カルゴ「じゃっ、また来るね美鈴!」
美鈴「はい!」
カルゴ「…あ」
子供らしく手を振って紅魔館を出る。すると湖の上で、いつものロリっ子集団が元気に遊んでいる姿が目に入った。バカルテット+大妖精、それに加えてクラウンピースまでいる。それを見るに、今日は三月精やへカーティアとは別行動らしい。そして俺は、それを見るなり、最大限子供っぽく振舞いながらそちらへ飛んで行く。
カルゴ「ま〜ぜ〜て〜っ!」
俺の声に真っ先に反応したのはチルノだ。
チルノ「誰だお前、エスカルゴそっくりだな!」
カルゴ「そーそー、エスカルゴだよ!ちょっと、子供の姿になってみた!」
リグル「なってみた…って、なれるもんなの!?簡単そうに言ってるけどさ!」
るみゃ(闇の質で分かった…。子供の姿になって甘えたい…って所かしら?子供のフリなんて……いや、それは私もか…)
みすち(何となく本人な気がする…。雰囲気?)
大妖精(本人…なのかなぁ…?巫月ちゃんなら、どっちか分かりそう…)
クラピ(What's!?どういう状況!?)
チルノ「嘘だッ!エスカルゴなら一撃であたいを倒せるはずだ!」
カルゴ「一撃で倒せば信じてくれるんだね?」
チルノ「あたいに二言は無いぞっ!よし、勝負だチビエスカルゴ!」
大妖精「やめなよチルノちゃんっ、きっとすごく痛いよ!」
チルノ「心配無用!あたいはアイツを倒すためにアイツと特訓してるんだ!」
大妖精「チルノちゃん…」
カルゴ「よーし、ヤッちゃうよぉ〜!喰らえ闇の弾幕っ!闇符『
チルノ「へっ!?」
極めて高密度な黒い弾幕。全方位にばら撒かれる弾幕なので、チルノ以外のメンバーも回避する。いや、よく見たらルーミアだけは避けようとすらしていない。敢えて被弾して闇を取り込んでいるように見える。やはりルーミアには、闇の攻撃は効かないらしい。
チルノ「これなら避けきれる!あたいを舐めると痛い目見るぞ!氷剣『アイシクルソード』!!」
カルゴ「ッ!!」
右手に片手剣を作ったチルノは、弾幕をスイスイ避けながら接近してくる。その動きは、フランの弾幕を避けて接近する俺の動きに酷似している。真似ているうちに身体に染み付いた動きだろう。動きを真似られるとは思っていなかった。
カルゴ「流石に、一撃では倒せなかったか…」
チルノが予想よりも強くなっていて、正直嬉しく思う。そんな様子を見て、これで更に強くなってくれれば……と、欲深い気持ちも湧いてくる。
チルノ「てぇぇぇいっっ!!」
カルゴ「…いっけね。雷壁『雷纏反撃壁』!」
俺とチルノの間に、大きな壁を作る。当たれば、たちまち全身が痺れて動けなくなる程の電力だ。しかしチルノは、それを知ってか知らずか、剣を高々と持ち上げ、切りかかる。
チルノ「てやぁぁっ!!」
カルゴ「うぇっ…」
チルノは掛け声と共に電気を纏う壁を切り裂き、更に速度を上げて突っ込んでくる。
リグル「うっそぉ!?」
大妖精「頑張れーっ!チルノちゃーーーん!!」
ピース「Oh!Miracle!」
カルゴ「やっば…」
ポケットに手を入れてあのナイフを取ろうと手を動かす。しかし、両手で剣を振り下ろすチルノの斬撃を防げるかどうかは、五分と五分だった。
ならば、たとえ痛くとも確実に防いだ方がいい。
思い切って、右手で斬撃を受ける事にした俺は、右腕を、剣が描くであろう軌道の先に差し出す。
カルゴ「右腕はくれてやる」
チルノ「せやぁぁぁぁっっ!!」
剣を振り下ろした刹那、シュッと軽い音が響く。続いて、ドサッと地面に重い何かが落ちる音も。気が付けば右腕は途中で無くなっていて、傷口が透明な分厚い氷で覆われていた。
チルノのアイシクルソードは、切り口を凍らせるという特性があったのを今更ながら思い出した。
チルノ「もらったぁっ!!」
大して無い体重を生かして、振り下ろした剣を、今度は真一文字に振り抜こうとする。流石の俺も下半身と上半身に切り分けられたら死ぬだろう。傷口は凍るので、再生は叶わないはずだ。どうせ死んでも構わないが、子供の前で死ぬのはあまり教育に良くないと思う。ならば、今度こそ何かで受け止めるしかない。
カルゴ「させない…よっ!」
チルノ「っ…くっ……!!」
左手に持ったナイフで、アイシクルソードを正面から受け止める。右腕を斬らせるときに、左手でナイフを抜いておいたのだ。
そしてガッチリ組み合ったナイフと剣は、ギャリギャリッと嫌な音を立てる。氷の剣とは思えない強度である。さらに、吸血鬼である俺の力と拮抗できるチルノのパワー。いくら冬でも、ここまで大きくパワーアップ出来るのだろうか。
カルゴ「…チ、ル、ノォォォォォ……!!くっ…力強くねーか…!?」
チルノ「特訓したんだから当たり前だっ!!」
段々と力負けしてきた。拮抗していたはずなのに押され始め、俺は後退を余儀なくする。
カルゴ「めっちゃ気張るなチルノ……負けそー…だぞ、これ…!くぉっ……!!」
チルノ「もしお前みたいな子供に負けたらっ……エスカルゴが悲しむから…!絶対に勝つんだ!!吸血鬼にも勝ったよって、報告してやるんだ!」
カルゴ「……ッ!!」
ズシッとのしかかるように強くなるチルノの力。その力の源が少しだけわかったような気がする。
チルノ「いつまでもあたいが待つと思うなよ!!氷符『アイシクルマシンガン』!!」
カルゴ「ッッ!!!ぐっ…がぁぁっ……!!」
ほぼ零距離からのスペル発動。まさにマシンガンのように飛んでくる氷塊は俺の全身を打ち、俺の身体を後方に弾き飛ばした。
リグル「あれっ!?あんなのって、ルール上OKだったっけ!?」
大妖精「ほら、こっちはちゃんとした方のルールじゃなくて
リグル「あー…あったねぇ、そんな裏ルール…。いやそうじゃなくて!
みすち「言わずとも察してたんでしょ、チルノが剣を出した時点で」
ピース「エスカルゴの事だから、ハナからそれと察してた気がするなぁ、あたいは…」
大妖精「私もそう思う」
るみゃ「同じく」
みすち「確かに察してそう…」
リグル「えぇ…」
カルゴ「やるじゃんか、チルノ…!楽しくなってきたよ、この戦い!」
チルノ「楽しむ暇なんて与えないぞ!今度こそ、真っ二つに斬り裂いてやる!そりゃぁぁっ!!」
カルゴ「させるか!」
チルノ「っ…!」
凍った右腕を差し出し、その斬撃を受け止める。先が無い腕に一瞬怯んだか、動きが鈍くなった。やはりチルノは、優しい子だ。自分で斬った腕にそんな反応を見せるなんて俺では考えられない。しかしチルノは、ニィッと歯を見せて笑い、こう言い放つ。
チルノ「反対の手も…斬ってやる!それで、戦闘不能にしてやるっ!」
カルゴ「面白い…!来い、チルノ!」
チルノ「…とりゃああああぁぁぁっっ!!!」
右腕から剣を離したチルノは改めて剣を振り下ろそうと振りかぶり、掛け声と共に振り下ろす。
俺はまたもナイフでそれを受け、組み合わさる。
カルゴ「おっといけねぇ、また弾幕がくる…」
チルノ「そんな手は使わないぞ!喰らえ必殺っ!冷体『スーパーアイスキック』!!!」
拮抗していた所に一瞬力を加えて、力関係のバランスを崩して、こちらをフラつかせる。その隙に高々と飛び上がり、急降下してくる。
チルノ「もらったああああああぁぁっっ!!!」
カルゴ「ンガッ………!!」
体勢を立て直した瞬間、頭に物凄い衝撃が走り、それと同時に、かき氷を一気に食べた時のようなキーンとした痛みも走る。
カルゴ「うっ………ぐぐぐっ…なんてコンボだ、こりゃ…!イデデデ…」
どうせなら頭を割ってくれた方がまだマシな鈍い痛みが延々と続く。しかしその痛みの終わりを、チルノが待つはずも無い。
チルノ「よーしっ、もうトドメを刺してやる!!冷符『瞬間冷凍ビーム』!!!」
カルゴ「えっ……」
目の前に迫る、チルノの青白いレーザー。頭痛に悶絶している俺に、その攻撃の回避はかなわず、モロに喰らい全身がカチコチに凍ってしまった。
油断大敵。
うちの学校で、753人中150人がインフルなので、また学校閉鎖になりました。今度は次の日曜までらしいので、次に学校行くのは次の月曜ですw
とあるクラスでは30人中20人がインフルと先生が言ってました。何をどうしたらそんな惨状になるのやら…もはや笑うしかないですね。(失礼)
カンヅメになると書けなくなる俺氏なので、更新速度や頻度は落ちると思われます。この三連休がまさにそうでしたね…。時間はめっちゃあるのに書けないという、かなり悔しい状況です。
純孤編、白玉楼編、守矢神社編、夢幻世界編…。何か省こうかな…?魔界編は絶対に書くけどね。
あとTwitterの投票で、クラウンピース、チルノ、くるみ、ぬえの4人で何も言わずに投票取ったんですけどね、6、4、5、4でクラウンピースが1位でした。
ご協力ありがとうございました。
ここで一言。
「君のようなカンのいいガキは嫌いだよ」
ではまた。