍び込み、置き土産を置くという泥棒の行事…。否、泥棒の逆か…。しかし侵入は罪…。次にその気配を感じさせた瞬間、貴様の素っ首を切り飛ばしてくれようぞ…三太黒須…!!)

 

結局妖忌は、この晩はこれ以降一睡もしなかったそうな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お空「ふあ〜ぁ…」

 

さとり「お空、まだ起きているのですか?早目に寝なければサンタさんは来ませんよ?」

 

お空「さとり様がそーやって起きてるから来ないんですよぅ…」

 

さとり「酷いですね…。……………え?まさか、そんな大胆な手に……」

 

お空「うにゅ?どうしたんですか?」

 

さとり「……いえ。では、私は寝ますからお空も早めに寝て下さいね。墜落しても知りませんよ」

 

お空「はぁ〜い……」

 

数分後。無音な空間と化したお空たち地霊殿組の部屋に、一筋の淡い光が差し込んだ。廊下へ続くドアが開いたのだ。

 

お空(サンタさん!?)

 

そう、サンタクロースである。白くて大きな袋を担ぎ、律儀にもドアから入ってきたのだ。無論、煙突など無いからだが。

 

サンタ「ふぉっふぉっふぉ…。おやおや、夜中に起きている悪い子がおるのぅ…。それならばこのプレゼントはやれんのぅ」

 

お空「わ、私、プレゼントは要らないんです!」

 

ベッドに座ったまま、お空はハキハキと答える。

 

サンタ「何じゃと?珍しい娘もおったものよの。故に起きていたと申すか?」

 

お空「いえ…。私、サンタさんに会ってみたくて起きてたんですっ!」

 

サンタ「ふぉっふぉっ…こんな老人に会って何が嬉しいのかのぅ…ワシには理解不能じゃわい」

 

お空「起きたらプレゼントがあるなんて、本当に嬉しくって、凄くって……!うにゅにゅ、なんて言えばいいのかわかんないや…。えっとえっと…いつもありがとうございますっ!!」

 

サンタ「…良い子じゃ。お前さんはこれからも、そのように純粋無垢で居てくれ」

 

お空「ジュンスイ…ムク?わかった!」

 

サンタ「では、ワシはもう行くから、お主はもう寝なさい。もうじき、朝になってしまうぞい」

 

お空「うにゅぅ…もっとお話したかった…」

 

サンタ「許せ。ワシにもまだ仕事があるのじゃ。子供たちに夢を届けんといかん」

 

お空「そっかー…」

 

サンタ「……また来年、こうして話そう。それで許してくれるかの?」

 

お空「!!うんっ、わかった!!」

 

サンタ「ではもう、休みなさい。帰る際に、墜落してしまうぞ」

 

お空「あははっ、さとり様と同じ事言ってる♪」

 

サンタ「む、そうなのか?…ほれ、そんなことは良いから寝なさい」

 

お空「はーいっ!おやすみなさーい!………ス-」

 

サンタ(早っ…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カルゴ「はぁ〜……付け髭ってクソ暑いな……」

 

三太黒須もといサンタクロース、お空が話をしたのは、俺が変装したサンタクロースだ。確かに、サンタのコスプレは出来ないと思っていた。が、創造魔法を使えばなんて事はない。

付け髭にサンタ服、カツラに、膨らませた大きな袋を創造して、お空の居る部屋に侵入した。

スキマを使えばバレてしまうのでそうしたのだ。

 

 

 

翌朝─────。

 

妖忌「妖舞。朝じゃぞ、起きなさい」

 

妖舞「…ふあぁ〜……おはよう…」

 

妖忌「うむ、おはよう」

 

妖舞「ッ!?うわぁっ、靴下が膨らんでる!!」

 

妖忌「何っ!?儂でも気付かぬうちに…!?」

 

妖舞「中身は………うわぁぁぁぁぁっっ!!!」

 

妖忌「何じゃ妖舞!何が入っていた!?」

 

妖舞「俺のっ…俺の半霊が……靴下に詰め込まれてるぅぅぅぅっ!?!!?」

 

妖忌「!?」

 

朝から絶叫した妖舞であった─────。




やっぱ俺サブタイのセンス無いわ。



本話制作秘話

(天界にて酒宴中)
萃香「なぁそこの〜。聞いてよ聞いてよ〜」
衣玖「は、はい…何でしょう…?」
天子「?」
萃香「私さぁ、今度くりすますぱーてぃー?ってヤツに行くんだよねー!霊夢に誘われたんだけどエスカルゴが主催っぽくてさー!」
天子「えっ!?私呼ばれてないんだけど!?」
萃香「私も彼女の1人だからね〜!」
天子「何であなたが!?」
萃香「ふっふ〜ん♪」
衣玖「…おや?確か…クリスマスは、今日か明日だったはずですが…」
萃香「へ?」
衣玖「今日って24日ですよね?あぁ、もう日付を跨いでるから25日ですが。…クリスマスパーティーは今日(昨日)のはずです」
萃香「うっそぉ!?」
衣玖「ホントです…」
天子「ぷっぷぷー!ざまぁ見なさい!」
衣玖「そっ、総領娘様っ!」
萃香「何でそれ早く言ってくれなかったのさ!」
衣玖「何でも何も、萃香さんがそのパーティーにお呼ばれしている事自体たった今聞いたので…」
萃香「うわぁぁぁぁぁ!地上に行ってくる!!」
(天界の酒宴から飛び出した萃香は紅魔館へ行くものの、会場の様子は、どこかおかしい。爆音が響き、弾幕が飛び交い、紅魔館が一部吹き飛んでいて、会場がめちゃくちゃになっていた)
幻月「あははははっ!幻想郷のヤツらってホントザッコいね!ねぇ夢月、2人で征服しよーよ!」
夢月「ふふっ、面白そう♪」
レミ「させ、ない…!いくらアイツのお気に入りでも…そんな事、私が許さない……!!」
幻月「あは!虚しく響く負け犬の遠吠えだねっ♪
夢月、せーのでぶっ飛ばそ♪」
夢月「もちろ──────ふげっ!?」
(後頭部を殴られたかのように吹き飛び気絶する夢月。幻月が振り向くとその場には、遅れてきた萃香が仁王立ちしていた)
幻月「…何よあなた」
萃香「……」
(状況を瞬時に把握して、夢幻姉妹を悪い方だとわかっていた為、不意打ちして殴った)
幻月「何って聞いてんのよ!」
(ダンマリをこく萃香に怒りを露わにした幻月は発狂弾幕を放つが、霧になった萃香は霧散して、幻月の背後に回り込む)
幻月「そこか───ぎゃあっ……!」
(かなり強くぶん殴り幻月をも気絶させる。)



的な流れ考えてたんですけどね、夢幻姉妹VS萃香ってどっちが強いのかなーって迷ったので萃香の登場ごとお流れになりました(白目)
普段から天界に居ると、地上の行事に疎くなると思うんですよ。衣玖さんは把握してそうだけど。
なので、「日付間違えてたネタ」を使おうかなと思ってたんです。流れましたが。
クリスマス編はおしまいです(笑)
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