カルゴ「おっ、除夜の鐘だ」
命蓮寺の鐘が鳴った。例によって、身体強化した白蓮が、拳で鳴らしているのだろう。幻想郷中にこの音を響かせるとは並大抵の力ではあるまい。
一同「あけまして、おめでとうございまーす!!今年もよろしくー!」
6人、声を揃えて新年の挨拶を言い合う。やはりこういうのは気持ちがいいものだ。
永琳「ところで、何でお寺の鐘を突くのは108回なのかわかるかしら?」
カルゴ「四苦八苦。4×9+8×9=108。まぁ煩悩の数とも言われてますし、寺によって鳴らすタイミングや回数も違うそうですけどね」
永琳「あなたの煩悩は幾つあるのかしらね」
カルゴ「俺ですか?1年中休まず鳴らしてても、到底足りないと思いますけどね…。そんくらいは多いと思いますね」
鈴仙「私もー♪」
永琳「ええ……」
鈴仙「ねねっ、キス初めしよ♪」
カルゴ「キス初め…聞き慣れない言葉だな」
巫月「ちょっと、私がするのっ!」
カルゴ「残念だが巫月、最初は鈴仙だ」
巫月「え?ちょっ、意味がわから────」
ガッチリ腕を掴む巫月の頭に手を置いて、鈴仙にそっと口付けをする。
鈴仙「んぅ……っ…ふっ…んん…♡」
カルゴ「っ……」
新年最初からディープキスは刺激強すぎだろ…!
ムラムラしてきたぞ、ヤバい…落ち着くんだ俺!
永琳「まぁ…♡」
輝夜「あらあら、見せ付けてくれるわね♪」
てゐ「うげー」
巫月「あぁ〜っ…」
うどカル「はぁっ…ふぅ……///」
ツウッと糸を伸ばしながら、俺たちはゆっくりと顔を離す。お互いにその顔は惚けている。
鈴仙「エスカルゴの初キス貰ったよ、
カルゴ「…ん?」
すると惚けた鈴仙の輪郭が歪み、代わりに惚けた顔の巫月になった。
カルゴ「え?」
巫月「うふふふっ♪」
急な出来事に巫月以外のメンバーは口をあんぐりと開けて凍り付く。そんな中で、真っ先に動いたのは、巫月…いや、鈴仙だった。
鈴仙「あなた、幻覚で姿を交換させてたのね!?自分と私の姿を!」
巫月「せーかい♪」
カルゴ「…ん?つまりどゆこと?今、俺がここでキスしたのは巫月ってこと…?」
巫月「そーそー♪」
えええええ…そんな素振りあったか??
鈴仙「いつの間にそんな仕掛けしてたの!?」
巫月「この部屋に、私と鈴仙が入ってきた瞬間♪その時に入れ替えたの♪」
カルゴ「…てことは、キス納めは鈴仙か。結局、鈴仙に化けた巫月と先にシたから」
巫月「そういうこと♪ 納めより初めの方が、私にとっては価値あるもん♡」
項垂れる鈴仙に対して、永琳は苦笑いする。
永琳「なるほど、だからか…。どこかおかしいと思ったのよ、さっきのあなたたち。ウドンゲから提案して、その後に巫月ちゃんがキスしたのに、ウドンゲはもう1回ってヤらなかったし。とても最後を狙ってたようには見えなかったからね」
確かにそうだな…。
鈴仙「初めて持ってかれたぁ〜……」
巫月「今年はも〜っと楽しくなりそ……♡」
永琳(末恐ろしいわね…)
その後、鈴仙と巫月の母娘喧嘩が勃発した。新年早々、騒々しいものだ。それからは3人で眠り、静かに夜を過ごした。
博麗神社の手伝いの約束があるので、初詣に来る参拝客がいることを願いながら、仮眠についた。
あけましておめでとうございます。今年も1年、よろしくお願いします。て訳で書き初め?です。
最初からぶっ飛ばしてますねぇ…。
次回、博麗神社での初詣!
毎度の事ながら人間は集まらず、代わりに妖怪が集まる博麗神社…!しかしその参拝客の中には、意外な人物が…?