カルゴ「はぁ〜…寒かった寒かった…」
チルノ「どーだ、あたいは強いだろ!」
カルゴ「うんうん」
チルノ「ハーッハッハッハーッ!」
全身を凍らされた俺は、完全に閉じこめられて、肉体は凍死し、俺の姿の氷像を作った。それから魂は外に飛び出し、新たな肉体を構築した。
外に出たら目の前に自分の姿の氷像があるのだ、俺がとても驚いたのは、言うまでもないだろう。氷が解ければ肉体はいつも通り消滅するはずだ。
チルノ「それでお前は誰なんだ?」
カルゴ「いや〜…一応ね、本物のエスカルゴなんだよね…負けちゃったけど…」
チルノ「ホントかなぁ〜?全く信じられないぞ?だってまだエスカルゴに勝てるわけないし…」
カルゴ「勝てたんだよ、チルノは。ルーミアは…俺が本物だって分かってんでしょ?」
るみゃ「うん。闇ですぐ分かった」
カルゴ「…ほら。ルーミアもああ言ってるしさ。そろそろ信じてはくれない…かな?」
腕を組んで、俺とルーミアを交互にチラチラ見て悩むチルノ。どうやらまだ混乱しているらしい。ここで何か言っても、その混乱を加速させるだけだと思うので、俺からは何も言わないでおく。
チルノ「ホントのホントに本物?」
カルゴ「うん」
チルノ「勝った…ホントに…?」
カルゴ「うん。チルノは強いよ」
するとチルノは、満足気にニマッと笑い胸の前で拳を握り、ガッツポーズをする。
チルノ「よっしゃあーっ!勝ったぞー!あたいはエスカルゴに勝ったー!ハッハッハッハー!!」
大妖精「ちょっと、チルノちゃんっ!」
何故かオロオロと慌てて笑うチルノを止めようとする大妖精だが、それを不審に思った俺は理由を大妖精に訊ねてみる。
カルゴ「どしたの大ちゃん、そんなに慌てて」
大妖精「あの…本人の前でこんなに喜ぶなんて、失礼じゃないかなって思って…」
カルゴ「なるほど」
確かに…言われてみると、割とムカつく状況かもしれない。しかし、チルノだからなのか、あまりムカつかない。素直に祝福したい気分だ。
カルゴ「でも、別に良いよ。チルノが嬉しいって思ってるんなら、あれくらいなんてことないよ。それに、勝てたっていう実感があれば更に特訓のやる気も出るでしょ」
大妖精「な、なるほど…ありがとうございます。相変わらず、心が広いんですね♪」
カルゴ「そうかな?普通だと思うけどな」
大妖精「普通は、自分を負かした相手が目の前で大喜びしたら怒ると思います。多分…ですけど」
カルゴ「あー…まぁそうか。でも、どっちにしろチルノだから許せるな。素直で可愛いヤツだし」
ピース(素直っていうか
大妖精「チルノちゃん、可愛いですよね♪」
カルゴ「うんうん」
すると、さっきまで高笑いしていたチルノが俺と大妖精の方に走り寄ってきた。余程嬉しいのか、その目はキラキラとダイヤモンドダストのように煌びやかに輝いている。
チルノ「じゃあじゃあ、エスカルゴに勝ったって皆に自慢しても良い!?」
カルゴ「あぁ、自慢していいよ。たとえ1回でも勝ったのは事実だからな。だが、嘘は言うなよ?一撃で倒したとか」
チルノ「分かってる!美鈴に自慢してくるね!」
カルゴ「行ってら」
門番をしている美鈴に向かって、身振り手振りを混じえて説明するチルノ。行動が、見た目通りの子供という感じがして、とても微笑ましい。
ピース「エスカルゴ、鼻の下伸ばしすぎ」
カルゴ「え、あ、そう?」
ピース「あたいを見るスケベジジィの顔してた」
カルゴ「うわ引くわ」
リグル「鼻の下伸ばすっていうか顔が緩んでた」
ピース「そうそうそれそれ!」
みすち「まるで、裸の誰かを見る時みたいな♪」
リグル「例えが卑猥だよ、みすちー…」
みすち「だって…そうですものね♪」
カルゴ「ミスティアが言うならそうなんだろう。よく分からないけどな」
リグピー「えぇ…」
すると、美鈴への自慢を終えたのか、明るい顔で戻ってくるチルノ。元気いっぱいでいい。
チルノ「あ〜、気持ち良かった!ねーね、これで巫月にも勝てるかなぁ!?」
カルゴ「いや、まだ無理だな。俺に余裕で勝てるくらいじゃないと」
チルノ「ちぇー…。まー、そっかー。それじゃ、褒めて?」
カルゴ「へ?」
可愛らしく微笑んだチルノは、そのままの流れで頭を差し出す。背丈があまり変わらないチルノが子供の姿の俺に頭を出しているのは、少し不思議な光景である。
チルノ「だって、いつもちゃんと出来たらあたいのこと褒めてくれたじゃん♪」
カルゴ「あ、あぁ…そうだったね」
リグル(そうだったの!?)
るみゃ(馬鹿なんだか純粋なんだか…)
美鈴含め、周囲の人物が見ているにも関わらず、普通に頭を出すチルノ。流石の俺も恥ずかしいと感じるが、チルノがナデナデを待っているので、優しく撫で回す。自分の子供に接するのと同様にチルノに接する毎に、少しずつ彼女から懐かれていっているような気がする。
チルノ「チビから撫でられてるのって何だか変な感じするなー」
撫で回されながらそう呟く。その声はどこか少し弾んでいるように聞こえる。やはり見た目通り、中身も子供だ。褒められれば、誰しも嬉しいものである。
カルゴ「チビって言ってるが、チルノとあんまり変わらないぞこの身長」
チルノ「だから、何か変な感じするなーって」
カルゴ「ほーん…。ねぇ、そろそろ止めていい?手が死ぬ」
チルノ「えー?もーちょっとイイじゃん、いつもより頑張ったんだからさー?」
カルゴ「うっす…」
徐々に感覚が無くなっていく俺の右手。サラサラの髪を撫でるのはいいが、それすら感じられなくなってきた。
るみゃ「ついでに私も撫でて♪」
カルゴ「ふぁっ!?」
何も持たず触らずの俺の左手を掴み、自分の頭の上に乗せたルーミア。突然の事で、間抜けな声が漏れてしまった。
るみゃ「チルノばっかり狡いからさー♪」
チルノ「狡いぞルーミア!何もしてないくせに!あたいはエスカルゴ倒したもん!」
るみゃ「いつも腕とかを食べさせてくれるから、そのお礼に撫でさせてあげるんだよ〜♪」
チルノ「ルーミアしか得してなくない!?」
るみゃ「エスカルゴは幼女に触れて嬉しいなとか思ってそうだし、得してるよ?ね?」
カルゴ「あ、あぁ…そう、かな…うん…」
るみゃ「ほら♪」
チルノ「なぬっ!?じゃーこれからも、いっぱいあたいのこと撫でて良いよ!だってエスカルゴに撫でられるの好きだし!」
カルゴ「それは嬉しいが…」
みすち「それじゃ私も撫でて下さい♪」
リグル「みすちー!?」
カルゴ「俺の手は2本しかないぞー…」
みすち「チルノが退けば良いだけです♪」
チルノ「へっへーん、やなこったーっ!あたいは絶対に退かないぞー!」
カルゴ「あ…手が凍る…」
ピース(なるほどなー…。こうしてエスカルゴのハーレムは広まってるんだなぁ…懐かれやすすぎだぞ、エスカルゴのヤツ…。でも、なんだろな…撫でられるの、羨ましいかもしれない…。一旦、ご主人様のトコに帰ろっかな…)
その後も、しばらく幼女に囲まれて、ワタワタと大して落ち着けずに過ごした。右手は、すっかり重度の凍傷になってしまったものの、みんなして可愛いのでヨシとした。
クラウンピースは、幼女に囲まれる俺を見て何か思うことがあったのか、いつものように軽い調子で話しかけてくることは無かった。
白玉楼編どうしようか…省こうかな…。あんまり思いつかないもん…。次は純孤編か魔界編になる
ところで昨日は咳出て喉も痛かったんですけど、今日は何ともないです。寧ろ、ゲーセンで元気に太達してしました。