カルゴ「うわー…すげーな…」
慧音「ここがラブホテル…」
ピンクの光を放つ小さいシャンデリアに、ダブルベッドの周辺にある何の為にあるのかわからない謎の薄い白いカーテン、何故か4つもある枕…。ラブホテルの一室とは、まさに謎の空間である。そして俺の予想した通り、部屋の片隅には、あるものがあった。
カルゴ「見てみ、慧音。自動販売機あるぜ」
慧音「何なんだこれは…サガミ、オリジナ〇…?
『ゴムじゃないコンドーム』って何だ…??」
カルゴ「これ、男のアレにつけるカバーなんだ」
慧音「カバーなんてつけて何の意味が…?」
カルゴ「主に避妊効果だね。精液を中に出して、精子が卵子と結び付くと赤ちゃんできるだろ?でもこれ…コンドームをつけると避妊できる」
慧音「飛び出した精液はどこにいくんだ?」
カルゴ「先っぽが伸びてそこにたっぷり溜まる」
慧音「凄いな…」
カルゴ「だろ」
慧音「じゃあ赤ん坊が欲しい時はそれをしなきゃ良いってワケだな。ふむ、成程…。生理の日でもアレがデキるのは大きいな……!」
早速購入しようと値段を見た俺は苦い顔をする。
カルゴ「うーわ…0.02が1000円で0.01が2000円?ぼったくりもいいところだろコレ…」
慧音「昔はいくらだったんだ?」
カルゴ「同じ物で、0.02が500円、0.01が800円」
慧音「かなり上がっているんだな…。0.02などの数字は何を表しているんだ?」
カルゴ「コンドームの厚さ。厚いとより安全だが気持ち良さは落ちる。だけど、薄いなら少し危険だが気持ち良さは上がる。……素人には、感度の違いはよく分からないだろうけどな」
慧音「お前はわかるのか?」
カルゴ「いいや、あんまりわかんね。コンドームありでのセックスは3、4回しかヤってなくて」
慧音「そうか…。って、誰とヤッたんだ?」
カルゴ「早苗と諏訪子。…とりあえず全部買お」
慧音「よし、張り切って……全部!?」
カルゴ「1箱に5つ入ってるんだ。全部買って、4時間分だけ使って、あとは持って帰るんだよ」
言うなりすぐにポチポチとボタンを押して、出てくるコンドームを次々と箱のままでスキマ空間に収納し始める。
慧音「成程…全部を今使う訳でもないんだな…。
ってあれ、居ないし…」
カルゴ「もしもしフロントですか?…そうです、
0なので足して欲しいんですが…はい両方です。
いや、両方使いますから。ええ。満タンまで補充
しておいて下さい。かなり回数ヤる予定なんで。
いや、だからヤるって言ってるじゃないですか。
面倒臭い!?じゃー、ネットにアップしますね。
いや謝るんなら足して下さいよ。てか足した方が
店の儲けになるでしょ?…ええ、はい……はい。
もし仮に使い切れなかったら全部持ち帰りますし
大丈夫ですよ。使った個数なんてゴミ箱を見れば
一目瞭然でしょう?ええ、足された分は全部買い
ますから、儲けが欲しいなら足して下さい。脅迫
とか言われてもマッポがこんな案件で動きます?
失礼、マッポじゃなく警察ですね。で、どうなん
です?動くと思いま…動く?警察は暇なのかな。
コンドーム足すか足さないかくらいで?自販機に
コンドーム足すのを客にやらせる店に非があると
思うんですよねぇ〜?そこら辺どう思ってます?
…はい、交渉成立ですね。ええ、ネットにアップ
するだなんて下らんことは一切していませんよ。
じゃ、お願いします。…いつ頃が…そうですね…
2人でシャワー浴びてすぐヤるんで、出来るだけ
早くが……はい。えっと、8階の890号室です。
鍵開けときますんでお願いします。俺らシャワー浴びてるので。はい、失礼します。………ふぅ」
ガチャン、と受話器を置いた俺は小さく溜め息をついて服を脱ぎ始める。シャワーを浴びる為だ。
慧音「ずいぶんと長く言い合いしてたな…」
カルゴ「面倒臭いから下に取りに来て下さいとか言いやがったから軽く脅してやったわ。そしたら
『そんなに多くのコンドーム使うワケない』とか言うから、『足したら店の儲けになるから』って言って押しまくったよ」
慧音「押しに弱いくせに押すんだな…。というかコンドームならば今買っただろう?追加してまでそんなに多く買う必要があるのか?」
カルゴ「俺の性欲は知ってるだろう?」
慧音「あっ…(察し)」
カルゴ「さ、俺たちはシャワー浴びようぜ。で、コンドームの着け方、教えてやるからさ」
慧音「…あれ?お前が着ける側じゃ…?」
カルゴ「着けるのは俺。1回目は、俺がやるよ。でもそれ以降は慧音に着けてほしいな、なんて。俺の息子くんに」
慧音「じゃ、じゃあ…着け方、教えてくれ…///」
カルゴ「保健体育の実習だぜ…♪」
カルゴ「は〜…気持ち良かった♪」
慧音「ここまでたっぷりヤッたのは初めてだな…だが気持ち良かったぞ…♪」
カルゴ「俺もだ」
4時間もヤリ続けた俺と慧音は、料金を払って、ラブホテルから出た。辺りはすっかり暗くなっている。中に入ったのが14時で、それから4時間程この中で過ごしたので、現在は18時だ。
外で12時間過ごした。幻想郷ではまだ3時間だ。
慧音「今日は楽しかった…ありがとう♪」
カルゴ「俺も楽しかったよ。…それで、これからどうする?まだ遊ぶって手もあるけど」
慧音「…遊んでみたいが…それはまた次回にしておこう。楽しみはあとにとっておきたいからな」
カルゴ「オッケ。それじゃ次のデートも外だな」
慧音「今更だが、私だけが外に来ても良かったのだろうか…怒られる気がしてならない…」
カルゴ「慧音だけじゃないよ。レミリアとフランと咲夜さん、ヒビキ、霊夢と霊愛とも来たしな」
慧音「なっ…割と好き勝手やってるんだな…」
カルゴ「外と行き来出来るのは数少ないからな、そこまでガーガー言われることもない」
…と、思う。
慧音「成程。それじゃ…送ってくれるか?」
カルゴ「任せとけ♪」
幻想郷に帰ってみると、こちらはまだ夕方だったのがわかった。夜から夕方に、逆戻りした感じがする。時計を見てみればあの時から3時間程しか経っていない。少し得した気分だ。
従業員「うーわ精液くっさ………ん?ヒィッ!!ゴミ箱がいっぱいにィィィィィッッ!?」
慧音とのデート回、何故か7話くらいになった。
未知のものを見た反応を考えるのは楽しいけど、ちょっと難しい。
(現在、コンドームの存在を知っている幻想郷の住人は、早苗、諏訪子、慧音、小悪魔母娘、八雲母娘、小鈴、永琳、兎母娘…ですかねぇ…。存在だけなら、神奈子やへカーティアも知ってそうなもんですがね。)